12月の【豆部】で大樽に仕込んだのですが、ちょっと量が少なかったので「もう1回仕込もう」と思いながら、いつしか3月になってしまいました。
昼間にやっちゃおうと思っていたけれど、「僕もやる!」というので、小さいヒトと2人で夕食後に仕込みました。
麹を塩切りして・・・
豆をつぶして・・・
ガシガシ混ぜて、樽に詰め込んで・・・
追加で仕込んだのは「出来あがり量」で10kg弱かな。
味噌は物々交換の品にもなるので、なるべく多く仕込んでおくようにしています。
たくさん仕込むと美味いし。
それにしても、普通に助かったよ。ありがとう。
味噌仕込みの数日前から、もちろん、麹も育てました。
米は、もちろん自分の田んぼの米です。
自給の田んぼも10年以上になりました。
田んぼは、結構お金も時間も手間もかかります。
目的が「米を得る」だけなら、「高級な無農薬米」を買った方が安いです。
でも、米だけじゃなく、もみ殻やワラも得られます。
そして、それ以上に、「共に田植えする」「仲間と一緒に稲刈りで汗を流す」そんな「時間」「空間」が貴重です。
毎年毎年、繰り返し、同じ場で、同じことをする。
身体を動かし、季節の巡りを共感しながら、それぞれの想いを語り合う1日。
それは、目先の足し算引き算では数値化されない価値だと、僕には思えます。
大豆も、タネ播きから収穫、豆選りまで、結構な時間を費やして出来ました。
その過程を【豆部】で体感していただくことも、僕にとっては「次の世代へのタネ播き」だと思っています。
そんなことも僕にとっては大事な【付加価値】。
煮るのは、薪ストーブの上。
この薪は、丸太を買ったものだけれど、「玉切り」して「割って」「積んで干して」「秋に物置に積み替えて」「家の中に運んで」・・・ようやく使えます。
まあ、時間も手間もかかるよね。
さて・・・
春が近づきコッコさんの卵も、増えてきました。
卵が増えること自体ももちろん嬉しいけれど、それが「春の報せ」であると思うと、喜びもはかり知れません。
思い起こせば昨年の今頃は、ちょうど「アライグマ襲来」に追われていたのでした。
厳しかった冬を越え、ホッとしていた矢先の出来事なので、それはそれはシンドかったなあ。
まあ、でも、「貴重な経験」でした。
素手で戦ったので、指を食いちぎられるところでしたが、幸い狂犬病にも感染せず生きています。
結果的には、また一つ、ネタが増えました(笑)。
経験は、人に話します。
キツいことも、面白いことも、僕は、どんどん人に話して、共有するようにしています。
だって、もったいないもの。
経験は貴重だからこそ、共有していきたい。
興味を持ってくれたり、何か考えるきっかけになるかもしれないから。
僕のやっている「自給的暮らし」は、自分の日々の糧(衣食住他)を自分で賄うためではありません。
僕は自給はしたいけど「自足」はしたくない。
出来る限りシェアしながら、不足を補いあうことで、学んでいけたらと思っています。
自給的暮らしの【価値】【目的】は、生産【物】よりもむしろ、それ以外の【価値】にあると思うのです。
10数年に渡って、自給の価値を考えてきました。
もちろん現金も重要ですが、もともと人間の暮らしの中に、「遊び」も「学び」も「癒し」も「安心」も「面白さ」もあるというのが現時点での結論。
今の社会で、どうバランスをとっていくのかは技術的な問題なのだけど、それこそが難しいところなので、まだまだ暮らしの実験が続きます。
これは2018年4月、1歳の小さいヒトとの日々。慣らし保育期間はこうして2人で野良だったんだ。
僕は、例えばこんな時間の「数値化する必要すらない価値」を今だって信じています。
★『ぐるりの日々。』
ブログがあまり更新できていない代わりに、今は動画でちょこちょこ記録を残しています。
今紹介しているのは、豪雪地帯の早春です。
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★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。
★イベント情報
生木を使って、木槌や豆皿を製作します。講師は、函館在住の草刈万里子さんです。
○日時: 4月9日(土)10:00〜16:00
○場所:札幌市北区篠路町上篠路260-99 「空と大地のヨガ」さん
○参加費: 6,000円
○定員: 6名
○講師:草刈万里子さん
*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。


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