2018年12月30日

うたうアリ。

当別での「餅つき」が終わり、出前講座の「味噌仕込み」や「しめ縄づくり」、「ひょうたんランプづくり」も終了。
2018年のエコビレッジライフ体験塾の講座やイベントが無事にすべて終了しました。
PC111344.JPG

PC201494.JPG

PC221508.JPG
今年1年、足を運んで下さった皆さん、参加して下さった皆さん、支えてくださった皆さん、ありがとうございました。
たくさんの方々とご一緒出来て、嬉しい1年でした。

これからの時期、当別町金沢はものすごーい雪に見舞われます。
車を停めるスペースを確保するのもキビシイので、しばらく当方(ぐるりの暮らし製作所)での体験塾はお休みです。
PC241519.JPG

PC241521.JPG

1月19日(土)の小樽での「ひょうたんランプづくり」を皮切りに、翌20日は長沼ハイジ牧場さんでの「チーズ講座」、27日(日)は札幌市篠路での「発酵講座」など、ほぼ毎週様々な講座を予定しています。
当別では、2月9日(土)に、『冬山散歩』を行います。

その他、随時、味噌や醤油などの「出前講座」も受け付けていますので、ご相談ください。

それらが始まるまで、しばらくは・・・
冬の静かな時間を楽しみます。


ワラやひょうたん、生木を使った手仕事。
版画制作。
買ったまま積まれている本の旅。
ここ数年ほとんど遊ばせていたけれど、ギターもさわりたい。歌をつくりたい。

もちろん、日々、薪の準備や除雪、来年の畑の計画やタネの整理などもあります。
未完成の山小屋も、少しずつでも作業しなくちゃ。



僕はもともとの気質がキリギリスなのですが、最近はすっかりアリの暮らしになっていました。
イキモノとしてまっとうな、僕のめざす「ぐるりの暮らし」をつくっていくには、日々汗を流して働く必要があるし、今ではそれも心地よくなっています。未来が見えるからです。
でも、やっぱり歌も歌いたいし、表現に触れていたい、とも最近は強く思います。

アリの暮らしでも、歌を歌う。
「うたうアリ」でいたいものです。
PC251568.JPG

来年は、うたうアリ、で。
よろしくお願いいたします。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報

『ひとつぶのタネのチカラ〜タネの交換会と学習会』<参加受付中>
自家採種したタネを交換しながら、取り組んでいることや栽培についての情報交換をするこの会も8年目となりました。
自分で採ったタネをお持ちの方が主ですが、ご興味のある方、「これから始めたい」というに方もご参加いただけます。
タネの交換だけでなく、情報交換や実践力向上に力を入れたいと考えています。
  〇日時 2018年2月16日(土)9:30〜11:45
  〇場所 札幌エルプラザ 環境研修室1,2
  〇参加費 800円
  〇定員 30名

『冬山散歩〜春の気配を探そう』
樹々の冬芽観察などをしながら中小屋温泉を目指します。
3〜4時間のスノーハイクを楽しみ、いい感じの中小屋温泉で一休みした後、札沼線ののんびり鉄道で一駅分帰ってくる予定です。
(*札沼線は、2020年5月の営業終了が決定したそうです)
  〇日時 2月9日(土)8:30〜15:00
  〇場所 エコビレッジライフ体験塾
  〇参加費 1500円
  〇講師 喜多としろうさん
  〇定員 10名程度

『とことん生乳!ナチュラルチーズをたのしもうvol.2』<募集中>
生乳が変化していく様子を味わいながら、チーズづくりを学ぶ講座、2回目を行います。
 〇日時 2月2日(土)10:00〜16:00
 〇場所 ハイジ牧場(長沼町長沼町東9線南2)
 〇参加費 3,500円
 〇講師 金澤睦司さん(ハイジ牧場場長)
 〇定員 10名

*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
posted by イトウ at 06:32| Comment(0) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月22日

餅つきとしめ縄。

今年も残り僅かの日数となりました。
1年で最も日照時間が短くなるこの時期に「何か祭りが欲しいな」と思い、歳の締めくくりとして始めた『餅つき』。
今年も、お世話になった皆さんと「祝う」ことが出来ました。

前日に会場を準備し・・・
PC141364.JPG

会場(ビニルハウス)までの道や駐車スペースを除雪し・・・
PC141365.JPG
(実はこの後、翌朝までにたーんと降って2度除雪…)

あんこを炊いて、餅米を研いで浸水。
PC141366.JPG
準備が着々と整いました。

当日の朝もバタバタと準備に勤しみ、何とか予定通り11時の「餅つき開始時間」に間に合いました。
(前泊して下さった人たちのお陰)
さあ、いよいよ餅、つきましょう!
PC151373.JPG

PC151374.JPG

今回は、全部で7臼。
始めればほぼノンストップで蒸してついて丸めて、蒸してついて丸めて(食べて)・・・の繰り返しです。

ついて、ついて!
PC151375.JPG

ぺったんぺったん!
PC151380.JPG

休まずついて!
PC151413.JPG

つき上がったらすぐに丸めて!
PC151376.JPG

つきたての餅は、まず食べて!
PC151379.JPG

お雑煮、あんこ、ゴマ、きな粉、納豆他、漬物やずんだ等、皆さんいろいろなものを持ち寄ってくれました。
PC151385.JPG

今回は20名以上の方が参加してくれて、ひたすらついて食べてお話して・・・
楽しい時間を過ごしました。
PC151420.JPG



後片付けを皆さんに手伝ってもらって・・・
PC151452.JPG

その後は、恒例のしめ縄づくりです。
PC151453.JPG

来てくれているのは「体験塾つながり」で長くお付き合いのある方ばかり。
田んぼの活動もお手伝いしてくれている方がほとんどです。
田植え、稲刈り、新米祝いを共に過ごして、この餅つきの後のしめ縄づくりで1年を終える・・・そんなことをここ数年、繰り返しています。
PC151463.JPG

「歳神様」という存在を信じて、良い年になることを祈願しながら綯った先人たち。
地に足のついた民の暮らしの中から生まれたのであろう、この「しめ縄づくり」の文化を、こうして少しは継ぐことができて嬉しいし、祈りを込めながら綯う静かなひと時は自分の心にとって大切な時間のように思います。
PC151464.JPG

