2017年02月28日

タネ友さんの豊かな1日。

2月25日(土)は『ひとつぶのタネのチカラ』でした。
P2250221.JPG

18:15の開場時間に向けて、何人かの友人が会場準備などを手伝ってくれました。
P2250222.JPG

P2250223.JPG

いつも支えて下さる友人たちに感謝。
お陰でこういう活動、続けられてます。
P2250224.JPG

会場も整い、受付開始です。
参加者さんもポツリポツリとやってきました。
P2250225.JPG

プログラム第1部は、ショートフィルム上映です。
メコン・ウォッチさん制作の『地域のタネを守る―ベトナム・ムオンの人々』を見ていただきました。
P2250228.JPG
(メコン・ウォッチさんは、メコン河流域の人々の生活を守るための活動をされているNGOで、今回の趣旨を伝えるとご丁寧な対応で上映を許可してくださいました)

世界の各地で採り続けられてきた在来種のタネと、それを中心に培われてきた食文化や暮らし。
F1品種が広まることで失われていったものを意識しなおし、取り戻していくための行動の一つが、自家採種だと僕は思っています。
もちろんそういった社会的な観点とは違う、「タネそのものの素晴らしさ」も大切なのですが、歴史を知りそこから学ぶことも忘れてはいけないと思うのです。

そして第2部。
初の試み、「実践報告」です。

一番手をつとめてくれたのは、東苗穂児童会館キッズファームのMちゃん。
タネ採りをはじめとするキッズファームの取り組みの数々を紹介してくれました。
P2250231.JPG

そして、素敵な家庭菜園を実践されている近添さん。
P2250232.JPG

豊平区でたくさんの自家採種をしながら営農されているファーム松本さんの取り組み。
P2250243.JPG

一昨年までは、このイベントは坂本一雄さんの講演とタネ交換会の2本立てで行っていました。
悲しいことに坂本さんは昨年他界されたのですが、体調を崩される前から僕との間では「ただタネをもらえる場、というのではもったいないよね」という話をしていました。
今回の様々な実践報告を聴いていただけたらどんなに喜んで下さったろう…と、思いながら、皆さんの「タネ採り物語」を聴かせていただきました。


いよいよ第3部の「交換会」です。
P2250257.JPG

今回は、参加されたすべての方に、自己紹介をしていただきました。
時間はとてもかかるのですが、この時間が大事!と僕は考えています。
「どんな思いでタネを採っているか」「どんな気持ちでここに参加したのか」ということをまずは共有しなければ、「ただのタネのやり取り」になってしまうからです。
P2250264.JPG

小学生のMちゃんともう一人、未来を感じさせてくれたのが、中学生のH君の参加。
堂々と自己紹介もしてくれました。
P2250270.JPG

思い思いにタネを託しあい、栽培談議に花を咲かせる皆さん。
毎年この時間の熱気はすごいです。
P2250277.JPG

P2250282.JPG

P2250273.JPG

P2250287.JPG

あっという間に終了の時間となりました。
(今年は交換の時間が少し短くなってしまいました…スイマセン。来年はもっと長く設定しますので!)
P2250288.JPG


・・・今年の僕の「収穫」。
なんだかすごく豊かな気持ちです。
P2270374.JPG

きっと、参加された皆さんもたくさんのタネ(とタネ以外のお土産)を持ち帰ってくれたことと思います。
今年の栽培に活かしていただけることを願ってやみません。

そして、あらためて思うのは・・・
「<タネを欲しい人>が集まる場にはしたくないな」ということです。

もちろん自家採種を続けている固定種のタネが欲しいという気持ちは悪くはないのですが、その発想ではいずれ「もうタネはあるからいいや」となってしまいます。
それはすごく狭い考え方のような気がします。
大事なのは、「受け取った分を返していく」という発想なのではないかと思うのです。
「たくさんタネが採れたから参加しよう!」「自分のタネで誰かの畑を豊かにしたい!」という思いで集まるような場にしていきたいな、と考えています。

