2017年04月28日

ママコッコの抱卵…の顛末。

ママコッコさんの抱卵に気づいたのが3月29日でした。
それから3週間と少し経って・・・。

Coccoハウスから、「ピヨピヨ!」という鳴き声が聞こえてきました。
とうとう孵化したのです。
そっと見てみると・・・
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3羽のヒナを確認できました。

<動画はこちらから>

ママコッコさん、愛おしそうにピヨコを抱きながら、まだ孵化していない卵も温め続けています。
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ヒナって本当に可愛いものです。
無事に大きくなってくれたら嬉しいなあ。


・・・と、ここで終われば「いい話」。
でも、実はそれでは、(嘘ではないけれど)真実とは言えないのです。

ママコッコさんが抱卵を始めた時、嬉しい気持ちももちろんあるものの、どちらかというと僕は憂鬱でした。
「まいったなぁ…またか…」という気持ちが7割くらいだったかもしれません。
そして実際、今だって、決していい心持ちではありません。
それは、家畜として飼っている近代品種のCoccoさんの抱卵は、「生命って素晴らしいね!」とほほ笑んで終われるような単純な話ではないからなのです。



まず、抱卵を始めたCoccoさん(今回はママコッコさん)は卵を産まなくなります。
てことは、生産率が落ちます。
それだけなら別に良いのですが、抱かれて温められた卵はもう人には譲れません(発生が始まっている可能性があるので)。
困ったことに、最初に温め始めた10個程度だけではなく、次々産まれる卵までどれもこれも温めてしまうのです。
なので「抱卵用」と僕が決めた分には印をしておき、その他の卵はすぐに除けるようにしています。が、なかなかその管理も難しいのです(ママコッコさんはもちろん卵を奪わせまいとします)。
おまけに、今まで温めていなかった他のCoccoさんまで、触発されて温め始めてしまうこともあります(数時間でたいてい飽きるけど)。
ママコッコさんが浮気をして(間違えて、なのかな)、急に隣の箱の卵を温め始めてしまうこともあります。

僕は卵の多くを友人に買ってもらっていますが、「アヤシイな?」と思った卵は当然自家用にします。
案の定発生がすすんでいるものもあって、割った瞬間、「!!」となります(やっぱりグロテスクです…)。
とにかく、家畜として飼っている鶏に抱卵されると、「生産物」としての卵の管理にいくつも余計な手間がかかるようになるのです。
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さらに、無事に孵化したとしても、群れ(ママコッコ以外の他のCoccoさん達)にとって、ヒナは「愛でる存在」などではなく、「異物」です。
実は、10個を温めさせていたのですが、ある日、「そろそろ生まれるんじゃないかな?」という頃に7つに減っていました。
ヒナの姿はなく、僕は「ああ、他のCoccoにやられたんだな」と思っていました。
(大喜びで孵化したばかりのヒナを突き、咥えて取り合いする姿も僕は何度か見ています…ゾッとする光景です)

温め始めてすぐに個室をつくってあげられればいいのですが、他にもやらなきゃならない作業があるのでなかなか対応もできません。
何羽か生まれてから急いで個室に移しましたが、結局生き残ったのは1羽。
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元気そうなのが他にも2羽生まれていましたが、よくわからないけれどママコッコさんはこの1羽以外は寒そうに鳴いていても無関心でした。
そのあたり、「母性」という本能の目覚め方も、実に中途半端な感じがします。
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4羽の骸を見つけました。
おそらく他にも何羽か生まれ、死んでしまったことと思います。
群れの中で食いちぎられていった子もいるでしょう。
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「家畜」としてイキモノを「飼う」ということは、不自然な生き方をさせる、ということです。
どんなに気を配っても、自然に近い飼い方であっても、・・・本来の自然とは違う、とても不自然な状態です。
(そもそも今の鶏さんの種自体が人間の管理下で存在しています)
受精した卵を温めて孵化させ、群れの中で育てていく…ということすらイレギュラーな行為となってしまう。
それが、「飼育」なのだとあらためて思います。

ヒナを嬉々として突き肉を毟るCoccoさんは、残酷なイキモノでしょうか?
きっと違います。
そうする彼らには彼らなりの理由があるはずです。
歪なのは、・・・・たぶん僕の方。