来年も良い歳になることを願って・・・。
PC151462.JPG

こうして、今年も「餅つき会」が終わりました。
あまり広く呼びかけていない(公開イベントとは違う)会ですが、近しい人でじっくり続けていくこういう会も僕は必要かな、と思っています。


さて、
この日はこれでは終わらず、もう1つ催しがありました。
『しろまるさんのおとぎよみ』。
江別在住のお芝居ユニット「しろまるさん」が小さな公演をしてくれたのです。
企画は友人、いもや氏。
PC151472.JPG

山小屋の小さな小さな空間でしたが、大きな世界を物語ってくれました。
PC151480.JPG

しほみさんの馬頭琴の演奏も、小屋の外の森や夜空へつながっていくようでした。
PC151477.JPG

長く素敵な1日。
皆さんありがとうございました。
この後は、大掃除をして、気持ち良く新年(歳神様)を迎える準備をしましょう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報

『AMAHOROでランプをつくろう』<参加受付中>
1つひとつ形の違うひょうたんを使って、ランプをつくりましょう。デザインを考えコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが瞑想にも似た心地よい時間です。
世界に一つだけの、オリジナルひょうたんランプはいかがでしょうか?クリスマスプレゼントにも間に合いますよ。
 〇日時 12月22日(土)12:00〜17:00
 〇場所 AMAHORO(旭川市東旭川町瑞穂177)
 〇参加費 5000円〜 (あまほろランチ付き)
    *ひょうたんの大きさやコードの長さ、種類によって若干値段が変わります。
 〇定員 8名


『とことん生乳!ナチュラルチーズをたのしもう』<募集終了>
1頭の牛さんから搾った「生乳」を様々に加工しながら、変化していく出来立ての「乳製品」「ナチュラルチーズ」を味わっていただく贅沢な講座です。
 〇日時 1月20日(日)10:00〜16:00
 〇場所 ハイジ牧場(長沼町長沼町東9線南2)
 〇参加費 3,500円
 〇講師 金澤睦司さん(ハイジ牧場場長)
 〇定員 10名


*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
posted by イトウ at 06:13| Comment(0) | くらし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月14日

ぐるりの暮らしの味噌造り。

しばらく前のことですが、11月の末に今年も『ぐるりの豆部』が終了しました。
時間は経ってしまいましたが、今の「エコビレッジライフ体験塾」の核になる活動なので、まとめておきたいと思います。

『豆部』は「タネまきから始める味噌造り」をテーマとした活動です。
5月に今年の「豆部メンバー」が決まり、みんなでタネまきをしました。
P5270478.JPG

その後、毎回、豆腐や納豆など様々な大豆の加工を体験しながら・・・
P6240212.JPG

PA140861.JPG

大豆の生長を見守りました。
P8190117.JPG

実った大豆を10月に収穫。
脱穀作業も体験していただいて・・・
PB181066.JPG

11月の末、最終回に「味噌仕込み」を行ったのです。
使うのはもちろん、5月にみんなで播いて採れた大豆です。
PB251101.JPG


最終回の味噌仕込みでは、製麹の様子も見ていただきました。
大豆と米は日本人の食文化の基礎。
二ホンコウジカビと仲良くなった日本人の知恵、スゴイですね。
1543186457027.jpg

僕が仕込んで日常使っている味噌、実験的につくった味噌なども試食しながら、幅広い「味噌」の世界を感じていただきました。
PB251160.JPG

まずは、個人のお持ち帰り用の味噌を詰め・・・
PB251106.JPG

もう一つ、大樽の味噌仕込みも手伝っていただきました。
PB251132.JPG

新年の抱負や願いを込めながら、味噌玉を樽に投げ込みます。
PB251141.JPG

こうして仕込んだ味噌は、もちろんウチでも使わせていただきますが、『ぐるりの豆部味噌』として来年以降の豆部の方々にも引き継がれていきます。
PB251138.JPG

仕込みの時の「タネ味噌」として使い、豆部終了時には「お持ち帰り用」として少しずつですがプレゼントもしました。
PC101340.JPG

以前は、「通年コース」の最後の活動として行っていた味噌仕込み。
その頃から、タネ味噌としてずっと引き継いできたもので、おそらく100人以上の方の「手」が加わった「<塾>味噌」です。

タネから始まり、タネである大豆を仕込むという意味での「ぐるり」。
毎年、同じように繰り返しながらも、いろいろな人を巻き込みつつやって営んでいく「ぐるり」。
大きな自然のぐるりにできるだけ添いながら、マネしながらの、「ぐるりの暮らし」。

「豆部」の活動はわずかな時間ですが、豆部の方々にはそんな「ぐるりの暮らし」を感じていただきたいと思っています。
そして、全5回の今年の講座は終了しましたが、通年で豆部に通って下さった皆さんとのかかわりは、これからもいろいろな場面で続いていくのだと思っています(来年の田んぼにも、お誘いします)。

それが、エコビレッジライフ体験塾の『ぐるりの豆部』です。
とりあえず、お疲れ様でした。
これからもよろしくお願いいたします。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報

『AMAHOROでランプをつくろう』<参加受付中>
1つひとつ形の違うひょうたんを使って、ランプをつくりましょう。デザインを考えコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが瞑想にも似た心地よい時間です。
世界に一つだけの、オリジナルひょうたんランプはいかがでしょうか?クリスマスプレゼントにも間に合いますよ。
 〇日時 12月22日(土)12:00〜17:00
 〇場所 AMAHORO(旭川市東旭川町瑞穂177)
 〇参加費 5000円〜 (あまほろランチ付き)
    *ひょうたんの大きさやコードの長さ、種類によって若干値段が変わります。
 〇定員 8名


『とことん生乳!ナチュラルチーズをたのしもう』<募集終了>
1頭の牛さんから搾った「生乳」を様々に加工しながら、変化していく出来立ての「乳製品」「ナチュラルチーズ」を味わっていただく贅沢な講座です。
 〇日時 1月20日(日)10:00〜16:00
 〇場所 ハイジ牧場(長沼町長沼町東9線南2)
 〇参加費 3,500円
 〇講師 金澤睦司さん(ハイジ牧場場長)
 〇定員 10名