自己紹介の時に、長沼で新規就農した伊藤ひろおさんが嬉しいことを言ってくれました。
「だんだんたくさんのタネを持ってこれるようになって嬉しい」と。
P2250284.JPG
そういう気持ちが世界を豊かにしていくんだろうな、と感じました。


つくづく・・・
「僕はただのきっかけづくり。この場をつくってるのは参加者の皆さんだな」と思います。

最後にもう一つ記しておきたいこと。
それは、今回参加できなかった友人が、「残念ながら参加できないけど皆さんで…」と手作りのサーターアンダギーを差し入れして下さったことです。
P2250328.JPG
いろんな方の「優しい気持ち」が積み重なってできていくような場にいられることを心から嬉しく思いました。
のぶえさん、ありがとう。

「ひとつぶのタネのチカラ」。
また、来年。必ずやります。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。
自主企画の講座の他、随時出前講座も承っています。


『MY醤油講座を仕込もう』
〇日時 3月18日(土)13:30〜16:00
〇場所 当別町金沢147−1
〇参加費 2500円
*現在、参加者募集中です。

『とことん生乳〜ナチュラルチーズを楽しもう』
〇日時 3月25日(土)10:00〜15:00
〇場所 ハイジ牧場(長沼町東9線南2番)
〇参加費 3500円
*現在、参加者募集中です。

★お問い合わせ・お申し込み
       エコビレッジライフ体験塾 伊藤伸二まで
       itogakiretatakoAyahoo.co.jp
          (*Aを@に変えてください)
posted by イトウ at 22:21| Comment(0) | 体験塾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月20日

醤油と豆腐を造りながら。

先週土曜日は、忙しくも楽しい1日でした。
というのも、その日はめずらしく1日に2つの講座を入れてしまったからです。
(僕はかなり気持ちを集中して準備しなきゃならないタチなので、通常週に1つくらいしかやらないのですが、僕のスケジュールの勘違いもあって午前午後2つの講座を行うことになったのでした…)


午前中は長沼での『お醬油講座』。
企画してくれたのは、以前塾に通ってくれていたYOKOさん。
その後も友人としてお世話になっている方です。
2年前に一緒に仕込んだ醤油を最近搾ってみたところ、あまりに美味しくて、他の方にも「是非一緒にやりましょう!」声をかけて場を設けてくれたのでした。
(こういう展開って、本当にありがたくて嬉しいですねー)
P2180161.JPG

P2180164.JPG
僕が2年前に仕込んだ醤油の「搾り実演」や醤油についての勉強をしながらの「味見」などを経て、参加者の皆さんにも各自仕込んでいただきました。
講座内で行う「諸味の仕込み」だけなら、実は驚くほどあっけない作業。
でも、「その前後の学び」が僕にとっては重要な時間なのです。

醤油を「育てる」という意味。
醤油と「暮らす」という意味、価値。
そのあたりを少しでも感じていただけていたら良いのですが。

僕は決して醤油造りのプロではないけれど、「日々の生活の一部」として醤油が根ざしているという点において、伝えるべきものがあるだろうと思っています。
材料である大豆や小麦の栽培、それを育む土とのかかわりから始まって、「醤油を仕込むことは僕の暮らし自体」とも言えるのです。

そして、今回は、主に長沼町の方々とかかわれたことが大収穫でした。
6年も住んでいたくせにあまりかかわる機会を持てず心残りだったのですが、地元の方とたくさんお知り合いになれて本当に嬉しかったです。
YOKOさん、ありがとうございました!
参加して下さった皆さん、ありがとうございました!
P2190192.JPG


この日はゆっくりお話しする間もなく、札幌へ移動し、午後の部です。

午後は、児童会館さんでの『豆腐講座』。
いつもお呼びくださっているお馴染みの場所なのですが、子どもたちに対するのは、それはそれで緊張するのでした。
彼らは未来を担う身。責任重大ですからねー。
P2180185.JPG

