2019年11月29日

タネまきから始めた味噌仕込み2019.

11月最後の日曜日。今年も「味噌」を仕込みました。
5月にスタートした『ぐるりの豆部2019』のメンバーと一緒です。
春にみんなでタネをまき、先月みんなで収穫した大豆を使った「タネまきから始める味噌造り講座」の最終回だったのです。

「その日」に向けて、僕は大豆を脱穀・・・選別・・・
IMG_20191114_134321.jpg

今年収穫した新米を使って、製麹・・・
PB270328.JPG

前日には大鍋で大豆を煮て・・・
PB220258.JPG

いよいよ当日を迎えたのでした。

『豆部』本編は午後からなのですが、毎回、自由参加で午前中から「いろいろな農的体験」をしていただいています。
今回は、もちろん大豆の脱穀や選別を一緒に行いました。
PB240259.JPG

豆選り。
この手の「軽作業」「手仕事」は、数人でお茶を飲みながら行うと「楽しい時間」になるものです。
昔は、歩くのが厳しくなったお歳よりも、こんな作業で活躍したのかもしれませんね。
PB240261.JPG

そして、「持ち寄りのランチ」
(他の単発の講座とは違い、一緒に食事を共にすることも、連続講座である『豆部』では大事な時間だと考えています)
オカズを1品ずつ持ち寄ったご飯の、なんて豊かなことか・・・
PB240263.JPG


午後は、豆部の本編
前半の座学では、うちで造っている様々な味噌を味見していただきながら、味噌の歴史や種類、味噌が出来る仕組みを学んでいただきました。

「味噌造り」なんてカンタンです。
いくらでも資料やレシピもあって、誰にでもできることです。
でも、一歩進んだ味噌仕込みを通して、味噌造り以上のことを感じてもらいたいと思いながら、僕は味噌講座をやっているつもりです。
PB280332.JPG

米麹についてももっと知ってもらいたいので、豆部の味噌造りでは麹を育てるための種きりも実演しています。
PB240268.JPG

1時間ほどの座学の後、ようやく味噌仕込みが始まりました。
麹と塩をよく混ぜ・・・
PB240285.JPG

(途中僕の段取り間違いなどもありましたが…)さすがに半年間おつき合いされているメンバーなので、皆さんフォローしあいながら材料を分配し、混ぜていきます。
PB240287.JPG

皆さんそれぞれ、出来あがり2.3kg程の味噌を仕込むことが出来ました。
春に、タネまきから始めた味噌造り。
完成は、来年の秋となります。
PB240289.JPG

さて・・・
『豆部』の味噌仕込み、これで終わりではありません。

一息つく間もなく、もう一樽。
今度は大樽への仕込みをお手伝いいただくのです。
これが、再来年うちで使う味噌となるだけでなく、来年の『豆部』でタネ味噌となるのです。

大勢で、どんどん作業を進めていきます。
さっきやったばかりなので、すでに手慣れた感じです。
PB240294.JPG

すべての材料を混ぜ終えたら、味噌玉をつくって・・・

樽の中に・・・

「どーーーーん!」
PB240295.JPG

「どーーーーん!」
PB240309.JPG

「どーーーーん!」
PB240300.JPG

「どーーーーん!」
PB240308.JPG
今年を振り返り、来年への希望を込めながら、大樽に味噌玉を放っていきました。
いろいろな方の手が加わり、きっとこの味噌も美味しく仕上がることでしょう!



こうして、今年も無事に『ぐるりの豆部〜タネまきから始める味噌造り』が終了しました。
ありがとうございました。
PB240322.JPG

半年間お付き合いいただいた「豆部2019」の皆さんとは、これからもいろいろな活動を一緒にできることと思います。
味噌造りを通して、人の輪も広がっていく・・・そんなのも、「豆部」の目的の一つです。

『ぐるりの豆部2020』来年3月頃より募集を開始したいと思います。
(一応、来年も行う予定です…!)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報

『ひょうたんランプをつくろう』
1つひとつ形の違うひょうたんを使って、ランプをつくりましょう。
デザインを考えコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが瞑想にも似た心地よい時間です。
クリスマスプレゼントにもピッタリな世界に一つだけの、オリジナルひょうたんランプはいかがでしょうか?

