2023年01月22日

2022年のこと。

またまたすっかりご無沙汰してしまいました。
いろんな人に支えられ、助けられて、転がりながらの日々を過ごしました。

転がるような日々の中、今まで「当たり前にルーティンでやってきたこと」や「積み上げようとしてきたこと」もままならなかったのですが、本当に「これだけは!」と思うことは、何とかかんとかやり続けました。

1か月先2か月先がどうなるか雲の中だった為、通年で行う【豆部】はお休みしました。
10年以上続けてきた「通年の講座」を休むのは残念でしたが、まあ、無理でした。

でも、【田んぼの活動】はやりました。
田植えをし、草取りに通い、稲刈りして、今年も「新米の会」で仲間と味わうことが出来ました。
元気が出ました。
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11年目となる【小屋づくり講座】も開催できました。
不思議な縁で、以前僕が住んでいた家に暮らす友人Sくんがオーナー。
最初の小屋を建てた土地に、1巡して?また素敵な小屋を建てさせてもらいました。
元気が出ました。
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畑には目も手もかけられず、悔しくて申し訳ない気持ちが募りましたが、それでもそこそこの実りをいただき、採れるだけの【タネ採り】はしました。
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「タネを採れた」ことで、少し責任を果たせたような気がしました。
元気が出ました。


思い切って開催した【餅つき】も、たくさんの仲間の手助けで、今年も大いに盛り上がりました。
やっぱり餅つきはいい。
僕は企画はするけれど、一人じゃ絶対に出来ません。
助けられながら、手を借りながらじゃないと出来ない(田んぼも同じ!)。
それが、いいのだと思います。
元気が出ました。
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恒例のしめ縄づくりもして…
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おまけに今年は同日に、味噌仕込みも手伝ってもらいました。
【豆部】が出来なかった為、「みんなで仕込む味噌」が途絶えそうだったからです。
「みんなの想いと常在菌」を分けていただきました。
良い味噌になってくれると思います。
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キツい1年だったけれど(ていうかソレは、ここ5年くらいずっと続いてきたキツさでしたが)、結果的にはやってきたことが間違いではなかったってことを確認する期間にもなった気がします。
今の社会の課題、この先の不透明さ、というか「危うさ」。
「人間にとって本当に大事なのは何か」を問い直さなければならない時代に、本当になってくる感じがします。

僕にとっては、まずは「本当にキツい時に手を差し伸べてくれ、声をかけてくれる仲間」であり、「繰り返し続けていける暮らし」であり、「積み上げていく知恵や生きる技術のシェア」。
そして、僕がエコビレッジライフ体験塾を通してやりたいことが「<情報のやり取り>ではなく、<場の共有><体験の共有>」であることも、より明確になりました。



そして昨年末は・・・

結構な時間、【しめ縄】を綯いました。
縄を綯いながら、いろいろなことを考え、いろいろなことを願いました。
祈りを込めて、綯いました。
「綯う」とはそういう行為なのだな、ということにも、あらためて気づかされました。
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暴力のない、穏やかな世界になりますように。
僕らの暮らしが、静かに続いていきますように。
心通う仲間と共有する時間が続けられますように。
そして、僕の愛する少年が、元気に世界に向き合い伸びていけますように。



2023年は、明確にリスタートの年になります。

5年先、10年先も見据えながら、2023年を過ごしていきたいと思っています。
よろしくお願いいたします。
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『ぐるりの日々。』
 忙しくなると動画編集も出来ないのでかなり滞っていますが、続けています。

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★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報

【ひと粒のタネのチカラ】
12年目の「タネ交換会」です。自家採種したタネを交換しながら、栽培談議に花を咲かせましょう。
○日時: 2月26日(日)9:15〜16:45
○場所:札幌エルプラザ
○参加費: 1000円
○定員: 30名

【SHiMASHiMAさんでひょうたんランプづくり】
小樽のガラス作家さんSHiMAさんのアトリエでのひょうたんランプづくりです。
○日時: 3月4日(土)13:00〜17:00
○場所:アクセサリー工房&ショップSHiMA・SHiMA
   (北海道小樽市奥沢3丁目27-25)
○参加費: 5000円〜(サイズによって価格が変わります)
○定員: 8名


*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。









posted by 野良人イトウ at 07:57| 北海道 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月30日

僕らの隔離生活

10日間の隔離生活をしていました。
食糧の買い物にも行けず、人とも会えない生活でした。

が、お陰様で「症状」はすぐに治まっていたので、ほとんど毎日を元気に過ごしていました。
毎日外で遊び、野の草が茂り始めた裏山にも何度も登りました。
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勤めの面とか、いろいろご迷惑もおかけしましたが、僕らは何不自由なく(残りの食材を調整したり、納豆やモヤシを育てたりしつつ)楽しい10日間を過ごしました。

