昨年、僕が育雛の温度管理に失敗して15羽中14羽死なせてしまったとき、たった1羽生き残ってくれたのがこの子。
(ちなみに白い方の雄鶏は、その前年に人工孵化させたチビキックです)
でも、このポポ子ちゃんだって、弱って傷ついてほとんど死にかけて、ギリギリのところで持ちこたえて育ったのです。(その時の様子は→コチラ)
とにかく本当に手をかけて育てたので、ちょっと家畜の域を超えてしまっています。
(まあウチにいる子たちは概ねどれもそうなのですけど、この子は特にね)
まあ、ペットというか、娘というか…。
顔つきも他のCoccoさんよりチャーミングに見えるのは、気のせいでしょうか。
そのポポ子ちゃんの背中が丸ハゲになって半年。
羽が無くなってしまった理由はわかっているのですけど、その原因を取り除いても結局生えそろわない間に、とうとう冬を迎えてしまいました。
他の動物同様、鶏も細かい羽の隙間に空気層をつくることで体温を逃がさないようにして厳しい寒さから身を守って冬を越します。
だから、羽がなく地肌がこんなに見えているというのは、結構致命的なのです。
そうでなくても固体としては弱いポポ子ちゃん、このままでは冬を越せないかもしれない…と、いろいろ苦心する毎日です。
風の入らない風除室に小さなケージを建て、その周りを余りの断熱材で覆いました。
いよいよ寒さが厳しくなったときに避難できるよう、産卵箱も断熱し、さらに内側をフワフワの毛で囲んでみました。
ケージ自体も、(大して暖かくはならないけれど)ヒヨコ電球で加温しています。
・・・とまあ、こんなに手をかけることが良いとは思わないのですが、迷いつつも黙っていられずに保護しちゃっています。ちなみに通常のCoccoさんは、せいぜい風があたらないように小屋にビニルを巻く程度、「氷点下20℃でもガンバレ!」って感じなんですけど。
何年やっても、「家畜」という割り切りは難しいのでした。
はやくポポ子の羽が生えそろいますように。
なんとか冬を乗り切ることができますように。
祈るばかりです。