他のイキモノを自分の都合で飼い殺す、人間の方が一番歪な生き物なのだと、僕は思っています。
まあ、歪なりに、それをちゃんと自覚して僕らは生きていきましょう、って話です。

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2017年04月12日

タマゴの季節。

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僕は、卵を産んでもらうためにCoccoさんを飼っています。
飼い始めたのは、8年前くらい。
その前の年から、東川のファームレラさんにお邪魔させてもらいながら鶏さんについて勉強して、春にヒナを買いました。
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Coccoさんはその後、入れ替わりながら、だいたい常に15〜20羽くらいいます。
良く産む子も全然産まない子もいるけれど、それなりの数の卵が得られるので、お友達に買ってもらってますが、基本は自給用。
だから、卵の生産率は「それなり」でいいかな、と思っています。
(買って下さる友人へも、こちら(Coccoさんと僕)の都合の良いときに不規則にお届けさせてもらっています。)

「それなり」でいいかな、と思うのですが、Coccoさんは頑張り屋さんで(というか、「頑張る」ように育種されているので)、せっせと卵を産んでくれます。
日照量が足りなくなって気温も下がる11月〜2月はどうしても少なくなりますが、それでも厳しい寒さの中、身を削って産んでくれますし、春が近づくにつれ、さらに産卵率は上がります。
嬉しい反面・・・僕は、「そんなに頑張らなくていいよ」と思ってしまうのでした。
だって、たくさん産む元気なCoccoさんは、実は早くに体が衰えて死んでしまうから…。

卵は本来、繁殖のためのもの。イキモノ的には、年がら年中毎日産む必要などありません。
そしてある個体(♀)が一生のうちに産める卵の数だって決まっているはずです。
それをできるだけ短期間で「効率よくたくさん産ませる」わけですから、産めば生むほど早く老化が進んで、早く死んでしまうのも当然なのだと思います。

だから、せめて心地よく飼ってあげたいし、楽しい思いをさせたいなあ、と思って、畑を散歩させてやったりもします。
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畑を自由に駆け回り、土や草や虫をつつくCoccoさんを見ていると、こちらも嬉しくなってしまいます。

でも・・・僕が彼らを「自分の都合で飼い殺しにしている」という事実が変わるわけではありません。
どんなに頑張っても、僕ら人間は「家畜」と呼ばれるイキモノを蹂躙している…それが「農」や「飼育」の本質であり、そこから目を背けるべきではないと僕は思っています。



さてさて、3月の末になって、チャボたちも産卵を再開してくれました。
夏の終わりから半年間産まなかったので、「もう産まないかなあ」「ペットとして飼うしかないか…」と思っていたのですが、彼らにとっては産卵の季節になった、ってことなのでしょう(と言っても、温めもしませんけど)。
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チャボも小さな卵も可愛くて素敵です。



・・・春は産卵の季節。
そして、毎年春になると、あるスイッチが入ってしまう子がいます。

この春、僕が気付いたのは3月29日でした。
「ん・・・?」
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左端の産卵箱にいるCoccoさん。

彼女は毎年このくらいの時期になると「母」スイッチが入ってしまうのです。
僕は彼女をママコッコさんと呼んでいます。
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あまり知られていないことですが、今の鶏さんは卵を温めません。
温めれば次の卵を産まなくなるし、卵という生産物(商品)が困ったことになってしまいます。
品種改良(←もちろん人間にとって)を繰り返した結果、今の鶏さんは基本的には産みっぱなしなのです。
身動きできない小さなケージでひたすら産ませる近代的養鶏場だけでなく、平飼いと呼ばれる飼育でも同じこと。
それは、生産動物である今の鶏さんの悲しいサガなのです。

が、そんな中でも、時々「本能」のスイッチが入ってしまうことがあります。
うちのCoccoさんでもたまーにそういう子が現れます。
このママコッコさんは、年に数回、本能に目覚めて「抱卵」を始めてしまうのでした。

エサを食べにちょっとだけ離れたところを確認したら・・・やっぱり10個ほどの卵を抱いていました。
すぐに戻って、また抱き始めます。
愛おしそうにくちばしで反転させたり、羽で抱き寄せたりしています。
表情も変わってきます。
彼女を見ていると、僕はなんだか神々しさすら覚えるのでした。
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エサも水もロクに摂取しないので、トサカが白くなっています。

