ちょうど昨年の今頃もやったので、1年ぶりです。
〆たのは、3歳半、今年で4度目の冬を迎える子たち。
夏場はかろうじて1週間に1つくらい卵を産んでくれていましたが、きっとこの冬は1つも産まないでしょう。
(昨年の冬で、すでにほぼ産みませんでした)
そうなると、「卵を産んでもらうため」に飼っているこの子たちは、お役目御免です。
4年前の春。当別町に越してきた春に、生後数日から飼い始めたこの子たち。
ピヨピヨと可愛らしく跳ね回るのを、毎日微笑ましく見ていました。
とても優秀な子たちで、4ヵ月目くらいから、日々、卵を産んでくれました。
しっかりした美味しい卵でした。
元気すぎて、播いたばかりの小麦のタネをほとんど食べられてしまったこともありました・・・(笑)。
この子たちは、家族です。
そして、僕にたくさんのことを伝えてくれる「師」でもあります。
とにかく大切で、敬うべき存在です。
だけど・・・
やっぱり「家畜」でもあるのです。
卵を産まなくなっても餌を与え続け、世話し続けることはできません。
飼うスペースにも限界があります(今年孵化した子たちも大きくなってきましたし)。
感謝を込めて、お別れしなければならないのです。
自分の手で、責任をもって。
その日。
友人に声をかけ、一緒に5羽のCoccoさんとお別れしました。
首を落として、血を抜いて・・・
羽をむしって・・・
内臓を取り、精肉。
ありがたく、ガラまでいただきました。
残酷?
グロテスク?
いや、普通のことです。
そもそも殺すことが好きな人など、いないでしょう。
誰だってイヤです。僕だってイヤです。
だって、殺されるイキモノは、皆、生き続けたいと思っているのですから…。
必死に生きようとしているものの生命を、こちらの都合で断つのですから…。
でも・・・
自分がイやなことを人に押しつけ続けて、自分が手を汚さずにキレイゴトをいう在り方の方に、僕はグロテスクを感じます。
誰もが、自分の食べる肉を自分の手で準備することなど、不可能だと思います。
でも、日々食べている肉が(いや野菜だって本当は同じこと…)、誰かの手で殺されて用意されたものだという「当たり前の事実」には、向き合っていたいものです。
「いただきますは命をいただきますなのだ」などの、美辞麗句は不要です。
心に、静かに持っていればいいのです。
そして、実はその前日、僕は山に入っていました。
友人のハンターの方について、鹿猟に行っていたのです。
年に1度くらい、その方に同行させてもらっています。
1日かけて、一頭の鹿を仕留めました。
立派な雄鹿でした。

時間をかけて、捌き、たくさんの肉をいただきました。

数年前に初めて猟に連れていっていただいた時、山で鹿を解体する場面にとても感激したものです。
僕は、その光景を「美しい」と感じました。
生きるために、何かを殺して喰う。
その姿が、自然の中ではこうも当たり前に美しく見えるのだ、と思って、心に「ズシン!」をきました。
それから毎年、年に1度は猟に同行させてもらっています。
命を奪うことの緊張感。
と同時にやって来る、食べることへの喜び。
・・・それはきっと、僕ら動物が生きる上で、本当は必要な「感情の起伏」なのかもしれません。
それを失ったことで起こっている脳内のバグが、様々なトラブルを生んでいるような気すらします。
僕らは生きる。
命を奪って生きる。
その、当たり前のことが、また胸に刻まれました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。
★イベント情報
『里山スプーン〜樹から生み出すスプーンづくり』
身近な森の木を「使った」ことはありますか?
本講座では、森を歩き、木を選ぶところから始め、切ったばかりの生の枝からオリジナルのスプーンを削り出します。
五感で森を感じながら、暮らしを彩る道具を作ってみませんか?
〇日時 11月17日(日)10:00〜16:00
〇場所 当別町金沢147-1
〇参加費 3000円(1ドリンク、おやつ付き)
〇定員 5名
〇講師 草刈万里子さん
『ひょうたんランプをつくろう』
1つひとつ形の違うひょうたんを使って、ランプをつくりましょう。
デザインを考えコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが瞑想にも似た心地よい時間です。
クリスマスプレゼントにもピッタリな世界に一つだけの、オリジナルひょうたんランプはいかがでしょうか?
〇日時 12月15日(日)13:00〜17:00
〇場所 エコビレッジライフ体験塾
(当別町金沢147-1)
〇参加費 4500円〜 (1ドリンク付き)
*大きさやコードの長さ、種類によって値段が変わります
〇定員 10名
*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
【関連する記事】