2017年12月12日

焼き芋屋さんが来るように。


冬の始まりの12月2日、今年も『ども歳忘れ興行』に参加してきました。
「劇団いもや」、今年の演目は『イモ神家の一族』です。
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11月初めに顔合わせして始動。
練習は正味2時間弱を3回ほど、です。
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それでも、個別に練習したりアイデアを共有したりして、当日にはそれなりにお客さんに喜んでもらえる舞台になったのではないかと思います。
良かった良かった。
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「劇団いもや」の芝居は、常にやきいもがテーマです。
脚本は僕が書くのですが、団長である河野氏(焼き芋屋)から「今年の<いもやこうの>のウリは何?」と聞き取りをしてネタを仕入れるところから始まります。

今回は、「(焼き芋を焼いて売っている移動販売車の)いも車が壊れてリニューアルすること」でした。
そこに、僕がやりたかった「ゾンビもの」と「犬神家」のテイストを加えて、お話をつくりました。
(ストーリー的には「犬神家の一族」は関係ないのですけど…)
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今回で5回目となる「いもや」の芝居は、風味を変えつつも似たような展開です。
(河野氏は、毎回「いもやこうの」役で出演)
看板女優(笑)である大工の千葉さんも定番。登場するのも、濃い目のキャラクターばかり。
「マンネリじゃない?」と思う人も居るかもしれません。

でも、「いもやはマンネリでいい!」と僕は思っています。
子どもも大人も理解しやすく楽しめる内容というのは大事だし、そもそも僕らはそれ程練習もできない素人の集まりです。
素人が最低限の練習で仕上げるためには、キャラクターの濃さとストーリーの単純さ、定番の展開、わかりやすい音響などが必要だと思うからです。



そして、観た人に「あれなら自分も参加したい」「できるかも」と感じて欲しいなーという思いもあります。
ストイックに技術や哲学性を突き詰めていく芸術ももちろんアリだけれど、本来の芸術は誰もが持っているはずの「自己表現したい!」という欲求にこそ宿っていると僕は考えているからです。
だから、いもやは、出演してるメンバーの楽しさが何よりも大事です。
配役を決めて脚本を書くとき、見せ方以上に、出演する人の顔を思い浮かべながら、「○○さんはどうしたら活き活きできるだろう?」と考えたりもします。
(学級担任をしていた時の気分に似ています(笑))

今回は情報共有にLINEを使いました。
僕はスマホがないのであまりそこには参加できませんでしたが、かなりの頻度で「こうしたらどう?」等々やり取りされて、盛り上がっていたようです。
きっと、文化祭を楽しむような気分なのだと思います。
学生時代に文化祭に取り組むとき、僕らは、それが芸術的かどうかよりも「仲間と一緒につくりあげること」を楽しんでいたはずです。
「劇団いもや」は、そういう存在でいいのだろうな、と思っています。

毎年、冬になったら焼き芋屋さんが変わらずやってくるように、劇団いもやも続けていけたらいいなー(でも焼き芋屋さんもきっと、お客さんに美味しく食べてもらえるよう工夫や改善を積み重ねているはずです!)。



余談ですが・・・
ども興行の翌日、札幌市簾舞の「虹のしっぽ」さんで『俺を熊と呼ぶな』というお芝居を観てきました。
出演者であるモケレンベンベ・プロジェクトのお2人とは仲良くさせて頂いているのですが、「すごい!これはホンモノだ!!」と感じさせられるような1時間半でした。
笑いもありつつ、スリリングで、観た後にいろいろ考えさせられるような、演劇でしか表現できないような内容に・・・正直、僕は「うらやましいなあ!」と感じてしまいました。

「劇団いもや」とは別に、そういう緊張感を持った表現もしていこう・・・!
・・・と、企んでいるこの頃です。
僕の中のゲージツは、いつだってウズウズしているのです。

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<イベントスケジュール>
『ひとつぶのタネのチカラ〜タネの交換会と学習会』
  ・2018年2月18日(日)AM
posted by イトウ at 19:01| Comment(0) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月04日

