2016年05月15日

道草喰う人。

昨日は、この時期恒例の「道草喰う会」でした。
最近は毎日のように山に入って晩ご飯のオカズになる野草を採ってくる習慣が出来つつあるので、「会」にしなくても…?という考え方もありますが、・・・違うのです。
やっぱりみんなで「あーだこーだ」と言いながら散策、採取して、相談しながら調理して、一緒に食べながら「これは美味い」「これはキビシー」「僕は結構好きかも」などと伝え合うのが、楽しいのです。

さあ、さっそく散策しましょう。
山に入り、図鑑片手に名前を確認。ヨブスマソウ、ウド、オオハナウド、オオウバユリ、ニリンソウ、ヒトリシズカ、ヨモギ、アザミ、イラクサ、コゴミ、ワラビ、タケノコなどを採取しました。

家に入る前に整理して・・・
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分担して調理。
キンピラ、おひたし、天ぷら、汁物、団子などが出来ました。
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みんなの感想は・・・
もちろん「美味しい!」。

でも、可笑しいのが、
「全部美味しくて意外性がない・・・」
ということ。

「もっと、美味しいもの、厳しいもの、食べ方に工夫が要りそうなものなどがあった方が面白いかも…」
「今回は、ただの<山菜を食べる会>だったね」
という雰囲気があったのでした。
確かに今回食べたのは、主にメジャーな山菜ですし、天ぷらにすればたいがいのものは上手く食べられますし。



実は、昨年まで住んでいた場所は、拓かれた「田園地」でした。都市部に住む方から見たら「自然がいっぱい」と感じるかもしれませんが、実際は人が農耕をしやすいように山を削り木を伐り、土をひっくり返し、踏み固め続けてきた人為的な土地です。
そういう場所に生える植物を僕らは「雑草」と呼びます。

オオバコ、スギナ、ギシギシ、タンポポなど、邪魔にされるもの、どちらかといえばキラワレるもの、もしくは目に止まらないもの。
そういう「道の草」を食べることに面白さがあるはず!…というのが、そもそもの僕の発想でした。
(まあ、以前の場所にはそういう植物しかなかったから、という理由もありますが)

でも、「雑草にも個性があって、実はこんなに美味しく食べられる!」
という体験は、きっと世界の見方すら変える力があるのです。

それには・・・「普通に美味しい山菜」では、ちと物足りなかったのですね。
うんうん。
集まってくれた人たちにそういう雰囲気があること、僕は(逆に?)すごく嬉しかったのでした。

せっかくこういう場所に住み始めましたから、もちろん季節ごとの山菜は楽しみますけど、「道草喰い」も忘れないようにしなきゃ、とあらためて思った1日でした。

あ、ちなみに、今回のヒット料理は「ニリンソウの汁物」でした。
肉と豆腐、それに大量のニリンソウを入れて塩のみで味付けしたオハウ的な汁。
ヒンナヒンナ!ニリンソウは食卓にしばしば登場しそうな食材です。
(写真撮るのわすれてました・・・)


★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベントを予定しています。

『ぐるりの豆部〜タネまきから始める味噌造り』
〇日時  5月22日(日)13:30〜16:30
〇場所  エコビレッジライフ体験塾(当別町金沢147−1) 他
〇参加費  10000円/全5回通し参加  2000円/今回のみ

『Green Circle〜苗の交換会とミニマルシェ』
〇日時  6月4日(土)10:00〜13:30
〇場所  こぐま座(長沼町東2線北9番地)
〇参加費  1500円(ランチ付き)

★お問い合わせ・お申し込み
       エコビレッジライフ体験塾 伊藤伸二まで
       itogakiretatakoAyahoo.co.jp
          (*Aを@に変えてください)



posted by イトウ at 07:56| Comment(0) | 喰う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月13日

山を往く。

このところ、すっかり山の居心地がよくなってしまいました。
3日に1度は裏山に登り、植物を観察しながら食材を採っています。
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先日は、やや冷たい雨の中、山の師匠・トシロウさんと散策しました。

中腹すぎまではシラカバ、カエデ、ミズナラ、エゾニワトコ、キハダ、イヌエンジュ等が生える雑木林で、一定の高度を超えると針葉樹の植林地となります。
がらっと変わる植生。
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薄暗い針葉樹地帯をしばらく歩くと、突如姿を見せる桜の大木。
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花のピークは過ぎていましたが、足元の花びらもきれいでした。
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食べられそうなのは・・・
フキ、エゾニュウ、アマニュウ、オオハナウド、ウド、ヨブスマソウ、イラクサ、アザミ、ツルアジサイ、ギョウジャニンニク、コゴミ、ハリギリ、オオウバユリ、ヨモギ、エゾニワトコ、ハンゴンソウ、ニリンソウ、ヒトリシズカ、ギシギシ、スギナ、オオバコ、イタドリ、アズキナetc...
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足元のただの「草」だったものが、名前を知ることで個性ある生命体として認識できるようになり、無限のドラマが見えてくるようになります。
う〜〜〜〜ん、「知る」ってすごい…。

