2014年07月25日

ゆっくり育て。

あ!
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産みました。
小さな卵です。
今年の3月末に生まれて4月2日にうちにやってきた、ピヨコあらため若Coccoさん。
7月23日、まだ4カ月も経っていないのに、初卵です。
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この子たちは僕が初めて1羽も死なさずに育てられた群で、10羽ともすごく元気に大きくなったから、そろそろだろうな、とは思っていました。思ったよりも1週間早かったですけど。
最初の卵って、何度経験しても嬉しいものです。
この間までピヨピヨ言ってた子たちが、ねえ。えらいもんだ。

でも、生育が早いってのはイイこととは限らないので、本心では「もっとゆっくりでいいのにー」と思っていたりもします。
粗飼料、低肥料でゆっくり時間をかけて育つ方が、鶏も植物も生命力強く育つ感じがします。
時期外れの化学肥料たっぷり野菜があっと言う間にドロドロに解けていく感じ・・・怖いですよね。



稲も、2週間ほど前に穂を確認しています。
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ここの田んぼで穂が出るのはもう少し遅い時期だった気がしますが、暑すぎるせいでしょうか。
ゆっくりでいいのにね。
分げつはまだまだ不十分だと思うのですが。


それでも、除草に入るのも厳しいくらいの背丈になってきました。
小屋づくりの翌日2時間ほどやった除草で、今年は終わりかな。
虫害は今年は今のところほとんどなし。ドロオイムシも見ていません。
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見守ることしかできない時期に入りますが、この季節の田んぼは水の音が涼しげで、行くのが楽しいです。
蛍が出るらしいから、今年は見れたらいいなあ。
posted by 野良人イトウ at 06:10| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月30日

オバCoccoありがとう。

オバCoccoさんが昨日死にました。
ついこの間までは(卵はすっかり産まなくなっていたけれど)元気に他の子たちと動き回っていたし、「まだまだ生きそうだ…」と思っていたのですが、1週間ほど前から急に動きが緩慢になり、ここ2〜3日は1羽だけ小屋の中でボンヤリ過ごしているような姿を目にしていました。
これまでにも度々感じてきた「死にゆくものが纏う空気」に包まれていました。
それはなんていうか、もう半分「ここにいない」感じだったのです。

昨日の朝、鶏舎を開けると他のCoccoたちと一緒に飛び出してきたオバCoccoさんは、木陰にうずくまってウトウトし始めました。
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そのまま眠ったり時々目を開けたりしながら過ごし・・・・
お昼頃、眠るように静かに息を引き取りました。


オバCoccoさんは、僕が6年前に初めて飼い始めた鶏です。
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11羽いたCoccoたちも、1羽ずつ死んで(中には獣にやられた子も数羽)、最後に残ったのがこのオバCoccoさんでした。

前の冬には、もう卵も産まない上に他のCoccoの毛を抜いたりするので「屠畜対象」になりかけたりもしていました。「屠って喰ってやるのが家畜飼いとしての務めじゃないか?」と。
でも、なんとなく、「最後まで面倒を見よう」と決めてしまいました。
それから半年。
まさに眠るように去っていった彼女を「看取る」ことができて良かったと感じています。
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おそらく計800個くらいの卵を産んでくれたオバCoccoさん。
ありがとう。


一方、今年3月末に生まれたピヨたち。
丁度3カ月くらいです。
身体はすっかりCoccoさんですが、まだギリギリ「ピヨピヨ」言ってます。
(よく聞けば一部、「声変わり」しかけてる子も…)


そして、今月半ばに孵化したピヨと母Cocco。
母Coccoを信頼しきって周りをうろちょろするピヨの姿、本当に微笑ましいです。

このピヨはもうすぐもらわれていく予定。
元気に育ってほしいな。



今回オバCoccoさんが死んで、僕の中では一つの時代が終わった気分です。
これからまたたくさん鶏を飼うことになるだろうけど、あそこまで濃密なかかわりはもうないかもしれません。
最初僕は、普通の市街地で10羽ほどの鶏を飼ってたんですよね・・・。
ああいうのも悪くないと思うんだよなー。
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オバCocco、この写真の子です(まだピヨピヨ言ってた頃…)。
posted by 野良人イトウ at 22:27| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月12日

Cocco、母になる。

ウチで飼っているCoccoさんは、ボリスブラウンという品種です。
原種に近い烏骨鶏などとは違い、自分で卵を温めたりはしない近代品種、F1品種の鶏です。
温めない理由は、もちろん、卵をたくさん産ませるため。
いちいち温めては邪魔だし、抱いている期間はまったく産卵しないわけですから、生産業としてはまったく不効率な話なのです。

「近代品種の鶏は卵を温めたりしない」
これは常識です。

だから、「あれ?この子、温めてるの?」と気づき始めた5月15日(木)あたりから1週経っても2週経っても、実は半信半疑でした。
いえ、実際、時々そういう子はいるのです。
産卵後しばらく卵を抱えてみたりしている子。
でも、数分抱いてみても、そのうち飽きて?卵を放って遊び始めるのが常なのです。

