2018年09月21日

下川町にてウンコを語る。

下川町で「コンポストトイレ」の講座をさせていただきました。
下川は以前よくお邪魔していた大好きな町なので、「NPO法人森の生活」さんより講座の依頼を受けて、まず「やった!下川に行ける!」と喜んでしまいました。

それはさておき、コンポストトイレについて「講座」としてお伝えするのは実は初めてなのです。
需要もよくわからないし、「つくる」ことよりも「維持」しながら課題が生まれるのがコンポストトイレなので、自分で講座として企画したことはありませんでした。

が、自分の実験的なコンポストトイレ使用を始めたのは約10年前。
それから数々の失敗をしながら、コンポストトイレを実践してきました。
排泄の問題は、このブログでも何度も記してきた通り、僕にとって核になるテーマの一つですから、こういう機会をいただいたことは僕にとってもチャンスです。
とても嬉しくて、張り切って準備させてもらいました。

さらに、今回は「トイレづくり」ともう一つ、「トイレのための小屋づくり」も行うことになり、盛り沢山の2日間となりました。
(結構なボリュームの仕事となったので、ほとんど写真も撮れませんでした…苦笑)



9月15日(土)は朝4時半に家を出て、下川町へ。
講座は10時からだったのですが、基礎からつくって1日である程度小屋を建ててしまわなければならなかったので、できるだけ早くに着きたかったのです。
高速を使って3時間、7時半には会場となる下川町の美桑が丘に到着しました。
さっそく、遣り方を組み、材料の下準備・・・。
(実はかなり重要な材料を忘れており、名寄市に買いに行ってもらったりもしました…汗)

10:00、いよいよ小屋づくり開始です。
一往「講座」という形式をとっているのでところどころ説明しながらなのですが、あまり丁寧にやっていては作業が進みません。
ちょっと強引かなあ、と心配しつつもどんどん仕事を割り振って作業を進めました。
P9150483.JPG

独立基礎を入れて・・・
パネルをつくって立ち上げて・・・
防水シートで囲んだところでこの日は終了。
(残念ながら、目標にしていた屋根下地までは出来ませんでした・・・そりゃそうだ)


2日目10:00からが、今回のメインである「コンポストトイレ講座」なのですが、小屋もある程度仕上げてしまわなければならないので、朝の5時半ころから僕は作業開始(まだ暗い時間帯…)。
助っ人が来てくれたこともあって、垂木をかけるところまでは朝の時間で出来ました。
P9160488.JPG



頭の中を切り替えて・・・!
さあ、いよいよコンポストトイレ講座です!

午前中は座学で、じっくり僕が考えていることを話させていただきました。
ウンコのこと。
土のこと。
コンポストのこと。
地球上の終わりなき「循環」のこと。

そして、そういう視点で見た時、いかに現代の「快適な水洗トイレ」が歪かということ・・・。

いえ、水洗トイレを悪者にするつもりはないのです。
今の社会、都市という空間では必要なものでしょう。
ただ、それがどのような仕組みで維持されているのかを知り、これまでの「常識」に少し違和感を感じてもらえたら、僕が今回伺った意味が生まれるような気がするのです。


みくわのメンバーの方々による美味しい昼食をいただき・・・
P9160493.JPG

午後は、実際のトイレづくりと既製品のコンポストトイレの観察など。
自作のトイレは「屎尿分離型」。
それに対して、今回森の生活さんで購入したのが「一体型」。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、それをできるだけ詳しく説明しました。
P9160492.JPG


はっきり言って、コンポストトイレの「維持」は簡単ではありません。
「すぐ故障する」なんて声を聞いたこともあります。
「故障」というのが、装置の問題なら仕方ないですが、コンポストトイレを製品化している会社に寄せられる苦情の多くは、「うまくコンポストにならない」とか「ニオイや虫が出て不快」というような話のようです。
P9160497.JPG

難しい問題です。
何故なら、コンポストトイレは、ただの機械でも道具でもありません。
「モノ」という感覚では、きっとうまく維持できないのではないかと思います。
大事なのは、このトイレに対し「生き物としてかかわる」愛情なのかもしれません。

今回の講座を経て、僕もいろいろな気づきがありました。
まず、コンポストトイレを考える時一番の課題となるのが「設置場所」だということです。
どうしても「造り」や「維持管理」に焦点を向けてしまうのですが、水洗トイレしか選択肢のない日常にどうやってコンポストトイレを導入するか・・・それを僕自身ももっと真剣に考えていきたいと思います。
(最近の僕は、コンポストトイレすら使わずに「山で用を足す」のが当たり前になっているので…)

「都市のアパートでも試せるコンポストトイレ」。
興味を持った誰もが一歩を踏み出せる方法を見つけなければなりませんね。
だって、「ゴミとして水に流して大量のエネルギー使って誰かに処理してもらう」よりも、「人間以外の他の生き物と同じように、自分の出すものも誰かの糧になって循環する」方が気持ちがいいですから。


10月7日(日)には当別に、ウンコの神様…いや、糞土師・伊沢正名さんが来ます。
伊沢さんにも「都市型コンポストトイレ」のアイデア、相談してみようと思います。



さて・・・
講座の後は、夕暮れまでまた小屋づくり!

日没ギリギリまで作業して、何とか野地板を張り、下地の防水までは出来ました。
うちで造っていった建具(ドア、窓)も入れたので、なかなか素敵な雰囲気になっています。
これから下川の皆さんでちょこちょこ作業をして、「トイレ小屋」完成してくれることになっています。
P9160499.JPG

このトイレに会いに、また下川にも行きたいな!

そして、コンポストトイレについてももっと研究を重ねて、皆さんにお伝えしていけるようにしようと思います。
ウンコ問題、それは生物の1つである人間の、水に流しては終われないテーマです。
伊沢さんの言葉を借りるなら、「ウンコは良識の踏み絵」。

マジメに、楽しく、もっとウンコの話が出来ますように・・・!


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★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報
 
『ウンコは地球の宝物〜糞土師の糞土教室2018』<参加受付中>
今年も、糞土師・伊沢正名さんを講師に招き「本物のエコロジーとはどういうことなのか」、「生き物として人の生活はどうあるべきか」などについて、大いに語っていただきます。もちろんフィールドワークでは、糞土師の野ぐそ術もお伝えします。
  〇日時 10月7日(土)13:30〜17:00
  〇場所 石狩郡当別町金沢147-1
  〇参加費 3000円
  〇講師 伊沢正名さん


『秋山散歩。』<参加受付中>
ネイチャーガイドの喜多としろうさんに案内していただきながら、裏山を探索します。
秋の植物やキノコなどの様子を観察し、季節による変化を楽しみましょう。
  〇日時 10月6日(土)13:30〜16:30
  〇場所 石狩郡当別町金沢147-1
  〇参加費 1500円
  〇講師 喜多としろうさん


『明日のためのタネ採り講座』<参加受付中>
当たり前にあるけれど、タネっていったい何?・・・というところからスタートし、タネという存在についてちょっと考えてみましょう。
タネに親しみ、「自家採種の意義」を考えながら、実際に10種類ほどのタネ採り実習を行う講座です。
〇 日時 10月14日(日)10:00〜12:00
〇 場所 当別町金沢147‐1
〇 内容 ・自家採種の目的、意義(座学)
     ・タネとり実習
〇参加費 1500円
〇定員 12名

*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
posted by イトウ at 22:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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