材料や作業工程について説明し・・・
P2180184.JPG

早速豆腐造りを始めます。
P2180171.JPG
青臭い生の呉が煮えるにしたがって、甘い良い香りに変わる瞬間が僕は大好きなのですが、子どもたちもそれをキラキラした表情で感じてくれました。
「美味しそうな匂いになったよ!」

搾って、温度を調節して、にがりを打って・・・
P2180174.JPG

みんな、たっぷり出来立てのお豆腐や卯の花を食べてくれました。
P2180189.JPG

このブログでも何度か紹介していますが、ここの児童会館は本当にすごいのです。
自分たちでタネをまいて育て、収穫したものを様々加工したりしています。
ミニ田んぼで育てたお米を食べ、採れた稲わらでしめ縄なんかも作っちゃいます。
当たり前のようにそんな活動をしているので、実に素敵な感性が育まれています。
もっとこういう場所が増えたら、社会も変わっていくんじゃないかなあ、と本気で思えるような場所なのでした。



・・・というわけで、僕としては大忙しな1日でした。
やってやれないことはないのだけど、「やっぱり講座はせめて1日1か所にしよう」と思っています。
事前事後にゆっくりお話ししたいからです。
講座の枠を超えてかかわりが出来ることが、僕にとっては大事なんだな、とあらためて感じた1日でした。

もちろんどちらも本当に楽しかったので、大満足の1日だったのですけれど。
(まあ、クタクタにはなりました・・・(笑))

どちらの講座でも、学びながら、作業しながら楽しんでくださったように感じます。
仕込んだ諸味とこれから1年間過ごすことに期待が持っていただけていますように!
「暮らすこと」自体を楽しめるような文化が広がっていくことを願いながら、これからもやっていこうと思います。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。
自主企画の講座の他、随時出前講座も承っています。



『ひとつぶのタネの力〜タネ交換会と学習会』

自家採種したタネを持ち寄り、交換しながら交流する会です。タネ友さん達、待ってます!
(タネ友希望の方も、参加可能です)
〇日時 2月25日(土)18:45〜21:00
〇場所 札幌エルプラザ(札幌市北区北8条西3丁目28)
*参加者募集中!!

『MY醤油講座を仕込もう』
〇日時 3月18日(土)13:30〜16:00
〇場所 当別町金沢147−1
〇参加費 2500円
*近日中に募集開始します。

『とことん生乳〜ナチュラルチーズを楽しもう』
〇日時 3月25日(土)10:00〜15:00
〇場所 ハイジ牧場(長沼町東9線南2番)
〇参加費 3500円
*近日中に募集開始します。

★お問い合わせ・お申し込み
       エコビレッジライフ体験塾 伊藤伸二まで
       itogakiretatakoAyahoo.co.jp
          (*Aを@に変えてください)
posted by イトウ at 22:14| Comment(0) | 体験塾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月13日

名前で呼んでやる〜冬山を歩きながら。

2月12日(日)は、喜多としろうさんを講師に『冬山散歩〜春を探そう』を行いました。

講座は13時からだったのですが、ランチご希望の皆さんには12時に来ていただきました。
メニューは喜多さんお手製のカレー。ベジ豆カレーと鹿肉カレーです。
何を隠そう、今回の講師・喜多さんは元カレー屋さんだったのです(岩見沢の人気店でした!)。
(・・・と、言いつつ、食事の写真を撮り忘れましたが。)


美味しいカレーを食べた後、いよいよ山に登ります。
スノーシューをつけて、いざ出発!
P2120115.JPG

うちの裏山、簡単に入れるお手軽な山なのですが、なかなか見どころも多彩なのです。
P2120116.JPG

早速周辺に生えている樹の、樹皮や枝や新芽を観察。
喜多さんにそれぞれの樹の特徴を教えてもらうと、なるほど、僕たちにでも見分けることが出来るのでした。
P2120119.JPG