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おっと、これはキケン!
クルミにちょっと似ているヤマウルシ。
美味しそうなんだけどなあ。
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ニリンソウとヒトリシズカは乾燥させておこう。
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ヨモギとスカンポ(イタドリ)も今が採り頃。
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晩ご飯で食べるもの、乾燥させておくもの、醤油や味噌に漬けるもの、焼酎につけるもの、などなど今年は旬を逃さないように山の植物や家の周りの草を活かしたいなあ。いろいろ考えるとワクワクするぞー。
・・・などと考えていると、「栽培」のことをつい忘れてしまいそうになるのでした。
たいへんたいへん・・・(一応、苗の世話もしております)。

あ、明日も毎年恒例の「道草喰う会」だな。


★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベントを予定しています。

『ぐるりの豆部〜タネまきから始める味噌造り』
〇日時  5月22日(日)13:30〜16:30
〇場所  エコビレッジライフ体験塾(当別町金沢147−1) 他
〇参加費  10000円/全5回通し参加  2000円/今回のみ

『Green Circle〜苗の交換会とミニマルシェ』
〇日時  6月4日(土)10:00〜13:30
〇場所  こぐま座(長沼町東2線北9番地)
〇参加費  1500円(ランチ付き)

★お問い合わせ・お申し込み
       エコビレッジライフ体験塾 伊藤伸二まで
       itogakiretatakoAyahoo.co.jp
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posted by イトウ at 21:16| Comment(0) | 喰う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月01日

美味しいパンができるまで。

おいしいパンが食べたい!
そう思った野良人さんは、畑を起こしてコッコさんの小屋から運んだ堆肥をすきこんで・・・
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コムギのタネをまきました。
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秋が来て、冬になり、やがて季節は春から夏に移りました。
タネまきから10ヶ月ほどたって、畑は、美しい金色の穂をつけたコムギにおおわれました。
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さあ、麦刈りです。
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穀物は、刈ったあとが大変。
脱穀して穂から粒をはずします。
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ふるいにかけて、粒をより分け・・・
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唐箕(とうみ)でさらに選別していきます。
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いろいろな人が、お手伝いに来てくれました。
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ようやくきれいなムギのつぶが姿をあらわしました。
ここまでくれば、少し安心です。
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また、冬になりました。
時間ができたのでコムギを粉にしましょう。
いつもよりたくさん採れたので、少し大きめの機械を借りて製粉です。
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真っ白い「一番粉」と茶色い「二番粉」、そして「ふすま」に分けました。
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いよいよパンを焼きましょう。
うちで焼くパンは、きまってカンパーニュです。

カンパーニュダネを起こして・・・
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2回に分けて発酵させてから、オーブンへ。
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ようやくパンができました。
ぎっしり重たいカンパーニュです。
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タネをまいてから1年と半年。
美味しいパンを食べるのは、なかなか時間がかかるものなのでした。
でも、しばらくはこんなパンが楽しめそうです。
良かった良かった。



時を遡ること5か月前。
まだ正式な契約も済んでいないのに、「今からやらなきゃならないんです!」お願いして、実は新しい場所にもコムギをまかせてもらっていました。
それが、土地を移ることが決まりかけて、僕が最初にやったことでした。
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わずかなスペースですが、せめて来年(あ、もう今年か)のタネくらいは採りたいな、と思ったのです。

何をやるにも時間がかかります。
来年、再来年に実を結ぶようなことばかり。
切り分けることもできません。
でもきっと、そんなふうに織り重なって続いていくのが、本当の「暮らし」なのかもしれません。

焦らず、ぼちぼちやっていきましょう。


★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶ「エコビレッジライフ体験塾2016」では、各種公開講座を予定しています。

『MY醤油を仕込もう』
〇日時  3月27日(日)14:00〜16:00
〇場所  エコビレッジライフ体験塾(当別町金沢147−1)
〇参加費 2500円
〇お問い合わせ・お申し込み
       エコビレッジライフ体験塾 伊藤伸二まで
       itogakiretatakoAyahoo.co.jp
          (*Aを@に変えてください)
posted by イトウ at 10:37| Comment(0) | 喰う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月16日

新米を食べた日。

気づけば一週間以上前のことになってしまいましたが、先週日曜日に「新米祝い」を行いました。
田んぼの活動をお手伝いいただいた方たちと一緒に、実りを味わい、感謝する時間を持ちたくて、毎年脱穀後に行っています。