おいも畑でつかまえて。

今年も、「劇団いもや」で「ども歳忘れ興行」に参加してきました。
4回目の出演となる今回の演目は、『おいも畑でつかまえて』。いもやこうの氏の青春ストーリーです(妄想)。

シロウトが3回程度の練習で仕上げるのですから、基本的にお話はわかりやすく、誰でも飽きずに見てもらえるように味つけはかなり濃厚なのが「いもや」の舞台。
それでも昨年までの3回は、そこそこ喜んでいただけたかと思っています。
けれど、4年目ともなるとどんなものでもインパクトは薄れるし、(そもそもキワモノなので(苦笑))濃厚なだけの味つけってすぐに限界が来るし、「今後の方向性を考えないとなあ…」と迷いながらやったのが今年の劇団いもやでした。

当初は「実験的なことをやりたいなあ」と思って、ホラーかサスペンスも提案してみたのですが、話し合いの結果、今回は「学園もの」に決定。いもやこうの氏の初恋物語をつくってたのでした。

と、いうことで、3回ほどの練習日を経て・・・・・12月3日(土)が本番。
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(たった3回だけれど)練習のたびにメンバーの皆さんが個性を発揮するようになって、本番でも伸び伸び演じていたんじゃないでしょうか。
観る人を楽しませ、自分も楽しもうとする気持ちで溢れていたと思います。
それで十分なんだろうなー、と感じました。

表現活動は、やる程に芸術性を高めるほうにすすみがちです。
もちろんそれでいいのだけれど、こと「いもや」の芝居に限っては、「シロウト劇」から背伸びせずにやるのがいいのかもしれません(だってその方が「自分もやってみようかな」と思ってもらえるから…)。
その路線だって、きっとまだまだやれることはあるはずです。

そんな市民参加の芸術の場を維持し続けてくださるドラマシアターどもさんに深ーーーく敬意を表したいと思います。
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(いもやを演ると、もっと違うお芝居も演りたくなるなあ…!頭の中で妄想が膨らみます)
posted by イトウ at 22:52| Comment(0) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月22日

アマチュア魂。

今年も出演させていただきました。
「えべつ脱原発芸術祭2016」のステージイベント、「つくるみ劇場」です。
「原発なんてイラナイ!」という思いを表現し、確認し合える貴重な場に枠をいただけたことをありがたく思います。

僕らの演目は、もちろん「劇団いもや」。
昨年末に行なった『ポヘポヘミアン・ラプソディ』を再構成し、「つくるみバージョン」として公演させていただきました。

急に来られなくなったメンバー、お子さんが発熱してギリギリに駆けつけてくれたメンバー、そして僕自身も前日からの体調不良が回復せずに午前中のリハは不参加、38℃くらいの熱と腰痛腹痛のまま本番に駆けつけるという、暗雲立ち込める状況だったのですが・・・
そもそも実力をお持ちの上に信頼関係ができているいもやメンバーの皆さん、不安要素など全く感じさせない磐石のムードでステージに向かうことができました。

影絵チームは和気あいあいと準備を進め・・・
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僕は、リハの状況を聞きつつ「真剣」な最終打ち合わせ。
(いやあ真剣さがにじみ出ていますねぇ)
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お客さんも満員御礼、いよいよ演目開始です。
いもやこうのさんの登場は、もはや「いよっ、待ってました!」とばかりに拍手で迎えられます。
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なんといっても今回は、Mさんの馬頭琴生演奏が味わいを深めてくれました。
やっぱり生演奏はいいですね。

H氏の女方もはまり役でした。関西弁てのもよかったですね。
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大工C氏の「いも美姉さん」は、この劇団の目玉。
普段とのギャップだけで十分面白いのですが、実は毎回モデルチェンジをする影の努力があるのでした。
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じーさんも調子悪いなりに意外とトンでますね。