〇日時 12月15日(日)13:00〜17:00
〇場所 エコビレッジライフ体験塾
    (当別町金沢147-1)
〇参加費 4500円〜 (1ドリンク付き)
    *大きさやコードの長さ、種類によって値段が変わります
〇定員 10名


『SHiMASHiMAさんでひょうたんランプづくり』
昨年につづき今年も、小樽のガラス工房SHiMASHiMAさんで『ひょうたんランプづくり』を開催していただくことになりました。
ひょうたんという植物の実でつくるランプシェードです。
デザインを考え、ひょうたんを愛でながらコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが、瞑想にも似た心地よい時間です。

〇日時 1月13日(月祝)13:00〜17:00
〇場所 アクセサリー工房&ショップSHiMASHiMA
    (小樽市 奥沢3丁目27-25)
〇参加費 4800円〜 
    *ひょうたんの大きさ、コードの長さや種類によって値段が変わります
〇定員 8名


近日告知予定『ひとつぶのタネのチカラ〜タネの交換会』
今年も行います、春の初めの「タネ友」の集い。
自家採種したタネを持ち寄り、交換しながら、栽培談議に花を咲かせましょう。
栽培方法は問いません。未経験者の枠もあります。タネを愛する方、タネに興味がある方お待ちしています。

〇日時 2月後半の土日(4週目あたりを予定)
〇場所 札幌エルプラザ(予定)
〇参加費 1000円程度
〇定員 30名程度

*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
posted by 野良人イトウ at 10:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月22日

今年もつけもの日和。

11月の10日(日)は『つけもの日和。』でした。
今年もなんとか開催することが出来ました。

なんとか…とつけるのは、他の講座以上にハードルがいくつかあるから。
まずは、講師で来てもらっている母の体調(昨年末からかなり不調だった為)です。
そして、タクアン用の100本近くの大根の確保や講座当日にねらいを定めた干し大根づくり
PA290074.JPG

せっかくだからニシン漬けには一級のニシンを使いたいし、は麹屋さんから生きのいいのを手にいれたい。
PB100095.JPG

・・・等々、1か月ほど前から事前の準備に気を抜けないのでした。

当日、見ていただきながら大樽に自分も仕込むので、ニンジンや薬味などは前夜のうちに刻んでおきます。
(これも結構大変です。参加者の皆さんにも事前の作業をお願いしていました。この辺りの下準備が一番の手間なので、これが済んでしまえば「あとは漬けるだけ!」。やはり、段取り八分ですねー)
PB090094.JPG


そして当日。
いよいよ今年も『つけもの日和。』が始まりました。

まずは、日本の漬物の基本・タクアンからです。
PB100098.JPG

ぬか床と共に3.5kg程の大根を仕込み、大根の葉で蓋をして、「美味しくなーれ!」と閉じ込みます。
PB100099.JPG
米の文化の副産物、糠をたっぷり活用したタクアン。
良い素材(干し大根や良い糠)さえ用意できれば簡単なので、きっと皆さん美味しく出来ていることと思います!


続いて座学で「食べ物を保存するということ」についてお話しました。
うちでつくっている保存食も見ていただきながら、一般的に活用される「保存技術」をあらためて科学的に考えてみる時間です。
科学的に考える習慣はとても大切。
「世の中の便利さ」と例えば「食品添加物による保存」のような発想は、すべて「人々が自分で考えなくてもいいように」すすめられていきます。
「知ること」「科学的に(自分で)考えること」は、きっと安全や持続可能性と深ーくつながっているのだと思います。

