2018年12月22日

餅つきとしめ縄。

今年も残り僅かの日数となりました。
1年で最も日照時間が短くなるこの時期に「何か祭りが欲しいな」と思い、歳の締めくくりとして始めた『餅つき』。
今年も、お世話になった皆さんと「祝う」ことが出来ました。

前日に会場を準備し・・・
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会場(ビニルハウス)までの道や駐車スペースを除雪し・・・
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(実はこの後、翌朝までにたーんと降って2度除雪…)

あんこを炊いて、餅米を研いで浸水。
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準備が着々と整いました。

当日の朝もバタバタと準備に勤しみ、何とか予定通り11時の「餅つき開始時間」に間に合いました。
(前泊して下さった人たちのお陰)
さあ、いよいよ餅、つきましょう!
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今回は、全部で7臼。
始めればほぼノンストップで蒸してついて丸めて、蒸してついて丸めて(食べて)・・・の繰り返しです。

ついて、ついて!
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ぺったんぺったん!
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休まずついて!
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つき上がったらすぐに丸めて!
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つきたての餅は、まず食べて!
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お雑煮、あんこ、ゴマ、きな粉、納豆他、漬物やずんだ等、皆さんいろいろなものを持ち寄ってくれました。
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今回は20名以上の方が参加してくれて、ひたすらついて食べてお話して・・・
楽しい時間を過ごしました。
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後片付けを皆さんに手伝ってもらって・・・
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その後は、恒例のしめ縄づくりです。
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来てくれているのは「体験塾つながり」で長くお付き合いのある方ばかり。
田んぼの活動もお手伝いしてくれている方がほとんどです。
田植え、稲刈り、新米祝いを共に過ごして、この餅つきの後のしめ縄づくりで1年を終える・・・そんなことをここ数年、繰り返しています。
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「歳神様」という存在を信じて、良い年になることを祈願しながら綯った先人たち。
地に足のついた民の暮らしの中から生まれたのであろう、この「しめ縄づくり」の文化を、こうして少しは継ぐことができて嬉しいし、祈りを込めながら綯う静かなひと時は自分の心にとって大切な時間のように思います。
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来年も良い歳になることを願って・・・。
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こうして、今年も「餅つき会」が終わりました。
あまり広く呼びかけていない(公開イベントとは違う)会ですが、近しい人でじっくり続けていくこういう会も僕は必要かな、と思っています。


さて、
この日はこれでは終わらず、もう1つ催しがありました。
『しろまるさんのおとぎよみ』。
江別在住のお芝居ユニット「しろまるさん」が小さな公演をしてくれたのです。
企画は友人、いもや氏。
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山小屋の小さな小さな空間でしたが、大きな世界を物語ってくれました。
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しほみさんの馬頭琴の演奏も、小屋の外の森や夜空へつながっていくようでした。
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長く素敵な1日。
皆さんありがとうございました。
この後は、大掃除をして、気持ち良く新年(歳神様)を迎える準備をしましょう。

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★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報

『AMAHOROでランプをつくろう』<参加受付中>
1つひとつ形の違うひょうたんを使って、ランプをつくりましょう。デザインを考えコツコツと穴を開けていく作業は、淡々としていますが瞑想にも似た心地よい時間です。
世界に一つだけの、オリジナルひょうたんランプはいかがでしょうか?クリスマスプレゼントにも間に合いますよ。
 〇日時 12月22日(土)12:00〜17:00
 〇場所 AMAHORO(旭川市東旭川町瑞穂177)
 〇参加費 5000円〜 (あまほろランチ付き)
    *ひょうたんの大きさやコードの長さ、種類によって若干値段が変わります。
 〇定員 8名


『とことん生乳!ナチュラルチーズをたのしもう』<募集終了>
1頭の牛さんから搾った「生乳」を様々に加工しながら、変化していく出来立ての「乳製品」「ナチュラルチーズ」を味わっていただく贅沢な講座です。
 〇日時 1月20日(日)10:00〜16:00
 〇場所 ハイジ牧場(長沼町長沼町東9線南2)
 〇参加費 3,500円
 〇講師 金澤睦司さん(ハイジ牧場場長)
 〇定員 10名


*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
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2018年11月09日