これはイタヤカエデかな。
P2120121.JPG

オオカメノキ…だったはず。
P2120128.JPG

キツツキの開けた穴も見事です。
P2120123.JPG

広葉樹の雑木林と植林されたトドマツ地帯の境には、たくさんのハリギリやタラノキが生えていました(春が楽しみ!)。
P2120126.JPG

しばらく稜線を歩くと・・・
2017-02-12 15.06.25.jpg

今回の目的地、エゾヤマザクラに辿り着きました。
P1270177.JPG
老木だけれど、とっても立派な、この山の主です。

桜の木の下で、一休み。
2017-02-12 15.14.02.jpg

帰りは、尻滑りで一息に・・・下山です!
P2120134.JPG

所要時間、3時間弱の冬山散歩でしたが、程よい疲れが心地よいひと時でした。
参加して下さった皆さん、講師(&ランチ)の喜多さん、ありがとうございました。



それにしても・・・
「名前」というのは大事ですね。
見分けがつかなければ「たくさんの木」でしかなかった景色。
それが、一つひとつに名があり、個性的な特徴があることがわかると、世界にグッと奥行きが出てくるように感じます。

今回喜多さんに名を教えていただいたものを挙げるだけでも、
・オオバボダイジュ
・ハリギリ
・タラノキ
・ミズナラ
・エゾニワトコ
・ツルアジサイ
・サワキタ
・オオカメノキ
・イワガラミ
・ヤマウルシ
・クルミ
・イヌエンジュ
・ウダイカンバ
・ヤマモミジ
・イタヤカエデ
・ハクウンボク
・ヤチダモ
・トドマツ
・ハイイヌガヤ
・コクワ
・ヤマブドウ
・コシアブラ
・ツリバナ
・ハルニレ
・ミズキ
・キハダ
・ニガキ
・・・と30弱もの樹々がありました(たぶんいくつか抜けてます)。

ただの山、ただの森であったものが、名で呼べるものが増えることで、本当に豊かさを増しますね。
夏になれば今度はたくさんの草花や動物や鳥や虫たちが僕らを迎えてくれます。
彼らのことを知ることで、きっとますます山を生き生きと感じられるようになるのだと思います。

僕はがめつく(苦笑)、すぐに「この木は食用になる!」とか「これは○○に使える!」とかばかり考えちゃうけれど、きっと本当は「知る」こと自体に価値があるのだ、とも感じました。

うん。
「知る」ことは大事ですね。
これは、人間関係でも言えることでしょう。
知らないことで、不安や恐怖心、もしくは無関心が生まれたりします。
相手を知り、名前で呼べるようになることで、コミュニケーションが始まります。
恐れは、情に変わります。

まずは、一つずつ、名前を覚えていこう。
(スピッツの古い名曲『名前をつけてやる』を思い出しました)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。
自主企画の講座の他、随時出前講座も承っています。


『醤油講座』
〇日時 2月18日(土)9:30〜
〇場所 長沼町民会館
 *企画していただいて、出前講座を行います。


『ひとつぶのタネの力〜タネ交換会と学習会』

自家採種したタネを持ち寄り、交換しながら交流する会です。タネ友さん達、待ってます!
(タネ友希望の方も、参加可能です)
〇日時 2月25日(土)18:45〜21:00
〇場所 札幌エルプラザ(札幌市北区北8条西3丁目28)
*参加者募集中!!

★お問い合わせ・お申し込み
       エコビレッジライフ体験塾 伊藤伸二まで
       itogakiretatakoAyahoo.co.jp
          (*Aを@に変えてください)
posted by イトウ at 21:46| Comment(0) | 体験塾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月11日

この「場」を保つ意味。

2017年用のリーフレットをつくったり、年間スケジュールを立てたりしています。
HPも大幅に見直さなくちゃならないな。
P2110110.JPG

エコビレッジライフ体験塾の活動も(僕がやるようになって)今年で8年目。
「本職」ではありますが、正直言って、この活動だけで生活していけるような収入は得られないので、「今後どうしていくか?」は常に迷うところです。
最近は「農的な暮らし方」や「味噌仕込み」や「DIY」などを学ぶ講座も多くなってきたようにも感じるし、「こんなに苦労して自分がやり続ける必要もないのかなあ?」と考えることも少なくありません。