ちょっと写真がわかりづらいですが、塩分の違いによる食味や保存性も確認。
1%の塩の違いが、随分大きな差になることもわかります。
PB100101.JPG



そして、僕の母直伝、ニシン漬け講座です。
PB100106.JPG

前半のたくあんや座学の間に待ちくたびれてしまった母・・・
(「あんたの話は長いよ…」とまた少しダメ出しをいただきました…(苦笑))
が、気を取り直して、50年前に祖母と仕込んだ頃からのことを交えながら、「我が家のニシン漬け」のことを話します。
PB100108.JPG

ニシン漬けは、家庭の味。
使う材料や分量、切り方、仕込み方などもそれぞれ。
うちではかなりニンニクを使うのですが、それも当時(100年近く前から…?)の祖父母の暮らしに由来するのです。

前夜に旭川の実家に母を迎えに行った時、父が「あの頃のニシンは油がすごかった」とニシンを干す様子を伝えてくれました。
そうか・・・身欠きニシンも、春のニシンの季節に自分たちでつくって保存しておいたものなのですね。
そんなことも今更ですが、知りました。


うちのニシン漬け、キャベツや大根の切り方も独特な気がします。
これはどうやら母オリジナル(というか段々こうなった)もののようです。
きっと今回参加された方も、このあとオリジナルの要素を加えていかれるのでしょう。
PB100109.JPG

母がしばしば発するのは、「景色」という言葉。
素材を詰め、散らしながら、「何だかいつもと景色が違う気がする」などと言います。
PB100110.JPG

もしくは、塩をまきながら「これじゃ少し多い気がする…」と、測っておいたハズの塩を残したりもします。
この辺りは非常に感覚的。
仕込んだ後の天気なども考えつつ、のようです。
固定したレシピを知ることも大切ですが、柔軟に状況に合わせて「思考」と「感覚」を使って判断することは、もっと大事なのではないでしょうか。
PB100118.JPG

母に続いて1工程ずつ、一緒に仕込んでいただきました。
2段目からは思い出しつつ、キャベツ、ダイコン、ニンジン、ニシン、薬味・・・と素材を仕込んでいきます。
PB100116.JPG


全員の仕込みが終了した後は、お楽しみの試食会
母が用意して来てくれた数種類の漬物を皆さんで味わいます。
実はこれを楽しみに来てくれるリピーターさんもいらっしゃいます。
PB100122.JPG

昔からたくさんの漬物をつくってくれた母。
でも、僕はあまりそれをありがたがったりはしませんでした。
この歳になって、少しずつ教わり始めています。
PB100123.JPG


このブログでも、これまで何度か書きましたが、10年くらい前、母が「そろそろニシン漬けもやめたいんだ」というのを聞いて、慌てて一緒に
漬けるようになりました。
僕が覚えたい、という思いと、母にもう少し頑張って欲しい、という思い。
そしてここ数年は、いろんな人にニシン漬けを仕込んでみて欲しいという思いで、講座にしています。
実は、70半ばになっても学び続けている母の知恵を披露する場をつくりたい、という思いも含んでいます。

なので、今年も開催できたことを本当に嬉しく思うのです。
来てくださった皆さん、ありがとうございました。

来年も、開催できることを願って・・・・・。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報

『ひょうたんランプをつくろう』
1つひとつ形の違うひょうたんを使って、ランプをつくりましょう。
デザインを考えコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが瞑想にも似た心地よい時間です。
クリスマスプレゼントにもピッタリな世界に一つだけの、オリジナルひょうたんランプはいかがでしょうか?

〇日時 12月15日(日)13:00〜17:00
〇場所 エコビレッジライフ体験塾
    (当別町金沢147-1)
〇参加費 4500円〜 (1ドリンク付き)
    *大きさやコードの長さ、種類によって値段が変わります
〇定員 10名


近日告知予定『ひとつぶのタネのチカラ〜タネの交換会』
今年も行います、春の初めの「タネ友」の集い。
自家採種したタネを持ち寄り、交換しながら、栽培談議に花を咲かせましょう。
栽培方法は問いません。未経験者の枠もあります。タネを愛する方、タネに興味がある方お待ちしています。