「僕らはここで生きていて良かったね」
と心から感じた10日間でした。

今回は「社会からの隔離」とは言え、生活インフラもあったし、いつも以上に宅配便が届いたりもしたのですが、それらがなかったとしても、10日間や2週間の隔離生活は「遊び感覚」でやっていけるんじゃないかな、と思いました。
(それは、11年前の震災の時も、4年前の大停電の時にも思ったことです。1ヵ月でもたぶんダイジョウブ)
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寒さの夏にオロオロ歩いたり、
誰かからデクノボウと呼ばれても、
こういうふうにワタシハイキタイ
とあらためて思ったのでした。

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『ぐるりの日々。』
 ブログがあまり更新できていない代わりに、今は動画でちょこちょこ記録を残しています。
今紹介しているのは、僕らの隔離生活です。


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★イベント情報


四季折々の裏山を観察する会です。今回は<春>の野の様子を観察し、植物の名や特徴を教わります。
講師は、喜多としろうさんです。
○日時: 5月9日(月)10:00〜14:00
○場所:当別町金沢147-1
○参加費: 2200円
○定員: 10名
○講師:喜多としろうさん

*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。









posted by 野良人イトウ at 06:17| 北海道 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月16日

春が来ていました。

いつも間にか<春>が来ていました。
1か月前には白一面だった山も・・・
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フキノトウが出始め・・・
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まだ雪は残っているものの、土の面積の方が多くなっています。
うん。
春です。
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何だかずっと、ノーミソのメモリが半分以上機能していない感じで、その日その日をなんとか乗り切っているためか、ほんとに「いつの間にか」って気分です。

例年なら嬉しくて仕方ない季節なんだけれど、やはりどうしても、重たい気分が続いています。
こんな春って初めてだなあ。

何か一つ困ることがあって、とか
季節性の・・・とかじゃなくて・・・
数年かけて受けてきたストレスや、ズブズブと沈んできた沼の・・・ここが<底>なのだろうな、という感じ。

脳がイマイチ先のことまで見通せず、記憶も何だかボンヤリです。


<シゴト>も<家のこと>も<場づくり>も、全部手を抜かず真摯にやってきたので、歩んで行きついた<此処>がどん詰まりだったことはやはりキツいなあ。
今いるところは、正直言って<絶望>に近い場所です。
春の緑が逆にまぶし過ぎて、目がくらみそう。


とは言え、

苗も育てているし、タネまきの季節も始まるし、いろいろ企画も相談されているから、沈んでもいられません。
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まあ、身体を動かせば、脳も心も、回り出すはず。
まずは日々、出来ることをマジメにやっていくしかないかな。
いつだってそうしてきたんだ。
小さいヒトと二人三脚だ。

先のことは何一つ見えていないけれど・・・
ここが<底>なら上がっていくだけさ。

まずは春の空気を思い切り吸い込んで。
しっかり吐いて。

タネを播こう。
posted by 野良人イトウ at 05:59| 北海道 ☔| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月10日

自給的暮らしと「価値」。

先日、味噌を仕込みました。
12月の【豆部】で大樽に仕込んだのですが、ちょっと量が少なかったので「もう1回仕込もう」と思いながら、いつしか3月になってしまいました。

昼間にやっちゃおうと思っていたけれど、「僕もやる!」というので、小さいヒトと2人で夕食後に仕込みました。

麹を塩切りして・・・
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豆をつぶして・・・
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ガシガシ混ぜて、樽に詰め込んで・・・
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追加で仕込んだのは「出来あがり量」で10kg弱かな。
味噌は物々交換の品にもなるので、なるべく多く仕込んでおくようにしています。
たくさん仕込むと美味いし。

それにしても、普通に助かったよ。ありがとう。



味噌仕込みの数日前から、もちろん、麹も育てました。
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米は、もちろん自分の田んぼの米です。
自給の田んぼも10年以上になりました。
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田んぼは、結構お金も時間も手間もかかります。
目的が「米を得る」だけなら、「高級な無農薬米」を買った方が安いです。

でも、米だけじゃなく、もみ殻やワラも得られます。
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そして、それ以上に、「共に田植えする」「仲間と一緒に稲刈りで汗を流す」そんな「時間」「空間」が貴重です。
毎年毎年、繰り返し、同じ場で、同じことをする。
身体を動かし、季節の巡りを共感しながら、それぞれの想いを語り合う1日。
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それは、目先の足し算引き算では数値化されない価値だと、僕には思えます。



大豆も、タネ播きから収穫、豆選りまで、結構な時間を費やして出来ました。
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その過程を【豆部】で体感していただくことも、僕にとっては「次の世代へのタネ播き」だと思っています。
そんなことも僕にとっては大事な【付加価値】

煮るのは、薪ストーブの上。
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この薪は、丸太を買ったものだけれど、「玉切り」して「割って」「積んで干して」「秋に物置に積み替えて」「家の中に運んで」・・・ようやく使えます。
まあ、時間も手間もかかるよね。



