結果的にここ当別はかなり早い段階で電源復旧したこともあり、ほぼ困ることはなかったのですが、久しぶりに自分のソーラーシステムと向き合ったので記しておきます。
僕は200wのソーラーパネルとシステム、もう一つ20wのパネルとシステムを持っています。
実は、ここ1年半ほどそれらを使っていませんでした。
バッテリーが弱っていたので充電がままならなかったのと、山の小屋をオフグリッドにするのでそちらで使おうとパネルを母屋から外してしまっていたからです。
理由はあるのだけれど・・・まあ、気が緩んでいた、ということですね。
それはさておき、6日の朝イチでソーラーパネルを母屋に戻し、バッテリー等のセットを部屋の奥から引っ張り出しました。
天気はまあまあ。
200wのシステムなら、照明や携帯充電はモチロン、パソコンもラジカセも使えます(冷蔵庫は厳しいけど、Wifiはイケる)。
「さあどのくらい発電してるかな♡」とわくわくして、パネルとチャージコントローラーを接続。
ところが・・・
システムの中心、大事な制御装置であるコントローラーが動きません。
「あれ?しばらく使っていなかったからなあ」
「壊れちゃった?」
「あ、そうか。バッテリーを先につながなきゃダメだったんだ」
一度取り外し、バッテリーとコントローラー、そしてパネルを接続しました。
これでコントローラーがピピっと作動するはず!
が・・・
やっぱり動きません。
いろいろつなぎ直したりしたけれど、結局200w用のチャージコントローラーは動かず。
「チャジコン、壊れちゃってたか…」
過重電などを防ぐ制御装置であるこの機械が壊れていると危険なので、このシステムはあきらめることにしました。
(その後また調べて、結局バッテリーがダメになっていることが原因と判明)
情報源であるラジオは、小さな発電機のついたものを使っているので問題ないのですが、意外と電気喰いのスマホがお腹を空かせていました。
「ダイジョウブ!うちにはもう一つシステムがあるじゃないか」
今度は20wの方を取り出し、組んでみました。
コントローラー(小)、バッテリー(車用)、20wパネル…と接続すると・・・
「ピカーン!」
コントローラーの電源が入って、緑のランプがつきました。
「よし、こっちはOKだ!」
以前住んでいた古い家で、コンポストトイレを置いていた縁側に設置していたのがこのシステムでした。
12V用のLEDで照明メインで使っていたのです。
今の家に越してきてからは、あまり必要性を感じずに、物置に積んであったものでした・・・。
朝の強い光を受けて、スマホもぐんぐん充電されていきます。
シガーソケットから直流で使えるアダプタもあるので、パソコンも充電しておきました。
(このシステムでは100Vに変換するインバーターは使いません)
今回使ってみた実感としては・・
「20wでまずは充分じゃん!」
です。
日常的にいろんな機器を使いたいなら、600wくらいのシステムを組みたいところですが(山の小屋にはそうするつもり)、主に非常用とアウトドア用くらいに考え備えておくなら、20w程のシステムがあれば充分。
コレのあるなしで、安心感がまるで違います。
情報共有するためのスマホを維持できて、夜は少し明かりをくれる。
なんて頼もしい存在でしょう!
エコビレッジライフ体験塾では毎年、由仁町の早川さん(イオさん)に来てもらって、『独立型太陽光発電講座』を行っています。
今年も8月に開催しました。
でも、実は今年の参加者は3名でした(過去最少)。
イオさんによると、「ここ数年はどんどん道内でのソーラーの講座が減ってるんだよね…」とのことでした。
原因はいくつか考えられるのですが、一番は311の時の危機感が薄れた、ということなのだと僕は思っています。
それと、例えば講座で100wのシステムを組んでみた時、皆さんどうしても発想として「これで何がどのくらい使えるの?」と考えます。
もちろん当然のことなのですが、「お日様が照っていればこのくらいイケるけど、夜になったら照明がこのくらいかな」と伝えると、「ああ(たった)その程度か…」と思われる方が多いような気がするのです。
金額的に手が届く大きさと、日常的にオフグリッドできる大きさ・・・
それがなかなかマッチしないのかな、と思います。
その感じは僕にもあるので、よくわかります。
でも!
今回あらためて思いました。
「まずは20wのシステムを持ちましょう!」
車に積んで屋外に持って歩けばいいし、イザという時に本当に頼りになります。
使い方に慣れて(オフグリッドシステムはイキモノみたいにお世話が必要ですから)、面白さがわかってきたら、少しずつ大きなシステムに移行していけばいいんです。
そのやり方は、技術も機器も、どんどん進歩しています。
そして何より、小さな電気をつくる「喜び」。
少しの電気が与えてくれる「ありがたさ」。
そういうものを思い出させてくれるのが、自分で組む、「小さな発電所」なのです。
「停電になったら嫌だから(←その程度の感情)、原発でバンバン電気つくってくれ!」
「おうおう、わかったわかった、従順にしてたら電気売ってやるよ」
なんて発想にエラソーな顔をさせないためにも、「独立型」の精神でいきましょう。
不便は楽しい。
不便は自由。
ちっちゃなところから、「自立」への道が始まります。
ちなみにこんなのもあります(今回はイマイチ使えなかった…)。
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★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。
★イベント情報
『ウンコは地球の宝物〜糞土師の糞土教室2018』<参加受付中>
今年も、糞土師・伊沢正名さんを講師に招き「本物のエコロジーとはどういうことなのか」、「生き物として人の生活はどうあるべきか」などについて、大いに語っていただきます。もちろんフィールドワークでは、糞土師の野ぐそ術もお伝えします。
〇日時 10月7日(土)13:30〜17:00
〇場所 石狩郡当別町金沢147-1
〇参加費 3000円
〇講師 伊沢正名さん
『秋山散歩。』<参加受付中>
ネイチャーガイドの喜多としろうさんに案内していただきながら、裏山を探索します。
秋の植物やキノコなどの様子を観察し、季節による変化を楽しみましょう。
〇日時 10月6日(土)13:30〜16:30
〇場所 石狩郡当別町金沢147-1
〇参加費 1500円
〇講師 喜多としろうさん
『明日のためのタネ採り講座』<参加受付中>
当たり前にあるけれど、タネっていったい何?・・・というところからスタートし、タネという存在についてちょっと考えてみましょう。
タネに親しみ、「自家採種の意義」を考えながら、実際に10種類ほどのタネ採り実習を行う講座です。
〇 日時 10月14日(日)10:00〜12:00
〇 場所 当別町金沢147‐1
〇 内容 ・自家採種の目的、意義(座学)
・タネとり実習
〇参加費 1500円
〇定員 12名
*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。