2019年11月13日

臭いはホントに美味かった!

11月4日は、何年かぶりの企画を行いました。
題して、『味わう!世界の発酵食〜臭いはホントに美味いのか!?』
世界中から「これは結構キョーレツ…!」と名高い発酵食品を集めて、みんなで味わってみる会です。

数年前に友人を集めて同じような企画(遊び)を行ったことがあるのですが、その時は、なんとなく「うわー臭いね!」「これはたまらん!」「これはまだ大丈夫かも…」くらいの感じでした。
それでも十分に楽しい時間でした。

ただ、実はそのあと、僕には何となくモヤモヤが残っていたのです。
「ゲテモノ食」を恐る恐る食べてみる…みたいな気持ちじゃ、「食べ物自体」にも「食文化」にも失礼、リスペクトがなかった・・・!と。


様々な環境で、偶然性も重なって生まれたであろう「発酵食」。
やむにやまれぬ、それぞれが暮らす自然環境の中、でも知恵を働かせ工夫しながら、味わい楽しんで食文化をつむいできた「世界中の名もなき食の冒険者たち」への賛歌があってこそ、この企画には価値があるだろう、と思ったのです。


なので、今回は、「臭い!・・・けど、食べ方によっては・・・あれ?美味い?!?!」を実感したい、という目標を立て、「食べ方」を工夫することにしました。

パンやご飯、サラダ。そして、今回参加して下さった「燻製バー・ジライヤ」萩谷さんご提供の、熟成ベーコン等々・・・。
美味しく食べる工夫(というか、そもそもの食べ方に近いもの)を準備したのです。
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どうしても食べるのがつらい方がいた場合も考え、獲ってきたばかりの鹿肉と畑で採れたビーツなどの野菜をたっぷり使って「ボルシチ」もつくりました。
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いろいろ僕なりにこの企画の意味や目的を考え準備しましたが、イベントとして呼びかけるときにそう難しいことを掲げても仕方ありません。
あくまで、「好奇心旺盛で発酵に興味があって、一緒に「臭い」を楽しめる方!」に集まっていただきました。
(たくさん勇者を引き連れてご参加くださった萩谷さんに感謝!)


さあ、いよいよ「臭いものを食べる会」始まります!
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まずは、一番想像に近そうなチーズ系から。
チーズは種類も多いので迷いましたが、「キョーレツに臭い!けど非常に濃厚!」と発酵大王・小泉先生も書いていたイギリスのブルーチーズ「スティルトン」を選択しました。
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これは、意外と臭いも大丈夫な方が多く、味も「普通に美味しいねえ」と言う感じ。
さすがに皆さん、覚悟して参加されております。


二番手は、中国代表「臭豆腐」
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実は、臭豆腐には台湾、香港のものもあり、種類もいろいろあるそうですが、どれが良いかよくわからなかったので、定番そうなものを購入しました。

そのままで全員、匂いを嗅ぎ、一口ずつ味見をします。
「うわー!」と顔をしかめる人、「私は案外いけるかも?!」と顔をほころばせる人。
ニオイは非常に微妙な感覚なので、個人差も大きいのですね。
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続いて、日本代表の「くさや」です。
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魚の切り身・・・見た目は一番普通なんですけどね・・・。
アジやトビウオを秘伝の「くさや液」なるものに浸してから干した、半生の干し魚。
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(当然、臭さはこの「くさや液」なるものに起因していて、でもそれこそが「発酵の面白さ」を僕らに教えてくれたりもするのです)


う〜〜〜ん、やっぱりなかなかの臭気レベル。
でも、臭いものって、ついつい「もう一度…」と嗅いでしまいませんか?
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この日、僕が気付いた一番の発見は、「くさやと水漬けしたヒョウタンの臭いは同じだ!」ということでした。
(まあ、誰にも共感してもらえないでしょうけど(笑))


