2016年12月31日

来年もよろしくお願いします。

1年の締めくくりに、今年もそば打ち。
いつも誘ってくれる大工のCさんが負傷したので、「今年は一人でやろうかなあ…」と迷っていたのですが、不死鳥のようにCさんが松葉杖状態から蘇って今年も一緒に打たせていただけたのでした。

上手な人のそば打ちの所作は、いつみても美しいですね。
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僕も、年越し用とおすそ分け分をつくることができました。
あとは旭川の実家で1回打って、打ち立てを食べてもらおうと思っています。
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そばも打ったし、しめ縄も飾ったし、(掃除は中途半端だけれど)それなりに新年を迎える準備が出来ました。
いろんなことがあった2016年も、あと1日。
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そう。
今年もいろいろなことがありました。
こぐま座のバレンタインさんの占いの通り、「命にかかわるたくさんのこと」があった年となりました。
大事な人が続けて他界し、年の瀬には新しい命と出会いました。
(僕は占いとか気にしたり信じる方ではないのですが、不思議と彼女には数年に渡っていろいろなことを言い当てられております…)

でも、この日に思うことはいつも同じかもしれません。
それは、
「たくさんの人にお世話になり、支えられて過ごさせてもらったなあ」
ということ。
足を運んで下さりかかわってくださった方々、遠くで見守ってくださった方々、本当にありがとうございました。
2017年も引き続きおつきあいいただけたら、と思います。
よろしくお願いいたします。

さて・・・・
ひとつ、やり残しを今日はやらねば。
これから年賀状を「彫り」始めます(苦笑)。

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自主企画の講座の他、随時出前講座を承っています。




『ひょうたんランプをつくろう』

とき  2017年1月8日(日)13:00〜16:00
ところ こぐま座(長沼町東2線北9番地)

<出前講座>
1月22日(日) 『発酵講座』(札幌市篠路)

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2016年12月28日

家族のかたち。

先日、以前から気になっていた本を読みました。
『家族という病』(下重暁子 著)
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「家族」という、誰もが疑うことすら許されないような存在に対し、「病」なんて刺激的な言葉を付加したタイトル。それなりに奥深い考察があるのではないかと期待したのですが・・・全くそんな内容ではなく肩透かしを食らってしまいました。
資料やデータをもとに生物学的視点から、もしくは社会的、民俗学的な観点から分析して、「家族という生息(生活)集団」が必要とされてきた理由や現代社会における矛盾、そこに陶酔する危うさや権力との関係性などを客観的に考察した論述・・・などではなく、ほぼ全編にわたって、著者の家族に対する感情のねじれ(特に父親との確執)に端を発する「家族なんて信じるに値しない」という愚痴?の羅列が記されていたのでした。

まあ、「家族のことしか話題のない人はつまらない」とか「孤独であることの重要性」「家族に血のつながりは関係ない」など、ちょこちょこ共感できる部分もあったけれど、そんなのは嗜好の問題ですから、エラソーに言う程のことではないよなー、と感じてしまいました。

それよりも、僕が期待していた(自分の中で整理しておきたかった)のは、「家族はなぜ排他的になるのか」「家族という名の暴力」というあたりです。けれど、せっかく本の中で項立てされているにもかかわらず、それを客観的に考察、分析するでもなく、旅行中の家族連れの傲慢さに対して「・・・家族という名の暴力に腹が立って仕方がなかったのである」という感情むき出しの締めくくり。
これってただの日記じゃないの?と呆れてしまったのでした。


