2020年02月02日

ハクビシンをなめしてみる。


「革なめし」をしてみました。
素材は、栃木県で獲れたという「ハクビシン」。

実は、11月に鹿猟に連れて行ってもらった時に、「鹿の皮」も持ち帰ってきていたのです。
大きくて立派な雄鹿でした。
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…が、その手のことはすぐに作業しなきゃダメなのに、秋の片付けや漬物などでちょっともてあましちゃうかも…?と思って、革細工を趣味にして作品づくりなども行っている友人Aさんに相談。
「鹿の皮あるんですけど、なめしなんか出来ませんか?」

Aさんは、革の細工はするけれど、なめしたことはないとのこと。
それでも多才かつ男前な方なので(←女性ですが、ほんとカッコいいのです!)・・・・「やったことはないけど、せっかくだからやってみます!」とのこと。
おお、さすがです!

というわけで、その鹿皮はAさんに託したのですが、「代わりにこれを…」を入手したハクビちゃんを下さったのでした。
ああ、逆わらしべ長者?(笑)


と言っても、それもすぐには作業できないので、まずは塩漬けにして保管。

年が明けて時間がとれた時に取り出してみました。

コレです。
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初めて見るハクビシン。
う〜ん、ウチの可愛いニャンコたちをイメージが被るなあ…(大きさ的にも…)
この、尻尾や肉球の感じなんてもう・・・
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これでは気の弱い僕にはちょっと作業に難がありそうなので、ナタで「頭」「尻尾」「四肢」は落とし、30×50cmくらいのペロンとした状態にして、作業を始めました。

結構肉や脂肪が残っているので、ナイフでひたすらそれを除去。
あまり削ぎ過ぎると皮まで薄くして穴を開けてしまうので要注意です。
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2時間くらいかけて肉を削ぎました。
まだかなり残っているのはわかりますが、どの程度やるのがいいのかもよくわからないので「もういいんじゃない?」てことにして・・・

洗いました。
洗濯石鹸と重曹を使います。
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さすが野生動物の毛。
納戸水を変えても,茶色く濁ります。

洗った皮は、ミョウバン敏英を溶かした液につけておきます。
本当は生ミョウバンを使うらしいけれどないし(タンニンとかでもやりますよね)、濃度もよくわからないので、テキトウに」濃い目にして。
3日程、寝かせました。
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(実際は冷暗所に置いてました)


3日後、それを再び洗って・・・

こんな感じで干してみました。
(削ぎ過ぎて、ところどころ、穴が開いてます)
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ピンと張るのが大事なのですが、なかなかうまくいきました(100均のキッチン用鉄格子仕様)。
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2匹のニャンコは、最初だけ「ギョギョッ!」と遠巻きに「ハクビシンの毛皮」を眺め、少し近づいてニオイを嗅ぎ、すぐに興味を失いました。
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さて、問題は、この皮(革)を何に使うか、です。

うちにも結構小動物がやってきて、Coccoさんを襲ったり農作物を食べてしまうので、そのうち僕は罠猟の資格を取るつもりでいます。
そうすると、自分で獲れたものを捌かなくてはならないし、せっかくだからいろいろ活用したいところです。
皮も、たぶん使い道があるはずなので、これから調べて考えてみようと思っています。
(ニャンコに似てるから肉球はちょっとなあ…などと言ってられないですねえ・・・ドキドキ。)


Youtubeでの紹介も始めました!
 まずはプロローグを作成してUPしています。このブログの内容ともリンクさせながら、なるべく定期配信していきますので(週イチくらいだろうけど)、チャンネル登録などして見ていただけると嬉しいです。


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★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報

『ひとつぶのタネのチカラ〜タネの交換会』
今年も行います、春の初めの「タネ友」の集い。
自家採種したタネを持ち寄り、交換しながら、栽培談議に花を咲かせましょう。
栽培方法は問いません。未経験者の枠もあります。タネを愛する方、タネに興味がある方お待ちしています。

 〇日時 2月24日(月祝)13:30〜16:30
 〇場所 札幌エルプラザ環境研修室
 〇参加費 1000円
 〇定員 30名

『竹編みをはじめよう』
竹工芸技能師の山根広充さんを講師に招き、たっぷりと竹に触れていただきます。
@午前中は初級編。山根さんが使っている竹細工の道具の紹介、通常あまり人に見せることはない「竹ひごづくり」の実演などもしていただきながら、「四海波」という伝統的な花籠を制作します。
A午後は中級編。六つ編みの技術を使って「竹皿」をつくります。中級は、初級の四海波制作を体験した方向けです。

 〇日 時 3月7日(土) @9:00~12:30 A13:30~17:00
 〇場 所 当別町金沢147-1
 〇参加費 @3200円 A3400円(各1ドリンク付き)
 〇定 員 @Aともに6名ずつ
 〇講 師 山根広充さん

『My醤油を仕込もう〜大地からの一滴を味わう発酵講座』
味噌とはちょっと違う[醤油の仕込み]。何が違うの?[醤油]ってどうやってできるの?
醤油について学び、自分の醤油を仕込みながら、[発酵]という現象をとらえていただくことを目的とした講座です。
大地からの贈り物のようなひと滴を味わうのは、何か月も先のこととなりますが・・・じっくりと、[My醤油造り]を楽しんでみませんか?

