2015年12月11日

劇団いもやのつくり方。

今年も劇団いもや、公演させていただきました。
12月6日の「ども歳忘れ興行」でひと枠いただいたのです。
今回は『ポへポへミアン・ラプソディ』というお話で、いつものようにいもやこうのさんとおイモたちが活躍する影絵&芝居です(ちなみに「ポへポへ」はこうのさんの農園名)。

いつにも増してドタバタの、濃〜い味付けとなった劇団いもやでした。
(お客さんもたくさん来て入ってくださったようです。ありがとうございます!)
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この、すっかり年末の恒例となった劇団いもや、誕生は一昨年のことです。
実はその前年もこうのさんたちと「ども興行」には出演していましたが、まだ違う名でした。演目もアイヌ神話の朗読劇のような感じでした。
一昨年も当初はアイヌ神話を演る予定だったのですが、なかなかピンとくるものに出会えず、僕はこうのさんに持ちかけました。
「いっそのこと焼きいもの話にしよう。こうのさんのいも屋の宣伝になればいいし。練習あんまりできないから、影絵ならセリフ覚えなくてもいいよね」

そして、こうのさんの承諾を受けたかどうかも怪しいまま、「焼きいも屋ならではの<美味しいいも>ってどんなの?」とリサーチし、1作目『吾輩はいもである』の脚本を書きました。
はっきり言って「こういう焼きいもは美味しい」ということを伝えるためだけのお芝居なのですが、いも美姉さん役に大工のCさんがハマったことで、この劇団のカラーがばっちりと決まりました。



翌年2年目の『ミッション・イモ。ポッシブル』は、「サツマイモ栽培でこうのさんが大事と思ってることを伝えよう」とネタを聞き出し(自然栽培とか畝立て大事とか)、僕が大まかな脚本をつくりました。
面白いなあ、と思うのは、集まったメンバーでお話も演出もどんどん変化していくところ。
2作目からはメンバーも増え、器用な人たちは影絵や小道具を凝り始め、役者として出る人たちはキャラクターを色づけていき、まさに「あーだこーだ」とみんなで創っていく感じが強くなりました。
みんな伸び伸びと、自由に芝居づくりに参加しているのです。

そして3作目となった今年。
みんなで創っていく雰囲気はさらに強くなりました。
今年のネタは、こうのさんから発せられた「クリスマスにはイモが売れないんです…」「新商品のシルクスイートを推したい」という2点をヒントに僕が脚本を書き、アイデアを出し合ってつくっていきました。
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例えば、僕が自分のイメージややりたいことの純度を高めていったら、ああいうものにはならないでしょう。おそらく他の人たちも、ソロ活動?では違う表現スタイルになるのではないかと思います。
「劇団いもや」という鍋に入ったとき、僕らはそれぞれの持ち味をいもや的に発揮して、それらが混じり合って「いもや」のお芝居が出来上がるのです。
・・・などとカッコつける程のモノでもないですね。演ってる僕らが楽しい、悪ふざけができる、それだけのことかもしれません(笑)。
だけれど、その…チャンプル感、ごった煮感、順度が低い、混じりっけ有りな感じ…そういうのは何だか素敵だなあ、と真剣に思ったりもします。
純度が高いものよりも、いろんな人が集まって、混ざり合っている雰囲気が、僕は好きなのですね。
カッコ悪い自分もさらけ出してしまえるような、安心感もまた。



実は今日、今年の劇団いもやの打ち上げがありました。
今年の上演をみんなで鑑賞して、笑いました(みんな客席視点で見るのは初なので)。
ご飯を食べながら、次作のアイデアを(悪のりしながら)考えて、笑いました。

来年の年末も「ども興行」に出ることができたらいいな、と思います。
続けていけたらいいな、と思っています。
みんなが健在で、そういう自由な世の中でありますように。
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posted by 野良人イトウ at 00:04| Comment(0) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月09日

劇団いもや、2014冬の陣。

先週末は『年忘れども興業』。
我が劇団いもやも、新作『mission imo-possible』をひっさげて出演いたしました。

役者陣の奮闘はもちろん、今回は影絵も非常に高クオリティで、お客さんにも大いに喜んでいただけたかと思います。
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なにより、演ってる僕らが本当に楽しかった!
今回限りってのはもったいないので、また機会があればやりたいものです。
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ものづくりだけじゃなく、こんなお芝居なんかも人間の生活の重要な「文化的要素」じゃないかと感じます。
市民にこういう機会をつくってくれる「ドラマシアターども」さん、素晴らしい!

ありがとうございました。

posted by 野良人イトウ at 21:13| Comment(0) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月30日

Mission Imo-Possible.

