2018年06月22日

モノの成り立ち。〜羊毛講座から

今年も、「まるごと羊毛講座」を行いました。
羊の毛を刈って自分の服をつくっていく絵本『ペレのあたらしいふく』になぞらえて、『ペレのふくができるまで』という講座名にしています。
1日ではさすがに服を作るところまでは出来ませんが、毛を刈って洗ってすいて、加工の入り口までを体験していただく内容です。
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毎年やっていますが、講座の前は何度かハイジ牧場さんに足を運び、羊の様子を見せてもらったり、講師の金澤さんと「教材研究」したりします。
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前日の夜は、ランチの仕込み。
羊毛講座のランチはやはり羊さんのお肉を食べたいですから、金澤さんにお願いして貴重なハイジ牧場の羊肉を用意していただき、それを僕が調理します。
アイリッシュシチューとシュウパウロウ。
どちらも「羊の国」の料理です。
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いよいよ当日。
講座の最初は、「羊という家畜について」の座学・・・ではなく、放牧の羊さんに囲まれてのお話の時間。
羊の飼育の年間サイクルなどについて話していただきました。
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その後は毛刈りです。
通常、5月から6月の前半(暑くなる前)に刈ってしまうとのことですが、残しておいていただいた1頭の羊さんに毛刈り体験をさせていただきました。
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ガッチリと押さえつけて、爪切りをし、お腹周りから刈っていく金澤さん。
当然羊さんは動きたくて暴れますが、ここで力を緩めてしまうと「動けば自由になる」とインプットされてしまい、この後扱いづらい羊さんになってしまうとのこと。
お互いのためにも、ここは力で押さえつけて、「人間には従うもの」「じっとしていればダイジョウブ」という感覚を持ってもらうことが大事なのですね。
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参加者さんには、刈りやすい背中側を刈っていただきました。
なれないバリカンを扱うのは皆さんおっかなびっくりでしたが、羊の体温や毛の様子などを感じていただけたのではないかと思います。
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全身を刈り終え、広げたもの(フリース)を見ながら、少し毛の状態を確認。
お尻周りの汚毛は除けて、部分による毛の質の違いを感じて・・・
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それでは、洗いましょう。
熱い石鹸水の中でそっと油や汚れを落としていきます。
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1頭分の毛を洗う作業は案外大変です。
石鹸水で洗ったものをぬるま湯ですすぎ、絞って干します。
力を加えるとフェルト化してしまうので、ふわっとそっと行うことが大事。
本当に手間と時間のかかる作業なのです。
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時間内では半分ほどしか洗えませんでした。
(でも、「大変な手作業を経ている」ということを知るのは大切なことですね)


お昼前にもうひと作業しましょう。
講座でやるのは初めての、「大きなラグづくり」です。
畳1枚分くらいの大きさのフェルトのラグをつくってみました。
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ラグ制作の後は、ランチです。
ハイジ牧場の上質な羊肉をたっぷり味わっていただけたのではないかと思います。
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午後。
まずは、午前中に洗って干しておいた毛を処理していきます。
ゴミを取りながら毛をそろえるカーディングという作業から。
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ゲスト講師で来てくださった<ナガヌマKingyo>の池田さんが、丁寧に作業の仕方を教えてくれました。

池田さんは、ご自分の農園で育た木綿を紡いで作品を制作することもされています。
一つひとつ綿花からタネを採り出して綿を打つという、気の遠くなるような作業・・・。
綿や糸がいかに貴重なものなのか、何故昔の人が1本の糸を捨てずにとっておいたのか、実感していただけたかと思います。
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カードをかけてそろえた毛で、<紡ぎ>も体験してみましょう。
(今回は時間がないのでスピンドルは割愛)
初めは全然思うようにならない手足。
でも、自分の身体が素材や道具と馴染んで一体化していくにつれ、不思議と静かな心地よさが踏まれてくる作業です。
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実習の最後は、フェルトの作品づくりです。
午前中刈って調整した白い羊毛を下地にして、コースターを制作していただきました。
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羊毛の面白さは、自由さにあるのではないかと思います。
毛を絡めてフェルトにしていったものは、途中からでも結構修正ができますし、デザインを足していくことも、切り取ることも可能。
しかも使いながら使われるものに馴染んでいく素材でもあります。
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今回は短時間で、つくったのは小さな作品でしたが、これからいろいろ羊毛で遊んでいただくきっかけになれば嬉しいです。
そして、羊毛に触れる時、綿ができるまでの作業のことや、羊という動物のことに思いを馳せてくれたら、と願っています。

「モノ」の成り立ちを遡って追体験する時・・・・
使い捨てや低価格で出来あがるのとは違う、暮らしの在り方が見えてくるのかな、と僕は思っています。

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★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。

★イベント情報

『ぐるりの豆部〜タネまきから始める味噌造り(第2回/豆腐造りの巻)』<募集中>
  〇日時 2018年7月1日(日)13:30〜16:30
  〇場所 当別町金沢147−1
  〇内容 ・豆腐造り
      ・農について
      ・大豆の管理作業 ect...
  〇参加費 2000円(単発参加)
       8000円(残り4回通し)
       *通しでの参加が基本ですが、4回目までは単発でのご参加(2000円)も可能です。

『中つ地さんで大豆を味わう(第2回)』<募集中>
  〇日時 2018年6月24日(日)13:30〜16:30
  〇場所 中つ地農園さん(豊浦町大和)
  〇内容 ・豆腐造り
      ・農について
      ・大豆の管理作業 ect...
  〇参加費 2000円(単発参加)
       8000円(残り4回通し)
       *通しでの参加が基本ですが、単発でのご参加も可能です。

『小さなマイハウスをつくろう〜小屋づくり基本講座2018』<募集中>
7回目となる小屋講座。小屋を建てながら大工仕事の技術を学んでいただくのははもちろん、「小さく住まう」ことも考えていきたいと思います。今年の小屋は、軽トラに乗せて運べる「旅する小屋」です。
  〇日時 @7月14日(土)、A15日(日)、B21日(土)、C22日(日)
      *各日9:00〜18:00頃
      *開始・終了時間は多少変更があります。
  〇場所 @A石狩郡当別町金沢147-1
      BC樺戸郡新十津川町字総進69-11
  〇参加費 20000円/4日間、17000円/3日間、13000円/2日間、7000円/1日のみ
       *参加費には、食費(昼食と午後の軽食)を含みます。
       *リピート受講の方は割引いたします(半額程度)。 

*すべてのお問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページ、もしくはEmail、Facebookのメッセージにて承っています。
posted by イトウ at 11:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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