83年前に「ここ」で生まれ、育った父。
83歳にして、初めての引っ越しです。
母も、旭川で生まれ育ち、52年前(かな?)に嫁いで以来、の引っ越し。
52年間の「荷」が詰まっています。
煮詰まって・・・は、いなかったかな(笑)。
僕にとっても、49歳にして初めての「実家の引っ越し」です。
前夜のうちに、弟と僕の両ワゴン車、2台分にぎっしり荷物を積んで・・・。
(この前にも当然、いろいろ運んでいます)
翌朝、お仏壇にお参りをしてから・・・・
6:20、まだ暗い早朝、「家」を出ました。
先週までが嘘のように、晴れやかな札幌への道。
順調に、目的地の「サービス付き高齢者マンション」に到着。
「終の棲家」になるかどうかわかりませんが、とりあえずの現状、「最適なところ」にたどり着いたと思います。
父の「異変」に気づいたのが8月末。
それから、帰る度、連絡を取る度、弱っていく姿に「あれれ・・・?」と思い始め・・・
9月末には、「ほぼ寝たきりの父」となりました。
そこから、弟に連絡し、彼が兄を巻き込んでくれてLineのグループで連絡を取り合い・・・
「後見人」や「遺言状」から、「病気への対応」、そして「新しい住まい」が決まり、移るまでの3か月間の紆余曲折。
簡単ではありませんでした。
僕も、「家内の事情」もあって、ギリギリの中の対応でした。
(旭川への週2,3回の日帰りはキツかった…)
でも、札幌に住む弟や東京に住む兄と、見事に連携を取って、「落としどころ」を見つけました。
本当に見事でした(僕じゃなく、弟がMVP!)。
この手のことにかかわった経験がある方ならわかっていただけると思いますが、滅茶苦茶いろんな事に対応していかなきゃなりません。
兄弟3人いるものの、それぞれ家族や仕事があります。
そんな中、各自の事情や感情や利害を抜きにして、常に臨機応変に、冷静に、寛容に協力し合えたことが、本当に嬉しいです。
もちろんこれがゴールではなく、
旭川の実家の山のような「荷」・・・
両親の老い、体調の変容・・・
父と母、それぞれの(違った)想い・・・
そして、不動産や資産の扱い、等々・・・
この先も、いろんな課題は山積ですが、「冷静に話し合える」という点において、僕は「安心」なのでした。
それは「信頼」です。
信頼関係があるから、人は人と生きていけるんだよな。


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