*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
posted by イトウ at 15:28| Comment(0) | 発酵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月10日

冬の入り口。

先日は、山の小屋で『ひょうたんランプづくり』の講座を行いました。
まだまだ完成には遠いのですが、今年の春からは、ほとんどの講座をこの場所でやってきました。
PC101333.JPG

畳を敷いて(外すことも可)、薪ストーブも取り付けて、冬バージョンにしています。
PC101336.JPG

かなり狭苦しい環境で、参加者さんにはご迷惑をおかけしましたが、皆さん集中して作品づくりに取り組んでくださいました。

約3時間かけて・・・
とても素敵な作品たちが出来上がりました。
IMG_1646.JPG

今年はアチコチでひょうたんランプづくりをさせていただいています。
来週は旭川、1月には小樽でも行う予定です。
(ひょうたんの在庫がそろそろなくなるので、それ以降は少しお休みしますが)

環境も整ってきましたし、この冬は山の小屋で「モノづくりの講座」をいろいろやれたらいいなーと思っていました。
PC101334.JPG
が・・・

やっぱりしばらく冬眠した方がいいかな、とも思っています。
何故なら、先日の講座の際の除雪がすごーーーく大変だったからです。
この場所の積雪はモノスゴイので、10数台分の駐車スペースを空けるのはかなり大変なのです。
当日が晴れなら、前日頑張ればいいだけなのですが、当日までしんしんと降り続けると、もう手に負えません。
先日はそれに近い感じでした・・・(M氏が頑張ってくれました)。
PC101332.JPG

ビニールハウスも埋もれていくので、数日に1回は周囲を除雪しています。
今週末は今週末ここで餅つきをします。
それが終わったら、16日にはビニールを外すつもりです。
PC101337.JPG

今週末15日(土)は餅つき。
その日は夕方16時ころから、影絵のお芝居「しろまるさんのおとぎよみ」を予定しています(こちらは一般参加可です。要予約)。
それらが終わったら、いよいよ気分は「冬の日々」となりそうです。
無理せず、出来る程度のことをやろうかな、と(『冬山散歩』はやりたいなー)。

1〜2月にやろうかなあ、と思っていた講座はちょっと延ばして3月以降に行うことにして、山の小屋は内輪でのモノヅクリアトリエに専念することにします。
他の会場を使っての講座や出前講座はボチボチやっていきます。
(味噌・醤油の講座は出前講座受付中です)

そんな感じの、冬の入り口です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報

『AMAHOROでランプをつくろう』<参加受付中>
1つひとつ形の違うひょうたんを使って、ランプをつくりましょう。デザインを考えコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが瞑想にも似た心地よい時間です。
世界に一つだけの、オリジナルひょうたんランプはいかがでしょうか?クリスマスプレゼントにも間に合いますよ。
 〇日時 12月22日(土)12:00〜17:00
 〇場所 AMAHORO(旭川市東旭川町瑞穂177)
 〇参加費 5000円〜 (あまほろランチ付き)
    *ひょうたんの大きさやコードの長さ、種類によって若干値段が変わります。
 〇定員 8名


『とことん生乳!ナチュラルチーズをたのしもう』<募集終了>
1頭の牛さんから搾った「生乳」を様々に加工しながら、変化していく出来立ての「乳製品」「ナチュラルチーズ」を味わっていただく贅沢な講座です。
 〇日時 1月20日(日)10:00〜16:00
 〇場所 ハイジ牧場(長沼町長沼町東9線南2)
 〇参加費 3,500円
 〇講師 金澤睦司さん(ハイジ牧場場長)
 〇定員 10名


*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
posted by イトウ at 17:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月30日

今年もつけもの日和。

秋は漬物仕込みの季節。
今年も11月の前半に、「タクアン」「ニシン漬け」を仕込んでいただく講座『つけもの日和。』を行いました。

僕は結構いろいろな種類の講座を行っていますが、漬物の講座はかなり大変なものの1つです。
それはまず、事前のダイコン干しなどがあるから。
60〜70本ほどの大根を農家さんの畑から抜いてきて、洗って干す作業をし、その後10日程はダイコンの管理をしなければならないのです。
天候気温に注意しながら、シートをかけたり、時には家の中に入れたり(あまりに冷える日はシバレないように…)
PB011023.JPG

タクアン仕込みで一番大事なのは大根の干し具合ですから、講座の日を逆算して(その間の気温も予測して)収穫に行き、当日に備えるのは意外と大変で緊張感も多いのでした。
使う日が決まっているので失敗できないですしね。

それでも、数十本のダイコンが干されている姿は圧巻。
なかなか気持ちの良い景色です。



もう一つ、この講座の肝は、ニシン漬けの講師に僕の母を呼んでいること。
何度かこのブログでも書きましたが、僕にソウルフードと呼べるものがあるとしたら、それはこの「ニシン漬け」です。

父が子どもの頃は、貧乏で冬のオカズのメインは毎日ニシン漬けだったと言います。
(ソウルフードって、単なる郷土料理とかじゃなく、もともとは貧しさと一体の食べ物なんですよね)
母が嫁いだ1年目に祖母に仕込みを見せてもらい、翌年からずっと自分で仕込んで約50年。
(僕は貧しい食生活ではなかったけれど)やはりニシン漬けは冬の食卓に欠かせないものでした。

それはあくまで僕の思い出なのですが、北海道の代表的漬物であること、そして母自体がちょっと老いてきて仕込むことが億劫になってきていることを考え、今のうちに多くの人に自分の言葉で伝えて欲しい、と思ったのです。
(「かなりの努力家で勉強家な母に、光りを当てたかった」という息子心もありますけど・・・)

でも、母が今まで感覚的に仕込んできたものを、初めての方にもわかるように失敗なくできるように数値化・レシピ化するのはけっこう大変な作業ではありました(今でも毎年少しずつ改善しています)。
NCM_1209.JPG