 〇日時 3月14日(土)13:30〜16:00   
 〇場所 エコビレッジライフ体験塾
     (石狩郡当別町金沢147‐1)
 〇内容 醤油の仕込み、醤油麹の製麹演示など
 〇参加費 2500円
 〇定 員  12名(要予約)

*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。










posted by 野良人イトウ at 06:30| 北海道 ☔| Comment(0) | 加工 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月19日

ママコッコが逝く。

昨夜、ママコッコが静かに逝きました。
現在うちで飼っているCoccoさん(20羽くらい)の中でも一番の古株というだけでなく、何度も抱卵して雛を孵し、「子育て」してくれたので、僕らは彼女をママコッコと呼んでいました。
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彼女がうちに来たのは、確か4年前。
その頃には既に産卵のピークも過ぎていたので1歳半過ぎだったでしょう。
なので、きっと今は5〜6歳くらい(6冬目)だったと思います。

とても逞しくて、いくつもの群れを渡り歩きました。
通常、新しい群れに入れると新参者はイジメられることも多く、かなり気を使うのですが、ママコッコはどこにいってもむしろ我先に餌を食べ、自分から隣の子を突くくらいの気の強さでした。

これまで何度も「子育て」してくれました。
今年も4月と7月の2度、抱卵し、計6羽の雛を育てました。
餌も水もロクに摂らずに卵を温め続ける「抱卵」は、30日くらいになります。
鶏の卵は21日くらいで孵化することになっていますが、卵が追加されたり孵化が遅れたり、結局は孵らない卵を温め続けたりするので、1か月以上は抱いていることになります。
順々に孵化しても、子育てが続くので、自由に飛び回ることも出来ず、やはりなかなかの苦労だと思います。
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毎回10個ほどの卵を温め、無事に育つのは3羽ほど。
今うちにいるCoccoの半分くらいは彼女がお母さんです(残念なことに孵化する半分以上が雄なのですが…)。
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(・・・「お母さん」といっても、実際はみんなが産んだ卵を一緒に温めているので、「育ての親」ということです)


昨年8月にヒナから離れて群れに戻った時点では、まだまだ元気だったママコッコ。
「あと何年子育てしてくれるかな?」と思っていました。

うちでは、ここ数年は3冬目(2歳半〜3歳)になる子を秋に〆ることにしています。
(通常の「平飼い養鶏」では1歳半が目安だと思います。何故なら、そのくらいで産卵率が落ちて、生産として見合わなくなるからです)
もちろん「子育て係」として〆られなかったのもありますが、実はママコッコは3年目になってもそこそこ卵を産んでくれていました。
きっと子育て期間がある分、他のCoccoよりも体の劣化がゆっくりだったのだと思います(子育て中は産卵停止)。
つまりそれは、それだけ無理をしながら鶏はほぼ毎日卵を産み続け、本来のイキモノとしての老いの何倍もの速さで身体を劣化させてしまうのでしょう。

そのようにして生産されているのが、「鶏の卵」。
そして、そんな鶏さんそのものは、人間によってつくられたイキモノなのですね(野鶏はそんなに産みません)。

毎度のことながら、フクザツな気持ちにさせられます。



そんなこともあらためて気づかせてくれたママコッコ。
彼女の異変に気付いたのは秋です。
11月頃、動きがとても緩慢になり、尾が下がり、目に精気が感じられないママコッコを群れの中に見つけました。

数日間様子を観察しました。
餌は少し食べているものの、うずくまっていることも多く、既に止まり木に登れないようでした。
「これは、元気なCoccoの群れに入れておくと踏みつぶされたりしそうだし、床で寝てネズミにやられる危険もあるな」と思い、個室に移しました。
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個室に移すために抱き上げたママコッコは、信じられないような軽さでした・・・。



何度も感じてきたことなのですが、死が近づいているイキモノは「存在の輪郭」がぼやけていきます。
本人が死を受け入れているからなのかもしれません。
その場の空気とだんだん入り混じり合うようになり、この世界に肉体を残してだんだんと去っていくのを感じます。

個室に移したママコッコからは、そう長くはない気配が伝わりました(半分世界に溶け出しているような…)。
1月の寒さ(毎朝−10℃以下)に置いておくのは気の毒でしたが、それでもあくまで彼女は家畜としての鶏…。
迷いつつも、鶏舎の中、群れの近くのケージで過ごさせることにしました。

でも、
一昨日の朝、ついに室内に入れました。

うずくまったままでほとんど目も開けないママコッコ…。
もう終わりが間近なのを感じました。
せめて最後、暖かいところで過ごさせたくなってしまいました。

お日さまの当たるところに置くと、気持ちよさそうに、時々目を開け、こちらに向かって何か話すように口をパクパクさせました。
2日間、立ち上がることはなく、もう水も餌も口にすることなく、ほとんどの時間を眠って過ごしました。
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・・・そして、昨夜、本当に静かに、眠るように逝きました。



家庭養鶏ながら、これまで150羽以上のCoccoさんを飼ってきましたが、個性的で印象深く、つい特別扱いをしてしまう子が時々現れます。
ママコッコもそんな子でした。

身体は平均よりも少し小さいけれど、気も強くてたくましいママコッコ。
毎年、3月末になると始める彼女の抱卵が、僕にとっての「春の訪れ」だったようにも思います。

「一つの時代がまた終わったなあ…。」
そんな気分にすらなるのでした。

今朝、他の子たちの亡骸も埋まっている森の入り口に、彼女も埋めてきました。
感謝を込めながら・・・。
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ありがとう、ママコッコ。
お疲れ様でした。



