2016年03月01日

美味しいパンができるまで。

おいしいパンが食べたい!
そう思った野良人さんは、畑を起こしてコッコさんの小屋から運んだ堆肥をすきこんで・・・
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コムギのタネをまきました。
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秋が来て、冬になり、やがて季節は春から夏に移りました。
タネまきから10ヶ月ほどたって、畑は、美しい金色の穂をつけたコムギにおおわれました。
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さあ、麦刈りです。
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穀物は、刈ったあとが大変。
脱穀して穂から粒をはずします。
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ふるいにかけて、粒をより分け・・・
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唐箕(とうみ)でさらに選別していきます。
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いろいろな人が、お手伝いに来てくれました。
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ようやくきれいなムギのつぶが姿をあらわしました。
ここまでくれば、少し安心です。
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また、冬になりました。
時間ができたのでコムギを粉にしましょう。
いつもよりたくさん採れたので、少し大きめの機械を借りて製粉です。
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真っ白い「一番粉」と茶色い「二番粉」、そして「ふすま」に分けました。
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いよいよパンを焼きましょう。
うちで焼くパンは、きまってカンパーニュです。

カンパーニュダネを起こして・・・
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2回に分けて発酵させてから、オーブンへ。
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ようやくパンができました。
ぎっしり重たいカンパーニュです。
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タネをまいてから1年と半年。
美味しいパンを食べるのは、なかなか時間がかかるものなのでした。
でも、しばらくはこんなパンが楽しめそうです。
良かった良かった。



時を遡ること5か月前。
まだ正式な契約も済んでいないのに、「今からやらなきゃならないんです!」お願いして、実は新しい場所にもコムギをまかせてもらっていました。
それが、土地を移ることが決まりかけて、僕が最初にやったことでした。
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わずかなスペースですが、せめて来年(あ、もう今年か)のタネくらいは採りたいな、と思ったのです。

何をやるにも時間がかかります。
来年、再来年に実を結ぶようなことばかり。
切り分けることもできません。
でもきっと、そんなふうに織り重なって続いていくのが、本当の「暮らし」なのかもしれません。

焦らず、ぼちぼちやっていきましょう。


★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶ「エコビレッジライフ体験塾2016」では、各種公開講座を予定しています。

『MY醤油を仕込もう』
〇日時  3月27日(日)14:00〜16:00
〇場所  エコビレッジライフ体験塾(当別町金沢147−1)
〇参加費 2500円
〇お問い合わせ・お申し込み
       エコビレッジライフ体験塾 伊藤伸二まで
       itogakiretatakoAyahoo.co.jp
          (*Aを@に変えてください)
posted by 野良人イトウ at 10:37| Comment(0) | 喰う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月16日

新米を食べた日。

気づけば一週間以上前のことになってしまいましたが、先週日曜日に「新米祝い」を行いました。
田んぼの活動をお手伝いいただいた方たちと一緒に、実りを味わい、感謝する時間を持ちたくて、毎年脱穀後に行っています。

お昼・・・新米が炊けたころ、(ご飯の香りに導かれるように…)続々と参加者の皆さんが集まってきました。
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今回は、普段「持ち寄りランチ」で持参してもらうような「おかず」ではなく、お米を引き立てる「ご飯の友」を持ってきていただいたはずなのですが・・・
梅干、佃煮、おかかなど・・・、質素なんだけれど(幸か不幸か?)ご飯に引けを取らない美味しそうな「友」がずらりと並びました。
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ご飯のあとのまったりタイムでは、数人の方が、僕のむちゃぶりに応えて演奏や歌を披露してくれました。
ありがとうございます!
でも、こういうふうに自然に音楽やアートを楽しむような「大人の文化祭」、年に1度くらいはやりたいものです。人間にとって、衣食住と同じくらい芸術は重要だと僕は思っています。
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僕も数曲、歌わせていただきました。
久しぶりにギターを持ったので緊張しましたが、楽しかったですねー。
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皆さんへのおすそ分け。
収量がイマイチなのでほんの一口ずつですが、心を込めて準備しました。
(いつも一緒にやってくれるゆーじさん、ありがとう!)
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会の「シメ」は田んぼで。
残っているイナワラを田んぼに戻すのを手伝っていただきました。
来年もよろしくお願いします!って気持ちを込めて・・・
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実はお金に換算すると「ものすごく高いお米」にしかならないマイ田んぼですが、人が集まれる「場」として、これからも続けていきたいと思います。
(まあ、もうちょっと収量を増やす努力も必要ですけど…)
来年も、よろしくお願いします!!


