2018年09月11日

暮らしを守る、ということ。

いろいろ記しておきたいことはあるけれど、まずは時系列でここ数日の出来事を(備忘録)。

 9月4日(火)
恵庭のHさんを訪問。90を超え、今なお元気で農に生きる市井の偉人より、タネを受け取る。
夕刻帰宅し、いやな風を感じてちょっと台風の養生(情報得てなくて判断ミス)。

 9月5日(水)
03:30頃、暴風に目が覚め外へ出ると、大きなテントが飛ばされて畑に転がっていた。
日の出後に、山の大木が倒れているのも発見。被害の大きさを知る。
1日かけて台風の後片付け。
P9050380.JPG

P9070425.JPG

 9月6日(木)
03:08、大きな揺れ。数分後に停電。余震度々。
日の出とともに、このところ遊ばせていたソーラーシステムを慌てて組みなおして稼働。
多少トラブルありつつも、携帯等の充電は問題なし。
その後は、手回し発電機つきラジオで状況を確認しつつ、のんびり過ごす。
昼過ぎ、思いの外早く電源回復するも、節電しながらキャンドルナイト。
豆乳をつくっていてちょっと火傷(笑)。
P9060401.JPG

P9060405.JPG

 9月7日(金)
どこへも行かず、のんびり過ごす。
畑の作業や普段後回しにしていた荷物の片付け。
台風で倒れた倒木の処理をしている際に、スズメバチに刺される(笑)。
節電しつつ、早めの就寝。
P9070443.JPG

P9070433.JPG

 9月8日(土)
予定していた仕事(イベントでひょうたんランプづくり)が中止になったので、いくつかの用を足しつつ、長沼へ遊びに。
頼もしい友人たちに会い、元気をもらう。
その後は家の片付けなど
まあ、のんびりした1日。
P9080447.JPG

 9月9日(日)
大工の友人Cさんの工房を訪ね、作業させてもらう。
午後は江別市内で買い物しつつ、のんびりした1日。

 9月10日(月)
おおむね通常の暮らしに。


・・・・こんな感じ。結果的に、のんびり過ごした数日間でした。
(細かい部分ではたくさん書き残したいことがあるので、それはおいおい)

停電がもう数日か続いても、特に困ることはなかったろうし、断水になったとしても慌てなかったろうと思います。
食糧は畑や納戸に1ヵ月分くらいはあるし、水のストックもあるし、Coccoさんもいます。
大豆はたくさんあるので、豆腐や納豆もつくれるし、酒だってつくれるし、長期戦の構えなら、それはそれで楽しくやれたかと思っています。


だから、今回の数日間で僕が想ったのは、むしろ311のことでした。
災害の規模自体があの時とは比較にならないけれど、それ以上に大きいのが、もちろん<原発事故>という余計な被害。
いくら普段から備蓄、災害対策していようと、丁寧に暮らしを整えていようと、それらすべてを根こそぎさらっていく・・・それが、あの時の原発事故でした。
目に見えぬ死の灰が降り注ぐ地で、子どもや親しいイキモノたちが侵されていく恐怖、をここ数日、何度も想像しました。
P9090458.JPG



北海道にも<泊発電所>があります。
今回は稼働しておらず、震源地から距離もあったので大きな問題にはなりませんでしたが(それでも停電による冷却停止状態がしばらく続いたと聞いています)、一つ間違えば万一のことがあったかもしれません。
その点において、今回はラッキーだったのです。

今回の地震では、大雨と重なったことで起こった土砂崩れがたくさんの命を奪いました。
仕方がない、なんて言えないけれど、自分がもしも同じ目に会ったとして(実はうちの裏もそれなりの山です)、それは防ぎようのないこととも感じます。
でも、原発は違います。
ちゃんと声を挙げれば、きっとなくすことが出来るんです。

医療現場とか、どうしても電気が必要な施設はあります。
生産現場でも、やっぱり相当必要でしょう。
でも、僕らそれぞれは暮らし方の工夫で、案外簡単に電気への依存度を減らせます。
そして、大きな声で「自分の電気消費量なんて減らせるよ!」「だから原発なんて要らないよ!」って言えばいいんです。



僕らは、自分の暮らしの主体者として、大きな力に依存し過ぎない「自立した暮らし」をつくっていく。
それを破壊するようなシステムには、はっきりと「NO!」をしめす。

・・・それが、この数日間で確認した自分の基盤です。
(今までだってそうなんだけど、今回あらためて思いを強くしました)



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報
 
『ウンコは地球の宝物〜糞土師の糞土教室2018』<参加受付中>
今年も、糞土師・伊沢正名さんを講師に招き「本物のエコロジーとはどういうことなのか」、「生き物として人の生活はどうあるべきか」などについて、大いに語っていただきます。もちろんフィールドワークでは、糞土師の野ぐそ術もお伝えします。
  〇日時 10月7日(土)13:30〜17:00
  〇場所 石狩郡当別町金沢147-1
  〇参加費 3000円
  〇講師 伊沢正名さん


『秋山散歩。』<参加受付中>
ネイチャーガイドの喜多としろうさんに案内していただきながら、裏山を探索します。
秋の植物やキノコなどの様子を観察し、季節による変化を楽しみましょう。
  〇日時 10月6日(土)13:30〜16:30
  〇場所 石狩郡当別町金沢147-1
  〇参加費 1500円
  〇講師 喜多としろうさん


『明日のためのタネ採り講座』<参加受付中>
当たり前にあるけれど、タネっていったい何?・・・というところからスタートし、タネという存在についてちょっと考えてみましょう。
タネに親しみ、「自家採種の意義」を考えながら、実際に10種類ほどのタネ採り実習を行う講座です。
〇 日時 10月14日(日)10:00〜12:00
〇 場所 当別町金沢147‐1
〇 内容 ・自家採種の目的、意義(座学)
     ・タネとり実習
〇参加費 1500円
〇定員 12名

*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
posted by 野良人イトウ at 10:23| Comment(0) | 思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

<a href=体験塾ロゴ.jpg" src="https://itogakiretatako.up.seesaa.net/image/E4BD93E9A893E5A1BEE383ADE382B4-thumbnail2.jpg" border="0">
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。