・・・というところで話を終わらせればいいのかもしれないのですが・・・
それだと何だか「美談」ぽくて嫌なのでもう一言。

ママコッコのように手厚く看取る子がいる一方で、今年生まれた2羽の雄鶏のことは、近いうちに〆て食べようと僕は思っています。
雄はすでに足りているからです。はっきり言えば、生まれた雛が雄だとわかるとがっかりです。
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メスでも、産卵が少なければ〆ますし、あまり情が移らず弱っていることに気づかない子もいます。
やっぱり結局、僕は彼らを「家畜(生産動物)」として扱い、にゃんこなどとは生命の重さも価値も分けているのです。

喰うということ、生きるということは、矛盾だらけです。
客観的に見れば、残酷で傲慢なことばかりです。
美談でなんて語れません。

でも、それを理解した上で、矛盾も飲み込んで選択し続けていく。
それが生きるということなのだと僕は思います。

「情」によって、「場合」によって、命の扱いは変わるよ。
そんなのは嫌だな、と思いながらも。

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樹々の冬芽や野生動物の痕跡などを観察しながら、冬山を歩いて中小屋温泉を目指します。
3〜4時間のスノーハイクを楽しみ、中小屋温泉で一休みした後、廃路の決まった札沼線ののんびり鉄道で一駅分帰ってくるツアーです。

 〇日時 2月8日(土)10:00〜17:00
 〇場所 エコビレッジライフ体験塾(当別町金沢147-1)
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posted by 野良人イトウ at 11:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月06日

10年を経て。

2020年になりました。
明けましておめでとうございます。
「令和」という言葉をあまり使うことがないので未だになじみがないけれど、一応「令和2年」でもあるのですね。
鼠年。僕は歳男です。
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以前は元号に対して否定的な考えを持っていたのですが、実は世界中で結構ローカルな「年の表し方」があることを知ってから、「日本独自の表し方」があっても良いのかな、とゆるく感じるようになりました。「西暦」はあくまでキリスト教圏に世界が支配されたが為に共用されているに過ぎないですもんね…。とはいえ、元号が変わって馬鹿騒ぎをするのも非常に「??」でしたが・・・。



昨年28日には、遅ればせながらしめ縄を綯って飾りました。
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Coccoさんにも福が来ますように。
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鏡餅は12月半ばの餅つきの時につくったものなので、お正月にはすっかりカラフルに…。
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「いろんなイキモノと共に在る暮らしなのだからこれでもいいかな」と思って放置していましたが、「昔は焼酎で拭いて飾っていたよね」と友人が教えてくれました。
たしかに、鏡餅だって貴重な食糧。出来ればカビさせずに「鏡開き」できた方がいいに決まってます。
今年(の年末)はカビさせない努力をしてみようと思います(かなり先の話ですが)。



実は、この冬はちょっと一区切りの気分があります。
というのも、僕が今の活動を始めて、ちょうど10年が経ったからです。

10年前の2010年、長沼町の古民家に住み始めました。
その時は、とある団体の活動の一つとして、「エコビレッジライフ体験塾」にかかわることになりました。


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この家に住みながら、畑などを管理し、「持続可能な」「農ある暮らし」を試行しつつ、塾を運営する日々が始まりました。
それ以前から畑も耕し、鶏を飼ったり味噌をつくったりコンポストトイレをつくったりしていましたが、「塾」というスタイルで共有し始めたのが10年前・・・なので、2019年は10年目の節目の年だったのです。

そのうち、団体とは離れて個人で活動するようになり、3年前に今の場所(当別町)に移り住みました。
環境的には、より自然に近くなり、「小さな里山づくり」を試みるのに丁度良いと感じています。
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たかが10年。
されど10年。
この間、衣食住にかかわること、「農的生活」について、かなりいろんなことを学び、試してきた自負があります。
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で、やればやる程、面白さと同時に、難しさや矛盾が見えてきたりもしました。
で、やっぱりどちらかと言うと、「たかだか10年、まだまだ未熟だなあ」「わからないことばかりだなあ」と感じることが、以前より多くなっています。

一度は熱心にやったけれど、最近は少し距離を置いているジャンルなどもあります。
すぐに答えの出るものでもないし(というか、実際はほとんどが「正解」なんかないし)、長期的に包括的に試していきたいと思っています。
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まあ、それが「本質的か、そうではないか」を見分ける目だけはついてきているかもしれません。



「塾」については、正直、迷うところが多いです。
僕が始めた10年前に比べて、規模を問わず「講座」「ワークショップ」と名のつくものをいたるところで目にするようになりました。
Facebookなどでも、日々、様々なジャンルの講座がアチコチで行われています。

そもそも教育って、それだけでは経済的に成立しづらい分野だし、僕はあまのじゃくな性格なので、「ならばもう自分がやらなくてもいいかな?」と考えてしまう時もあります。

でも・・・
本音を言えば、僕が「こういう学びの場が今の社会に必要だ」と感じられる場は・・・今でもほぼ見当たらないのです。


科学的視点や歴史、社会とのつながりを重視し、体験的、かつジャンル横断的に「知」を深めていくような学びの場。
同時に、コミュニケーションをやネットワークを生み出していくような場。
個々が「暮らしの主体」であることをベースに、「学び合い、生きられる(活きられる)」場。

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それは、全体像が見えないような大きな組織体ではつくれないものだと僕は思います。
あくまでも、一人ひとりの顔が見えて互いが手に届く、身の丈に合ったものでなければ意味がありません。