★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶ「エコビレッジライフ体験塾2015」、公開講座を予定しています。

公開講座『もしもうちに一頭牛さんが来たら』
日時 11月28日(土)9:00〜15:00
     会場 ハイジ牧場(長沼町東9線南2丁目)
     講師 金澤睦司さん(ハイジ牧場場長)
     参加費 3500円
     お問い合わせ・お申し込み 体験塾伊藤まで、メールにてお願いします。
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エコビレッジライフ体験塾


posted by 野良人イトウ at 07:29| Comment(0) | 喰う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月08日

生きているものを喰っている。

うちの畑で採れたタマネギ。
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・・・といっても、これ、昨年収穫したもの。
整理していたら、食べ残していたのが出てきたのです。
(今年のはこれから採ります)

すごいなあ。
凍てつく冬から春を越え、次の夏まで保たれていたなんて。

もちろん傷んでいるものもありましたが、まだまだしゃんとしている玉もありました。青葉も出して。
死んだ個体は腐っていきますが、この子達は生き続けていたんですね。
すごいなあ。

僕らは日々、そういう、生きているものを食べているんだ、と感じさせてくれます。



小学生くらいの子に(いやー年齢に限らないか。高校生でも、時には大人でも…)「僕らはちょっと前まで生きてたものを食べてるんだよ」と話すと、「うえ〜まさか〜」「イキモノを食べるなんて気持ちワルーイ」という反応をされることがあります。
仕方ないことだな、とも思うんです。
「僕らの食べているものがほぼ100%イキモノ由来である」という事実は、すごくわかりづらくって、日本で暮らしてたりするとあまり現実感がありません。
「食べ物」ははじめから食べ物として存在していたような錯覚に陥ってしまいます。

だけども・・・
例えば、お祭りの日に興味津々でヤギが屠畜される様子を見に集まるネパールの子どもたちや、市場で枝肉から切り取られた豚の肉を買うグアテマラの子や、地面に這いつくばって美味しい虫を食べるウガンダの子どもたちの持つ「健全さ」に比べて、「イキモノを殺すなんて残酷」「イキモノを食べるなんて可哀想」としか思えない日本の子どもたちのバランスの悪さって、どうしてなんだろう・・・?
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殺人に、「殺してみたかった」・・・なんて理由が成り立つのは、きっと日本(というか、死の気配を遠ざける社会)ならではな気がします。



それはともかく、タマネギの生命力に胸が熱くなった僕は・・・・その勢いで炒めていただいてしまったのでした。
美味しかった!!!



もう一つ。
春先に買ったニンジンに驚かされました。
常温でみるみる腐っていって。
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自分で育てたニンジンがこんなふうに腐ったのを見たことがなかったので、「どんなふうに育てられたものなんだろう?」と考えてしまいました。

そして、良い悪いを言うつもりはないけれど、「ちゃんと生きているものを食べたいな」「イキモノに敬意をもって育てて、日々いただきたいな」とあらためて思ったのでした。



posted by 野良人イトウ at 21:20| Comment(0) | 喰う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月30日

お鍋の幸運。

今じゃすっかり当たり前になった体験塾の「持ち寄りご飯」。
この習慣を始めたのは3年前のことです。
それまでは毎回ケータリングを頼んだりしていたのを切り替えたのですけど、食事の時間がそれまで以上に楽しく、豊かなものになりました。

