2013年11月07日

新米を祝う。

11月4日(月)は新米祝いの日でした。
田植え・稲刈りを手伝ってくださった方々と新米の喜びや美味しさを共有したいなー、という思いでお招きしたのでした。

前夜、田んぼ仲間Nさんたちとおすそ分けの新米準備。ワイワイしながら行うこの手の準備もまた楽しいものです。お陰さまでなかなかステキな仕上がりになりました。
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さて当日の新米祝い、集合は家ではなく田んぼでした。
脱穀した後の稲わらを田に戻す作業は、せっかくなのでみんなでやりたいなーと思ったのです。
畑や田んぼの作業は、春から秋が一サイクルなように感じますが、土を基準に考えれば終わりも途切れることもなく継続されていくもの。特に不耕起、無肥料で行っている田んぼですから、せめていただいたお米分以外は土の生き物たちに返してあげなければいけません。
均等に撒くのは難しくかなりムラができてしまいましたが、感謝の気持ちを込めて撒きました。



家に戻って、あとは新米の炊きあがりを待つばかりです。
久しぶりの方、初めて会う方もいましたが、和やかな雰囲気で皆、「美味しいご飯」を待ち・・・

お昼少し前、ようやくご飯が完成。
拍手でお釜の蓋を開けたのでした。

ご飯と豚汁。豚汁の味噌は、昨年の体験塾で仕込んだものです。
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(ホントは玄米と白米を炊いたのですけど、写真撮り忘れ…こういう盛り上がるときほど写真のことなんて忘れちゃうもんなんですねー)

10数名の方からの持ち寄りおかずです。
豪華な豪華なビュッフェとなりました。
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美味しい新米を味わいながら、楽しい時間が過ぎていきます。
集まって下さった皆さん、ありがとうございました。
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田んぼはお米を作るためのもの。

「自分の喰うものを少しずつでも自分の手で賄えるようになりたい」という思いで今回のこの田んぼも使わせてもらっていますが、けれど、そこで得られるものは当然お米だけではないのでしょう。
一緒に田んぼをやってくれてるNさんとのつながり、ここを紹介してくれた方や教えて下さる方とのつながり、そしてこうして手伝ってくれたり共に実りを喜んでくださる人たちとのつながり…。
日々の田の様子、稲だけではない生き物たちの世界、田んぼを維持してきた日本人の歴史や価値観など、たくさんの学び…。
むしろそういうところに、この営みの価値はあるのだと思います。

たくさんのものを与えて下さる「田」に、こころから感謝。
来年もよろしくお願いします。
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posted by 野良人イトウ at 08:06| Comment(0) | チャルカクラブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月30日

秋酵素、始めました。

19日(土)にみんなで仕込んだ秋の手作り酵素。
5〜7日で濾して飲み始められるとのことでしたが、ウチは結構涼しいので8日目の翌日曜日27日に搾りました。

でかいザルと樽を用意して・・・酵素液をそこに全部入れちゃいます。
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一昼夜おいて搾りきったものがこちら。「カス」と「液」に分別しました。
水は一滴も入れていないはずなのに、これは全部果実や野菜から出てきた水分なんですね。
なので「カス」の方はホント水分抜けきっています。
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「酵素液」に「海の精」という手作り酵素の元を入れます。
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このコンブ抽出液によって酵素の力が引き出されるみたいなのですが、実はこれが結構高価だし、これを入れなきゃできないってのも若干腑に落ちないので(だって酵素は野菜や果実に含まれてるわけですし)、使わずにつくるやり方も調べてみようと思っています。

先ほどのザルを通り抜けちゃう小さなタネ類もたくさん入ってるので、最後にもう一度、目の細かいザル(ふるい)で酵素液を漉しました。
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7リットルくらいの酵素液が、これで完成。
念のため、酸化防止のためのサンゴを入れておきましょう。


1日30mlをぬるま湯なんかで薄めて飲むと良いそうです。
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味の方は・・・

う〜ん、不思議な感じ。
砂糖がたくさんなので、基本的にかなり甘いです。
で、秋野菜がたくさん入ってるからか、ちょっと漬物っぽい味も。
決して不味くはないけれど、特別「美味!!」ってわけでもなく・・・。
まあ、滋味深くはあります。

せっかく半年分つくったので、体の変化を気にしつつ、いろいろ使ってみようと思います。
搾ったカスの方も、干して食べたりミキサーでつくる生ジュースに入れたりしたらいいみたいですね。
お風呂に入れて入浴剤にする人もいるようです。
カスもかなりの量があるので、研究する必要あり、です。

ということで・・・、秋酵素始めています。
posted by 野良人イトウ at 07:57| Comment(2) | チャルカクラブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月21日

贅沢秋酵素を仕込む。


発端は体験塾のミニ講座。その日講師を務めて下さったTさんのテーマが『酵素生活』で、ご自分がつくった「春の野草酵素」を試飲させて下さったのでした。
その時、「こりゃいいね!秋は是非みんなでやりましょう!」ってことになって、今回希望者10名弱が集まって「秋の手作り酵素」の仕込みが実現したわけです。