〇日時 2月後半の土日(4週目あたりを予定)
〇場所 札幌エルプラザ(予定)
〇参加費 1000円程度
〇定員 30名程度

*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
posted by 野良人イトウ at 17:14| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月16日

命を奪って、僕らは生きる。

先日、我が家のCoccoさんを数羽、〆ました。
ちょうど昨年の今頃もやったので、1年ぶりです。

〆たのは、3歳半、今年で4度目の冬を迎える子たち。
夏場はかろうじて1週間に1つくらい卵を産んでくれていましたが、きっとこの冬は1つも産まないでしょう。
(昨年の冬で、すでにほぼ産みませんでした)
そうなると、「卵を産んでもらうため」に飼っているこの子たちは、お役目御免です。

4年前の春。当別町に越してきた春に、生後数日から飼い始めたこの子たち。
ピヨピヨと可愛らしく跳ね回るのを、毎日微笑ましく見ていました。
P3260228.JPG

とても優秀な子たちで、4ヵ月目くらいから、日々、卵を産んでくれました。
しっかりした美味しい卵でした。
元気すぎて、播いたばかりの小麦のタネをほとんど食べられてしまったこともありました・・・(笑)。
P9141027.JPG



この子たちは、家族です。
そして、僕にたくさんのことを伝えてくれる「師」でもあります。
とにかく大切で、敬うべき存在です。

だけど・・・
やっぱり「家畜」でもあるのです。

卵を産まなくなっても餌を与え続け、世話し続けることはできません。
飼うスペースにも限界があります(今年孵化した子たちも大きくなってきましたし)。

感謝を込めて、お別れしなければならないのです。
自分の手で、責任をもって。



その日。
友人に声をかけ、一緒に5羽のCoccoさんとお別れしました。

首を落として、血を抜いて・・・
PB030019.JPG

羽をむしって・・・
PB030021.JPG

内臓を取り、精肉。
PB030022.JPG

PB030024.JPG
ありがたく、ガラまでいただきました。




残酷?
グロテスク?

いや、普通のことです。
そもそも殺すことが好きな人など、いないでしょう。
誰だってイヤです。僕だってイヤです。

だって、殺されるイキモノは、皆、生き続けたいと思っているのですから…。
必死に生きようとしているものの生命を、こちらの都合で断つのですから…。

でも・・・
自分がイやなことを人に押しつけ続けて、自分が手を汚さずにキレイゴトをいう在り方の方に、僕はグロテスクを感じます。

誰もが、自分の食べる肉を自分の手で準備することなど、不可能だと思います。
でも、日々食べている肉が(いや野菜だって本当は同じこと…)、誰かの手で殺されて用意されたものだという「当たり前の事実」には、向き合っていたいものです。

「いただきますは命をいただきますなのだ」などの、美辞麗句は不要です。
心に、静かに持っていればいいのです。



そして、実はその前日、僕は山に入っていました。
友人のハンターの方について、鹿猟に行っていたのです。
年に1度くらい、その方に同行させてもらっています。


1日かけて、一頭の鹿を仕留めました。
立派な雄鹿でした。
IMG_20191102_080803.jpg

時間をかけて、捌き、たくさんの肉をいただきました。
IMG_20191102_085622.jpg


数年前に初めて猟に連れていっていただいた時、山で鹿を解体する場面にとても感激したものです。
僕は、その光景を「美しい」と感じました。

生きるために、何かを殺して喰う。
その姿が、自然の中ではこうも当たり前に美しく見えるのだ、と思って、心に「ズシン!」をきました。

それから毎年、年に1度は猟に同行させてもらっています。

命を奪うことの緊張感。
と同時にやって来る、食べることへの喜び。
・・・それはきっと、僕ら動物が生きる上で、本当は必要な「感情の起伏」なのかもしれません。
それを失ったことで起こっている脳内のバグが、様々なトラブルを生んでいるような気すらします。

僕らは生きる。
命を奪って生きる。
その、当たり前のことが、また胸に刻まれました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報

『里山スプーン〜樹から生み出すスプーンづくり』
身近な森の木を「使った」ことはありますか?
本講座では、森を歩き、木を選ぶところから始め、切ったばかりの生の枝からオリジナルのスプーンを削り出します。
五感で森を感じながら、暮らしを彩る道具を作ってみませんか?