でも・・・
見まわしてみると、<似たような場><似たような講座>はあっても、僕自身が重要と感じる点をおさえているところって実はあまりないのです。
だから、やっぱりもうしばらくは続けようかな、という考えに落ち着きます。
(もちろん、もっとちゃんと「収入も得られるやり方」を考えないとマズイのですが…)

僕が考える、「エコビレッジライフ体験塾の特徴」。
つまり大事にしてること。
それはたぶん、そのまま僕の取り組みのコンセプになるし、僕が「この場を保つ意味」にもつながるので、少し整理しながら、記しておこうと思います。



1つ目。
「僕の暮らしの延長であること」
どこかから引っ張ってきた情報の提供や聞きかじりのレクチャーではなく、<僕自身の暮らし>と地続きであること。
もちろん僕が出来ていないことで重要なこともたくさんあるので、これからやりたいこともプログラムに含むけれど、少なくても自分がまったく関心もなく取り組む気のないことを扱わないこと。
未来や他の国の人たちや人間以外のイキモノからできるだけ奪わない、<22世紀型の暮らし>に根差していること。それが学びのテーマです。

2つ目。
「知識と体験のバランスがとれていること」
智の基本は<体験、体感>にあるべきと思っています。
体を動かし、汗もかく。手で触れ、見て、嗅いで、食べて・・・そんな中で感じたことが何より重要だと考えます。
なので、学びには本当は時間がかかります。
少し触った程度で「わかったつもり」になるのは何より怖いことで、「やればやる程わからないことが増えていく」くらいの感覚が本当だと思っています。
(だから講座の時間も期間も、どうしても長くなってしまいがち…)

一方、体が得た感覚や情報をビルドアップさせていく<理論>も同じくらい大切なので、講座では必ず座学の時間も設けます。その時、<科学的視点>が実はとても重要だと僕は思っています。
科学はもちろん完全ではないけれど、「科学的であろうとする意志」が大事なのです。
それは、細かい観察や深遠な思考につながっていくからです。
それに見合うだけの時間をかけながら、知識と体験・体感をバランスよく積み重ねること、それが本物の智を育むと考えています。

3つ目。
「総合的な智を深めること」
以前何気なく参加した連続講座で、テーマがたまたま野鳥の観察だったことがありました。
その時の僕はそれほど野鳥のことを学びたいとは思っていなかったのですが、講師の方のお話を聞けば聞くほど、僕らの暮らしとのつながりを感じずにはいられませんでした。
人間社会が自然生態系に与える影響をあらためて知ることが出来たからというだけでなく、野鳥の生態から学ぶことも多いと感じました。
そして何より、それまで(僕にとっては)ただの「鳥の声」でしかなかったものが、実はとても多彩でいろいろな情報を伝えてくれるものだと知ることが出来たのは、貴重な収穫でした。

興味がないジャンルもカリキュラムに組まれていた「学校」に通っていた時に比べ、大人になるとどうしても得る学びは偏ってきます。
ネットでニュースや情報を簡単に得られるようになり、便利になったけれど、興味のあることしかクリックしない傾向は進み、ますます情報の偏りは進んでしまいます。
紙の新聞や良質な雑誌の重要性、それは、「今は興味のないこと」も目に入ってくる点ではないでしょうか。
多角的に世界をとらえていくためには、「直接関心のない分野」からの情報が意味を持ってくるように思います。

だから、本当は、以前行っていたような<通年の学び>が一番良いと考えています。
栽培に興味を持って参加した人がエネルギーにも関心を向けるようになり、建築を学びたいと思った人が発酵食品に興味を持つような場。
興味の入り口は多様で、でも、結局は<人間の暮らし>や<世界の有り様><未来の築き方>につながっていくような、そんな<総合的な智>を育む学びの場。
大人にだって、いやある程度の経験を経た大人だからこそ、智を深めていく機会が活きてくると思うのです。
(通う人も準備する側も時間を注ぐ覚悟が必要ですけどね…)