春の酵素の材料は野草が中心だったそうですが、秋の酵素は主に野菜や果物です。もちろん、できるだけ旬のものを使います。

まずは持ち寄った野菜などを確認しましょう。
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ニンジン、ズッキーニ、ジャガイモ、サツマイモ、カボチャ、ナス、ピーマン、ホオズキ、カブ、ダイコン、ラディッシュ、ゴボウ、ミニキュウリ、キクイモ、ユリ根、ブロッコリーなど・・・
ウチでちゃんと育たなかった赤ビーツはご近所のメノビレッジで購入。キャベツとハクサイも結球が間に合わなかったので購入。それ以外は各自の畑からの持ち寄りで揃ってしまいました(さすがです)。

いただきものの名前不明の瓜(通称イボイボ)も入れちゃいましょう。
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これは後ほどキノア(もしくはトゲニガウリ)と判明(でもイボイボって呼んじゃう)。

ちょっと足りない野菜は畑から補充します。
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「イタドリの根も良し」と聞いて掘ってみたのですが、この根っこはあまりに硬くて不味くて、入れるのを全会一致で拒否。
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材料の10%(重量)を占める穀物も、おかげさまでウチで採れたものですべて賄うことが出来ました(これって結構嬉しいねー)。
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黒大豆、青大豆、スズマル大豆、黒千石、インゲン、玄米、小麦、小豆、タカキビ、ヒエ、イナキビ、ヒマワリのタネ、オオバコのタネ…。

果物は、余市のハル農園からいただいた梨とブドウがメインです。
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他に、購入したリンゴ、ミカン、カキ、プルーンと採ってきたナナカマドの実や山ブドウを使いました。
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これらの材料(合計40種類以上、35kg分!)をみんなでひたすら刻み、樽に投入していきます。
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材料がすべて入ったら、砂糖を投入し、さらにこの酵素づくりのポイントとなる「響魂」なる粉末を加えます(1週間後にもう1種、海藻から抽出した液体「海の精」を入れることになってます)。
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さあ、混ぜましょう!!
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時計回りに、感謝の念を込めながら混ぜるのが重要とのこと。
「ありがとうございます!」
ガシガシガシガシ・・・。
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かなり砂糖が入ってるので、だんだんドロリとしてきます。
40種類以上の材料が混ざり合って、すごい芳醇な香りです。
いろんな方の手の常在菌が入る方がいいようですね。

事前にTさんとは「切って混ぜるだけだから2時間くらいで終わりますかねー」と話していたのですが、なんのなんの、材料の確保から刻み、混ぜ終わったころには16時をまわっていました。
「これは一人じゃできないねえ」と労をねぎらい合いながら、でも皆さん嬉しそうでした。このくらいの人数でおしゃべりしながらやるこの手の作業は、ほんと楽しいのです。



さて、この「手作り秋酵素」、完成は1週間後の予定です(案外早いですねー)。
それまで毎日1回かき混ぜ、1週間後に漉して海の精を加えて完成となります。
うちでは今回7.5kg分を仕込ませていただいたので、おそらく8ℓくらいの酵素液となります。
毎朝ちょこっとずつ飲んで半年分(春まで)の「元気の素」となってくれるはず。
楽しみです。
(すでに、かき混ぜる左手が毎朝美味すぎ…。そして右手よりも調子が良い気がするぞー。)
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posted by 野良人イトウ at 18:15| Comment(0) | チャルカクラブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月23日

チャルカのこころの投票日。

7月21日、チャルカクラブ。
毎月やりたいと思いつつ、なかなか招待できませんが、この場所を開放してみんなで作業したりランチしたりする日。
元塾生さんや体験塾に興味ある方などが参加してくれています。

今回は7〜8人の方が来てくれました。

午前中、畑の収穫などを手伝っていただき、おすそ分け。
キヌサヤ、ズッキーニ、ナス、そしてニンニクも掘りました。
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(自分が作業に熱中しちゃうと、写真撮るの忘れちゃうんだよなー)

お昼はもちろん、とっても豪華ならんらんランチ。
(これも写真、撮れば良かったー)
持ち寄りランチはやっぱり楽しいし、心もこもってるし、最高に贅沢な時間です。

午後は、田んぼへ。
除草しに行ったけれど、草も少ないし、穂も出てきていたし、田には入らず水の調整だけしてきました。
でも、田んぼの風景はやっぱりいいなあ。
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稲刈りは9月末のチャルカクラブで行う予定です。

そして最後は江別へ移動。
先週末に行った小屋づくりWSの続き作業です。
耐火ボードを貼り終わり、下塗りを始めるところまで手伝ってきました。



それぞれのペースで、楽しく話しながら作業したり、一緒に食事したりする。
収穫を分け合い、家づくりの手間の貸し借りもする。
そんなふうに過ごす時間、月に1回でもいいから作りたいと思っています。
それがチャルカクラブ。