〇日時 11月17日(日)10:00〜16:00
〇場所 当別町金沢147-1
〇参加費 3000円(1ドリンク、おやつ付き)
〇定員 5名
〇講師 草刈万里子さん

『ひょうたんランプをつくろう』
1つひとつ形の違うひょうたんを使って、ランプをつくりましょう。
デザインを考えコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが瞑想にも似た心地よい時間です。
クリスマスプレゼントにもピッタリな世界に一つだけの、オリジナルひょうたんランプはいかがでしょうか?

〇日時 12月15日(日)13:00〜17:00
〇場所 エコビレッジライフ体験塾
    (当別町金沢147-1)
〇参加費 4500円〜 (1ドリンク付き)
    *大きさやコードの長さ、種類によって値段が変わります
〇定員 10名

*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
posted by 野良人イトウ at 06:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月13日

臭いはホントに美味かった!

11月4日は、何年かぶりの企画を行いました。
題して、『味わう!世界の発酵食〜臭いはホントに美味いのか!?』
世界中から「これは結構キョーレツ…!」と名高い発酵食品を集めて、みんなで味わってみる会です。

数年前に友人を集めて同じような企画(遊び)を行ったことがあるのですが、その時は、なんとなく「うわー臭いね!」「これはたまらん!」「これはまだ大丈夫かも…」くらいの感じでした。
それでも十分に楽しい時間でした。

ただ、実はそのあと、僕には何となくモヤモヤが残っていたのです。
「ゲテモノ食」を恐る恐る食べてみる…みたいな気持ちじゃ、「食べ物自体」にも「食文化」にも失礼、リスペクトがなかった・・・!と。


様々な環境で、偶然性も重なって生まれたであろう「発酵食」。
やむにやまれぬ、それぞれが暮らす自然環境の中、でも知恵を働かせ工夫しながら、味わい楽しんで食文化をつむいできた「世界中の名もなき食の冒険者たち」への賛歌があってこそ、この企画には価値があるだろう、と思ったのです。


なので、今回は、「臭い!・・・けど、食べ方によっては・・・あれ?美味い?!?!」を実感したい、という目標を立て、「食べ方」を工夫することにしました。

パンやご飯、サラダ。そして、今回参加して下さった「燻製バー・ジライヤ」萩谷さんご提供の、熟成ベーコン等々・・・。
美味しく食べる工夫(というか、そもそもの食べ方に近いもの)を準備したのです。
PB040052.JPG

どうしても食べるのがつらい方がいた場合も考え、獲ってきたばかりの鹿肉と畑で採れたビーツなどの野菜をたっぷり使って「ボルシチ」もつくりました。
PB040049.JPG

いろいろ僕なりにこの企画の意味や目的を考え準備しましたが、イベントとして呼びかけるときにそう難しいことを掲げても仕方ありません。
あくまで、「好奇心旺盛で発酵に興味があって、一緒に「臭い」を楽しめる方!」に集まっていただきました。
(たくさん勇者を引き連れてご参加くださった萩谷さんに感謝!)


さあ、いよいよ「臭いものを食べる会」始まります!
PB040078.JPG


まずは、一番想像に近そうなチーズ系から。
チーズは種類も多いので迷いましたが、「キョーレツに臭い!けど非常に濃厚!」と発酵大王・小泉先生も書いていたイギリスのブルーチーズ「スティルトン」を選択しました。
73200484_2598576397037792_532870596640374784_n.jpg
これは、意外と臭いも大丈夫な方が多く、味も「普通に美味しいねえ」と言う感じ。
さすがに皆さん、覚悟して参加されております。


二番手は、中国代表「臭豆腐」
PB040054.JPG
実は、臭豆腐には台湾、香港のものもあり、種類もいろいろあるそうですが、どれが良いかよくわからなかったので、定番そうなものを購入しました。