・・・と、そんな事前の準備を経て迎えた当日。
気持ちの良い、まさに『つけもの日和。』に恵まれて、たくさんの方に集まっていただきました。
(漬物仕込みとしては少し暖かすぎるくらいでしたが)
IMG_20181111_135757.jpg



初めに、漬物の基本であるタクアンの仕込みをしました。
今回のダイコンがちょっと太すぎて水分が抜けにくかったため、持ってきていただいた容器ではいっぱいになってしまいました。
(無理に予定通りの5本にせずに4本ずつにしても良かったかな)
IMG_20181111_141515.jpg
使っている米糠は、僕が田んぼを借りている長沼のファームキトラさんの無農薬のもの。



簡単な座学をはさんで、次はニシン漬けです。
ここからは母にバトンを渡し、心構えや材料についての説明をしてもらいました。
今回は10号樽程度の仕込みでしたが、それでもご持参いただいた野菜の量などはかなりの量。
重たい荷を抱えて来てくださった皆さんに感謝しつつ…。
IMG_20181111_153115.jpg


母流のニシン漬けは、切り方、詰め方に少し特徴があります。
これは、祖母に教わったやり方というより、母が50年の間に少しずつ改良を加えてきたもの。
だから、今回お伝えした仕込みについても、「このニシン漬けを残して欲しい」というより、それぞれが自分好みに変えていって欲しいな、という思いを僕も母も持っています。
IMG_20181111_162245.jpg
基本や素材の役割を理解した上で、あとは自分のつくりたい味を試していくのが漬物の醍醐味なのではないかと思います。


材料を詰め込む毎に、樽の中の<景色>が変わります。
母は、この<景色>が重要と言います。
塩加減も含めて、「感じを覚えて」と言うのです・・・が、もちろんそれは一度ではなかなか体得しにくく、繰り返し(失敗もしながら)身につけていくことなのだろうと思います。
PB111059.JPG


「生産者」でも「消費者」でもなく、「生活者」であろうとすれば、この<繰り返し>こそが暮らしの軸なのかもしれません。
毎年同じことを繰り返し、でも、同じことをしているようで少しずつ変える。変化する。
けれど、軸はやっぱりぶれない用にする。
大きな螺旋を登っているような感覚があります。
(ちなみに、それが<ぐるりの暮らし>の所以の1つでもあります)



皆さんの仕込みが終わった後、簡単にお疲れ様と感想シェアリングを行いました。
お茶請けはもちろん漬物です。
母が、この日に向けて作ってきてくれた5〜6種類の漬物を食べていただきながら、しばらく歓談を楽しみました。
IMG_20181111_165626.jpg


こうして今年も無事に『つけもの日和。』が終了しました。
漬物の仕込みや楽しみは冬中(いや、年中?)続きますが、母とともに行うこの講座、僕には結構大切な時間となっているので、無事に終わってホッとしました。
一昨年は大きなスーツケース(中身は漬物沢山)を引っ張って電車で来てくれた母も、今年は「移動がシンドイ」とのことで、旭川への送り迎え付きで来てもらいました。
「来年はもう出来ないかもしれないよ」と言っていますが、是非体の動く限り、自分の中の知を伝えて欲しいと思っています。

母だけではなく、表舞台に出るわけでもなく淡々と営みとして続けられ蓄積されてきた貴重な知恵市井の偉人たちから学ぶような場をつくっていきたい、というのが今の僕の目標かもしれません。

母と一緒に仕込んだニシン漬け、今年も冬の食卓を飾ってくれることを嬉しく思います。
そして、そんな場に共感・同席して下さった参加者の皆様に、深く感謝いたします。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報

『AMAHOROでランプをつくろう』<参加受付中>
1つひとつ形の違うひょうたんを使って、ランプをつくりましょう。デザインを考えコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが瞑想にも似た心地よい時間です。
世界に一つだけの、オリジナルひょうたんランプはいかがでしょうか?クリスマスプレゼントにも間に合いますよ。
 〇日時 12月22日(土)12:00〜17:00
 〇場所 AMAHORO(旭川市東旭川町瑞穂177)
 〇参加費 5000円〜 (あまほろランチ付き)
    *ひょうたんの大きさやコードの長さ、種類によって若干値段が変わります。
 〇定員 8名


『とことん生乳!ナチュラルチーズをたのしもう』<参加受付中>
1頭の牛さんから搾った「生乳」を様々に加工しながら、変化していく出来立ての「乳製品」「ナチュラルチーズ」を味わっていただく贅沢な講座です。
 〇日時 1月20日(日)10:00〜16:00
 〇場所 ハイジ牧場(長沼町長沼町東9線南2)
 〇参加費 3,500円
 〇講師 金澤睦司さん(ハイジ牧場場長)
 〇定員 10名


*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。

posted by イトウ at 09:51| Comment(0) | 体験塾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月18日

Coccoさんとの暮らし。

この子たちがウチに来たのは、一昨年(2016年)の3月。
とても健康的なピヨたちで、1羽も欠けることなく15羽全部元気に育ってくれました。
P3260228.JPG

産卵も早すぎる程で、満4ヵ月でぽろぽろと産んでくれるようになりました。
今まで飼ってきたCoccoさんの中でも、ほんと、優秀な子たちでした。
P8010504.JPG

その後もこのCoccoさんは、毎日10数個の卵をせっせと産んでくれました。
僕はそれをお友達に買ってもらったりして、彼女たちの餌代とお世話代に充てました。
(Coccoさんからお給料をいただいてる気分です)

最初の冬は8割くらいのペースで産卵が続きました。
2年目の冬はさすがに4〜5割程度に落ちましたが、それでも春にはまた、7割くらいの産卵率になりました。
P2280031.JPG
とにかく、元気によく卵を産んでくれる「優秀な鶏さんたち」だったのです。

が、実は気になることもありました。
満1歳になる前から、羽の突き合い(むしってしまう)が見られたのです。
ストレスがあったのでしょうか。
僕の経験では、1歳半くらいまでは皆キレイな毛並みのことが多いのですが…。



そして、今年の夏ころから、彼女たちの産卵率は急激に下がりました。
春には1日に10個ほどあった卵が、7〜8個になり、5〜6個になり・・・。
そして10月末には、日にせいぜい2つほどとなりました。
P9030324.JPG
おそらく、この冬にはほぼ産まないでしょう。



