2015年05月11日

時には道草喰って。


毎年5月の前半に、「春の道草喰い」をします。
文字通りそこらの道端に生えている道草、野草、雑草の類を食べる会です。
メジャーな山菜ではなく、「草」ってとこがキモ。
普段は見向きもされない・・・というかキラワレちゃって邪魔モノにされがちな「草」とゆっくりしっかり向き合う日なのです。



さて、10数名のゆるビレメンバーが集まって、10時過ぎから作戦会議。
だいたいどんな草が最近生えているかを僕から伝え、調理方法をみんなで相談しざっくりと決めました。

メニューの概要と担当者が決まったら、いよいよ表で観察・採取です。
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野草初めての人もいれば、そこそこ活用している人もいますが、バリバリの知識・経験を持った方はいません。
僕も含めてみんなシロートなので、互いに持ってる知を寄せ合って「食材」を集めていきます。

「これがエゾニュウ?」
「これはシャクかな?」
「イタドリは酸っぱいね!」
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「これは自信持って採れるなあ」
フキですねー。
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今回採取した食材は、ギシギシ、シャク、イタドリ、ヨモギ、エゾニュウ、ツクシ、フキ、イラクサ、タンポポ、オオバコ、クローバ、コンフリ、アサツキ、スギナ、ミツバあたりでしょうか。
(あと数種は食べられそうな草がありましたが、確定できないものは今回はやめました。種がある程度はっきりして僕が毒見をしたら、来年は食材に加えるかな(笑))

あ!草の写真も撮って載せれば良かった、と今思いました・・・が、それは項をあらためて「野草食記」として記したいと思います。

グループごとに調理開始。
(・・・と、この時点ですでに11時半。野草は下拵えに時間がかかりますから、どんどんお腹がすいちゃいますね。今後、野草の会は9時開始にしたほうが良さそうです)
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それでもみなさん和やかに、そして実に手際よく協力しながら調理をすすめてくれました。
さすがゆるビレのみなさんです。
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デザートのヨモギだんご、ヨモギ摺りは大変・・・。
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ズラリ並んだのは、定番の天ぷら(これはハズレなし!)、おひたし(逆に素材の特性がはっきりわかってオモシロイ)、胡麻和え、白和え、オムレツ、チジミ、各種キンピラ、味噌汁です。
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ご飯には、茹でてみじん切りにしたスギナが混ぜ込んであります。
「さあ、いただきまーす!」
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天ぷらは予想通りどれもとっても美味でしたが、僕的に今回のヒットはオオバコの胡麻和えとタンポポの根のかき揚げかな。
エゾニュウは野性味が強過ぎてキビシー!感じでしたが、これはアク抜きなどの下ごしらえによって随分変わると思います。


食後にひと仕事してもらった後はお楽しみのデザート。
(当然自家製の)あんこと一緒に食べるヨモギ団子です。
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今回もお腹いっぱい春の恵みを味わいました。
食べ慣れない人は野性味がお腹でひと暴れしそうなくらい、たっぷりといただいてしまいました。
満足、満足。

ともかく、道端から得られるものたちで、こんなに豊かな食がいただけるのです。
自分で栽培にすることよって「食べ物はお金を出して買わなければならないもの」という概念から脱することができますが、さらに「タネすら播かなくても食材はある」ってことに気づくと、何だかとっても嬉しくなります。
自分の生命に対しての安心と自信が蘇ってくる気がするのです。
この星は、「そのまま」で十分豊かなんですよね。

僕は、人間はこれまでたくさんの「やっちまった…」を繰り返してきたと思っていますが、その最たるものが「農」だと考えています。
1万数千年前に、タネを播き、栽培をし始め、(もしくは動物を管理して飼い慣らし始め)自然を思うままにしようとしたこと、自然を自分の都合で扱えると思ったところに、根本的な「やっちまった…」があると思っています(原発や遺伝子組み換えも、結局はその果てにある行為じゃないかな)。
が、今更それを言っても仕方がないし前を向いて考えるしかないわけで、僕らに今できることは「せめてマシな農の姿」を見つけて実践していくことと、こうしてたまには道草を喰って「ありのままの自然でも結構イケる!」って再確認することじゃないでしょうか。



・・・などという思想も、もう口にする必要がないくらい、「道草喰い」は楽しいのでした。

わいわいと話しながら採取し、調理する。
これはあんな味付けでも合うかも、とか言いながら味わって、その思いを持ち帰ってまた自分でやってみる。
体がびっくりしながらも喜んでいるのがわかってきます。
それで十分かもしれません。

「道草喰い」も、続けていきたい活動の一つです。


ただ、付け加えると、野草の場合、アク抜きがとっても重要。先日の活動ではすぐに調理しちゃいましたが、本当はそれなりに時間と手間をかけることが大事で、ぐっと食べやすくもなります。

イタドリは今がまさに旬なので、ここ数日ウチではせっせと皮むきをして、水につけています。
そうすることで、「これが食材!?」から「あ、これは食材。」に化けます。
ありがたいありがたい先人の知恵。
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posted by 野良人イトウ at 07:23| Comment(0) | 喰う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月23日

シラカバ豆乳。

毎年3月から4月にかけて、森に住む友人T氏よりプレゼントをいただきます。
3月はカエデの樹液。
20ℓほどを分けていただき、ストーブで煮詰めてメープルシロップをつくるのは、3月末の楽しみの一つです。

そして、4月にはシラカバ。
今回もシラカバ樹液をいただいたので、コーヒーや料理に使っています。
「もしかして美味いかも!」と思いついて今日つくってみたのは、水の代わりにシラカバ樹液を使った「豆乳」。
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ちなみに、最近かなーり豆腐づくりの腕もあげたのですが、普段は豆腐、ほとんど自分じゃつくりません。
何故ならすっごい美味しい豆腐をつくるお豆腐屋さんが近所にあるから。
田中豆腐さんの豆腐を食べたいから豆腐は買うことにしてるのですが、豆乳はしばしば自分でつくるのでした。

