2022年03月10日

自給的暮らしと「価値」。

先日、味噌を仕込みました。
12月の【豆部】で大樽に仕込んだのですが、ちょっと量が少なかったので「もう1回仕込もう」と思いながら、いつしか3月になってしまいました。

昼間にやっちゃおうと思っていたけれど、「僕もやる!」というので、小さいヒトと2人で夕食後に仕込みました。

麹を塩切りして・・・
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豆をつぶして・・・
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ガシガシ混ぜて、樽に詰め込んで・・・
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追加で仕込んだのは「出来あがり量」で10kg弱かな。
味噌は物々交換の品にもなるので、なるべく多く仕込んでおくようにしています。
たくさん仕込むと美味いし。

それにしても、普通に助かったよ。ありがとう。



味噌仕込みの数日前から、もちろん、麹も育てました。
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米は、もちろん自分の田んぼの米です。
自給の田んぼも10年以上になりました。
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田んぼは、結構お金も時間も手間もかかります。
目的が「米を得る」だけなら、「高級な無農薬米」を買った方が安いです。

でも、米だけじゃなく、もみ殻やワラも得られます。
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そして、それ以上に、「共に田植えする」「仲間と一緒に稲刈りで汗を流す」そんな「時間」「空間」が貴重です。
毎年毎年、繰り返し、同じ場で、同じことをする。
身体を動かし、季節の巡りを共感しながら、それぞれの想いを語り合う1日。
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それは、目先の足し算引き算では数値化されない価値だと、僕には思えます。



大豆も、タネ播きから収穫、豆選りまで、結構な時間を費やして出来ました。
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その過程を【豆部】で体感していただくことも、僕にとっては「次の世代へのタネ播き」だと思っています。
そんなことも僕にとっては大事な【付加価値】

煮るのは、薪ストーブの上。
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この薪は、丸太を買ったものだけれど、「玉切り」して「割って」「積んで干して」「秋に物置に積み替えて」「家の中に運んで」・・・ようやく使えます。
まあ、時間も手間もかかるよね。



さて・・・
春が近づきコッコさんの卵も、増えてきました。
卵が増えること自体ももちろん嬉しいけれど、それが「春の報せ」であると思うと、喜びもはかり知れません。
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思い起こせば昨年の今頃は、ちょうど「アライグマ襲来」に追われていたのでした。
厳しかった冬を越え、ホッとしていた矢先の出来事なので、それはそれはシンドかったなあ。

まあ、でも、「貴重な経験」でした。
素手で戦ったので、指を食いちぎられるところでしたが、幸い狂犬病にも感染せず生きています。
結果的には、また一つ、ネタが増えました(笑)。
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経験は、人に話します。
キツいことも、面白いことも、僕は、どんどん人に話して、共有するようにしています。

だって、もったいないもの。
経験は貴重だからこそ、共有していきたい。
興味を持ってくれたり、何か考えるきっかけになるかもしれないから。

僕のやっている「自給的暮らし」は、自分の日々の糧(衣食住他)を自分で賄うためではありません。
僕は自給はしたいけど「自足」はしたくない
出来る限りシェアしながら、不足を補いあうことで、学んでいけたらと思っています。
自給的暮らしの【価値】【目的】は、生産【物】よりもむしろ、それ以外の【価値】にあると思うのです。

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10数年に渡って、自給の価値を真剣に考えてきました。
もちろん現金も重要ですが、もともと人間の暮らしの中に、「遊び」も「学び」も「癒し」も「安心」も「面白さ」もあるというのが現時点での結論。

だからこそ、「家内分業」は有効だと思っていたのですが。
チーム内で得意なことをやれればいいじゃないか、と。



・・・が、ウチの場合は悔しいけれど【価値観の相違】が生じました。

このあたりの紆余曲折、(客観的には)とても面白いケースだと、思っています(当人的にはかなりキツイけど…)。
「価値」は、感覚・知識・思想・感情的に共有出来て始めて、価値となるのですよね。

「スーパーで買ってくる1個100円の外国産のトマト缶」と、「自家採種のタネを播いて育てたトマトを摘んで煮詰めて保存したトマト瓶」の、それぞれの価値
それは、感覚・知識・思想・感情的な共有がなければ、単なる「金額」という数字で決められます。

それを「つくる」為に費やす労働時間?を含めた時に僕が言われてきた言葉。
「高い!」
「その分働きに出て稼いで買った方が得だ!」



・・・う〜ん。
なるほど。
これって、社会にそのまま通じる事象なのですね。



まあ、だから、「なんでこの価値がわからないんだ!」などと相手に言う必要もなく、また一方で「自分の価値観」をひっこめることもなく、単純に分かり合える「違う社会」に行けばいいだけのことなのでした。

自分にとって「価値がある」と信じられるもの・ことを否定され続けながら(しかも対話が成立しなければ)、そこで生き続けることは出来ません。
人間としての、心が、ヤラレます・・・。

こんな小さな家計の、小さな家の中にも、「人間社会の歴史や煩悶」が詰まっていると思うと、面白いですね。
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これは2018年4月、1歳の小さいヒトとの日々。慣らし保育期間はこうして2人で野良だったんだ。
僕は、例えばこんな時間の「数値化する必要すらない価値」を今だって信じています。





『ぐるりの日々。』
 ブログがあまり更新できていない代わりに、今は動画でちょこちょこ記録を残しています。
今紹介しているのは、豪雪地帯の早春です。


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生木を使って、木槌や豆皿を製作します。講師は、函館在住の草刈万里子さんです。
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○参加費: 6,000円
○定員: 6名
○講師:草刈万里子さん

*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。











posted by 野良人イトウ at 11:47| 北海道 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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