僕にとってCoccoさんは「家族」です。
毎日、どんなことがあっても餌と水をあげに行き、しばらく様子をみます。
そういえば、昨年の冬には彼女たちを守るためにイタチと格闘もしました。
可愛いし、大切な存在です。

でも、同時に、Coccoさんは「家畜」です。
飼っている理由は明確に、卵を得る為、です。
ウチにはニャンコもいますが、その2つのイキモノの間には大きな差があるのです。
ニャンコが怪我や病気をすれば、僕は病院に連れていきますが、Coccoさんにはそれはしません。
せいぜい弱った子を隔離するくらいです。
すごく身勝手な感じに聞こえるかもしれませんが・・・それが現実です。

Coccoさんは「生産動物」。
それが、僕にとっての線引きです。
(もっとも、その線引きは強靭なものじゃなく、いつも揺らぎはあります。病弱でたくさんケアをしたCoccoさんは情が移って別格になったりもします…)

この子たちは生産動物としてとても優秀で、早くから卵を産み、健康的にたくさん「生産」してくれました。
でも、その分ストレスもあったのか、「突き」も早くから始まり、群れとしての産卵率の低下も一気にやってきました。
まるで「更新期ですよ」と言うかのように…。
(つまり群れごと更新するタイミングであることが明確だったのです)

Coccoさんは家畜。

だから・・・
もう「生産性が低い」と判断したCoccoさんを僕は、〆ることにしました。

人間は、生きるために、そうやって1万年の家畜(そして栽培植物)とのつながりを続けてきたのだと思います。
それは、単純に善悪では分けられない、「人類史の現実」です。



とは言え、屠畜は何度もやっているけれど、気が重い行為です。
一人でやる気分になれずに、友人に声をかけ一緒に行いました。
IMG_20181103_095617.jpg

首をはね、羽を毟り、内臓を抜いて、肉を切り分けました。
IMG_20181103_111749.jpg
ガラはスープに。
翌日はチキンカレーをいただきました。



「<いただきます>は命をいただきます、なのだ」
・・・などと言っても、正直、実感は得られにくいと僕は思います。
言葉と知識だけが上滑りし、「わかった気分」に浸りがちな気がします。

だから僕は、時々屠畜をします。
僕にとって屠畜は、「人間の本来の立ち位置」を確認する大切な行為です。
ヒナの時から可愛がって育てた彼女たちを人間側の一方的な都合で殺すことは、とても気の重たいことだし悲しいけれど、「僕が日々食べている植物も動物も結局はすべて同じように人間が喰う為に殺している」のだという<隠された現実>に向き合い自覚するための、貴重な追体験です。

自分の「生」は、常に他のイキモノの「死」の上にあるのだという、この世界の理。
それを見失わずにいたい、と僕は思っています。
(キレイゴトはキライなのです)



Coccoさんは、いつもいつも、僕に大きな教えを説いてくれているようです。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報
 
今年の冬は、精力的に「ひょうたんランプづくり」したいと思っています。
現在いくつかの場所で開催予定です。
既に定員いっぱいのところもありますので、ご予約はお早めに。

『こぐま座でひょうたんランプをつくろう』⇦募集終了
  〇日時 11月27日(火)12:00〜17:00
  〇場所 こぐま座(長沼町東2線北9)
  〇参加費 5000円〜(こぐま座ランチ付き)

『ひょうたんランプをつくろう』
⇦募集終了
  〇日時 12月9日(日)13:00〜17:00
  〇場所 石狩郡当別町金沢147-1
  〇参加費 4000円〜

『あまほろでひょうたんランプをつくろう』

  〇日時 12月22日(土)12:00〜17:00
  〇場所 AMAHORO(旭川市東旭川町瑞穂177)
  〇参加費 5000円〜(あまほろランチ付き)

*他、詳細は未定ですが、1月19日(土)に小樽でも開催いたします。
*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
posted by イトウ at 14:12| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月09日

田んぼを続けること。

今年も、田んぼの活動が終わりました。
10年近くやっている割にあまり経験が蓄積されていない気もしますが、なんとか今年も美味しいお米を得ることが出来ました。

田植えは、6月3日でした。
今年から使わせてもらえることになった田んぼは、今までの山の中とは違い、幹線道路に面した目立つ場所。
静けさとは無縁ですが、親しくしているこぐま座さんの目の前でもあり、とても便利になりました。
手伝いに来てくれた方々にも好評です。
P6030543.JPG

田植えの翌週からは、週一ペースで除草しました。
1回2〜3時間ですが、雨天のことも多くなかなか大変でした。
P6110114.JPG

除草は、7月いっぱいくらいで終了し・・・

9月初めには、稲穂も頭を垂れてきました。
P9180512.JPG

9月後半、稲刈りの日も決まったので、稲架を準備します。
稲架たては、今年も修さんが手伝ってくれました。
P9180516.JPG

9月24日、稲刈り。
今年の稲刈りにも、たくさんの<ゆるビレ>の仲間が手伝いにきてくれました。
P9240610.JPG

P9240699.JPG

ようやく一息。
でも、美味しいお米を食べる為には、まだまだ作業が続きます。

1か月ほどの天日乾燥を経て・・・

10月24日、脱穀をしました。
今年の脱穀は、松名さんと。
IMG_20181026_110513.jpg

稲刈り時には「今年は随分多いね」「昨年の2〜3倍採れてるんじゃない?」という感じだったのですが、脱穀してみると・・・あれあれ?籾は思いの外、少なめでした。
IMG_20181101_160001.jpg

11月1日、ファームキトラさんの好意で、籾摺りさせていただきました。
IMG_20181101_160505.jpg
籾摺りするとさらに予想より目減りし、玄米として得たのは約80kgでした。
面積は約8畝ですから、反収にすると100kg程度。結局1俵にも満たず・・・青米は15kgもありました。
やはり日照不足が原因でしょうか。