もちろん、「エコビレッジライフ体験塾」という名・形である必要などありません。
そういう場が生まれそうな気配があれば、喜んで人と一緒にやりたいとも思っています。

10年を終えた今、とりあえず今の活動をもうしばらく続けながら、次の展開を見つけていきたいと考えています。
事業としての展開も含め、自己と他者を混在させていくことを妄想しています。
(「自分」にこだわる時代はもう終わったんじゃないかな…)
分断されていく状況だからこそ、いろいろな人と共に、社会が「次の世界」に向かう役割を担えたら嬉しいなあ、もう少し自分をうまく役立ててもらうようにしなくては、と考える・・・2020年の正月でした。

僕の考える「人間の知・学び」は、そこにこそ価値があります。
(エコビレッジライフ体験塾の根っこにあるのも、その思いです)

今年もよろしくお願いいたします。

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2019年12月29日

冬の『出前講座』について。

予定していた2019年の「講座」や「イベント」がすべて終わり、静かな季節を迎えています。
今年は雪が少なくて助かっていますが、それでもここはしっかりと冬を迎えています。
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12月後半から2月にかけてはかなり積雪が多いため、この場所(当別)に多くの人をお招きすることが出来ません。
なので、この季節には、普段なかなかできない勉強や実験をしたり、モノづくり中心の日々となります。
もちろん、豆を煮たり発酵食品の「寒仕込み」をするには適しているので、食に時間をかけられる季節でもあります。
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そんな日々ですが、『出前講座』はちょこちょことお受けしています。
以下、いくつか紹介いたします。


「ぐるりの暮らしの味噌講座」
味噌をご自分でつくってみたことのない方はモチロンですが、「何度もつくっています」という方にも。
「味噌ってどういうもの?」「自分好みの味噌をつくるコツは?」というあたりを学びながら仕込んでいただいています。
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出来あがり量で2.3kgくらい。
地域や人数にもよりますが、3000円〜/名です。
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「ぐるりの暮らしの醤油講座」
3月半ばに当別で行う予定の「醤油講座」ですが、5名以上いらっしゃれば出前でも行っています。
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4ℓ瓶に仕込んでいただきます。
諸味の量で3kg程になります。
ご用意いただくものもありますが、2500円〜/名でお受けしています(地域や人数によって若干変わります)。
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「しめ縄づくり」「イナワラミニ箒づくり」
しめ縄は今季はもう遅いですが、イナワラを使ったミニ箒はいつでも可能です。
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材料費を含めて1500円〜/名でお受けしています(地域や人数によって若干変わります)。
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「ミニひょうたんランプづくり」
小さなLEDで灯すミニひょうたんランプづくりです。
5名以上で承っています。
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材料費込み1500円〜/名でお受けしています(地域や人数によって若干変わります)。
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この他、簡単な「草木染め」「発酵食品づくり」「タネや栽培」についても対応しています。
また、親子で行うことも可能です。
講座の料金は、人数や場所、その他条件によってに変わります。

どの講座も、準備の関係上、なるべく1ヵ月前くらいにはご相談ください。
小さな集まり、お仲間でのお楽しみなどにご活用いただければと思います。

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2019年12月23日

恒例で〆る〜餅つき2019

12月14日(土)今年も「餅つき会」を行いました。
冬至が近づく、冬の始まりのこの季節・・・ちょっと気持ちを上げるため、そして1年の締めくくりとして、毎年餅つきを行っています。

前日に会場をおおむねセットし、米を研いで備えます。
(今年は雪が少なくて、ビニルハウスの除雪も2回で済みました。ホッ)
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前泊した数名の方と一緒に米を蒸し、場を整えて、さあ、2019年の餅つき
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最初の2臼分は、とにかく「つきたて餅」を楽しみます。
どうしてこんなに美味しいのでしょう!
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あんこや練りゴマ、漬物などをうちで用意しました。
あとは皆さん、箸休めやお餅に合う品をもって来てくれました。
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10時半ころから始め、今年も6臼つきました。
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後半は、お持ち帰りの鏡餅用です。
今回は急に来れなくなった方が結構いたので、その分みんなでたっぷりお餅を楽しめました。
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餅つきの後は、これも恒例の「しめ縄づくり」です。
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『豆部』や以前やっていた『通年コース』に参加して下さった方達は、田んぼの活動にも手を貸していただいています。
一緒に田植えや稲刈りをした田んぼのイナワラで、新年を迎えるしめ縄を作ることにしているのでした。
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小さなしめ縄。
でも、いろんな気持ちのこもった貴重な飾りです。
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いろいろな活動をさせていただいていますが、「田植え」「稲刈り」「新米祝い」「餅つき」「しめ縄づくり」など、毎年恒例になっている行事が僕の中心です。
というか、自分の暮らし自体が、ここ数年はますます同じことの繰り返し、恒例ばかりで出来ているように思います。

20年前は考えられませんでした。
「恒例」なんて大嫌いでした。
若かったんだなあ(笑)。
でも今は、繰り返すことの意味、積み重ねることの価値がわかります。
恒例であっても決して「同じではない」ことも感じられるようになりました。
少しは大人になったのかもしれません。



さて、
今年も、たくさんの方にお世話になって、1年過ごすことが出来ました。
ありがとうございました。


今日(12月23日)、ようやくビニルハウスを片づけました。
(いやー雪が少なくて助かります…!)
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今年も残すところ1週間。
気持ち良く新年を迎えられるように、大掃除を始めております。