抱き始めてからすでに2週間を過ぎました。
鶏の抱卵期間は約3週間。
上手くいけば、来週の後半にはピヨコが孵化します。
どうなることやら。
楽しみなような、不安なような。
(でも、孵化してもその後がいろいろ大変なのです…)



*Coccoさんには常にいろんな学びや気づきをいただいて、それをここで記したりもしています。
ちらっと去年のことを見直してたらこんな記事も書いていたので、リンクします。
「近づいたり、離れたり」
ここで書いたポッポコさんは、昨年春の終わり、静かに息を引き取りました。

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2016年10月30日

ありがとう、と言いながら。

2年半、美味しい卵を産んでくれたCoccoさんとお別れをしました。

去年の冬ですでに2割くらい(10日で2個程度)しか産んでいなかったので、おそらく今年の冬にはもうほとんど産まないだろうな、と判断したのです。
以前は自分独りで〆ることも勇ましい気分でやっていましたが、最近は(心が弱くなって)独りじゃどうしてもやる気にならなかったので、お友達が来るタイミングでやることにし、つき合ってもらいました。

でも、やっぱり・・・・・
何回やっても慣れないものです…。
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「ありがとう」と言いながら、
「ごめん…」と想いながら、
・・・ナタで、首をハネました。

せめて美味しく食べてあげなければね。



羽をむしって・・・
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内臓を取り、部位に切り分けます。
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お腹の中には、まだたくさんの「これから産まれる予定の卵」がありました。
でも、もうすっごくゆっくりなペースで産むので、「家畜」として飼うのはキビシイ状態なのでした。

身を削りながら毎日卵を産むような、異常な生態を押し付けられた鶏さん。
「家畜」という存在を作り出したニンゲンの業の深さをいつも感じます。
他のイキモノを飼い、都合が悪くなったら殺してしまうのが僕らの暮らしです。
(それを忘れないために、僕は自分で鶏を飼っているのかもしれません)



さっきまで元気に動き回っていたCoccoさんは、お肉になりました。
手羽、ムネ、ササミ、モモ。
砂肝やハツ、そしてガラまでいただきます。
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これからしばらくは鶏肉三昧の日々になります。
ありがたいな。
(でも、心は苦しかったな…)


一昨年の春、愛らしい姿で僕らを癒してくれたピヨこ達。
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いただきながら、いろんなことを思い出してしまいます。
可愛かったなあ。
そういえば、この子達はとても健康で、僕が初めて1羽も死なせずに成鶏まで育てることができた子達でした。

ありがとう。
サヨナラ。

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posted by イトウ at 20:56| Comment(3) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月02日

あたらしい卵。

3月末から育雛を始めたピヨコ(もうすっかりギャルCocco)たち。
今年の子達は強くて、15羽全部が元気に大きく育ってくれました。

そして先日・・・

あっ!!
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初卵だ!!!

そろそろかなあ、と思っていましたが、ほぼ満4ヶ月で産み始めました。
(内心、もう少しゆっくり成熟してくれていいんだけど、と思いつつ)

今日も小さなかわいい卵が3個ありました。
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1〜2週間で安定してくるはずなので、これで美味しい卵をいろんな方にお分け出来そうです。
良かった、良かった。

と、喜ぶ一方で・・・

若いCocco達が産み始めたということは、これまで産んでくれていたCocco達とのお別れも考えなくてはなりません。

産卵率、40%くらい。
大きさも形も、だんだんバランス悪いものが増えてきたCoccoさん達。
こんなシワシワの卵を産んだりもします
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見栄えが悪いこんな卵は、当然人に売ったりはできません。
「生産業」として考えれば、こんな卵を産むようになる前に「処分」すべき鶏さんです。
でも、こういう卵を見ると、胸がギュウッとなります。
今までたくさん産んで、身体を酷使してくれた結果が、この卵だからです。
「本当にありがとう…!」と言葉をかけずにいられません。

けれど・・・
もうすぐ僕はこの子達を処分します。
秋になれば産卵率はますます落ち、おそらく次の冬にはほとんど産まないいであろうCoccoさん。
「割に合わない」という理由で、身勝手な僕は彼女たちを「お役目ごめん」とばかりに殺すでしょう。
鶏舎が広く使えるようにもなって、元気な若Coccoたちも喜ぶはずです。

