この<裏山散歩。シリーズ>は、そもそもは山散策の師匠・トシロウさんと2人で行っていた裏山観察を「僕だけで学ぶのはもったいない!」と思ってみんなで学べるように講座としたのがはじまりでした。
今回は、春の山のイキモノ(主に植物)を観察しながら裏山に登り、食べられるものを味見しちゃう予定です。
ちなみに、僕は数日に1度は山の上の方まで登ってギョウジャニンニクなどを採取してくるのですが、普段はトップの尾根までは行かないし、咲いているであろう桜にこの春はまだ会っていませんでした。
なので僕自身もこの日を楽しみにしていたのです。
・・・が、
当日は朝からシトシトシト・・・と春の雨。
「本降りになりませんように…!せめて午前中は止みますように…!」と願いながら参加者の皆さんを待ちました。
10時、10数名の参加者さんが集まり、雨具を着て<散歩>が始まりました(残念ながら、小雨がシトシト)。

フキの雄雌、ナニワズ、イラクサ、リンデン、ニリンソウ、ツタウルシ、オオアマドコロなど、目に入る植物を観察しながら進んでいきます。
この裏山、途中からは勾配がきつくなってきます。
以前はもう少し登りやすかったのですが、年々雪解け水で削られて登りにくくなっている感じがします。
この日は雨で滑る状態で、「全然散歩じゃないよ…」という声も・・・(ゴメンナサイ、心は散歩なのです)。

雑木林からトドマツの植林地に入る辺りは、ハリギリやコシアブラ、タラの芽がたくさんです。
似ているようなものでも、よく見ると違いは明確。
植物の好みの場所もそれぞれ。
よく観察することが大事だなーと毎回感じさせられます。

針葉樹の林の中を尾根沿いに歩きながら、散策を続けます。
緑の量は少ないゾーンですが、わずかな光を求めて生きる植物たちに目を向けると、また世界の広がりを感じることが出来るかと思います。

しばらく歩くと・・・

山の主、エゾヤマザクラが現れました。

散り際ですが、ギリギリ花を見ることが出来ましたね。

下山後、収穫物を並べて名前のおさらい。
そして調理です。

初めてお会いした方も多かったのですが、皆さん積極的に動いてくださって大助かりでした。


天ぷら、おひたし、キンピラ、ピザ、酢味噌和え・・・と様々な品がテーブルに並びました。
今回の食材は、ギョウジャニンニク、イラクサ、イタドリ、ウド、ヨブスマソウ、ハリギリ、コシアブラ、ニリンソウ、ヨモギ、タンポポです。

いよいよ試食タイム。
どれも思ったよりも食べやすく、驚かれていた方もいらっしゃいました。

気に入った食材を聞いてみたところ、今回ダントツで人気だったのがイタドリです。
メジャーで人気のある山菜は、採取の仕方によっては山の生態系を破壊してしまう恐れもありますが、その点イタドリは大丈夫。
他の人が見向きもしないようなものを美味しく食べられるって、豊かな感じがしませんか?
(僕がヘソマガリなだけかしら?)
今回は山の植物が中心でしたが、僕自身は<野の草><道草><雑草>により愛着を持っています。
これから夏にかけては「道草喰い」を楽しめるといいですね。
悪天候の中おつき合いくださった参加者の皆さん、講師のとしろうさん、そして野草食研究家?の青島さん、ありがとうございました。
さあ、イタドリの旬も残りわずか。
怪しい目で見られながら(笑)、採りに行きましょう。
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『ぐるりの豆部〜タネまきから始める味噌造り(第1回)』<募集中>
〇日時 2018年5月27日(日)13:30〜16:30
〇場所 当別町金沢147−1
〇内容 ・タネの話
・大豆のタネまき ect...
〇参加費 10000円(5回通し)
*本講座は5回の連続講座です。通しでの参加が基本ですが、余席がある際は単発でのご参加も可能です。
〇定員 12名
『中つ地さんで大豆を味わう(第1回)』<募集中>
〇日時 2018年5月20日(日)13:30〜16:30
〇場所 中つ地農園さん(豊浦町大和)
〇内容 ・タネの話
・大豆のタネまき ect...
〇参加費 10000円(5回通し)
*本講座は5回の連続講座です。通しでの参加が基本ですが、余席がある際は単発でのご参加も可能です。
〇定員 12名
*お問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページにて承っています。
ラベル:野草食