今は「通年コース(1年間同じメンバーで他分野の内容を学ぶコース)」は実施できていませんが、現在行っている単発の各プログラムでも、できるだけ「単層の知識」にならないよう心がけています。

4つ目。
「シェアすること」
そもそも体験塾は、<僕が得た経験や情報のシェア>がベースにあります。
だから僕自身や、僕が「この人のワザや知識を共有したい!」と思った方が講師なのですが、ここでの講師と参加者の関係は決して上から下への伝達ではないと思っています。
僕の側も参加者の方から常に多くのことを教えていただいていますし、<参加者さん同士の情報共有>が実は非常に重要な意味を持つのがこの塾の特徴です。
著名な方や一流のプロの方からの講座ももちろん貴重なのですが、<活きる学び>は実は普通の「市井の人々」の情報共有にあると考えているからです。

だから、以前の「通年コース」では、参加者の方に輪番で講師を務めていただく時間を設けていました。
それぞれの特技や、好きでやっていることを他の参加者さんに伝えていただく時間です。
内容は、簡単なアロマセラピーや体のメンテナンス、食べ物関係、趣味の音楽のこと、廃油石鹸づくり、得意な手仕事(裁縫、布草履編み、ほうき作り等)、読んだ本の紹介や仕事でかかわっている専門技術の紹介などなど…。
多くの方が「人に教える程のことじゃないから…」「自分が講師なんて無理…」と謙遜されるのですが、どの方の講座も、他の方には大好評でした。

ただ、「伝える」には少しコツが要ります。
僕の役割は、その方が持っているワザや情報を「講座」に変換するお手伝いなのかもしれません。
(教育って、理解されにくいですが、案外「技術職」なのです)
今後は、身近な人たちの<経験の蓄積>や<ちょっとスゴいワザ>を講座としてシェアできる場にしていけたらいいな、と思っています。

そして、現在行っている単発の各プログラムにおいても、大事なのは<参加者同士のかかわり>です。
講座の中で時間や情報を共有するのはもちろん、事後もそれをつづけていただけるような「仕掛け」をできるだけしたいと思っています。
「必要なものを買えればいいコンビニ」ではなく、お客さん同士もかかわる馴染みの八百屋、もしくはコミュニティカフェのような場でありたいです。

5つ目。
「つながりの場であること」
前項と重なりますが、結局のところ重要なのは<人のつながり>です。
「講座に参加して話聞いて(何かをつくって)ハイ終わり!サヨナラ!」ではなく、参加された方同士(あ、もちろん僕も…)がつながり続け、情報や経験や思いを交わし続けられるような場所でありたいと思っています。
なので、ここでは密に参加して下さる方は、だんだん「参加者さん同士」から「オトモダチ」になっていくのです。
そのつながりの中から、新しい生き方や取り組み、仕事などの展開が出てきたら本当に面白いな、と考えています(もちろん<安心できる場>というだけでも十分なのですけど)。



・・・と、ここまで書いて気づきましたが、これって「学校」なんですね。
勤めていた学校教育を離れた人間ですが、巡り巡って、生涯学べる<面白い学校>をつくりたい、というのが僕の根本にあるのかもしれません。
知識、情報を得るだけでなく、<智や人間性を高めあっていく場>が本当の学校。
僕は経営能力がないから活動を大きくはできないけれど(いや大きくする必要はないんだけどもう少し安定的に活動できないと続けられない…)、いつか志を同じくする人たちと協力しながらつくっていけたら・・・と願いながら、今は細々とでも続けていこうと考えています。



続けること。
それが一番重要なことかもしれません。
暮らしも社会の営みも、変容を重ねながら続いていきますから。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。
自主企画の講座の他、随時出前講座も承っています。


『冬山散歩』
うちの裏山を歩きながら、木の芽や動物の足跡などを観察します
春の息吹を感じましょう。
〇日時 2月12日(日)13:00〜16:00
〇場所 当別町金沢147−1
*参加者募集中!!