昨年末の「ども年忘れ興業」と今年春の「つくるみ劇場」にて好評をいただいた「劇団いも屋」のお芝居、調子に乗ってまたやっちゃいます。
先日新たに書きおこした新作、タイトルは『Mission Imo-Possible(ミッション・イモ・ポッシブル)』。
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しょーもないダジャレと思われた方、その通り。内容もしょーもないです。
いいのです。
全力でおフザケしますよ。

表の主演はもちろん、いも屋のコーノさん(裏の主演は…シークレットです)。
脇を固める役者陣も充実、影絵組の面々も高クオリティで奮闘してくれております。

学童と整体のオシゴトに加え、請け負った小屋の施工もあり、味噌用の麹も仕込みつつメインワークの体験塾最終日を来週末に控えたこのクソ忙しい状況で、そんなことやってる場合か?!と僕の左脳は訴えていますが・・・
いいのです。
くたくただけれど、楽しくやりますよ。


先週木曜に初稽古。
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あと2回稽古日を経て、12月7日(日)の「ども年忘れ興業」で発表いたします。
(あと2回か〜・・・)

楽しんでいただく自信はあります!
ご興味のある方、是非観に来てください。

ども興行は6日(土)からの2日間に渡って様々な公演(音楽、芝居等々)がありますので、「いも屋」以外のエントリーもお楽しみください。
posted by 野良人イトウ at 19:48| Comment(0) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月19日

小さな小屋に描く。

昨日は1日、カフェこぐま座さんで作業。と言っても、こぐま座小屋ではなく、こぐま座小屋と姉妹のような小屋型移動販売車、「自然卵のクレープ」さんのクレープ号の壁画描きです。

8時から1時間ほどこぐま座小屋の装飾で遊び、9時過ぎから絵描き開始。
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途中昼食以外はずっと描いてました。
思ったより進まず、完成には至りませんでしたが、たくさんの人(クレープのお客さん)に観てもらいながら絵を描くのは面白かったです。
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クレープ号、江別札幌近郊で活躍しておりますので(昨日は千歳で夜のイベントに出てました)、見かけたらかわいがってくださいね。
クレープもホントに美味しいですよ!
posted by 野良人イトウ at 07:57| Comment(0) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月05日

聖地巡礼。

ついに行ってきました。
ここ数年、噂に聞いて「行きたい行きたい」と思っていた場所、「シゲチャンランド」。
評判に違わぬ素敵な場所でした。
僕はこれから、ここを心の中で「聖地」と呼びます。
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シゲチャンこと大西重成さんが、愉しみながら愛でながら息を吹き込んだ作品たち。
その材料となっているのは、人間の社会では「ゴミ」や「不要」と見なされたものばかりです。
彼らは、満面の笑顔で(でもどこかしら歪みつつ)生命を震わせながら僕を迎えてくれました。
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この方が僕の一押し、「チドリア氏」。
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僕が驚いたのは、作品の持つエネルギーはもちろんですが、ランドの整然とした佇まいに対してでした。
整然、というか、すごく緻密に構成されていて、しかも掃除が行き届いてるのです(シゲチャン、変なとこ見てごめんなさい)。
でも、それは彼の作品への愛情を表しているように感じました。
僕もよく廃品を人からいただくので実感するのですが、そういうものってすぐに雑然として、キタナラシイ感じになってしまいがちなのです。
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シゲチャンランドの作品たちは、大切に扱われ、居場所を与えられ、それが故にとても生き生きと魂を謳歌しているように感じたのです。
同時に、訪れる者へのホスピタリティにも溢れた場所と感じました。
実際、シゲチャンも、パートナーのCocoさんも、とても気さくで素敵な方でした。
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「もう少しスペースを広げて、他の人も加えながら新しい展開を考えている」というシゲチャンランド、是非またお邪魔したい(巡礼したい!)と思います。



ここからは蛇足ですが・・・
こういう「本物だなあ」と感じる方に会うと、「自分もそれに近づきたいし、そういう方とかかわりたい」とつくづく感じてしまいます。
例えばギリヤーク尼崎さんや中村屋旅館さんもそう。他にも、親しくさせていただいてる人たちにも「本物」を感じさせてくれる方が沢山います。
自分のできること、身の丈に合ったことを、自分のペースで続けていく。
続けることでカタチが出来ていく。
そして何より、自分の「表現」に偽りがない・・・。
そういう人たち。

片や、自分が数年間かかわってきた団体。
そこではついに「本物感覚」は得られませんでした、残念ながら。
響くのはこんな歌…イメージ、イメージ、イメージがあればいい…中身はなくても…♪(byブルーハーツ)。
・・・なんて愚痴混じりに書くのはシゲチャンにも申し訳ないか。ゴメンナサイ。比較することでもないですよね(その事は今度まとめて、5年間の振り返りを書こうと思います。)。
ともかく、どうせ貴重な時間を費やすのなら、「本物」と感じる人たちと共に丁寧に積み上げるようなことをやって生きたい!と強く強く感じたシゲチャンランド訪問でした。

純度の高い表現者に触れるのは、本当に心地よい刺激になります。


おまけってわけでもないですが、立ち寄った北見の「ハッカ博物館」もとても良い場所でした。
時期外れの平日の為かお客さんもほぼ0でしたが、職員さんがとても丁寧に説明してくれてありがたかったです。
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自分とこのハーブたちからも、オイルやハーブ水採れたらいいな(以前ちょっとだけやったんですけど)。
ハーブ講座でやっても盛り上がりそうだし、蒸留器もやっぱり買おうかなあ。

もう一つおまけ。
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Suibaは閉まってた・・・・・・・・・・・・!
posted by 野良人イトウ at 07:50| Comment(0) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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