チャルカのこころは、暮らしに手をかけるこころ。
「丁寧な暮らしづくり」のその先には、今よりマシな社会があると僕は思っています。
それは、チャルカで糸を紡ぎ続けたガンジーさんの生き方であり、アベノミクスなんかでは絶対に成しえないもの。

折しも、その日は参院選の投票日でした。
選挙の話題にはならなかったけれど、おそらく皆さん投票はされたことと思っています。
僕も朝のうちに行ってきました。
開票結果は予想を裏切らぬ残念なものだったけれど、僕らは糸を紡ぎ続けるだけです。
「こういう暮らしを壊すようなものはイラナイ!」と意思表示し続けながら。
posted by 野良人イトウ at 06:48| Comment(0) | チャルカクラブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月11日

賑やかで華やかな週末@。


先週末はびっしりイベントやら公開講座やら行なったので、その様子をすぐにブログでもお知らせしようと思っていたのですが、なかなかできず。
毎日、日中パソコンに向かう暇なんてほとんどなく、夜は人と話したり疲れて寝てしまったりするので、どんどん更新が遅れてしまうのでした・・・。
でも、現実が盛りだくさんになるほどネットとは縁遠くなっちゃうけど、ネット上では停滞しているように感じられたりもするわけで、オカシナものですよね。

ブログ書こうと書くまいと、日々、盛りだくさんです!



さて、土曜日は田植えでした。
昨年まではHEPP(北海道エコビレッジ推進プロジェクト)、もしくはエコビレッジライフ体験塾の活動として行っていた田んぼを取りやめ、今年は僕(正確には友人との共有)のプライベート田んぼのみ行なっています。
けど、田植えや稲刈りなどやっぱり田んぼには大勢の方に参加していただきたいことがたくさんあるので、塾生さん、元塾生さんをお招きして「チャルカクラブの田んぼイベント」としてやることにしたのです。

田植え、有り難いことに20名ほどの方が来てくださいました。

空は青く、少し厳しいくらいの初夏の日差し。
そこに吹く一陣の風が、時折体を包みます。
水もぬるく、田の泥が少しひんやり。・・・・全身で心地よさを感じるような日でした。



そして、田に入ってみなさんに最初に行なってもらった作業は、稲の植え込みではなく・・・「除草」。
前日までもやっていたのですが、とても追いつかず、「えーい、田植えの前にみんなにやってもらおう!」と諦めていたのでした。
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一見田植えしてるかにも見える光景ですが・・・あくまで(田植え前の!)除草です。

20分くらい一斉にやっていただくと、見事に(見た目は)キレイな田んぼに早変わり。
イイのです。
どの道草は出てくるし、除草はこれからも必要だし、とりあえず田植えが出来ればイイのです。

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さあ、いよいよ田植え開始。
一応、30cm×30cmに植えていくためのガイドのロープを張りましたが、それは人間のやる手作業。なかなかまっすぐスムーズにはいきません。
曲がったりうねったり隣の方と近づきすぎちゃったりもしつつ、でも、みんなでワイワイ楽しい汗をかきました。
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2/3が終わったところで昼食(おお、なんて順調なのでしょう)。
僕らのランチは、毎度恒例の持ち寄り「らんらんランチ」です。
賑やか、華やかなオカズの数々が並びました。
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お昼を食べて力をつけた後は・・・(お昼寝したい気持ちをグッとこらえて)田植え再開。
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でも、作業にはもう慣れているし、残りはあと1/3程度。実に実にスムーズに(しかも最後の方はとってもまっすぐキレイに植えられて)、あっという間に終了してしまいました。

うーん、田植えの終わった田んぼ。美しい〜。
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マサミさん特製のカスタードパイも労をねぎらってくれます。
頑張ったみなさん、どうぞ!!
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午前中で帰られた方、予定していたのに来られなかった方(残念!)もいましたが、「チャルカクラブ田んぼ隊(←たった今、勝手に入隊させました)」の皆様でパチリ、記念写真です。
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除草や虫取り、稲刈りまで、是非一緒にお願いしますねー。



予定より少し早く田植えが終わったので、すぐそばにあるハイジ牧場にも行きました。
ハイジ牧場の金澤場長さんは、今年の塾の羊毛加工の講師もおねがいしてますので、顔合わせを兼ねておじゃましたのでした。
子どもたちはたくさんの動物に大喜び。
でも、大人もしっかり搾乳体験などさせていただきました。
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ハイジ牧場で解散した後は、HEPP余市組と久しぶりにゆっくり会談などしながら、土曜の夜が過ぎていきます・・・・。
ああ、眠たし・・・。

(賑やかで華やかな週末Aへ)
posted by 野良人イトウ at 06:12| Comment(2) | チャルカクラブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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