それよりも面白かったのは、『コンビニ人間』(村田沙耶香 著)
今年結構話題になっていた本です。
内容は割愛するけれど、そこで描かれている「<普通>や<常識>の暴力性」を僕はとてもリアルに感じました。
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就職や恋愛、結婚などにはまるで関心を持てず、コンビニ店員として「<普通の人間>という架空の生き物を演じる」ことに安堵を覚える主人公の女性は確かに変わっている(おそらく何らかの発達障害を持っている?)のだけれど、読んでいて際立つのはやはり、他のアルバイト店員や同級生といったいわゆる普通の人々の傲慢さです。
「それぞれの旦那と子供を連れてバーベキューやろう」「結婚くらいした方がいいよ」など、おそらくは善意で発している言葉の、なんと暴力的なことでしょう。

もちろん小説だから、家族観を考察するようなものではないのですが、主人公が「一緒に暮らす男性がいる」と伝えた時の「こちら側へようこそ」と言わんばかりの友人たちの喜びようも含め、人がいかに<家族という常識>のもとで思考や受容性を狭め、善意で他者をジャッジしようとするかをあらためて感じさせられました(その感覚は、<普通>に疑いを持たない方にはわかり得ないものかもしれませんが…)。



常識的なカタチにハマっていない人、背景にわかりやすい家族像を持たない人に対する風当たりは、思いの外、強いようです。
家族という「枠」への信頼度が高い人ほど、半ば暴力的に家族崇拝を押し付けようとするようにも思います。
「家族」は世間の安心を担保するものなのかもしれません。



先日、12月24日夜にラジオを聴いていたら、「クリスマスイブに一人で過ごしてるあなた!何故一人なのか教えてください!クリぼっち(クリスマスに一人のことでしょ)を励まします!」みたいな特集をしていました。
僕はその夜一人でいたのだけれど、別になんてこともないし本当に余計なお世話なのでただただ呆れていましたが、こういう「勝手に人を不幸に見立てる」のも、<常識>の得意技。
AMラジオなんてまさに家族主義で成り立っているような番組ばかりだから聞かなければいいのだけれど、そういう思考が<当てはまらない人>に対しての暴力になりかねないことは、もう少し知っておく必要があるんじゃないだろうか、とも思うのでした。・・・いろんな生き方があるんだからさ。



そして、その「家族という枠組」が、国家権力にとって非常に利用しやすい便利なものということも気になります。
日本会議を筆頭として、保守系の人たちが憲法9条以上に24条の改正を望むのは、そこへの美意識もあるのだろうけど、管理しやすいという理由も大きいのでしょう。
ちなみに自民党の改正草案24条では、「家族は、社会の自然かつ基本的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない」となっています。
一見、「ふーん、当たり前のことじゃん」と思うかもしれませんが、こんなことは憲法に明記されるようなことではないし(「助け合わねばならない」だって…)、第一、この思考は「家族を持たない人間を除外していく考え方」につながってしまうと僕には思えます。
家族を重視することは、現在一人で生きている人、彼らの考える家族観から外れる者の存在を認めない考え方に思えます(「サザエさんが理想」だとか、本当に余計なお世話なのだけれど…)。

まあ、国家が暴力性を孕んでいるいるのは仕方のないことですが(もちろん抵抗はするけれど)、それよりも、社会に漂う「家族第一」という<雰囲気>の方が、無自覚な分だけ乱暴で恐ろしいなあ…と思うのでした。
ほんとにね、人は善意で(頓着なく)他者を排除したり傷つけたりするものなんだよな。

爽やかにさりげなく家族のことを語れる人もいて、そのあたりはやっぱりセンスなのかもしれません。
家族大好き!な人たちが「家族単位の思考」で生きていくことを僕は決して悪いとは思わないけれど、自分としてはもっと多様な個人の在り方が受け入れられる「場」が好きなので、せめて自分のかかわる場はそういう雰囲気になるような配慮をしていきたいと考えています。



・・・ところで私事だけれど、実は先日、僕にもまた(いわゆる)「家族」が増えました。
それは生物として、人間として、まずはとても喜ばしいことで、「世界からの預かりもの」の小さな人を精一杯育てたいと思っています。