田んぼを続けること。

今年も、田んぼの活動が終わりました。
10年近くやっている割にあまり経験が蓄積されていない気もしますが、なんとか今年も美味しいお米を得ることが出来ました。

田植えは、6月3日でした。
今年から使わせてもらえることになった田んぼは、今までの山の中とは違い、幹線道路に面した目立つ場所。
静けさとは無縁ですが、親しくしているこぐま座さんの目の前でもあり、とても便利になりました。
手伝いに来てくれた方々にも好評です。
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田植えの翌週からは、週一ペースで除草しました。
1回2〜3時間ですが、雨天のことも多くなかなか大変でした。
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除草は、7月いっぱいくらいで終了し・・・

9月初めには、稲穂も頭を垂れてきました。
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9月後半、稲刈りの日も決まったので、稲架を準備します。
稲架たては、今年も修さんが手伝ってくれました。
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9月24日、稲刈り。
今年の稲刈りにも、たくさんの<ゆるビレ>の仲間が手伝いにきてくれました。
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ようやく一息。
でも、美味しいお米を食べる為には、まだまだ作業が続きます。

1か月ほどの天日乾燥を経て・・・

10月24日、脱穀をしました。
今年の脱穀は、松名さんと。
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稲刈り時には「今年は随分多いね」「昨年の2〜3倍採れてるんじゃない?」という感じだったのですが、脱穀してみると・・・あれあれ?籾は思いの外、少なめでした。
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11月1日、ファームキトラさんの好意で、籾摺りさせていただきました。
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籾摺りするとさらに予想より目減りし、玄米として得たのは約80kgでした。
面積は約8畝ですから、反収にすると100kg程度。結局1俵にも満たず・・・青米は15kgもありました。
やはり日照不足が原因でしょうか。

それでも、苦労して自分たちでお米を得ることが出来るのは嬉しいものです。


11月2日、翌日の<新米祝い>に向けて、お手伝いしてくれた方々へのおすそ分けのお米を準備。
ほんとはもうちょっと沢山あげられたら、と思うのですけど、ウチで食べる分としてせめて1俵は残しておきたいので、結局少しずつになってしまいました・・・スイマセン。
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11月3日、新米祝い。
今年も、新米を皆で味わうことが出来ました。
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一緒に汗を流した人たちと、こうして新米を味わうことが出来るのは、やっぱりお金に換算しづらい喜びです。
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11月7日、稲架の片付け。
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解体した稲架木を持ち替えり、これでようやく田んぼの活動もほぼ終わり・・・。

田んぼの借り賃、苗代に加え、幾度となく通った燃料費などを考えると、実はこの米はとても高価なものです。
6000円/10kgの無農薬米を買った方がずっと安い、というのが正直なところ。
それでも、僕が田んぼを続けているのは、「お米が欲しい」からではないからです。

僕が得ているのは、田んぼで過ごす時間、なのだと思います。
もっと言えば、田んぼでの時間を心ある方々と共有すること、です。
毎年参加して下さる方々も、「田植え・稲刈り体験」として来ているのではなく、コミュニティの場として足を運んでくれているのだと僕は思っています。
そういう場を維持したい・・・だから、僕は来年も田んぼの活動を続けたいと考えています。

また来年。
「今年はどうだろうね?」「去年はこうだったね」「一昨年は大変だったね」・・・なんて話しながら、文化や政治の話なんかもしながら、皆で田んぼの中で汗をかければいいな。

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★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報
 
今年の冬は、精力的に「ひょうたんランプづくり」したいと思っています。
現在いくつかの場所で開催予定です。
既に定員いっぱいのところもありますので、ご予約はお早めに。

『こぐま座でひょうたんランプをつくろう』
  〇日時 11月27日(火)12:00〜17:00
  〇場所 こぐま座(長沼町東2線北9)
  〇参加費 5000円〜(こぐま座ランチ付き)

『ひょうたんランプをつくろう』
  〇日時 12月9日(日)13:00〜17:00
  〇場所 石狩郡当別町金沢147-1
  〇参加費 4000円〜

『あまほろでひょうたんランプをつくろう』
  〇日時 12月22日(土)12:00〜17:00
  〇場所 AMAHORO(旭川市東旭川町瑞穂177)
  〇参加費 5000円〜(あまほろランチ付き)

*他、詳細は未定ですが、1月19日(土)に小樽でも開催いたします。
*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
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2018年09月27日

時にはちょっとサバイバルな夜を。

5,6年前から『プチサバイバルキャンプ』というのを行っています。
当初は、体験塾の通年コースのプログラムの1つにしていました。

311を経て、近代のインフラに過度に依存することの危険性を再確認しましたし、大きなシステムに暮らしをゆだねきることは、自立とはかけ離れた「家畜化状態」なのではないかとあらためて思ったからです。
また、例えば「火を生み出し、しっかり燃やす」ということだけでも、とても知的でエキサイティングな学びになります。
物理学です。
サバイバルって実は、「身体を使いながら科学を学ぶ」とても有効なチャンスなのだと僕は思うのです。