今回役者をお願いしたAさんは、器用で対応力が高く役作りがとても丁寧!ストレートに高い演技力を発揮してくれるメンバーはありがたいです。
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そして、なんといっても「いも吉」役のKさん。最強の小学生!
大人の悪ふざけの中で、しっかりストーリーを進めてくれる「劇団いもや」の大黒柱です。
大人のトチリを舞台上でも素早くフォローしてくれるのでした・・・(ありがとう)。


今回のハイライト、いも神さま飛翔!!
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ただでさえ少ない練習時間の8割くらいがここに費やされたような…。
(「必要な演出」というよりは、悪ふざけなんですけどね…だって面白いから。僕らは練習時、毎回大爆笑でしたが、お客さんの反応は「笑」よりも「おお…」という感嘆で、それがまた面白かったです)



そもそも、「劇団いもや」は、僕といも屋の河野さんがちょっとした演劇ワークショップに参加したのがきっかけで始まりました。
そのワークショップでアイヌ神話を用いていたので、そのまま当初は「アイヌのお話」でやっていましたが、なんとなく手応えがイマイチだったので「もっと僕らなりの面白さでやろうよ」ってことで、「いもやのプロデュース劇団」というコンセプトを僕が勝手に(まあ後付けで…)立ち上げてしまいました。
河野さんから「焼き芋屋あるある」を聞き取り、その時々のテーマを決めてオリジナルの脚本をつくる、という「劇団いもやスタイル」が始まったのでした。

僕らは所詮、アマチュアです。
それぞれ日々の仕事や暮らしに追われています。
練習時間も準備する時間も大してないし、メンバーが集まって練習できる回数も限られています。
影絵を取り入れたのも、「影絵ならセリフ覚えなくていい」という理由からです(なので最初は全編影絵にする予定でした)。
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でも、「プロじゃない…」からといって、舞台に上がることを軽く考えてはいません。
普段の仕事や暮らしがあるからこそ、こういう機会を楽しみたいと思っているし、観てくれる人を喜ばせたい、楽しませたい、という願いを持っています。
「限られたものしかない」からこそ、その「限られたもの」とアイデアをフルに使って、僕ら自身が演目を創り上げる過程を楽しみ、かつお客さんに楽しんでもらうことに全力で向かっています。

「非日常を慈しむ思い」。
それがアマチュアの心意気じゃないか、と僕は思います。



3年やって6公演。
影絵チームの人たちは毎回工夫を凝らした影絵をつくってくれるので使わないのはもったいない気もします。が、こういう舞台って、その「過程」も楽しみなわけで、打ち上げ花火みたいに本番はじけて「あ〜楽しかったね!」がちょうど良いのかもしれません。
チャンスをつくってくれた「つくるみ劇場」実行委員の皆さんや観てくれたお客さんへの感謝はもちろん、素敵なメンバーの皆さんに心から感謝です。

ありがとう!またやりましょう!
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posted by イトウ at 09:23| Comment(0) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月15日

おイモたちだって願うのだ。

昨夜は、「劇団いもや」の練習日でした。

影絵チームは磐石。
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演者もぼちぼち盛り上がってきました。
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本番前最後の練習でしたが、実は2時間の練習枠の半分以上は「いも神様」のアクションシーン!に費やしました。いも神飛翔、見所です!!
シナリオも、「脱原発バージョン」に多少変えました。
昨年12月の「ども興業」をご覧になった方にも楽しんでいただけると思います。
3月20日(日)に、現在行われている「脱原発芸術祭2016」の催しの一つ「つくるみ劇場」で公演させていただきます。
お時間ある方は、是非。いもやの出番は14時くらいからです。

脱原発芸術祭2016


3.11から5年経ち、「震災の記憶を忘れない」という言葉が飛び交う一方、「原発のあやうさ」は風化していっているような感覚があります。何も変わっていないんですけどね。
「原発なんかイラナイよね」という僕らの当たり前を少しずつでも確かなものにしていけますように。
…と願いつつ、3月20日、楽しみましょう。

posted by イトウ at 08:04| Comment(0) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月11日