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2019年12月20日

ひょうたんを飾る。

雪の季節となり、今年も『ひょうたんランプづくり』を行いました。

事前に・・・在庫のひょうたんをチェック。
大きさをそろえ、数を確認し、すぐにランプシェードづくりを行なえるよう加工しておきます。
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12月15日(日)。
いよいよ「ひょうたんランプづくり」当日です。
ミニひょうたんランプをつくって下さった方、昨年からのリピーターさんもいて、皆さんとても楽しみに参加してくださいました。
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ひょうたんランプづくり、実は作業は単純です。
ひょうたんを選び、デザインし、穴を開けていくだけ。

淡々とした作業なのですが、これがなかなか面白く、3〜4時間があっという間です。
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今回は小学生のお子さんの参加もありました。
(すごい集中力、素晴らしい!)
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悩みながら何度もデザインを描き直す方、思い浮かぶままにどんどん製作を進める方・・・
ペースはそれぞれですが、ひょうたんを抱えながら、皆さん楽しそうに作業してくださいました。
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・・・17時少し前。
10個の素敵なひょうたんランプが完成しました。
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(一つひとつ写真撮影させていただけばよかった・・!と思うくらい、今回も素敵な作品が揃いました。)



この冬のひょうたんランプづくりWS、1月13日に小樽でも予定しています。
(ですが、小樽の会もすでに満席となりました)

在庫的にはもう1回くらい出来るかな、と思っています。
当別は雪に埋もれてしまうので、冬の間、どこかにお邪魔させてもらうかもしれません。



さて・・・
今年収穫した大びょうたんは、現在バケツに浸水中。
この中のひょうたんは、来春洗って、来年の今頃にランプとなって旅立つ予定です・・・。
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冬は始まったばかりですが、明後日は冬至。
これから日が長くなっていくのが嬉しいですね。

夜を楽しみながら、春を待ちましょう・・・。
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★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報

『裏山トレース(冬)〜春の息吹を探そう』
樹々の冬芽や野生動物の痕跡などを観察しながら、冬山を歩いて中小屋温泉を目指します。
3〜4時間のスノーハイクを楽しみ、中小屋温泉で一休みした後、廃路の決まった札沼線ののんびり鉄道で一駅分帰ってくるツアーです。

 〇日時 2月8日(土)10:00〜17:00
 〇場所 エコビレッジライフ体験塾(当別町金沢147-1)
 〇参加費 1500円
 〇定員 10名

『ひとつぶのタネのチカラ〜タネの交換会』
今年も行います、春の初めの「タネ友」の集い。
自家採種したタネを持ち寄り、交換しながら、栽培談議に花を咲かせましょう。
栽培方法は問いません。未経験者の枠もあります。タネを愛する方、タネに興味がある方お待ちしています。

〇日時 <日程調整中>
〇場所 札幌エルプラザ(予定)
〇参加費 1000円程度
〇定員 30名

*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
posted by 野良人イトウ at 16:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月10日

そして、冬になる。

今年は初雪が少し遅めでした。
こんな時に要注意なのは、「まだまだダイジョウブだろ?ヘイヘイ!」と秋の片づけを後回しにしちゃうこと。

雪の恐ろしさをナメてはいけません。
一夜ですべてを覆い隠し、どこに何を置き忘れて放置してるのかもわからなくなって、白くコギレイな世界を前に「まあいいか♡」という気分にさせられてしまうのです。
(それで何度泣かされたことか・・・)

さすがに今年は学習しまして、天気予報を睨みつつ!、優先順位を明瞭に判断し!、順々に片付けをしていきました。
おかげで「いつ来ても良し!」という気分で、雪を迎えることが出来たのであります(満足げ)。

これは11月17日くらいの写真かな。
前日あたりからドン!と降って、結構積もりました。
このあたりで、僕は「今日から冬!」と認定・・・。
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軒下には,ズ―――ン…と。
ああ、これはもう、「真冬」ですねえ…。
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ビニルハウス周りは、横着してると壊れるので、気をつけなければいけません。
今月14日の「餅つき」までは、天幕も張ったままです。
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その後・・・
少しは解けたりもしながら・・・
(減るけどなくなりはしないよね。これは12月3日)
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僕はハウスの中の大豆を脱穀したり、物置の片付けや除雪機の準備をしつつ・・・
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確実に冬は深まっていったのでした・・・。
(12月4日は猛吹雪・・・。その後4〜5日は降りっぱなしの積もり放題・・・)
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今住んでいる当別町の金沢地区は、見事な豪雪地帯です。
ほんの数km離れた隣町でほぼ積雪0の時でも、ウチの周りには「雪の壁」が出来ていたりします。
10分車で走れば余所では青空が広がっている日にも、どんより&シンシンと降り積もっていたりします。

そんなのを繰り返し、除雪に追われていると・・・なんか、心が病みます。
昨年までは、「もう嫌だなあぁぁぁ・・・」と暗い気分になっていました。

でも。
今年は・・・

なんだか慣れました。
そういう処に住んでいるのだ。
と、思っています。

「隣町では降っていないのに〜!」と思うから(比較するから)、シンドイ気分になるんだよね。
「おう、今日も降っておるな」「はいはい、そう来ましたか」・・・と、この場所の現状をそのまま受け取る。
不思議と、そうすることで気持ちは楽になりますね。

そういうことって多いんだよね。
どうしようもないことは(他と比較せずに)そのまま受け入れる。
あきらめる。
あきらめられること、あきらめるしかないことは、あきらめる。

そんな感じで、今週末の「餅つき」と「ひょうたんランプづくり」が終わったら、冬眠いたします・・・。

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★イベント情報

『ひょうたんランプをつくろう』
1つひとつ形の違うひょうたんを使って、ランプをつくりましょう。
デザインを考えコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが瞑想にも似た心地よい時間です。
クリスマスプレゼントにもピッタリな世界に一つだけの、オリジナルひょうたんランプはいかがでしょうか?