ここ数年は、友人を誘って、年に1度の楽しみとしての『サバイバルナイト』を過ごしています。
ロープワーク練習したり、火を熾して薪でご飯を炊いたり、ドラム缶風呂に入ったり、テントも張らずに「野宿」してみたり。
毎年やっていますが、やる度に新しい発見があったりもするのでした。

今年は8月末に予定していましたが、台風の為に延期していました。
9月の初めに大きな台風と地震、大規模停電などがあり、あらためてこの企画の重要性を感じさせられました。
そこで、今年は「みんながマッチがなくても火が熾せて、薪を焚いてご飯くらいは炊けるようになろう!」という目標で行いました。



使える水は、このタンク1つ(飲料・調理用、10人くらいで1日分)と・・・
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溜めてある雨水。
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トイレは、「水洗は使えない設定!」で、コンポストトイレか・・・
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ここ(ひょうたんトンネルの下)。
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そして、お風呂はこれです。
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電気はもちろん、懐中電灯とソーラーパネルで充電したバッテリーからのものだけ。
あとは、「火」ですね。
そんな設定を確認して、さあ「プチサバイバル」スタートです。



まずは、火熾ししましょう。

今回はメタルマッチもありましたが、それでは簡単すぎちゃいます。
せっかくの機会ですから、やっぱり「きりもみ」「ゆみぎり」「マイギリ」・・・という経緯を踏んでいきましょう。

さあ、きりもめ!
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きりもめっ!
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きりもめ〜・・・。
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・・・きりもんで〜・・・。
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やっぱりキビシイので、満を持して登場、最新機種(笑)。
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まあ、これを使ってもそんなに簡単ではなく、動画で長ーいドラマも撮影してあるのですけど、それは割愛して。
もくもくもく・・・「よし、この火種があればイケるぞ!」というところから。

「ふぅ〜〜〜〜〜」細く長い息で、火種を大切に育てて・・・
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「ぼうっ!」
やった、点きました!
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これで、今年もご飯やお風呂にありつけます。あー良かった。
(でも、いつかは「きりもみ」か「ゆみぎり」でちょいちょいと点けられるようになりたいですねー‼)

おっと・・・
火がついたからといって安心はできません。
この火を少しずつ大きくし、薪にまで移して火を安定させるにも、それなりのコツが必要です。
慣れている人には簡単なことですが、せっかくなのでみんなが出来るようになって欲しいので、しばし練習タイム。


で、この後は、まあ(なし崩し的に?)「冷蔵庫にあったから早く食べなきゃ」という体で、いろいろ美味しいものも味わいました。
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スウェーデントーチも面白い。
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ハチノコも食べてもらいました。
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羽釜ご飯や「サバ飯」(←空き缶やビニル袋で炊くご飯等)もやったのですが、写真も撮り忘れたし、割愛。
各種自酒も味わいながら、楽しく夜は更けていきました・・・。
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(結構雨にも降られたけれど、ご愛敬。サバイバルナイトですから)


オハヨウゴザイマス。
僕の寝床です(一応ギリギリテントの下。夜空は見える位置)。
向こうであえて<テントの外>で寝てるのはケージ氏。勇者だ…。
「野宿」もこの企画の大事なところです(笑)。
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皆さん、朝から熱心に火おこしの練習しています。
メタルマッチや乾電池ショート式など、いろんな方法を覚えておくといいですね。
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火がついたので、朝ごはんです。
残ったカレーと棒パンと・・・
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残りご飯で五平餅!(美味!)
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サバイバル感がだんだん薄くなって、ただ美味しく楽しいだけになっていますが、一応全部薪調理。
電気、ガス、水道など、近代のインフラが使用不可になった時にでも、それなりに楽しく暮らせる「構え(心と技)」はやっぱり大切ですね。

太陽熱調理器・エコ作くんで、デザートづくりまで。
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地震や停電を経て、少しリアルな気分で行った今年の『プチサバイバルキャンプ』。
でも、思うのは、そんな「非常時」を想定しなくたって、充分楽しい「遊び」だということです。
そして、「なくたって平気だよ!」と言える逞しさをみんなが持てば、僕らはきっと「家畜状態」から少しずつでも脱していけるんじゃないかなーとも思うのです。
「電気がないと困る!」⇒「やっぱりソーラーパネル欲しい!」というんじゃなく、「ソーラーパネルも持ってるし、でも、その前提となる<暮らし方>も自体も変えちゃおう!」って発想になったらいいんじゃないかな。
(電気もモノも、「あるものでどうやって楽しく暮らしていくか」ってのが醍醐味だからね!)