そのままで全員、匂いを嗅ぎ、一口ずつ味見をします。
「うわー!」と顔をしかめる人、「私は案外いけるかも?!」と顔をほころばせる人。
ニオイは非常に微妙な感覚なので、個人差も大きいのですね。
PB040057.JPG


続いて、日本代表の「くさや」です。
PB040061.JPG

魚の切り身・・・見た目は一番普通なんですけどね・・・。
アジやトビウオを秘伝の「くさや液」なるものに浸してから干した、半生の干し魚。
PB040062.JPG
(当然、臭さはこの「くさや液」なるものに起因していて、でもそれこそが「発酵の面白さ」を僕らに教えてくれたりもするのです)


う〜〜〜ん、やっぱりなかなかの臭気レベル。
でも、臭いものって、ついつい「もう一度…」と嗅いでしまいませんか?
PB040059.JPG
この日、僕が気付いた一番の発見は、「くさやと水漬けしたヒョウタンの臭いは同じだ!」ということでした。
(まあ、誰にも共感してもらえないでしょうけど(笑))


副将は、僕のこれまでの人生において。最高に衝撃的!!だった食べ物。
韓国代表「ホンオフェ」です。
エイの「お刺身」を「熟成」させてアンモニアを発生させた、というよくわからない食品です。
刺身・・・なのに、熟成?!?!
PB040067.JPG
第一印象はさほどでもないのですが・・・
口に入れた途端、激しいアンモニアの襲来を受けて、茫然自失してしまうような「初めての体験」であること間違いなしです。

以前は「こんなものはとても食い物とは呼べない!」と感じたのですが、でも、これも食べ方次第なのですね。
こういうものこそ、「食べ方によっては結構イケる!?」「アリかも!?」なんてお声を頂戴したいものです。


そして最後に、発酵奇食界のラスボス、「シュールストレミング」fromスウェーデン。
簡単に言えば、塩漬けしたイワシの缶詰です。
PB040068.JPG
それだけならよくある食べ物。
なのですが、これの凄いところは殺菌せずに封印しているので、嫌気性発酵し続けている点。
ガスが発生しているらしく、缶が歪んでいます。

食べる為には、缶きりでこれを開けなければなりません。
危険物(笑)なので、とりあえずみんなで屋外へ。
(以前買ったものには、合羽がついていました・・・)

魔界のトビラを空ける勇者は、高校生のKくん。
こんな若者がいるなら、日本の未来も明るいでしょう!




見た目はそうでもないのですが、風下にいる人は皆さん鼻をつまんでいました。
やはり臭気レベルは最大。ボスに相応しい激しいニオイです。
PB040071.JPG
が、食べて見ると、これが案外「しょっぱい!けど、味は塩辛的な?!」という感じです。
塩漬けの魚介、僕ら日本人には馴染みのある味わいなのかもしれません。



さて、大事なのはここからです。
彼らをいかに美味しく味わうか・・・。

用意したのは、パンやご飯、蒸かしたジャガイモ、お肉やサラダ、いくつかの調味料。
臭豆腐は揚げたり炒めたりして食べると美味しいらしいので、野菜炒めの具に混ぜ込んでみました。
PB040082.JPG

「これは結構イケるね!」
「私はこれはどうしても苦手・・・」
などなど、みんなでわいわい楽しく、美味しく味わいました。
お酒もないのになんだか飲み会の様な雰囲気。
「臭いもの」には人を仲良くさせる不思議な力があるようです(笑)。
子ども心を思い出すからかなあ。
PB040072.JPG



僕の本音では、堅苦しく学ぶよりもこんなことを「体感」する方が得られるものが大きいんじゃないかな、と思っています。
いつの間にか勝手につくっていた「常識」は時々、壊しちゃった方が面白い。
「世界にはこんな臭い食べ物がある・・・なんでこんなものが生まれたんだろう?現地の人は、どうやってこれを味わうんだろう?」そんなところから、歴史や文化の奥深さ、他者に対する寛容性や親近感までもが生まれることもあるかもしれません。