暮らしなんて、そんなものです。
飼い方がどうであれ、殺し方がどうであれ、身勝手で残酷なことをしているに違いありません。
だからせめて、それを自分の手で行いたいと、僕は思います。
「残酷で身勝手な行為」を誰かに押しつけるのではなく、できる限り自分でやりたいと思います。
そうした多くの命とのやり取りを、自覚し、抱えて生きることもが、「農ある暮らし」なのだと僕は思っています。

そして、きっと、それが「まっとうに生きる」ということなのだと思っています。

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2016年04月28日

近づいたり、離れたり。

15羽のピヨこたち、元気です。
ここ1週間くらいで羽が生え変わり始めました。
このくらいの月齢で、雛は一時期、おミスボラ(見窄らしい感じ)になります。
トサカも出始め、顔つきも鶏らしくなってきました。

15羽とも、元気です。
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育雛、今年はまあまあ上手くいってる気がします。
このまま気を抜かずに育てれば、8月前半から産み始めてくれるでしょう。



育雛をしながら思い出すのは、これまでで一番上手くいかなかった4年前のこと。
あの年は、強い鶏にしたいと考えて、少し厳しめに育てました。
でも、きっと慣れや慢心もあったのだと思います。
ほとんどの子を死なせてしまいました。
毎日弱り、死んでいくのが辛かったあの春。
僕にとってトラウマになりそうなくらい厳しい春でした。
その時のこと

さて、15羽の元気なピヨこたちの成長が嬉しい半面、それは今いる子達とのお別れが近づいていることも意味します。
そんなに鶏舎のスペースを取れないし、今産んでくれてる子達はだいぶ産卵率が落ちているからです。
(昨冬は30%程度まで落ちました。この時期は60%くらい産んでくれますが、きっと次の冬はほとんど産まないでしょう…)

卵自体も、(一般流通で言えば)B級になってしまうものが多くなります。
大きすぎたり、小さすぎたり(黄身なし)、シワが寄っていたり、殻が薄かったり…。
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それは、これまで一生懸命生み続けてくれた故の変化だし、それでも尚こうして2日に1個は産んでくれることを僕はありがたいと感じます。
見た目が悪くても、愛しい愛しい卵さんです(一般的にはこうなる前に「処分」されるので、普通はこんな卵を目にすることはないと思います)。

まだ2歳ですが、卵がはっきりと「老い」を示しています。
日向ぼっこする彼らに、「いつもありがとう」「お疲れ様」と声をかける毎日です。
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そして、うちのCoccoさんの中でも「長老」と言えるのがこの子、通称ぽっぽこ。
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4歳です。
もう、1年以上卵を産んでいません。
でも飼い続けています。
実はこの子は、育雛に失敗した4年前、たった1羽生き残ったCoccoなのです。

この子は決して強かったわけではなく、足の指が小さい頃に骨折して曲がってて歩くのもヨタヨタだし、何度も何度も死にかけました。
最後に生き残った子を「死なせるものか」と徹底看護しながら育てた、それがこのぽっぽこです。
情を注いだ分だけ人にも慣れて、僕らの後をいつもついてきます。
「ぽっぽこー」と呼ぶと、「ぽっぽー」と返事をします。
僕はCoccoさんを家畜として飼っていますが、この子は・・・ペットと呼ぶべきかもしれません。

そんなぽっぽこも、このところかなり弱ってきました。
抱くと、ビックリするくらい軽くなっていました。
エサもあまり食べません。
目もよく見えていないみたい。
寝てばかりいます。
呼んでも、・・・もうあまり返事をしてくれません。
先日、大好きなはずのミミズをあげてみましたが、ちょっとつついてやめてしまいました。

死を受け入れたイキモノ特有の、「世界に薄く広く溶け出していってるようなたたずまい」を感じます。
お別れはきっと近いでしょう。
最後の1日まで、穏やかにお日様に抱かれて過ごして欲しいな。



生と死が交錯する春。
まあ、こういう暮らしではいつものことなのですが。
いろいろなことを日々、静かに、丁寧に、受けとめたいものです。


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