『ひとつぶのタネの力〜タネ交換会と学習会』

自家採種したタネを持ち寄り、交換しながら交流する会です。タネ友さん達、待ってます!
(タネ友希望の方も、参加可能です)
〇日時 2月25日(土)18:45〜21:00
〇場所 札幌エルプラザ(札幌市北区北8条西3丁目28)
*参加者募集中!!

★お問い合わせ・お申し込み
       エコビレッジライフ体験塾 伊藤伸二まで
       itogakiretatakoAyahoo.co.jp
          (*Aを@に変えてください)
posted by イトウ at 10:41| Comment(0) | 体験塾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月04日

冬山歩き、します。

秋のキノコ採り以来、登っていない裏山。
・・・うーん、もったいない。
そろそろ冬の新芽観察にちょうど良い季節になってきたし、また出動しなくちゃ。
P2040061.JPG
そう、裏山。
しばらく行かないと忘れて「ただの景色」になっちゃうのですが、やっぱり山歩きは楽しいです。
特にこれからの季節は、目まぐるしく様子も変わっていくので、毎回新鮮に楽しむことが出来ます。


もちろん、たいていは僕一人で登ります(相方M氏はほぼ行かない…)。
けど、数か月に1度はトシロウさんと一緒に歩いてもらいます。
トシロウさんは、僕の山歩きの師匠なのです。
冬は、樹の名前や見分け方などを教えてもらうことが多いです。
新芽で樹を見分けられるようになると、実に山歩きも楽しくなります。
「名前」って大事ですね。
(すぐ忘れちゃうんだけど…)
P1270187.JPG

P1270173.JPG


去年の今頃初めて冬の裏山に入った時のこと


春の山歩きのこと

秋の山歩きのこと

ちなみに、トシロウさんには度々、ワカサギ釣りにも連れて行ってもらいます。
これもなかなか燃えます。
P1210173.JPG



トシロウさんは、僕が勤め人をしていた時(もう10年前だけど)に仲良くさせてもらっていた方のパートナー。
以前は岩見沢で「シーズ・ザ・デイ」というとても美味しいカレー屋さんを営んでいました。
もともと学生時代からアウトドアを楽しんでいた方(ユーコンにカヌーしに行ったりも!)なのですが、お店をたたんでからは、ますますアウトドアに精を出して、今は、ネイチャーガイドとして独立するための準備をされています。

そんなトシロウさんにいつも山歩きにお付き合いいただいてるわけですが、そろそろ「僕一人で話を聞くのももったいないなー」という気になってきたので、今回、小さな講座を企画してみました。

『冬山散歩〜春を探そう』
です。
P1270184.JPG
あまり多くない人数で、ゆっくり山を歩きながら「冬の野山のイキモノ」が持つ息吹に触れたいと思っています。

そして・・・
今回は特別に、トシロウさんにカレーもつくっていただきます。
山歩きは13時からですので、昼食もご一緒できる方は12時から(昼食代600円)。
ベジ豆カレーと鹿肉カレーの2種類だそうです。

ご興味のある方、あと若干名ご参加いただけますのでどうぞ!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。
自主企画の講座の他、随時出前講座も承っています。


『冬山散歩』
うちの裏山を歩きながら、木の芽や動物の足跡などを観察します
春の息吹を感じましょう。
〇日時 2月12日(日)13:00〜16:00
〇場所 当別町金沢147−1
*参加者募集中!!


『ひとつぶのタネの力〜タネ交換会と学習会』

〇日時 2月25日(土)18:45〜21:00
〇場所 札幌エルプラザ(札幌市北区北8条西3丁目28)
*参加者募集中!!

★お問い合わせ・お申し込み
       エコビレッジライフ体験塾 伊藤伸二まで
       itogakiretatakoAyahoo.co.jp
          (*Aを@に変えてください)

posted by イトウ at 08:53| Comment(0) | 体験塾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
<a href=体験塾ロゴ.jpg" src="http://itogakiretatako.up.seesaa.net/image/E4BD93E9A893E5A1BEE383ADE382B4-thumbnail2.jpg" border="0">