それでも、苦労して自分たちでお米を得ることが出来るのは嬉しいものです。


11月2日、翌日の<新米祝い>に向けて、お手伝いしてくれた方々へのおすそ分けのお米を準備。
ほんとはもうちょっと沢山あげられたら、と思うのですけど、ウチで食べる分としてせめて1俵は残しておきたいので、結局少しずつになってしまいました・・・スイマセン。
PB031031.JPG

11月3日、新米祝い。
今年も、新米を皆で味わうことが出来ました。
IMG_20181103_121310.jpg

一緒に汗を流した人たちと、こうして新米を味わうことが出来るのは、やっぱりお金に換算しづらい喜びです。
IMG_20181103_122211.jpg

11月7日、稲架の片付け。
PB081041.JPG

PB081043.JPG
解体した稲架木を持ち替えり、これでようやく田んぼの活動もほぼ終わり・・・。

田んぼの借り賃、苗代に加え、幾度となく通った燃料費などを考えると、実はこの米はとても高価なものです。
6000円/10kgの無農薬米を買った方がずっと安い、というのが正直なところ。
それでも、僕が田んぼを続けているのは、「お米が欲しい」からではないからです。

僕が得ているのは、田んぼで過ごす時間、なのだと思います。
もっと言えば、田んぼでの時間を心ある方々と共有すること、です。
毎年参加して下さる方々も、「田植え・稲刈り体験」として来ているのではなく、コミュニティの場として足を運んでくれているのだと僕は思っています。
そういう場を維持したい・・・だから、僕は来年も田んぼの活動を続けたいと考えています。

また来年。
「今年はどうだろうね?」「去年はこうだったね」「一昨年は大変だったね」・・・なんて話しながら、文化や政治の話なんかもしながら、皆で田んぼの中で汗をかければいいな。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報
 
今年の冬は、精力的に「ひょうたんランプづくり」したいと思っています。
現在いくつかの場所で開催予定です。
既に定員いっぱいのところもありますので、ご予約はお早めに。

『こぐま座でひょうたんランプをつくろう』
  〇日時 11月27日(火)12:00〜17:00
  〇場所 こぐま座(長沼町東2線北9)
  〇参加費 5000円〜(こぐま座ランチ付き)

『ひょうたんランプをつくろう』
  〇日時 12月9日(日)13:00〜17:00
  〇場所 石狩郡当別町金沢147-1
  〇参加費 4000円〜

『あまほろでひょうたんランプをつくろう』
  〇日時 12月22日(土)12:00〜17:00
  〇場所 AMAHORO(旭川市東旭川町瑞穂177)
  〇参加費 5000円〜(あまほろランチ付き)

*他、詳細は未定ですが、1月19日(土)に小樽でも開催いたします。
*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
posted by イトウ at 16:44| Comment(0) | くらし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月03日

倒木から生まれた椅子。

9月の初め、北海道を大きな台風が襲いました。
北海道は割と大きな災害の少ない地域でしたが、ここ数年は様々な災害に見舞われています。
その時の台風でも、それまでの大雨の影響もあって、暴風によりアチコチで大木が倒れたようです。
(その翌日に大地震がありましたが、うちではそちらの被害はありませんでした)

台風の翌朝、裏山に様子を見に行くと・・・
なんと、かなり気に入っていたイヌエンジュの大きな木が倒れていました。
P9070431.JPG

山に建てた小屋の守り神のようなイメージが僕にはあったので、随分と気落ちしました。
P9070430.JPG

が、悲しんでいても仕方がないので、何かカタチにして残したいと思い、友人でもある草刈万里子さんに椅子づくりの講座をお願いすることにしました(実は台風の少し前に椅子づくりの講座のことは草刈さんと「そのうちやりたいね」と話していたのですが、まさかこんなふうに実現するとは思っていませんでした)



そして、イヌエンジュを使った椅子づくりの講座『倒木からゴッホの椅子をつくろう』、当日を迎えました。
天気予報は微妙でしたが、作業を始めようとした途端、土砂降りに見舞われ・・・
合羽を着て、「エイヤッ」と外へ。
草刈さんの指示を受けながら、僕がチェンソーを振るいます。
まずは丸太の切り出しです。
PA270964.JPG

参加者の皆さんは小屋の窓から応援してくれました(笑)。
PA270967.JPG

テントへ移動し、今度は切り出した丸太から、椅子の足をつくります。
まずは割いて・・・
IMG_20181027_111537.jpg

丁度良い太さまで、粗削りします。
IMG_20181027_113459.jpg

その後は小屋で、「削り馬」に固定した材を「セン」という刃物で削っていく作業です。
IMG_20181027_143801.jpg

木の繊維や曲がり具合を見つつ、それを出来るだけ生かすように考えながら、椅子の足をつくっていきます。
IMG_20181027_163621.jpg

皆さん宿泊可能だったので18時ころまで作業し、全員が足を完成させることが出来ました。
この手の作業は、黙々とやっても良し、談笑しながらも良し。「削る」という目的が明確なので、誰もが集中して取り組むことが出来ます。
技術の上達もわかるので、単純ですが楽しい作業です。
IMG_20181027_165731.jpg

夜は、近所の温泉にて汗を流し、夕食。
その後は、記録映像を見たりしつつ、楽しい「合宿の夜」です。
PA270975.JPG

2日目となりました。
部材を確認し、椅子を組んでいきます。
PA280983.JPG

背板や貫材は、事前に草刈さんがウチから丸太を持っていって、つくっておいてくれました。
この乾燥具合の違いが、生木でつくる時には効果的なのですね。
PA280977.JPG

前日に作った足に、ハンドドリルで穴を開け・・・
PA280981.JPG

貫材などを打ち込んでフレームをつくっていきます。
PA280988.JPG

多少のゆがみは、いくらでも微調整が可能。
このあたりのワイルドさも、生木での木工の面白さでしょう(グリーンウッドワークというそうです)。
PA280990.JPG

