先日、2019年<秋編>を行いました。
毎回ほぼ同じ場所を辿るので、今回から講座名を『裏山トレース』としています。
講座の10日ほど前、久しぶりに裏山に登って見ると、例年の9月末とは違い随分つる系の植物が繁茂していました。
今年の夏が暑かったこともあるのでしょうけれど、手を入れることで年々植生が変わっていくようにも感じます。
登りやすいように草を刈ったり、ロープを張り直したりと管理作業。
10月6日(土)の午後、参加者の皆さんが集まり、『裏山トレース〜秋のイキモノ』が始まりました。
天気の移り変わりが激しい季節ですが、この日は素晴らしい好天です。
喜多さんについて裏山に入っていきます。
秋の山歩きというと、どうしても「キノコ採りモード」になりがちですが、この講座の目的は「自然を知ること」。
そこにいる草、木、虫など、様々なイキモノのありのままの姿に触れて、興味を持っていただければと思っています。
今の時期は、冬に向けて準備中の自然が見られます。
山全体にイキオイが感じられる春とは違い、静かな雰囲気が漂っています。
雑木林は山の尾根付近からは針葉樹林地帯へと変わり、草などの植生も変化。
キノコ採りではない、のですけど、やっぱり気になるキノコ。
図鑑で調べる方法を教わりつつ、でも大事なことは「はっきりしないものは食べない」ということ。
もちろん、それよりも大切なことは、「キノコの役割を知る」ことじゃないでしょうか。
食用になるものも、ならないものも、キノコやカビや様々な菌は、この世界において「生命の再生」を担う、神様みたいな存在です。
観察しながら尾根をしばらく歩くと・・・山の主、エゾヤマザクラが現れました。
桜に挨拶して、木の下で休憩。
いつもついてくるニャンコのコーちゃん、でも通常は途中までしかついて来れずに帰っていくのですが、なんと今回は最後までついてきました。
帰路は意気揚々と先頭に立って道案内をしてくれました。
下山後は、あらためて採ってきたキノコを確認して・・・
<食用>として向いているものを試食。
今回は「ボリボリ」「アカモミタケ」「ヌメリスギタケモドキ」の3種です。
どれも食べられるキノコですが、やっぱりボリボリが安心感ある味。さすがに人気のキノコです。
というわけで、今回も参加者の皆さん、喜多さんのお陰で、楽しい山の観察会を行うことが出来ました。
毎回ほぼ同じコースを歩くので、変容する姿を見るのはオモシロいですね。
(1週間後に入ってみたら、すでにキツリフネやオオウバユリのタネもなどもなくなっていました)
もう、霜の季節。そして今月末頃からは雪となるでしょう。
あっという間です。
そして、2月には「裏山トレース〜冬の新芽観察&スノートレッキング」を予定しています。
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★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。
★イベント情報
『里山スプーン〜樹から生み出すスプーンづくり』
身近な森の木を「使った」ことはありますか?
日本人の暮らしは古くから森や木と共にあり、暮らしの道具やエネルギー、住環境にいたるまで木を用いてきました。
本講座では、森を歩き、木を選ぶところから始め、切ったばかりの生の枝からオリジナルのスプーンを削り出します。
〇日時 2019年10月25日(金)10:00〜16:00
〇場所 当別町金沢147-1(エコビレッジライフ体験塾)
〇参加費 3000円
〇講師 草刈万里子さん
『味わう!世界の発酵食〜臭いはホントに美味いのか』
小さなイキモノの力を借りて、食べ物をより美味しくするワザ「発酵」。
ただ、世界にはなかなか近づきがたい「奇妙な発酵食品」も数多く存在します。
「臭い!」・・・でも「美味い!?」・・・そんな不思議な発酵食品を嗅ぎ、味わってみることで、あなたの食べ物・食文化に対する視点や奥行きもきっと広がるはずです。
〇日時 11月4日(月祝)12:00〜15:00
〇場所 当別町金沢147‐1
〇参加費 2500円
『つけもの日和』
「漬物講座」、今年も開催いたします!
仕込むのは、漬物の基本「たくあん」と、北海道のソウルフード「ニシン漬け」。
たくあんは、シンプルで誰でも失敗ナシの技をお伝えします。
ニシン漬けは、50年間漬け続けてきた伊藤良子氏(母です)に教えてもらいます。
〇日時 11月日(日)12:00〜15:00
〇場所 当別町金沢147‐1
〇参加費 3500円
*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
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