「まあ、そのうち飽きてやめちゃうんだろうな」
「そもそも有精卵である可能性も低いし」
「発生に必要な転卵したりも出来なさそうだし」
家畜としての品種改良によって奥底にしまわれてしまった《本能》にたまたまスイッチが入ったとして、それを維持して孵化させるまで世話し続けるなんてことは、どうしても考えられなかったのでした。
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上手くいけば孵化するはずの3週目目前の頃に、「まあ一応」と雛用の囲いをつくってみたものの、それでも生まれるなんては思っていませんでした。

もうすぐ満4週となる6月10日(火)の朝、僕は決めていました。
「温めているCoccoさんの弱り具合の方が心配だし、そろそろドクターストップだな」
「卵も片づけて、今日でおしまい」


・・・で、その日なのです。生まれたのは。

エサをやりに鶏舎に行くと・・・
「ピヨピヨ」
微かな鳴き声が。

「ま、まさか・・・?!」
覗き込むと、そのまさか。
ヒナが母Coccoさんの羽に埋もれたり飛び出してエサをつついたり。
そして、それを愛おしそうに見つめる母Coccoさんの姿が目に入りました。
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翌日もう1羽生まれ、現在2羽の雛が、鶏舎内の小さな囲いの中にいます。
もちろん母Coccoの周りにいて、寒くなるとすぐに羽の中に潜り込んで眠っています。




鶏を自分で飼いはじめて6年になりますが、ここまでの感動は初めてでした。
3年前に自分で人工孵化させた時ももちろん涙が出るほど嬉しかったのですが、それを凌ぐ、何とも言えない感動がありました。
イキモノのもつ《本能》の凄さ。生命の持つ絶対的な不思議さ。
生まれた雛もすごいし、温め続けたCoccoさんももちろんすごい。
この、ヒナを見つめる母の眼差し。
僕が日々いただいている卵も、まさに1つひとつが生命そのものなのだと実感させられます。



けれど、一方で「う〜む」と思ったりもします。
僕のような「なんちゃって鶏飼い」ならば喜べるようなこういう事態も、生業として飼っている養鶏屋さんにとっては「困ったこと」でしかありません。
卵をいちいち温める鶏なんて、邪魔だし、(その間は産まないのですから)非効率極まりないのです。
さらに、そうして生まれた雛は、おそらくF1種である親鶏よりも家畜としてのレベルは低いでしょう。
(今回の雛の父親であるチビキックは3年前に孵化させた子ですから、今回の子は3代目。おそらく産卵率も肉としてもボリスブラウンよりも落ちると思われます)


ニンゲンと他のイキモノの関係、在り方をあらためて考えさせられます。

僕らが日々食べている鶏肉や卵のほぼすべては、どんなに健康的に飼われている鶏であっても「食べるため」「人間が利用するため」につくられた品種。
(もっと言えば、野菜も他の肉も、ほぼすべての食べ物がそうです)
それは憂うことでも残酷なことでもないと僕は考えるのだけれど、どこか「違和感」が残ることも事実です。
そして、そんな違和感を抱えながらも、僕は今日も彼女たちが苦労して産んだ(雛になる可能性のあった)卵をいただいたし、同時にウットリと雛の様子に見とれてもいました。

今のところは「それでいい」と思っています。
この「違和感」を抱えたままで、彼らとの「微妙な共生関係」を維持していくのだと思います。
「(生物として身勝手な?)人間の暮らし」と「自然」との接点に、「自給的・農的な暮らし」はあるように感じます。

いやいや、そんなことはさておき、です。
とにかく、やっぱりCoccoさんはスゴイ。
僕にとって最大の「師」だと、胸を張って紹介します。
日々、感謝です。

posted by 野良人イトウ at 21:34| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月28日

悩ましきCocco再編。

今年のピヨコたち、3月末に生まれた子たちも2カ月を過ぎました。
今年はとても順調で(まあこれまでの失敗を活かしてますから)、10羽全員が元気に育っています。

来たときはこんなだったピヨコたち。
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今月初め(日齢約40日)でこんなになって・・・
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60日を過ぎた現在は、この通り。もうちっちゃいニワトリです。
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身体の雰囲気はCoccoさん、大きさは成鶏の半分くらい。でもまだ鳴き声は「ピヨピヨ」です。

5月の初めから少しずつ外に慣らして(日中は温室や屋外、夜は室内)、昨日から完全に温室に引っ越しました。
しばらくは温室(ていうか小屋の風除室)生活ですが、そろそろもう一つ鶏舎をつくらなければなりません。