〇日時 12月15日(日)13:00〜17:00
〇場所 エコビレッジライフ体験塾
    (当別町金沢147-1)
〇参加費 4500円〜 (1ドリンク付き)
    *大きさやコードの長さ、種類によって値段が変わります
〇定員 10名


『SHiMASHiMAさんでひょうたんランプづくり』
昨年につづき今年も、小樽のガラス工房SHiMASHiMAさんで『ひょうたんランプづくり』を開催していただくことになりました。
ひょうたんという植物の実でつくるランプシェードです。
デザインを考え、ひょうたんを愛でながらコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが、瞑想にも似た心地よい時間です。

〇日時 1月13日(月祝)13:00〜17:00
〇場所 アクセサリー工房&ショップSHiMASHiMA
    (小樽市 奥沢3丁目27-25)
〇参加費 4800円〜 
    *ひょうたんの大きさ、コードの長さや種類によって値段が変わります
〇定員 8名


近日告知予定『ひとつぶのタネのチカラ〜タネの交換会』
今年も行います、春の初めの「タネ友」の集い。
自家採種したタネを持ち寄り、交換しながら、栽培談議に花を咲かせましょう。
栽培方法は問いません。未経験者の枠もあります。タネを愛する方、タネに興味がある方お待ちしています。

〇日時 <日程調整中>
〇場所 札幌エルプラザ(予定)
〇参加費 1000円程度
〇定員 30名

*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
posted by 野良人イトウ at 06:10| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月03日

暮らしの中で、樹が生きる。


乾燥させずに生木からスプーンやイスをつくる「グリーンウッドワーク」
友人である草刈万里子さんには、これまでにも何度かグリーンウッドワークの講座を行っていただいてますが、この秋、その草苅さんが『旅するグリーンウッドワーク』と称してツアーを行っていました。
文字通り、旅をしながらグリーンウッドワークを伝えていく取り組みです。

うちには、10月末と11月半ばの2度、それぞれ1週間ほど滞在。
貴重な機会なので、2度の滞在中にスプーンづくりの講座を行っていただきました。



題して・・・
グリーンウッドワーク講座『里山スプーン〜樹から生み出すスプーンづくり』です。

講座では、まず、スプーンづくりの工程を伝え・・・
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裏山を歩いて樹を選び、径10p程の枝をいただきます。
この時(10月25日)はシナノキ。
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2回目の時には、ハリギリを使いました。

鋸で作業しやすい長さに切った後、マンリキと呼ばれる刃物で割って削りやすい大きさにします。
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枝を選び、各自「削り馬」にまたがって、自分のつくりたいスプーンを削り出していくのです。
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10時から始め、昼食をはさんで約5時間の作業を経て・・・
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参加された方全員、素敵なスプーンを完成させました。
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そして、3週間後・・・道北〜道東を巡ってきた草刈さんが、再び来訪。
そして、滞在中にまた、『樹から生み出すスプーンづくり』講座を行ってくれました。

前回とは違い、ここ当別はすっかり雪の中でしたので・・・
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削る作業は、外ではなく小屋にて行いました。
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そして、数時間前まで生きていた樹から・・・
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素敵なスプーンが出来上がりました。
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グリーンウッドワークについて語れるほどの経験が僕にはありませんが、この技術の素晴らしさは、木を使うことで同時に森を生かすことにもつながる点ではないでしょうか。
森を管理しながら枝をいただいたり、不運にも倒れてしまった樹を活かしたり。

ただの「モノ」、もしくは「クラフトの材料」というのでなく、樹が生きていた姿とモノづくりがつながることで、自分の暮らしが自然によって支えられているという当たり前の現実をあらためて感じることもできます。

僕らの暮らしはたくさんの生命によって支えられている・・・
そう感じられた時、スプーンという道具がただのモノではなく暮らしの中で息を吹き返すのだと思います。

来年も是非、草刈さんを招いて、グリーンウッドワークを伝えて欲しいと思っています。

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『ひょうたんランプをつくろう』
1つひとつ形の違うひょうたんを使って、ランプをつくりましょう。
デザインを考えコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが瞑想にも似た心地よい時間です。
クリスマスプレゼントにもピッタリな世界に一つだけの、オリジナルひょうたんランプはいかがでしょうか?

〇日時 12月15日(日)13:00〜17:00
〇場所 エコビレッジライフ体験塾
    (当別町金沢147-1)
〇参加費 4500円〜 (1ドリンク付き)
    *大きさやコードの長さ、種類によって値段が変わります
〇定員 10名


『SHiMASHiMAさんでひょうたんランプづくり』
昨年につづき今年も、小樽のガラス工房SHiMASHiMAさんで『ひょうたんランプづくり』を開催していただくことになりました。
ひょうたんという植物の実でつくるランプシェードです。
デザインを考え、ひょうたんを愛でながらコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが、瞑想にも似た心地よい時間です。

〇日時 1月13日(月祝)13:00〜17:00
〇場所 アクセサリー工房&ショップSHiMASHiMA
    (小樽市 奥沢3丁目27-25)
〇参加費 4800円〜 
    *ひょうたんの大きさ、コードの長さや種類によって値段が変わります
〇定員 8名


近日告知予定『ひとつぶのタネのチカラ〜タネの交換会』
今年も行います、春の初めの「タネ友」の集い。
自家採種したタネを持ち寄り、交換しながら、栽培談議に花を咲かせましょう。
栽培方法は問いません。未経験者の枠もあります。タネを愛する方、タネに興味がある方お待ちしています。

〇日時 2月23日(日)AM
〇場所 札幌エルプラザ(予定)
〇参加費 1000円程度
〇定員 30名

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posted by 野良人イトウ at 17:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月29日

タネまきから始めた味噌仕込み2019.