劇団いもやのつくり方。

今年も劇団いもや、公演させていただきました。
12月6日の「ども歳忘れ興行」でひと枠いただいたのです。
今回は『ポへポへミアン・ラプソディ』というお話で、いつものようにいもやこうのさんとおイモたちが活躍する影絵&芝居です(ちなみに「ポへポへ」はこうのさんの農園名)。

いつにも増してドタバタの、濃〜い味付けとなった劇団いもやでした。
(お客さんもたくさん来て入ってくださったようです。ありがとうございます!)
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この、すっかり年末の恒例となった劇団いもや、誕生は一昨年のことです。
実はその前年もこうのさんたちと「ども興行」には出演していましたが、まだ違う名でした。演目もアイヌ神話の朗読劇のような感じでした。
一昨年も当初はアイヌ神話を演る予定だったのですが、なかなかピンとくるものに出会えず、僕はこうのさんに持ちかけました。
「いっそのこと焼きいもの話にしよう。こうのさんのいも屋の宣伝になればいいし。練習あんまりできないから、影絵ならセリフ覚えなくてもいいよね」

そして、こうのさんの承諾を受けたかどうかも怪しいまま、「焼きいも屋ならではの<美味しいいも>ってどんなの?」とリサーチし、1作目『吾輩はいもである』の脚本を書きました。
はっきり言って「こういう焼きいもは美味しい」ということを伝えるためだけのお芝居なのですが、いも美姉さん役に大工のCさんがハマったことで、この劇団のカラーがばっちりと決まりました。



翌年2年目の『ミッション・イモ。ポッシブル』は、「サツマイモ栽培でこうのさんが大事と思ってることを伝えよう」とネタを聞き出し(自然栽培とか畝立て大事とか)、僕が大まかな脚本をつくりました。
面白いなあ、と思うのは、集まったメンバーでお話も演出もどんどん変化していくところ。
2作目からはメンバーも増え、器用な人たちは影絵や小道具を凝り始め、役者として出る人たちはキャラクターを色づけていき、まさに「あーだこーだ」とみんなで創っていく感じが強くなりました。
みんな伸び伸びと、自由に芝居づくりに参加しているのです。

そして3作目となった今年。
みんなで創っていく雰囲気はさらに強くなりました。
今年のネタは、こうのさんから発せられた「クリスマスにはイモが売れないんです…」「新商品のシルクスイートを推したい」という2点をヒントに僕が脚本を書き、アイデアを出し合ってつくっていきました。
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例えば、僕が自分のイメージややりたいことの純度を高めていったら、ああいうものにはならないでしょう。おそらく他の人たちも、ソロ活動?では違う表現スタイルになるのではないかと思います。
「劇団いもや」という鍋に入ったとき、僕らはそれぞれの持ち味をいもや的に発揮して、それらが混じり合って「いもや」のお芝居が出来上がるのです。
・・・などとカッコつける程のモノでもないですね。演ってる僕らが楽しい、悪ふざけができる、それだけのことかもしれません(笑)。
だけれど、その…チャンプル感、ごった煮感、順度が低い、混じりっけ有りな感じ…そういうのは何だか素敵だなあ、と真剣に思ったりもします。
純度が高いものよりも、いろんな人が集まって、混ざり合っている雰囲気が、僕は好きなのですね。
カッコ悪い自分もさらけ出してしまえるような、安心感もまた。



実は今日、今年の劇団いもやの打ち上げがありました。
今年の上演をみんなで鑑賞して、笑いました(みんな客席視点で見るのは初なので)。
ご飯を食べながら、次作のアイデアを(悪のりしながら)考えて、笑いました。

来年の年末も「ども興行」に出ることができたらいいな、と思います。
続けていけたらいいな、と思っています。
みんなが健在で、そういう自由な世の中でありますように。
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posted by イトウ at 00:04| Comment(0) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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