副将は、僕のこれまでの人生において。最高に衝撃的!!だった食べ物。
韓国代表「ホンオフェ」です。
エイの「お刺身」を「熟成」させてアンモニアを発生させた、というよくわからない食品です。
刺身・・・なのに、熟成?!?!
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第一印象はさほどでもないのですが・・・
口に入れた途端、激しいアンモニアの襲来を受けて、茫然自失してしまうような「初めての体験」であること間違いなしです。

以前は「こんなものはとても食い物とは呼べない!」と感じたのですが、でも、これも食べ方次第なのですね。
こういうものこそ、「食べ方によっては結構イケる!?」「アリかも!?」なんてお声を頂戴したいものです。


そして最後に、発酵奇食界のラスボス、「シュールストレミング」fromスウェーデン。
簡単に言えば、塩漬けしたイワシの缶詰です。
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それだけならよくある食べ物。
なのですが、これの凄いところは殺菌せずに封印しているので、嫌気性発酵し続けている点。
ガスが発生しているらしく、缶が歪んでいます。

食べる為には、缶きりでこれを開けなければなりません。
危険物(笑)なので、とりあえずみんなで屋外へ。
(以前買ったものには、合羽がついていました・・・)

魔界のトビラを空ける勇者は、高校生のKくん。
こんな若者がいるなら、日本の未来も明るいでしょう!




見た目はそうでもないのですが、風下にいる人は皆さん鼻をつまんでいました。
やはり臭気レベルは最大。ボスに相応しい激しいニオイです。
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が、食べて見ると、これが案外「しょっぱい!けど、味は塩辛的な?!」という感じです。
塩漬けの魚介、僕ら日本人には馴染みのある味わいなのかもしれません。



さて、大事なのはここからです。
彼らをいかに美味しく味わうか・・・。

用意したのは、パンやご飯、蒸かしたジャガイモ、お肉やサラダ、いくつかの調味料。
臭豆腐は揚げたり炒めたりして食べると美味しいらしいので、野菜炒めの具に混ぜ込んでみました。
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「これは結構イケるね!」
「私はこれはどうしても苦手・・・」
などなど、みんなでわいわい楽しく、美味しく味わいました。
お酒もないのになんだか飲み会の様な雰囲気。
「臭いもの」には人を仲良くさせる不思議な力があるようです(笑)。
子ども心を思い出すからかなあ。
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僕の本音では、堅苦しく学ぶよりもこんなことを「体感」する方が得られるものが大きいんじゃないかな、と思っています。
いつの間にか勝手につくっていた「常識」は時々、壊しちゃった方が面白い。
「世界にはこんな臭い食べ物がある・・・なんでこんなものが生まれたんだろう?現地の人は、どうやってこれを味わうんだろう?」そんなところから、歴史や文化の奥深さ、他者に対する寛容性や親近感までもが生まれることもあるかもしれません。

機会があれば、またこんなヘンテコリンな企画もしてみたいと思います。
「昆虫料理」や「何でもて素手で食べてみる会」とかね。
(需要があれば、ですけれど・・・意外と集客に苦労するんだよなあ、この手の企画は…)

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本講座では、森を歩き、木を選ぶところから始め、切ったばかりの生の枝からオリジナルのスプーンを削り出します。
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〇日時 11月17日(日)10:00〜16:00
〇場所 当別町金沢147-1
〇参加費 3000円(1ドリンク、おやつ付き)
〇定員 5名
〇講師 草刈万里子さん

『ひょうたんランプをつくろう』
1つひとつ形の違うひょうたんを使って、ランプをつくりましょう。
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〇日時 12月15日(日)13:00〜17:00
〇場所 エコビレッジライフ体験塾
    (当別町金沢147-1)
〇参加費 4500円〜 (1ドリンク付き)
    *大きさやコードの長さ、種類によって値段が変わります
〇定員 10名

*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
posted by 野良人イトウ at 05:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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