2020年02月02日

ハクビシンをなめしてみる。


「革なめし」をしてみました。
素材は、栃木県で獲れたという「ハクビシン」。

実は、11月に鹿猟に連れて行ってもらった時に、「鹿の皮」も持ち帰ってきていたのです。
大きくて立派な雄鹿でした。
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…が、その手のことはすぐに作業しなきゃダメなのに、秋の片付けや漬物などでちょっともてあましちゃうかも…?と思って、革細工を趣味にして作品づくりなども行っている友人Aさんに相談。
「鹿の皮あるんですけど、なめしなんか出来ませんか?」

Aさんは、革の細工はするけれど、なめしたことはないとのこと。
それでも多才かつ男前な方なので(←女性ですが、ほんとカッコいいのです!)・・・・「やったことはないけど、せっかくだからやってみます!」とのこと。
おお、さすがです!

というわけで、その鹿皮はAさんに託したのですが、「代わりにこれを…」を入手したハクビちゃんを下さったのでした。
ああ、逆わらしべ長者?(笑)


と言っても、それもすぐには作業できないので、まずは塩漬けにして保管。

年が明けて時間がとれた時に取り出してみました。

コレです。
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初めて見るハクビシン。
う〜ん、ウチの可愛いニャンコたちをイメージが被るなあ…(大きさ的にも…)
この、尻尾や肉球の感じなんてもう・・・
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これでは気の弱い僕にはちょっと作業に難がありそうなので、ナタで「頭」「尻尾」「四肢」は落とし、30×50cmくらいのペロンとした状態にして、作業を始めました。

結構肉や脂肪が残っているので、ナイフでひたすらそれを除去。
あまり削ぎ過ぎると皮まで薄くして穴を開けてしまうので要注意です。
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2時間くらいかけて肉を削ぎました。
まだかなり残っているのはわかりますが、どの程度やるのがいいのかもよくわからないので「もういいんじゃない?」てことにして・・・

洗いました。
洗濯石鹸と重曹を使います。
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さすが野生動物の毛。
納戸水を変えても,茶色く濁ります。

洗った皮は、ミョウバン敏英を溶かした液につけておきます。
本当は生ミョウバンを使うらしいけれどないし(タンニンとかでもやりますよね)、濃度もよくわからないので、テキトウに」濃い目にして。
3日程、寝かせました。
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(実際は冷暗所に置いてました)


3日後、それを再び洗って・・・

こんな感じで干してみました。
(削ぎ過ぎて、ところどころ、穴が開いてます)
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ピンと張るのが大事なのですが、なかなかうまくいきました(100均のキッチン用鉄格子仕様)。
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2匹のニャンコは、最初だけ「ギョギョッ!」と遠巻きに「ハクビシンの毛皮」を眺め、少し近づいてニオイを嗅ぎ、すぐに興味を失いました。
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さて、問題は、この皮(革)を何に使うか、です。

うちにも結構小動物がやってきて、Coccoさんを襲ったり農作物を食べてしまうので、そのうち僕は罠猟の資格を取るつもりでいます。
そうすると、自分で獲れたものを捌かなくてはならないし、せっかくだからいろいろ活用したいところです。
皮も、たぶん使い道があるはずなので、これから調べて考えてみようと思っています。
(ニャンコに似てるから肉球はちょっとなあ…などと言ってられないですねえ・・・ドキドキ。)


Youtubeでの紹介も始めました!
 まずはプロローグを作成してUPしています。このブログの内容ともリンクさせながら、なるべく定期配信していきますので(週イチくらいだろうけど)、チャンネル登録などして見ていただけると嬉しいです。


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★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報

『ひとつぶのタネのチカラ〜タネの交換会』
今年も行います、春の初めの「タネ友」の集い。
自家採種したタネを持ち寄り、交換しながら、栽培談議に花を咲かせましょう。
栽培方法は問いません。未経験者の枠もあります。タネを愛する方、タネに興味がある方お待ちしています。