が、同時に僕が考えるのは、「いかに家族観を再構築できるか」ということなのでした。
思考を狭めずに、家族単位の思考にならずに、家族という枠に閉じこもらずに、それぞれがこの世界で他者とつながっていける人間でありたいと思っています。


さらに余談だけれど、僕のじいちゃんが建てた墓には「伊藤家の墓」とかではなく、「倶会一処」と書いてあります。浄土真宗の言葉で「あの世で逢いましょう」って意味の言葉。
宗教用語だし、墓碑に時々用いられる言葉ではあるようなのですが、「○○家の墓」を避けたじいちゃんのセンスが、僕は好きです。
「家内安全」なんて考え方、ツマラナイからね。

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2016年12月14日

年の瀬に・・・。

年の瀬を迎えるとやりたくなること・・・それは、餅つき!
本当はもう少し年末にやりたかったのです(昨年は27日でした)が、当別は雪もすごいし私的な事情もあって、今年は12月11日(日)に行いました。

前日に会場(ビニルハウス)を整えて、6升の餅米をといで準備。
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天気が心配だったのですが、当日はそれほど荒れることなく、ほぼ予定通りに10時半過ぎからつき始めることができました。
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最初のひと臼目は、みんなで丸めて食べてしまいましょう。
つきたて餅の美味しいこと!
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その後もどんどん蒸して、ついて・・・
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ついて・・・
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次々に美味しい餅が出来上がりました。
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あんこ、納豆、きなこ、砂糖醤油・・・。
漬物の差し入れもありました。
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後半は、お持ち帰り用の鏡餅分。
「来年も良い年になりますように!」
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なんとなく餅つきって最近は、「子どものための行事」みたいなイメージがありますが、そんなことはないと思います。
むしろ大人が真剣にやって楽しめる遊びです。
暮らしを彩る年中行事って、「消費者」を脱して「暮らしの主体者」であろうとする時、とても大事になってくる遊び、文化ではないでしょうか。

みんなで片づけをしたあとは、しめ縄づくりをしました。
こういう活動も、一人(もしくは「家族」)でやったって面白くありません。
いろんな人たちで集まってやるってところがいいんじゃないかな、と僕は思っています。
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今年も、たくさんの人にお世話になり、支え、協力していただき、やってこれました。
かかわってくださったすべての方に感謝しながら、僕はしめ縄を綯っていました。
今年1年ありがとうございました!



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さて、餅つきが終わると・・・・
なんだか一気に「今年もオシマイ」な感覚になってきます。
冬眠しちゃいたい気分です。
まあそうもいってられないので、冬は冬で、それなりに活動していこうと思っています。

これからもよろしくお願いいたします。

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2016年11月30日

冬のはじまり。

11月末日の今朝、またドーーーンと雪が積もっていました。
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窓の景色もこの通り。
まるで1月みたいです。
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Coccoハウスの屋根の雪下ろしも始まるのだなあ…と覚悟。
暗いとかわいそうなので、これは雪降ったら毎朝です。
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当別で過ごす初めての冬の始まり(いや、秋の終わり?)ですが、今年は例年以上にキビシくて、この地の「洗礼」を受けている感じです(苦笑)。
10月末にドカンと降って根雪になりそうだったときには、「まだやること山ほどあるのにぃ」とオロオロしましたが、さすがにもうジタバタする気もなくなりました(一応、少しは片付けも進められたので)。
今日は今季初めて除雪機も稼働させ、僕も「冬モード」となりました。

この冬はまた変化もいろいろありそうです。
さあて、どうやって過ごそうかな。
posted by イトウ at 22:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月18日

つけもの日和の裏側で。

先日行なった「つけもの講座」、思ったよりもたくさんの反響があり、ありがたいと思っています。
定員いっぱいとなってしまいお断りした方、今回は予定が合わず「来年は参加したい」と言ってくださる方などもいらっしゃいました。