お昼・・・新米が炊けたころ、(ご飯の香りに導かれるように…)続々と参加者の皆さんが集まってきました。
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今回は、普段「持ち寄りランチ」で持参してもらうような「おかず」ではなく、お米を引き立てる「ご飯の友」を持ってきていただいたはずなのですが・・・
梅干、佃煮、おかかなど・・・、質素なんだけれど(幸か不幸か?)ご飯に引けを取らない美味しそうな「友」がずらりと並びました。
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ご飯のあとのまったりタイムでは、数人の方が、僕のむちゃぶりに応えて演奏や歌を披露してくれました。
ありがとうございます!
でも、こういうふうに自然に音楽やアートを楽しむような「大人の文化祭」、年に1度くらいはやりたいものです。人間にとって、衣食住と同じくらい芸術は重要だと僕は思っています。
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僕も数曲、歌わせていただきました。
久しぶりにギターを持ったので緊張しましたが、楽しかったですねー。
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皆さんへのおすそ分け。
収量がイマイチなのでほんの一口ずつですが、心を込めて準備しました。
(いつも一緒にやってくれるゆーじさん、ありがとう!)
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会の「シメ」は田んぼで。
残っているイナワラを田んぼに戻すのを手伝っていただきました。
来年もよろしくお願いします!って気持ちを込めて・・・
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実はお金に換算すると「ものすごく高いお米」にしかならないマイ田んぼですが、人が集まれる「場」として、これからも続けていきたいと思います。
(まあ、もうちょっと収量を増やす努力も必要ですけど…)
来年も、よろしくお願いします!!


★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶ「エコビレッジライフ体験塾2015」、公開講座を予定しています。

公開講座『もしもうちに一頭牛さんが来たら』
日時 11月28日(土)9:00〜15:00
     会場 ハイジ牧場(長沼町東9線南2丁目)
     講師 金澤睦司さん(ハイジ牧場場長)
     参加費 3500円
     お問い合わせ・お申し込み 体験塾伊藤まで、メールにてお願いします。
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エコビレッジライフ体験塾


posted by イトウ at 07:29| Comment(0) | 喰う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月08日

生きているものを喰っている。

うちの畑で採れたタマネギ。
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・・・といっても、これ、昨年収穫したもの。
整理していたら、食べ残していたのが出てきたのです。
(今年のはこれから採ります)

すごいなあ。
凍てつく冬から春を越え、次の夏まで保たれていたなんて。

もちろん傷んでいるものもありましたが、まだまだしゃんとしている玉もありました。青葉も出して。
死んだ個体は腐っていきますが、この子達は生き続けていたんですね。
すごいなあ。

僕らは日々、そういう、生きているものを食べているんだ、と感じさせてくれます。



小学生くらいの子に(いやー年齢に限らないか。高校生でも、時には大人でも…)「僕らはちょっと前まで生きてたものを食べてるんだよ」と話すと、「うえ〜まさか〜」「イキモノを食べるなんて気持ちワルーイ」という反応をされることがあります。
仕方ないことだな、とも思うんです。
「僕らの食べているものがほぼ100%イキモノ由来である」という事実は、すごくわかりづらくって、日本で暮らしてたりするとあまり現実感がありません。
「食べ物」ははじめから食べ物として存在していたような錯覚に陥ってしまいます。

だけども・・・
例えば、お祭りの日に興味津々でヤギが屠畜される様子を見に集まるネパールの子どもたちや、市場で枝肉から切り取られた豚の肉を買うグアテマラの子や、地面に這いつくばって美味しい虫を食べるウガンダの子どもたちの持つ「健全さ」に比べて、「イキモノを殺すなんて残酷」「イキモノを食べるなんて可哀想」としか思えない日本の子どもたちのバランスの悪さって、どうしてなんだろう・・・?
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殺人に、「殺してみたかった」・・・なんて理由が成り立つのは、きっと日本(というか、死の気配を遠ざける社会)ならではな気がします。



それはともかく、タマネギの生命力に胸が熱くなった僕は・・・・その勢いで炒めていただいてしまったのでした。
美味しかった!!!



もう一つ。
春先に買ったニンジンに驚かされました。
常温でみるみる腐っていって。
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自分で育てたニンジンがこんなふうに腐ったのを見たことがなかったので、「どんなふうに育てられたものなんだろう?」と考えてしまいました。

そして、良い悪いを言うつもりはないけれど、「ちゃんと生きているものを食べたいな」「イキモノに敬意をもって育てて、日々いただきたいな」とあらためて思ったのでした。



posted by イトウ at 21:20| Comment(0) | 喰う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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