 〇日時 2月24日(月祝)13:30〜16:30
 〇場所 札幌エルプラザ環境研修室
 〇参加費 1000円
 〇定員 30名

『竹編みをはじめよう』
竹工芸技能師の山根広充さんを講師に招き、たっぷりと竹に触れていただきます。
@午前中は初級編。山根さんが使っている竹細工の道具の紹介、通常あまり人に見せることはない「竹ひごづくり」の実演などもしていただきながら、「四海波」という伝統的な花籠を制作します。
A午後は中級編。六つ編みの技術を使って「竹皿」をつくります。中級は、初級の四海波制作を体験した方向けです。

 〇日 時 3月7日(土) @9:00~12:30 A13:30~17:00
 〇場 所 当別町金沢147-1
 〇参加費 @3200円 A3400円(各1ドリンク付き)
 〇定 員 @Aともに6名ずつ
 〇講 師 山根広充さん

『My醤油を仕込もう〜大地からの一滴を味わう発酵講座』
味噌とはちょっと違う[醤油の仕込み]。何が違うの?[醤油]ってどうやってできるの?
醤油について学び、自分の醤油を仕込みながら、[発酵]という現象をとらえていただくことを目的とした講座です。
大地からの贈り物のようなひと滴を味わうのは、何か月も先のこととなりますが・・・じっくりと、[My醤油造り]を楽しんでみませんか?

 〇日時 3月14日(土)13:30〜16:00   
 〇場所 エコビレッジライフ体験塾
     (石狩郡当別町金沢147‐1)
 〇内容 醤油の仕込み、醤油麹の製麹演示など
 〇参加費 2500円
 〇定 員  12名(要予約)

*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。










posted by 野良人イトウ at 06:30| 北海道 ☔| Comment(0) | 加工 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月07日

一日一編。

自分で箒をつくりたいなーと思ったのは、7年くらい前のこと。
そのとき使っていた畑に、タカキビやホウキグサ(トンブリ)を播いて育てました。
それから毎年少しずつ収穫はしていたものの、なかなか箒の編み方がわからず、やりかけては行き詰まった素材が家の隅に何年も放置されていたのでした。

そんな「箒づくりの夢」が実現したのは一昨年の秋でした。
通年で塾に参加されていたNさんが、なんと地元の山形で箒職人さんに習ってきたというのです。
それからNさんは、僕の「箒の師匠」となり、体験塾でも何度か「ほうきづくり講座」を行なっていただいたのでした。
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最初にみんなでつくった箒。お宝です。
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数年越しの願いが叶えられて嬉しかったなー。



先日、そのNさんに誘っていただいて、道内のとある箒名人さんのお宅を訪問しました。
目的はもちろん「箒の手習い」です。
70過ぎの達者なご婦人(箒の師匠)から昔話を聞きつつ手仕事を習う時間は、なかなかに嬉しいひと時でした。
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「段取り七分」。
大事なのは、仕事を始める前の準備、なのですね。

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せっかく教えていただいた技術が体に染み入るように、「一日一編」を目標に箒づくりをしています。
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以前自分で収穫した素材(タカキビ)は、やり方が分かってみるとあまり使いやすいものではなかったため、ここ数日はイナワラで小さいサイズのをつくっています。
これはこれで使いやすいけれど、やっぱり大きいやつもつくりたいなあ。

師匠のホウキキビのタネを少しお分けいただいたので5月になったら播こうと思います。
「ちょうど良い素材」のイメージができたのも大収穫です。今年は、それを得ることを意識して栽培も頑張ります。
目指せ、(プチ)箒職人!
体が仕事を覚えていくのは、人間としての喜びですね。


★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶ「エコビレッジライフ体験塾2016」では、各種公開講座を予定しています。

『MY醤油を仕込もう』
〇日時  3月27日(日)14:00〜16:00
〇場所  エコビレッジライフ体験塾(当別町金沢147−1)
〇参加費 2500円
〇お問い合わせ・お申し込み
       エコビレッジライフ体験塾 伊藤伸二まで
       itogakiretatakoAyahoo.co.jp
          (*Aを@に変えてください)
posted by 野良人イトウ at 22:02| Comment(0) | 加工 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月26日