11月最後の日曜日。今年も「味噌」を仕込みました。
5月にスタートした『ぐるりの豆部2019』のメンバーと一緒です。
春にみんなでタネをまき、先月みんなで収穫した大豆を使った「タネまきから始める味噌造り講座」の最終回だったのです。

「その日」に向けて、僕は大豆を脱穀・・・選別・・・
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今年収穫した新米を使って、製麹・・・
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前日には大鍋で大豆を煮て・・・
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いよいよ当日を迎えたのでした。

『豆部』本編は午後からなのですが、毎回、自由参加で午前中から「いろいろな農的体験」をしていただいています。
今回は、もちろん大豆の脱穀や選別を一緒に行いました。
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豆選り。
この手の「軽作業」「手仕事」は、数人でお茶を飲みながら行うと「楽しい時間」になるものです。
昔は、歩くのが厳しくなったお歳よりも、こんな作業で活躍したのかもしれませんね。
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そして、「持ち寄りのランチ」
(他の単発の講座とは違い、一緒に食事を共にすることも、連続講座である『豆部』では大事な時間だと考えています)
オカズを1品ずつ持ち寄ったご飯の、なんて豊かなことか・・・
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午後は、豆部の本編
前半の座学では、うちで造っている様々な味噌を味見していただきながら、味噌の歴史や種類、味噌が出来る仕組みを学んでいただきました。

「味噌造り」なんてカンタンです。
いくらでも資料やレシピもあって、誰にでもできることです。
でも、一歩進んだ味噌仕込みを通して、味噌造り以上のことを感じてもらいたいと思いながら、僕は味噌講座をやっているつもりです。
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米麹についてももっと知ってもらいたいので、豆部の味噌造りでは麹を育てるための種きりも実演しています。
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1時間ほどの座学の後、ようやく味噌仕込みが始まりました。
麹と塩をよく混ぜ・・・
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(途中僕の段取り間違いなどもありましたが…)さすがに半年間おつき合いされているメンバーなので、皆さんフォローしあいながら材料を分配し、混ぜていきます。
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皆さんそれぞれ、出来あがり2.3kg程の味噌を仕込むことが出来ました。
春に、タネまきから始めた味噌造り。
完成は、来年の秋となります。
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さて・・・
『豆部』の味噌仕込み、これで終わりではありません。

一息つく間もなく、もう一樽。
今度は大樽への仕込みをお手伝いいただくのです。
これが、再来年うちで使う味噌となるだけでなく、来年の『豆部』でタネ味噌となるのです。

大勢で、どんどん作業を進めていきます。
さっきやったばかりなので、すでに手慣れた感じです。
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すべての材料を混ぜ終えたら、味噌玉をつくって・・・

樽の中に・・・

「どーーーーん!」
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「どーーーーん!」
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「どーーーーん!」
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「どーーーーん!」
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今年を振り返り、来年への希望を込めながら、大樽に味噌玉を放っていきました。
いろいろな方の手が加わり、きっとこの味噌も美味しく仕上がることでしょう!



こうして、今年も無事に『ぐるりの豆部〜タネまきから始める味噌造り』が終了しました。
ありがとうございました。
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半年間お付き合いいただいた「豆部2019」の皆さんとは、これからもいろいろな活動を一緒にできることと思います。
味噌造りを通して、人の輪も広がっていく・・・そんなのも、「豆部」の目的の一つです。

『ぐるりの豆部2020』来年3月頃より募集を開始したいと思います。
(一応、来年も行う予定です…!)

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『ひょうたんランプをつくろう』
1つひとつ形の違うひょうたんを使って、ランプをつくりましょう。
デザインを考えコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが瞑想にも似た心地よい時間です。
クリスマスプレゼントにもピッタリな世界に一つだけの、オリジナルひょうたんランプはいかがでしょうか?

〇日時 12月15日(日)13:00〜17:00
〇場所 エコビレッジライフ体験塾
    (当別町金沢147-1)
〇参加費 4500円〜 (1ドリンク付き)
    *大きさやコードの長さ、種類によって値段が変わります
〇定員 10名


『SHiMASHiMAさんでひょうたんランプづくり』
昨年につづき今年も、小樽のガラス工房SHiMASHiMAさんで『ひょうたんランプづくり』を開催していただくことになりました。
ひょうたんという植物の実でつくるランプシェードです。
デザインを考え、ひょうたんを愛でながらコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが、瞑想にも似た心地よい時間です。

〇日時 1月13日(月祝)13:00〜17:00
〇場所 アクセサリー工房&ショップSHiMASHiMA
    (小樽市 奥沢3丁目27-25)
〇参加費 4800円〜 
    *ひょうたんの大きさ、コードの長さや種類によって値段が変わります
〇定員 8名


近日告知予定『ひとつぶのタネのチカラ〜タネの交換会』
今年も行います、春の初めの「タネ友」の集い。
自家採種したタネを持ち寄り、交換しながら、栽培談議に花を咲かせましょう。
栽培方法は問いません。未経験者の枠もあります。タネを愛する方、タネに興味がある方お待ちしています。