ただ・・・いろいろナヤミゴトもありまして・・・。

現在のCoccoさん(成鶏)のシフトは、@1歳チーム10羽、A1歳チーム3羽、B2歳のポポ子、C5歳のオバ子、と少数羽を分けて飼ってるメンドクサイ状態なのです。
一時期ABCを一緒にしていたのですが、オバ子が1歳の3羽の毛を抜くし・・・
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(どんどんひどくなってくのです。いじめてるわけではないのですけど…)

1歳の3羽はポポ子をいじめるし。
5羽を離して飼うしかなくなってしまいました。
オバ子なんてもう1年くらいまったく卵産まないので、「そろそろ<お役目御免>しなきゃなあ…」とも思うのですが、なかなか思い切れずにいます。
元気は元気なんですね。エサも良く喰うし(でも、産まない…)。

ポポ子は週に1度くらい、変な形の卵を産みます。
僕は食べるけど、とても売り物にはできない卵です。
この子も「家畜」の観点で言えば完全に「×」でしょう。
でも、一昨年何度も死にかけながらたった1羽生き残った子で、ずいぶん可愛がって育てたし、今でも呼べば返事しながら追いかけてくるような懐こい子なので、結構なスペースを与えて飼ってしまっています。

大変だけど、やっぱりもう一つ大き目の鶏舎を建てるしかないかあ。



そして、「卵温め中」のCoccoさん、「いつ止めるだろう?」と思ってるうちに2週間が経ちました。

他全員が止まり木で寝始める中、産卵箱で一人温め続けてます。
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(上手くいけば)孵化まであと1週間。
期待する半面、心配もあります。
一つは、エサも水もろくに摂取せずに温め続けているこの母Coccoが弱ってきてること。
もう一つは、来週生まれたとして、隔離しないと他のCoccoにつつかれて殺されちゃうかもしれないということ。
でも、どうやって隔離すりゃいいの?
難題過ぎるー・・・。
まあ、そもそも全部が有精卵である確率も低いんだけど(チビキックはヘタクソだからなあ)。



いろいろと悩みは尽きないのでありました。
(田植えや畑や小屋づくりや講座の準備もあるしなあ…)
posted by 野良人イトウ at 08:31| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月23日

卵、温められ中。

悩ましい事態になっています。
どうしたもんかな?と迷っています。

Coccoさんが卵を温め始めてしまったのです。



鶏が卵を温めるのは当たり前でしょ」って?

・・・いえいえ、違うんです。
烏骨鶏とかチャボのような原種に近いものは自分で温めるそうなのですが、ウチにいるような近代品種の鶏は、通常、産んだ卵を温めるようなことはしないのです。
いちいち温めていたら生産率が落ちちゃいますからね。
僕も(たった6年ほどですけど)経験上、遊び程度に数分間温めることはあっても、こんなに本気で温め続ける子を見たことはありません。



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はっきり抱卵を確認してから、もうかれこれ1週間は過ぎています。
「なんかいつみても産卵箱にCoccoさんがいるなー」と何となく感じた頃からカウントすれば、10日以上になるかもしれません(違うCoccoが順に入ってるかと最初は思ってたけど、今考えるとずっと同じ子だったのでしょう)。

今週月曜日にその子がちょっと離れた隙に(エサを食べるために数分離れることがあります)確認したら、10個の卵を抱いていたのですが、「どうせすぐに飽きちゃうでしょ」と5個は食用にもらってしまったので、おそらく今は5個の卵をしっかり温め続けているのでしょう。
通常、他のCoccoさんも「その場所で産みたいわ」と産卵箱に入ってくるので、数日間はかなり満員御礼でトラブル続きだったのですけど(温めてる子が下敷きになったり卵がつぶされそうになったり…)、ここ何日かは他の子は残りの2つの産卵箱で産むように定着して、落ち着いています。

以前、「なんでCoccoさんは3つも産卵箱があるのに同じ場所でみんな産みたがるんだろう?」という疑問をこのブログでも書きましたが、今にして思えば、<早くまとまった数(10個程度)にして抱卵を開始したい>という本能だったのかもしれません。例えば1羽2羽で飼っている場合には、数日かけて卵を貯め、10個程度になってから温め始めるようですから、<とにかく群れで10個にして温め始める>ということなのではないでしょうか。
(まあ、今までは10個あっても温め始めたことはなかったのですけど…)
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(ちなみに真ん中の子は、10分ほど温めるマネして出てっちゃいました)

とにかく、昨夜も今朝もその子はじっと卵を抱え、羽を逆立てるようにして体温を維持しながら温め続けています。



上手くいっていれば、21日間で雛がかえるはず。
現在、半分くらいきました。
どうなるかわからないけれど見守ろうと思います。
(「迷ってる」のは、その子を隔離した方がいいのかなー?とか、こっちの対応ですね。万一雛がかえっても、他の大人Coccoにつつかれて死んでしまいそうな気がしますし…どうしたもんかな)

posted by 野良人イトウ at 06:13| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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