さて・・・
春が近づきコッコさんの卵も、増えてきました。
卵が増えること自体ももちろん嬉しいけれど、それが「春の報せ」であると思うと、喜びもはかり知れません。
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思い起こせば昨年の今頃は、ちょうど「アライグマ襲来」に追われていたのでした。
厳しかった冬を越え、ホッとしていた矢先の出来事なので、それはそれはシンドかったなあ。

まあ、でも、「貴重な経験」でした。
素手で戦ったので、指を食いちぎられるところでしたが、幸い狂犬病にも感染せず生きています。
結果的には、また一つ、ネタが増えました(笑)。
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経験は、人に話します。
キツいことも、面白いことも、僕は、どんどん人に話して、共有するようにしています。

だって、もったいないもの。
経験は貴重だからこそ、共有していきたい。
興味を持ってくれたり、何か考えるきっかけになるかもしれないから。

僕のやっている「自給的暮らし」は、自分の日々の糧(衣食住他)を自分で賄うためではありません。
僕は自給はしたいけど「自足」はしたくない
出来る限りシェアしながら、不足を補いあうことで、学んでいけたらと思っています。
自給的暮らしの【価値】【目的】は、生産【物】よりもむしろ、それ以外の【価値】にあると思うのです。

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10数年に渡って、自給の価値を考えてきました。
もちろん現金も重要ですが、もともと人間の暮らしの中に、「遊び」も「学び」も「癒し」も「安心」も「面白さ」もあるというのが現時点での結論。
今の社会で、どうバランスをとっていくのかは技術的な問題なのだけど、それこそが難しいところなので、まだまだ暮らしの実験が続きます。

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これは2018年4月、1歳の小さいヒトとの日々。慣らし保育期間はこうして2人で野良だったんだ。
僕は、例えばこんな時間の「数値化する必要すらない価値」を今だって信じています。





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今紹介しているのは、豪雪地帯の早春です。


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★イベント情報


生木を使って、木槌や豆皿を製作します。講師は、函館在住の草刈万里子さんです。
○日時: 4月9日(土)10:00〜16:00
○場所:札幌市北区篠路町上篠路260-99 「空と大地のヨガ」さん
○参加費: 6,000円
○定員: 6名
○講師:草刈万里子さん

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posted by 野良人イトウ at 11:47| 北海道 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月19日

83歳、初めてのお引越し。

1月18日、親の、旭川から札幌への引っ越しを手伝いました。
83年前に「ここ」で生まれ、育った父。
83歳にして、初めての引っ越しです。
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母も、旭川で生まれ育ち、52年前(かな?)に嫁いで以来、の引っ越し。
52年間の「荷」が詰まっています。
煮詰まって・・・は、いなかったかな(笑)。
僕にとっても、49歳にして初めての「実家の引っ越し」です。

前夜のうちに、弟と僕の両ワゴン車、2台分にぎっしり荷物を積んで・・・。
(この前にも当然、いろいろ運んでいます)
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翌朝、お仏壇にお参りをしてから・・・・
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6:20、まだ暗い早朝、「家」を出ました。
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先週までが嘘のように、晴れやかな札幌への道。
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順調に、目的地の「サービス付き高齢者マンション」に到着。
「終の棲家」になるかどうかわかりませんが、とりあえずの現状、「最適なところ」にたどり着いたと思います。
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父の「異変」に気づいたのが8月末。
それから、帰る度、連絡を取る度、弱っていく姿に「あれれ・・・?」と思い始め・・・
9月末には、「ほぼ寝たきりの父」となりました。

そこから、弟に連絡し、彼が兄を巻き込んでくれてLineのグループで連絡を取り合い・・・
「後見人」や「遺言状」から、「病気への対応」、そして「新しい住まい」が決まり、移るまでの3か月間の紆余曲折。

簡単ではありませんでした。
僕も、「家内の事情」もあって、ギリギリの中の対応でした。
(旭川への週2,3回の日帰りはキツかった…)

でも、札幌に住む弟や東京に住む兄と、見事に連携を取って、「落としどころ」を見つけました。
本当に見事でした(僕じゃなく、弟がMVP!)。

この手のことにかかわった経験がある方ならわかっていただけると思いますが、滅茶苦茶いろんな事に対応していかなきゃなりません。
兄弟3人いるものの、それぞれ家族や仕事があります。
そんな中、各自の事情や感情や利害を抜きにして、常に臨機応変に、冷静に、寛容に協力し合えたことが、本当に嬉しいです。

もちろんこれがゴールではなく、
旭川の実家の山のような「荷」・・・
両親の老い、体調の変容・・・
父と母、それぞれの(違った)想い・・・
そして、不動産や資産の扱い、等々・・・

この先も、いろんな課題は山積ですが、「冷静に話し合える」という点において、僕は「安心」なのでした。
それは「信頼」です。

信頼関係があるから、人は人と生きていけるんだよな。










posted by 野良人イトウ at 18:18| 北海道 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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