昼食が多かったので「らんらんランチ」呼ばれるようになった持ち寄りご飯には、おひたしや漬物といった軽めのものから煮物、肉料理、オーブン料理など手の込んだものまで、毎回実にバラエティに富んだ料理が並びます。
不思議なことにあまりメニューが重なることもありません(重なったって別にいいのですけど)。
それまで、ほとんど台所に立ったことがない…という男性が自分で準備してくださるようになり、回を重ねるごとにその料理の腕前が上がっていくのを皆で喜んだ年もありました。
うちの場合は特に、毎回知ったメンバーが集まるので、皆さん、食べる顔を思い浮かべながら作ってきてくれるのだと思います。
先日の通年プログラムの夕食も持ち寄りで、それはそれは豪華な食卓となりました。
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外で食べるのもいいですよね。



「Potluck」という言葉があります。
もともとは「余り物料理」という意味らしいのですが、「Poluck Party」になると「持ち寄りのご飯」という意味になるのだそうです。
ポット(お鍋?)に入っているもので運試し、みたいなこともあるのでしょうか・

ともかく、何となくいい言葉じゃないですか。
持ち寄ったお鍋を並べて幸運を皆で味わう・・・とてもいい時間です。
人は、ご飯を一緒に食べた回数分だけ親しくなり、喜びも共有しやすくなります(と僕は思っています)。
これからも、たくさんのお鍋がLuckyを運んでくれますように。
posted by 野良人イトウ at 23:03| Comment(0) | 喰う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月14日

食材調達。

昨年秋に収穫したジャガイモや玉ねぎ、畑に植えっぱなしにしてたニンジン。もうそろそろ底を尽きます。
ニンニクはまだたくさんあるけど、芽が出てきちゃったな。
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畑には秋に残しておいたコマツナなどがありましたが、すでに菜の花に変わりました。
そんな季節に食卓を賑わしてくれるのは家の周りの野草たちです。
今夜はアサツキやミツバ、フキ、一晩塩水でアク抜きをしたエゾニュウをいただきましょう。
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買った食材は豚肉と豆腐、油揚げ(田中豆腐店より)、しょうが、調味料の酒とみりんくらいかな。
調味料で言えば、味噌、醤油、砂糖がわりのメープルシロップ、トウガラシは自家製。食材では、油揚げと一緒に味噌炒めにしたもやしも自家製。
夕方帰宅して、「あるもので…」とゴハン作ったら、自給率80%くらいの食事になりました。
あ、米は自給米が僅かなので、いただきもののお米でした。
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そう珍しくない、日常のゴハン。
派手じゃないけど、豊かな食事(と自分では思ってます)。



ここしばらくの我が家のブームはスカンポ採りでした。

アイヌの人達が「痛み取り」に使ったという野草、イタドリ。
スカンポという別名は、その酸っぱさと茎を折る時の「ポコッ」って音に由来するそうです(多分両方)。

夜なべして、皮むき。
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一晩水につけてアク抜きします。
(生のまま使うレシピも多いけど、ウチはあまりシュウ酸を摂りたくないので軽くアク抜きします)
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ネギ!
…じゃなくて、輪切りにしたスカンポ。
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40%の砂糖を加えて煮詰めます。
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どんどん煮詰めて形が崩れたら、少しシナモンを加えて・・・。
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完成したスカンポジャムは、煮沸殺菌した小瓶に詰めておきましょう。
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果実が採れないこの時期に、こんなに美味しいジャムの素材が身近にあるなんて、なんて贅沢!


と,言うわけで今年はエゾニュウやスカンポを結構採りました。塩漬けにもしています。

そして、僕は最近、山菜採りにはあまり気持ちが向かなくなくなってしまいました。
というのは、勝手に入っていい場所かどうかがイマイチわからないからです。
山間部に住んでいる友人が何人かいますが、「大事にしてた山菜が見知らぬ人に根こぞぎ採られた…!」なんてがっかりする話もしばしば聞きます。
「所有」をどうとらえるかはムズカシイところではありますが、故意であろうとなかろうと誰かが楽しみにしているものを奪うのは避けたいもの。
であれば、誰も見向きもしない土手の草たちと戯れる方が心地が良いのです。

スカンポを折る時の「ポコッ」が、ここ数日でほとんどなくなりました。
筋が固くて「クシャ」ってなってしまうのです。
そろそろスカンポの時期も終わり。

もうすぐアカザかな。ドクダミももうすぐ。スギナはまだまだいけるかなー。

posted by 野良人イトウ at 21:52| Comment(0) | 喰う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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