今日は長甜(長沼甜菜製糖)。

ミヨシさんが甜菜を持って来てくださったので、一緒に「砂糖づくり」しましょう。
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まずは皮をむいて、1cm角の薄切りに。
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2株、2.2kg分の甜菜を70℃のお湯で1時間、煮込みます。
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ザルにあげて、
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エキスの出た煮汁を煮詰めていきます。
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量が減ったので、鍋を変えてさらに煮詰めます。
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かなーり煮詰まってきたので、フライパンに移してさらに煮詰めていきます。
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おおっ、粘土があがってきました!
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もう少しかな〜〜!?
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一気に形状が変わったーーーーッ!!
(慌てたのでブレました!!)
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できあがりィィ〜〜〜ッッ!!
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おおーー、本当に砂糖だあ。
黒糖みたいに柔らかい甘さ。美味しいッ!!

はじめての砂糖づくり、面白かったです。
ミヨシさん、ありがとう。

メープルとかハチミツとか甜菜とかがあれば、砂糖も買わずにいけるんだなあ。
なんだか嬉しいね。
(そしてコレは美味しいです、ほんとに)
posted by 野良人イトウ at 20:28| Comment(3) | 加工 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月23日

ずっとトマトを喰うために。

今年は加工用トマトの生育が良くなくて、「(缶詰とかを買うのも悔しいし)ああ今年の冬はトマト料理できないかなあ…」と思っていたのですが、それでも「できるだけとっておこう!」とせっせとビン詰めしてました。

15個くらいのトマトを切って・・・
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煮詰めて・・・
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半分位まで水分を飛ばしたら・・・
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熱殺菌したビンに詰めてしまいます。


ついでに、よく熟したものを選んで、タネも採ってしまいましょう。
これも「ずっとトマトを喰うために」欠かせないこと。
(これは、「北のしずく」の大玉です)
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この一粒ずつが生命で、いずれたくさんの実をつけてくれるのですから、不思議ですよね。
愛おしい存在です。
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結局、今年も25個くらいはビン詰めできてしまいました。
ああ〜良かった。
これくらいあれば来年7月まで充分もちます。
この冬も、来年の冬も、ずっとトマトを食べられますように。


★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶ「エコビレッジライフ体験塾2015」、各種公開講座を予定しています。
今年は、今年は通年コースにも単発でご参加いただけるプログラムがございます。


通年コース第10回『タネ採りの意義と技術』他
日時 10月3日(土)13:00〜4日(日)12:00

詳細は下記HPfacebookにてご参照ください。

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エコビレッジライフ体験塾


posted by 野良人イトウ at 08:22| Comment(0) | 加工 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月18日

冬にもパクチーを。

雪が積もる前に根っこごと採っておいたパクチー。
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しばらく忙しくて放置していたのだけれど、先日意を決して加工しました。
放置してた間にしなびたり傷んだ分を取り除いて、キレイなところ300gだけをつかいます。

今回は、パクチー狂会では定番らしい保存法、パクソース。
ニンニクやオリーブオイルと一緒にフードプロセッサーにかけるだけですけどね。
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バジルのジェノベーゼと同じように、様々な料理に使うみたいです・・・が(その料理に対応できる人がどれだけいるのか知らないけれども。僕は大丈夫だけれども)
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冷凍し(寒い部屋に置いとくだけ)、少しずつ解凍して食べてみます。

切り離した根っこは乾燥させて保存。
パクチー臭が本気で攻めてるのは根っこだから、これもいろいろ風味で使えそうです(出汁とれるな)。
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部屋のプランターでも育ててるけれど、これは寒さと光の少なさでイマイチかなあ。
時間ができたらパク料理、研究しよう。
posted by 野良人イトウ at 07:30| Comment(2) | 加工 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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