機会があれば、またこんなヘンテコリンな企画もしてみたいと思います。
「昆虫料理」や「何でもて素手で食べてみる会」とかね。
(需要があれば、ですけれど・・・意外と集客に苦労するんだよなあ、この手の企画は…)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報

『里山スプーン〜樹から生み出すスプーンづくり』
身近な森の木を「使った」ことはありますか?
本講座では、森を歩き、木を選ぶところから始め、切ったばかりの生の枝からオリジナルのスプーンを削り出します。
五感で森を感じながら、暮らしを彩る道具を作ってみませんか?

〇日時 11月17日(日)10:00〜16:00
〇場所 当別町金沢147-1
〇参加費 3000円(1ドリンク、おやつ付き)
〇定員 5名
〇講師 草刈万里子さん

『ひょうたんランプをつくろう』
1つひとつ形の違うひょうたんを使って、ランプをつくりましょう。
デザインを考えコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが瞑想にも似た心地よい時間です。
クリスマスプレゼントにもピッタリな世界に一つだけの、オリジナルひょうたんランプはいかがでしょうか?

〇日時 12月15日(日)13:00〜17:00
〇場所 エコビレッジライフ体験塾
    (当別町金沢147-1)
〇参加費 4500円〜 (1ドリンク付き)
    *大きさやコードの長さ、種類によって値段が変わります
〇定員 10名

*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
posted by 野良人イトウ at 05:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月09日

今年もお米が採れました。

今年もお米が採れました。
先日、お手伝いしてくれた友人たちと「新米を祝う会」を開いて、お腹いっぱい新米をいただきました。

そして、昨日、干していた稲架を・・・
IMG_20191108_141039.jpg

片づけ・・・
IMG_20191108_144104.jpg

ようやく今年も田んぼの活動が終わりつつあります。
(脱穀機のメンテナンスやワラの片付けなど、作業はまだちょこちょこありますが…)
ホッとしています。



今年も田んぼの活動がスタートしたのは6月。
例年通り、6月最初の週末(2日(日))に、「田植え」を行いました。
P6020601.JPG

とても気持ちの良い初夏の空の下、1苗ずつ手で植えていきます。
「元気に育っておくれ!」
P6020607.JPG

今年は、昨年の倍近くの苗を植えたのですが(面積は同じで密植)たくさんの方に手伝っていただき、ほぼ午前中で田植えが終了しました。
P6020659.JPG

お疲れ様でした!!
P6020625.JPG


さて・・・
田植え後2週間目くらいからは、「除草」が始まります。
無肥料・無農薬で育てる田んぼなので、僕らが手をかけられるのはこの除草くらい。
でも、まさに適期にちゃんと草を取ることで、稲の生育は違ってくるのです。
P6280172.JPG


7月末。
暑い日が続いたためか、いつもより少し早くに花が咲き始めました。
この辺りからは、もう田んぼに入ることもできなくなります。
P8030510.JPG

時々、畔も除草します。
僕らは全然ちゃんとは出来ていませんが、昔から賢いお百姓さんはまめに畔の管理もしていたそうです。
畔も除草をすることで、強い根を張る草を育て、畔を強靭にすると聞いたことがあります。
P8130604.JPG


そして、9月。
(実は6月末からかなり体調を崩したこともあって)あまり手をかけてあげられなかった田んぼですが、
なんだかたわわに実っている感じがします。
IMG_20190919_143112.jpg

9月末、稲を干すための「稲架」を建てて、いよいよ稲刈りを迎えます。
IMG_20190919_143058.jpg

9月22日(日)稲刈り
3か月半ほどで、あの小さな苗がこんなに大きく育ち、お米をつけてくれたのです。

この日もたくさんの方に集まっていただき、お祭りのように稲刈りを楽しみました。
P9220840.JPG

P9220848.JPG

こういう田んぼでの稲刈りは、「刈る」という行為よりも、刈った後に草を取り除いたり、縛って、運んで、干したりする時間の方がかかります。意外と「見えにくい手間」がある作業なのです。
P9220844.JPG