こっちの方が面白いよー。
ってことを伝えていかなきゃ。

きっとその先には、原発も戦争もイラナイ未来があるはずさ。

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★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報
 
『ウンコは地球の宝物〜糞土師の糞土教室2018』<参加受付中>
今年も、糞土師・伊沢正名さんを講師に招き「本物のエコロジーとはどういうことなのか」、「生き物として人の生活はどうあるべきか」などについて、大いに語っていただきます。もちろんフィールドワークでは、糞土師の野ぐそ術もお伝えします。
  〇日時 10月7日(土)13:30〜17:00
  〇場所 石狩郡当別町金沢147-1
  〇参加費 3000円
  〇講師 伊沢正名さん


『秋山散歩。』<参加受付中>
ネイチャーガイドの喜多としろうさんに案内していただきながら、裏山を探索します。
秋の植物やキノコなどの様子を観察し、季節による変化を楽しみましょう。
  〇日時 10月6日(土)13:30〜16:30
  〇場所 石狩郡当別町金沢147-1
  〇参加費 1500円
  〇講師 喜多としろうさん


『明日のためのタネ採り講座』<参加受付中>
当たり前にあるけれど、タネっていったい何?・・・というところからスタートし、タネという存在についてちょっと考えてみましょう。
タネに親しみ、「自家採種の意義」を考えながら、実際に10種類ほどのタネ採り実習を行う講座です。
  〇日時 10月14日(日)10:00〜12:00
  〇場所 当別町金沢147‐1
  〇内容 ・自家採種の目的、意義(座学)
     ・タネとり実習
  〇参加費 1500円
  〇定員 12名


『倒木からゴッホの椅子をつくろう』<参加受付中>
台風で倒れた裏山のエンジュの木を使って、椅子づくりを行います。その場で生木を割って削り、座面を編みこんでつくる、少し小さいサイズの「ゴッホの椅子」。倒れたままの木から、2日間かけて行う椅子づくり講座です。
講師は、むかわ町で木育に取り組む草刈万里子さんです。
  〇日時 10月27日(土)〜28日(日)
  〇場所 当別町金沢147‐1
  〇内容 ・丸太から切り出して椅子づくり
  〇参加費 15,000円
  〇定員 6名


*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
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2016年12月18日

お正月さん、いらっしゃい。

出前講座に行ってきました。
呼んで下さったのは、いつもお世話になっている札幌の児童会館さん。
ここの児童会館にはキッズファームがあって、畑のほか、ミニ田んぼもやっています。
採れたお米をみんなで食べるのはもちろん、稲ワラも大事にとっておいて活動に活かしてしまう素敵なところなのです。
こんな児童会館で放課後を過ごせる子どもたちは幸せですねー。

そう、今回の出前講座は・・・「しめ縄づくり」。
自分たちで育てた稲のワラで、お正月を迎えるためのしめ縄を作ったのでした。

ていねいにワラ打ちをして・・・
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保護者の方と協力しながら、縄を綯っていきます。
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慣れれば一人でできる作業ですが、こうして2人で力と息を合わせて「新年を迎えるためのもの」作っていくというのは、なかなかいい時間なのではないかと思います。
願いが編みこまれていくようですね。
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毎回参加してくれている大きい子は、職人のような手つきで一人で仕上げてしまいました。素晴らしい!!
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出来た縄を輪にして、紙垂や水引をつけて、完成です。
皆さん素敵なしめ縄になりました。
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ホームセンターでも100円ショップでも簡単に買えてしまうしめ飾り。
ですが、せっかく田んぼの活動をして良いワラがあるのですから、それを使わないのはもったいないですよね。
そもそもしめ縄は「ワラの文化」から生まれたものですし、良い年してくれる歳神様を迎えるためのもの。
願いを込めながらしめ縄を作るというのは、そのこと自体にとても価値があるのではないかと思います。

そんな貴重なひと時を一緒に過ごさせていただけて、本当にありがたかったです。
ありがとうございました!