PA280997.JPG

組む作業は基本的に2〜3人で行います。
押さえてあげたり、角度を横から見てあげたり。
一人じゃできない、というのも悪くはないものです。
PA280998.JPG

椅子のフレームが出来ました。
微調整してから、いよいよ座面の編みこみ作業にうつります。
PA281006.JPG

ここからの作業は一人で淡々と・・・。
1540729791198.jpg

繰り返しの作業ですが、初めてだと仕上がりのイメージを持ちづらいのでなかなか大変です。
バランスを考えながら、丁寧に・・・。
PA281008.JPG

さあ、もう少しです。
PA281010.JPG

そろそろ仕上げですね。
気を抜かずに・・・最後を納めましょう!
PA281011.JPG



倒れたイヌエンジュの木から、こんなかわいいゴッホの椅子が5つ、出来あがりました。
PA281013.JPG

ご参加いただいた皆さん、講師の草刈さん、ありがとうございました!
PA281015.JPG


お持ち帰りいただいた椅子。
これから大切に使われるのだと思います。

ホームセンターに行けば、今回の参加費で5脚、いや安いのなら10脚くらい買えてしまうかもしれないけれど、それらがお店に並ぶまでの間のことを考えると、「本当にそんな値段でいいのかな?」と思うものばかりです。
少なくともそのモノからは、物語が見えてきません。
何かをギセイにすることで成り立つ安いモノたち…。

今回生まれた椅子は、その対極にある存在のように感じます。


PA281012.JPG
僕にとっては大切なイヌエンジュの生まれ変わりの椅子。
今回参加された方も、この木自体への想いはなくとも、丸太の状態からつくりだした2日間の物語があります。
そういうモノを長きにわたって大切に使う、そんな暮らしにしていきたい、とあらためて思った今回の講座でした。

残っている木も、何かに使ってあげようと思います。

posted by イトウ at 18:02| Comment(0) | 体験塾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月26日

ウンコは地球の宝物!

なかなかブログを更新できずに日が経ってしまったけれど、このことは記しておこうと思います。
それはやっぱり「ウンコは地球の宝物」なのだな、ということ。

10月7日に、今年も糞土師こと伊沢正名さんが来てくれたのでした。

伊沢さんに来てもらうのは、当別に移ってから3回目です。
エコビレッジライフ体験塾としては長沼町にいた時にも何度かお招きしていましたが、その頃は「講演」という形でお話だけ聞かせていただいていました。
ここに移ってからは、座学に加えてフィールドワークも行なっています。
このフィールドでの観察会が、毎回とても盛り上がるひと時。
体験塾での伊沢さんの講座の肝だと思っています。
PA070808.JPG
『ウンコは地球の宝物〜糞土師の糞土教室』開講です。


まずは、今回も座学から。
もともと写真家である伊沢さんの、美しいキノコたちの姿をスライドで見ながら、動物、植物、菌類や微生物たちの間で行われている「生命のリレー」について確認しました。
自然保護運動から写真家を経て、現在の「糞土活動」に至った伊沢さんの遍歴は、何度聞いても面白く、また頷かされるものがあります。
PA070784.JPG
それにしても、伊沢さんのキノコやカビの写真の見事なこと!
被写体に対する愛情を感じずにはいられません。


つづいて、野糞グッズやお尻ふき用の葉っぱの紹介です。
PA070790.JPG

たかが葉っぱ。されど葉っぱ。
様々な環境で野糞をしてきた伊沢さんの長きにわたる経験の蓄積は、聞けば聞くほど味わい深いものです。
ただ拭けば良いのではなく、より心地よく。より楽しく。
そしてもちろん、自然の理にかなった方法で。
これこそが「知恵」「文化」でしょう。
まさに・・・ノグソフィア!
PA070794.JPG


いよいよ屋外に出てフィールドワークへ。
朝から降っていた雨はほとんど上がりましたが、まだ少しパラつく中、山や畑を見てまわります。
PA070797.JPG

様々な葉っぱを、使い方を考えながら触れて、観察しました。
PA070798.JPG



フィールドでのメイン実習は・・・
イトウの「ウンコの掘り返し」!
今年も、約3か月前からこの実習のためのモノを仕込んでおいたのでした。
(野糞自体は夏場はほぼ毎日するのですが、実習用に分かりやすくいくつか用意しておいたのです)
PA090827.JPG

まずは3か月前のモノから。

掘り返してみると・・・
おお、無数の植物の根が…!
キノコと菌糸が…!
そして、菌核が…!
PA070813.JPG
僕のウンコは、まぎれもなく多くの生き物のゴチソウ!でした。
虫やミミズや微生物が食べて、キノコが食べて、そして植物が食べにやってきています。
水洗トイレに流せば、ただのゴミとして処理され途絶えてしまう「生命のリレー」が、こうして野に戻すことでつながっていく・・・
それだけでも、「この世界で立派に生きている!」と感じました。

もう一つは1か月ほど前に仕込んだウンコ跡。
そこからは・・・
なんと、トマトの芽がたくさん生えていました!
PA070801.JPG
僕が食べたトマトは、そのタネをウンコに込めて残し、ウンコの分解を待って発芽させたのです。
僕は、なんだか自分が随分と価値ある仕事をした気分になりました(笑)。


フィールドワークの最後は、野糞の達人より、野糞のワザを伝授。
しゃがみ方、穴の位置や深さ、お尻の洗い方等・・・
伊沢式の野糞は、自然との調和に加え、人間界でのマナーにもちゃんと対応しています。
PA070803.JPG

室内に戻って、おやつの時間。
(ココアクリームにミントを添えました(笑))
時間いっぱいまで、熱く、楽しく、ウンコ談議に花が咲きました。
PA070809.JPG

そして、ウンコ談議は夜の部・交流会でも。
真面目な環境の話から、ウンコにまつわる失敗談まで、話題は途切れずに続きました。
「食事中にウンコの話なんて…」と言われるかもしれませんが、食事中だからこそ、一対であるはずの排泄の話もしっかり出来たらよいのじゃないかなあ…。
PA070814.JPG



というわけで、今年も楽しい『糞土教室』が終了しました。
実は今年は例年に比べて参加者数が少なく、ちょっともったいなかったです。
これだけ「循環」や「つながり」「共生」という言葉が聞かれ、安全安心な食べ物の話や健康に関心を持たれる中、本来話題の中心になるべきウンコ問題が結局タブーのままなのはおかしいよなあ、と思います。
「ウンコドリル」って本が流行ったりもしましたが、ウンコ自体がネタになるのではなく、「ウンコの行く末」こそが大切なわけで…。