生呉が煮えて、生臭さが豆乳のい甘い香りに変わる瞬間がたまりません。
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出来ました、シラカバ豆乳。

うん、美味い!
こりゃあかなり贅沢な一品だなあ。
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posted by 野良人イトウ at 20:02| Comment(0) | 喰う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月04日

新米を祝う日。

4月から田んぼの準備。
6月8日、田植え。
6月〜8月、除草など。
9月27日、稲刈り。
10月19日、脱穀。
10月31日、籾摺り。

そして・・・
11月3日、「新米を祝う会」。
協力して下さったたくさんの方と一緒に、今年のお米を味わうことができました。
みなさんありがとうございました。
(昨日来られなかった方、ゴメンナサイ!)
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「新米に合う一品」をお持ちよりいただいた、食卓。
今回も豪華なランチとなりました。
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大勢で食べる、それだけで食事は本当に豊かになりますね。

皆さんにほんの一口ずつですが、おすそ分け。
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食事後、みんなで田んぼに行き、稲わらを田に戻して来年の豊作を祈願しました。
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これで今年の田んぼは終了。
本当に良い時間をありがとうございました。
お世話になった人たちに、僕らを包むイキモノたちに感謝して・・・。

また、来年!!
posted by 野良人イトウ at 06:27| Comment(0) | 喰う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月10日

三升漬け食べ比べ。

トウガラシがたくさん青く実っているので、今年も三升漬けを仕込みました。

青トウガラシを刻み、麹と混ぜて・・・
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醤油を注いで仕込みは終わり。
「仕込む」って程の作業でもないですね。
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この、トウガラシと麹と醤油を混ぜたものが1年後にどうなるかっていうと・・・

こんなふうに。
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左のビンは、2013年9月仕込みのものです。

ん〜〜〜。
まだ浅い感じですね・・・。
やっぱり1年じゃ、「できた!」とは言えないかなあ。

2010年以降の三升漬けを並べてみましょう。
左から順に、2010年、11年、12年、13年のもの。
せっかくなので味比べもして。
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ん〜〜〜〜。
1番美味いのは11年の、かなあ。
でも辛いので、だんだんよくわからなくなってます。
「具」がどんどん溶けちゃって、4年前のものはほとんど醤油になってるのがオモシロいですね。
辛くて甘くて、深みのある味になっています。

でも溜めこんでたってしょうがないので、どんどん食べなきゃねー。


ついでにオリーブオイル漬けもつくっておきました。
左のはコリアンダーの青い実(パクチー風味)をつけたものです。
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まだまだ収穫と保存、やらないと。
腰痛にやられて天気も良くないこんな日は、家で仕込むに丁度良い日ですね。
posted by 野良人イトウ at 18:41| Comment(0) | 喰う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月26日

むしくい。

久しぶりに円山動物園に行ってきました。
目的はコレ、『わくわく蟲ランド〜食虫展2014』。
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世界各地で食用とされている虫を中心に、いろいろな珍しい虫を展示(もちろん生きた状態で)していたのですが、その紹介文のオモシロいこと!
単なる客観的情報を超えた主観いっぱい、スタッフの方々の蟲愛を存分に感じさせてくれるもので、読んでいるこっちも感心しつつ笑みがこぼれてしまいます。
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「メキシコのクモは、なぜ揃いも揃ってこんなに美しいのであろうか?」

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「寿司好きにはたまらない蟲である」

じっくり魅入ってるうちに、いよいよ試食の時間がやってきました。
スタッフさんがイナゴ、ハチノコ、ザザムシ、カイコのサナギを準備していきます。
わくわくわくわくわくわくわくわく・・・・。
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用意された全種類、いただくことが出来ました。
「いただきまーす!」
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イナゴ(の佃煮)は何度も食べたことがあるので安心して口に放り込みます。
モグモグ・・・うん、普通だね。
甘辛い佃煮の味。食感はエビみたい。

他の3種も、若干クセはあったけど、とりあえず「美味い」と言えます。
ていうかまあ、全部佃煮の味なんですけどね。


正直言って、どうして虫食に対してそんなに「うえ〜」となるのか、僕にはわかりません。
バッタ類なんてほんとエビと変わらないし、幼虫の類だって、例えば魚介類と比べたらどっちもどっちな気がします。
ようは、「慣れない」というだけのことじゃないでしょうか。
虫に対する偏見。
僕は、食べられる種類や食べ方がわかれば、普通に日々の食材にしたいとすら思うのですけど・・・(同居人には「絶対嫌だ!」と言われますがね)。
実際、アジアやアフリカなど外国で現地の人々が食べていた虫たちを食べるのに、何の躊躇もありませんでしたし(ていうか普通に美味かった)。

少ないエサで効率よく(しかも回転早く)育って、たくさんの栄養とエネルギーを与えてくれる蟲さん達。22世紀にはきっと今よりも常食されているだろうと僕は考えます。
そう!蟲はスバらしき未来食の一つなんです!
・・・と、力強く叫びたいところですが、実は知識経験がまだまだ少ないので、まずは数年前に買ってパラ読みしたきりの「虫食本」でお勉強しています。
こんなサイトもなかなか面白いです。
昆虫食ポータルサイト「むしくい

確か、ウジも炒ってすり潰してダンゴにしたらかなり美味いらしいよ。
蠅多いからそのうちやってみよう。
(黙って鍋に入れたら絶交されるかなあ…)

posted by 野良人イトウ at 21:33| Comment(0) | 喰う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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