〇日時 2月後半の土日(4週目あたりを予定)
〇場所 札幌エルプラザ(予定)
〇参加費 1000円程度
〇定員 30名程度

*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
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2019年11月22日

今年もつけもの日和。

11月の10日(日)は『つけもの日和。』でした。
今年もなんとか開催することが出来ました。

なんとか…とつけるのは、他の講座以上にハードルがいくつかあるから。
まずは、講師で来てもらっている母の体調(昨年末からかなり不調だった為)です。
そして、タクアン用の100本近くの大根の確保や講座当日にねらいを定めた干し大根づくり
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せっかくだからニシン漬けには一級のニシンを使いたいし、は麹屋さんから生きのいいのを手にいれたい。
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・・・等々、1か月ほど前から事前の準備に気を抜けないのでした。

当日、見ていただきながら大樽に自分も仕込むので、ニンジンや薬味などは前夜のうちに刻んでおきます。
(これも結構大変です。参加者の皆さんにも事前の作業をお願いしていました。この辺りの下準備が一番の手間なので、これが済んでしまえば「あとは漬けるだけ!」。やはり、段取り八分ですねー)
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そして当日。
いよいよ今年も『つけもの日和。』が始まりました。

まずは、日本の漬物の基本・タクアンからです。
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ぬか床と共に3.5kg程の大根を仕込み、大根の葉で蓋をして、「美味しくなーれ!」と閉じ込みます。
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米の文化の副産物、糠をたっぷり活用したタクアン。
良い素材(干し大根や良い糠)さえ用意できれば簡単なので、きっと皆さん美味しく出来ていることと思います!


続いて座学で「食べ物を保存するということ」についてお話しました。
うちでつくっている保存食も見ていただきながら、一般的に活用される「保存技術」をあらためて科学的に考えてみる時間です。
科学的に考える習慣はとても大切。
「世の中の便利さ」と例えば「食品添加物による保存」のような発想は、すべて「人々が自分で考えなくてもいいように」すすめられていきます。
「知ること」「科学的に(自分で)考えること」は、きっと安全や持続可能性と深ーくつながっているのだと思います。

ちょっと写真がわかりづらいですが、塩分の違いによる食味や保存性も確認。
1%の塩の違いが、随分大きな差になることもわかります。
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そして、僕の母直伝、ニシン漬け講座です。
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前半のたくあんや座学の間に待ちくたびれてしまった母・・・
(「あんたの話は長いよ…」とまた少しダメ出しをいただきました…(苦笑))
が、気を取り直して、50年前に祖母と仕込んだ頃からのことを交えながら、「我が家のニシン漬け」のことを話します。
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ニシン漬けは、家庭の味。
使う材料や分量、切り方、仕込み方などもそれぞれ。
うちではかなりニンニクを使うのですが、それも当時(100年近く前から…?)の祖父母の暮らしに由来するのです。

前夜に旭川の実家に母を迎えに行った時、父が「あの頃のニシンは油がすごかった」とニシンを干す様子を伝えてくれました。
そうか・・・身欠きニシンも、春のニシンの季節に自分たちでつくって保存しておいたものなのですね。
そんなことも今更ですが、知りました。


うちのニシン漬け、キャベツや大根の切り方も独特な気がします。
これはどうやら母オリジナル(というか段々こうなった)もののようです。
きっと今回参加された方も、このあとオリジナルの要素を加えていかれるのでしょう。
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母がしばしば発するのは、「景色」という言葉。
素材を詰め、散らしながら、「何だかいつもと景色が違う気がする」などと言います。
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もしくは、塩をまきながら「これじゃ少し多い気がする…」と、測っておいたハズの塩を残したりもします。
この辺りは非常に感覚的。
仕込んだ後の天気なども考えつつ、のようです。
固定したレシピを知ることも大切ですが、柔軟に状況に合わせて「思考」と「感覚」を使って判断することは、もっと大事なのではないでしょうか。
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母に続いて1工程ずつ、一緒に仕込んでいただきました。
2段目からは思い出しつつ、キャベツ、ダイコン、ニンジン、ニシン、薬味・・・と素材を仕込んでいきます。
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全員の仕込みが終了した後は、お楽しみの試食会
母が用意して来てくれた数種類の漬物を皆さんで味わいます。
実はこれを楽しみに来てくれるリピーターさんもいらっしゃいます。
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昔からたくさんの漬物をつくってくれた母。
でも、僕はあまりそれをありがたがったりはしませんでした。
この歳になって、少しずつ教わり始めています。
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このブログでも、これまで何度か書きましたが、10年くらい前、母が「そろそろニシン漬けもやめたいんだ」というのを聞いて、慌てて一緒に
漬けるようになりました。
僕が覚えたい、という思いと、母にもう少し頑張って欲しい、という思い。
そしてここ数年は、いろんな人にニシン漬けを仕込んでみて欲しいという思いで、講座にしています。
実は、70半ばになっても学び続けている母の知恵を披露する場をつくりたい、という思いも含んでいます。

なので、今年も開催できたことを本当に嬉しく思うのです。
来てくださった皆さん、ありがとうございました。

来年も、開催できることを願って・・・・・。

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1つひとつ形の違うひょうたんを使って、ランプをつくりましょう。
デザインを考えコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが瞑想にも似た心地よい時間です。
クリスマスプレゼントにもピッタリな世界に一つだけの、オリジナルひょうたんランプはいかがでしょうか?

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〇場所 エコビレッジライフ体験塾
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    *大きさやコードの長さ、種類によって値段が変わります
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近日告知予定『ひとつぶのタネのチカラ〜タネの交換会』
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