さて・・・
僕は僕で、このところ部屋中ワラだらけにして、ワラ細工を楽しんでいるのでした。
(日本昔話のおじいさんみたいになってます)

うちの今年のしめ縄(これは玉締め)。
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唐辛子飾り(魔除けになりそう)。
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卵つと(Coccoさんの卵も、こうするとグッとお土産感が増しますねー)。
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雪駄(紐や端切れ布では以前しばしば作っていましたが、ワラで全部やったのは初めてです)。
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作業用の縄(ながーーーーーく、継いでいくのも楽しいです)。
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これは、スリッパ(なかなか難しくて、挫折しそう・・・)。
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ほうきもいろいろ作りたいなーと思っています。
こうなると、田んぼを続ける目的が、お米だけじゃなくなってきますね。
「もう少しいいワラが欲しいなあ!」と真剣に考えるこの頃。
丈が長くて立派なワラを得るためには、どんな田んぼにすればいいんだろう?
品種は何がいいんだろう?

昔の人たちも、きっとこんなふうに考えたんじゃないかなあ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。
自主企画の講座の他、随時出前講座を承っています。


『ひょうたんランプをつくろう』
とき  2017年1月8日(日)13:00〜16:00
ところ こぐま座(長沼町東2線北9番地)

<予定している出前講座>
1月22日(日) 『発酵講座』(札幌市篠路)

★お問い合わせ・お申し込み
       エコビレッジライフ体験塾 伊藤伸二まで
       itogakiretatakoAyahoo.co.jp
          (*Aを@に変えてください)
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2016年11月09日

田んぼが与えてくれるもの。

4月。
前年の収穫から保管しておいた種籾を播くところから、「新米への道のり」は始まります。
(大部分は農家さんから稲苗を譲っていただきますが、一部は自分でも育苗しています)
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田んぼの整備も、4月から。
水門を直して、草取りをして、水を張って、必要があれば畦を修繕して…。
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6月はじめに、田植えをします。
田植えはお祭り。お友達を誘って、お手伝いしてもらうのが恒例です。
手伝ってもらう、と同時に、遊びに来てもらうような気分です。
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6月から7月は、ひたすら除草です。
この時期の頑張りは、秋の収量に直結しますねー。
(今年はほぼ、独りでやりました…。頑張ったけど、まだまだ力及ばず、です)
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9月。
稲穂が垂れて、美しい景色となります。
稲のこの姿に全身で喜びを感じられるのも、成長をずっと見続けてきたからこそ。
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9月の末になると、いよいよ稲刈り。
稲刈りもお祭り気分です。
一緒にやってくれる仲間がいることを心から「ありがたいなー」と思う1日です。
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刈った稲は、3週間ほど「稲架がけ」で乾燥させて・・・
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脱穀。
そして、籾摺りをしたら・・・
ついに「新米」となりました!
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さて、せっかくの新米は、田んぼに足を運んでくれた皆さんといただかなくてはなりません。
「新米祝いの会」を開きましょう。

一口ずつですが、お持ち帰り用の「お土産」も準備して。
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今年はこんなパッケージになりました。
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今年の新米祝いは11月6日(日)に行いました。
あいにくの天候(まさかの吹雪…)で、来れなかった方もいましたが、15名ほどの「田んぼ仲間」が集まってくれました。

白米と玄米(7分づき)が炊きあがりました。
(炊き加減は・・・今回ちょっと失敗。まあご愛嬌)
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新米祝いには、各自、「新米を引き立てるひと品」を持参してくれています。
つけもの、ふりかけ、佃煮、ふろふき大根、煮物…。
引き立て役のような顔をしつつも、実に丁寧で華やかな品々が並びました。
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さあ、いただきます!!
美味そうだ〜!!
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(ちなみにウチの「ひと品」は、自家製醤油にCoccoさんの生卵!)


今年も、こうして皆さんで新米を味わえたことを本当に嬉しく思います。

僕にとっての田んぼは、「米の自給の場」である以上に、「集いの場」。
いろんな人に手伝ってもらいながら、交流を楽しんでもらいながら、実りの喜びを共有するための場所だと思っています。
正直言って、田んぼにかかるお金、労力を「購入」にまわしたら、ずっとたくさんの米を得られます。それも、それなりに良いお米でも。
だけれど、それでは得られない「時間」があるので、やっぱり田んぼはやめられません。
(続けられる限りはね)
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この後は、もちろんお米を日々いただきつつ、味噌用の麹を育てたりしつつ、「稲わらの活用」の季節となります。
今年も「しめ縄づくり」や「ほうきづくり」も行う予定です。

「田んぼが与えてくれるもの」を存分に楽しみたいと思っています。



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