まだまだ伊沢さんには、糞土師として活躍していただきたいものです。
僕も糞弟子の一人、糞土研究会員として、日々ウンコと土について考えてつつ・・・実践もしていきたいと思います。
続きを読む
posted by イトウ at 06:36| Comment(0) | 体験塾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月12日

虫喰う人々。

アフリカのウガンダに、1ヶ月くらい滞在してた時のこと。
僕はその時、アフリカ大陸を旅行中でした。
アフリカの真ん中へん、ビクトリア湖の近くにある小さな村で孤児院の手伝いをさせてもらっていたのです。

ある日のことでした。
子どもたちがうひゃうひゃ言いながら集まって地面に這いつくばっています。
「何やってんの?」と、近寄ってみると・・・彼らは、アリの巣をほじくっています。
で、そこからわらわらと飛び出してくる羽アリを、先を争い口に放り込んでいたのです!
「うわ!」

いたずらっ子が僕の口にも一つまみ押し込もうとするのを年上の子が制して、「こうやって食べるんだよ」と虫の一部をむしってから僕にくれました。
口に入れると、はたしてその味は・・・「う〜ん、まぁまぁ」
ギラつく赤道直下の太陽の下で食べたアリ、匂いはあんまりなくて、ちょっと甘かった気がします…。



虫食
たいていの人は「うぇ…」と顔をしかめるけれど、世界中で子どもたちにとっては貴重なおやつです。
大人にとってももちろん御馳走で、炒って塩で味付けたものは地酒を飲むときのおつまみにちょうどよかったりします。
アジアでもアフリカでも、何種類もの「虫」がバケツに山盛りで、市場で堂々と売られているのを目にしました。
よく食べられるのは、バッタやコオロギ?の仲間かな。
NCM_1042.JPG
そう!「虫食」は、世界中いたるところに今でもある習慣なのです。

20年くらい前に「虫入りキャンディ」が流行ったことがあって(飴の中にイモ虫=ミールワームが入っていた)あれは「キワモノ」として流行ってたけど、あんなのは実は本来、ゴチソウの部類なのだと思います。

調理方法も、炒ったり焼いたり蒸したり煮たり、スープに入ってたり、といろいろあるけど、一番食べやすいのは「油で揚げる」でしょう。揚げてしまうと、人間はたいていのものをまぁまぁ美味しく食べられる!
これはホントです。
天ぷらにすると何でも結構旨いでしょ。



・・・と、いうわけで。
採取した「ハチノコ」を食べましょう。
IMG_20180921_094846.jpg

まずは乾煎りで・・・。
生でも食べられると言いますが、やはり少し熱を通した方が「安心感」がありますので。
このあたりのリスク回避は結構重要だと思います。
IMG_20180922_183143.jpg

美味いです。
ちょっと癖はあるけど、白子のような、濃厚なミルクのような。
タンパク質の塊ですからね。

美味しいけど飽きるので、たくさん食べるには揚げるのが良いかもしれません。
天ぷらに。
P9260740.JPG
美味いです、普通に。
醤油味の佃煮にもしてみたけれど、素揚げくらいが一番旨い気がします。

どんどん生きが下がってしまうので、残りは冷凍しました。
これで好きな時に食べられます。



まあ、今の日本じゃキワモノ扱いの「虫食」ですが、身の周りにいる虫のほとんどは、実は食べることができるようです。
僕もさすがにまだ食べたことないけど、ハエの幼虫(=ウジ)などはかなり美味しいようだし、すりつぶしてお団子にしてもいいかもしれません(つみれ風)。
厄介者のカメムシなんかも上手に臭みを取れば食べられるみたいです。
イナゴの佃煮なんかは、今でも信州や東北で売られていて、あれはふつうにご飯のおかずです。
だって、エビみたいなものですからね(足が口触り悪いのもエビに似てる)。
日本だって、かつてはなかなかの虫食国だったのに、もったいないですね。

そもそも、ヒトの食生活において、昆虫食は重要なものでした。
虫は、もともと人間の主食!だったという話も聞いたことがあります(そこから果実食となり、狩猟肉食、農耕穀物食をするようになっていった、と・・・)。
タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラル…僕らが必要とする栄養のほとんどが、虫の体には含まれているのだそうです。

そんなわけで、「貴重な食材である虫を見直そう!」とする動きがあります。
豚や牛に比べ、タンパク質を効率的に生み出してくれるため、養殖すれば人類の食料問題・環境問題を解決するかもしれないのです。

僕も、以前からの課題としての「虫食」、勉強していきたいと思っています。
発酵食もそうなんだけど、「ゲテモノ」としてじゃなく、食文化の研究として、マジメにね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報

『明日のためのタネ採り講座』<参加受付中>
当たり前にあるけれど、タネっていったい何?・・・というところからスタートし、タネという存在についてちょっと考えてみましょう。
タネに親しみ、「自家採種の意義」を考えながら、実際に10種類ほどのタネ採り実習を行う講座です。
  〇日時 10月14日(日)10:00〜12:00
  〇場所 当別町金沢147‐1
  〇内容 ・自家採種の目的、意義(座学)
     ・タネとり実習
  〇参加費 1500円
  〇定員 12名


『倒木からゴッホの椅子をつくろう』<参加受付中>
台風で倒れた裏山のエンジュの木を使って、椅子づくりを行います。その場で生木を割って削り、座面を編みこんでつくる、少し小さいサイズの「ゴッホの椅子」。倒れたままの木から、2日間かけて行う椅子づくり講座です。
講師は、むかわ町で木育に取り組む草刈万里子さんです。
  〇日時 10月27日(土)〜28日(日)
  〇場所 当別町金沢147‐1
  〇内容 ・丸太から切り出して椅子づくり
  〇参加費 15,000円
  〇定員 6名


*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。

posted by イトウ at 09:38| Comment(1) | 喰う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
<a href=体験塾ロゴ.jpg" src="http://itogakiretatako.up.seesaa.net/image/E4BD93E9A893E5A1BEE383ADE382B4-thumbnail2.jpg" border="0">