田植えや稲刈りのお楽しみは、みんなでいただく持ち寄りご飯
(僕は、「らんらんランチ」と呼んでいます。)
それぞれ作ってきてくれたたくさんのオカズがあることはもちろん、みんなでいただくとても豊かな食事です。
P9220886.JPG

午後も、稲刈りは続きます。
例年と比べて進展が遅いなー、と感じたのですが、昨年の倍近くの苗を植えた為ですね。
「どうやら今日中には終わらないな・・・」と早い段階で僕は考えていました。

でも、とにかく、刈って・・・草を除いて・・・
P9220894.JPG

運んで、縛って・・・
P9220892.JPG

干して。・・・ひたすらその繰り返し。
P9220899.JPG

全部刈り終わらなくても、終了時間は16時と決めていましたので、3/5くらいまで刈ったところで、この日は終了です。
お疲れ様でした!!
P9220902.JPG


さてさて、今年の稲刈りはここからが結構大変でした。
ワークシェアの手も借りて、田んぼで丸2日。
IMG_20191001_165018.jpg

どっさりと刈った状態の稲を持ち帰って、家で選別や縛りの作業を2日程・・・。
IMG_20191007_120634.jpg

まあ、それでも、それだけお米が得られると思えば、頑張らないわけにはいきません。

10月23日、脱穀
IMG_20191023_112428.jpg

10月30日、籾摺り
これでようやく新米(玄米)が出来あがりました。
PA300079.JPG


お手伝いしてくれた方への新米のおすそ分けを準備して・・・
PB010016.JPG

11月3日、いよいよ「新米祝い」の日。
一緒に今年のお米を味わう日です。
PB030026.JPG

新米を引き立たせる「お米の友」をそれぞれ持参していただき、山の小屋でいただきました。
PB030027.JPG

PB030028.JPG



・・・こうして、今年の田んぼも、ほぼ終了となりました。

僕が田んぼの活動を続けているのは、決して「無農薬のお米が欲しい」からじゃない、とあらためて思います。
(お米だけであれば、実は無農薬米を買った方が随分お安いくらいです)

お米を育てる経緯で学ぶこと。得られる感覚。
そして田植えや稲刈りといった「お祭り」。
汗と時間を共有した人たちとの、食事のひと時。
(そして・・・ワラ(笑))

それらがあるからこそ、「来年も。」という気持ちでいられます。

また来年。
田んぼでみんなに逢えたらいいな。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報

『里山スプーン〜樹から生み出すスプーンづくり』
身近な森の木を「使った」ことはありますか?
本講座では、森を歩き、木を選ぶところから始め、切ったばかりの生の枝からオリジナルのスプーンを削り出します。
五感で森を感じながら、暮らしを彩る道具を作ってみませんか?

〇日時 11月17日(日)10:00〜16:00
〇場所 当別町金沢147-1
〇参加費 3000円(1ドリンク、おやつ付き)
〇定員 5名
〇講師 草刈万里子さん

arget="_blank">『ひょうたんランプをつくろう』
1つひとつ形の違うひょうたんを使って、ランプをつくりましょう。
デザインを考えコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが瞑想にも似た心地よい時間です。
クリスマスプレゼントにもピッタリな世界に一つだけの、オリジナルひょうたんランプはいかがでしょうか?

〇日時 12月15日(日)13:00〜17:00
〇場所 エコビレッジライフ体験塾
    (当別町金沢147-1)
〇参加費 4500円〜 (1ドリンク付き)
    *大きさやコードの長さ、種類によって値段が変わります
〇定員 10名

*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
posted by 野良人イトウ at 07:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
<a href=体験塾ロゴ.jpg" src="https://itogakiretatako.up.seesaa.net/image/E4BD93E9A893E5A1BEE383ADE382B4-thumbnail2.jpg" border="0">