今回は、まず「ニシン漬け」を講座にしたいという思いがあり、もう少しカンタンでベーシックなものも…と思って「たくあん」も一緒に行うことにしました。

ニシン漬けは、僕にとって結構重要な食べ物です。(ニシン漬けのこと
だから逆に(私的なものなので)「講座」にすることはあまり考えていなかったのですが、「もしかしたらこれも貴重な食文化かも…?」と思うようになり、それを伝える機会をつくってみることにしたのです。

講師を母にお願いしました。
母は「息子のやっていることに協力する」とOKしてくれました。

でも実は、(公言するのは恥ずかしいのですが)母親を講師に招きたい、というのも目的の一つだったのです。
というのは、僕の母はもともと保育の人なのですが、とにかく勉強熱心な努力家で、お茶、お華、着物の免許も持ち、調理も独学でずっと研究していました。
いろいろやりたいことも多く、70近くなってから18歳の人たちに混じって調理専門学校に入学したりもしています。
今は、託児の仕事を時々しながら、若いお母さんの為のお料理講座を手伝ったりすることもあるのですが、努力の割になかなかそれを活かす「場」に恵まれてこなかった感じがしていたのです。

・・・「母親のこれまでの努力に光を当てたい」という思いも含んで企画した、今回の『つけもの日和。』という講座でした。



10日前にたくあん用の大根を60本ほど仕入れ、干し始めました。
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今年は思いの外冬の訪れが早く、11月の上旬から雪は積もるしシバレるし、大根のお世話も結構手間がかかりました。
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(雨の日は温室に)

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(冷え込む夜はムシロに包んで)


ニシン漬け講座の打ち合わせに、一度旭川へ行って、進め方やレシピなどを相談。
母自身は普段それほどきっちりした分量でやっておらず「感覚」優先なので、初めての人でもできるように、しかもかなりの少量(普段は3斗樽なのを10リットル樽用に)でうまく漬けられるようなレシピにするのに、結構2人で頭を悩ませました。

講座前日は、列車でやってきた母と事前準備です。
身欠ニシンを戻し、参加者人数分に材料を仕分けしたりしました。
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(まあ、「講座の準備」以上に、「お客さんが来るのに片付けや掃除が足りない!」という親ならではの配慮で夜中まで掃除をしていただいたのは申し訳なかったです…)



そして当日。
講座自体は、上手くできなかったところも多々あるのですが、参加者さんのご協力のおかげて楽しい時間を過ごすことができました。

ただ・・・
「講師」として張り切っていた母は、考えていたよりも自分の持ち時間が少なく、伝えたいことも十分伝えきれなかったという思いが残ったようでした。
さらに、背負ってきた重たい荷物のほとんど、10kg以上が「参加してくださった方に試食&お土産にしてもらいたい漬物各種」だったのに、時間不足で出せなかったのです。
母的にはこれがかなり不満だったようで、事後の反省会ではかなーり怒られました(苦笑)。

(もちろんそれからうちの食事では、毎日漬物三昧です)
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「やっぱり親子ってのはダメだね!」
と、終わった直後は言われてしまったのですが、その後いろいろ話し、参加された方の温かいご感想に目を通すうちに、「大変だったけどやってよかった」と思ってもらえたようです。
なので、ご希望があれば、来年もまた、母に「ニシン漬け講座」やってもらいたいと思っています。



僕は思うのですが、うちの母に限らず、当たり前のように努力し、当たり前のように素敵な暮らしのワザを持っている人はたくさんいらっしゃいます。
そんな方々のワザにもっと光が当たって、それを伝えていただく場がなければもったいないですよね。
僕の活動は本当に小さなものだけれど、少しずつでもそういう「文化の継承」にも力を注いでいきたいと考えています。

何かと大変さもあったつけもの講座ですが、今回、何とかやれて良かったです。
僕がこういう活動を続けられるのも、参加者の皆さんのおかげ。
いつも感謝しています。
ありがとうございました。

posted by イトウ at 09:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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