2018年01月09日

好きなこと、嫌いなこと。

年末年始はやや穏やかでしたが、数日前からまたドン!と雪が降りまして・・・

玄関から出るのも大変。
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屋根と窓がつながっちゃいそう。
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家の中からは、こんな景色です。
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屋根の下はどうしても雪が溜まるので、すでに何度か排雪作業をしています。
年末にも一度しっかりやったはずなのですが、10日と経たないうちにまたこんな状態なのでした・・・。

仕方がないので、数時間かけて除雪&家周りの排雪作業。
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とりあえず今回は、こんな程度でいいことにしましょう。
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なんだかこの冬は(も?)雪の愚痴ばかり言ってる気がしますが、はっきり言って僕は、「除雪」という作業ほど気の乗らないシゴトはありません。
まあ片付いていくこと自体は嬉しいし、やり始めたらそれなりに面白みもあるのですが、どんなにキレイに仕上げても数日後、いやもしかしたら明日、サイアクの場合今日の夜にはまた元の木阿弥になっちゃうかもしれないことを思うと、どうにもムナシサが伴ってしまうのです。
毎回必死にマイナスを0に近づけるだけのシゴト・・・。
どんなにやっても成果の残らないシゴト・・・。
ああ、色即是空・・・(違うか)。

しかも、この冬のように週の半分近くを出稼ぎに行ってると、家にいる日の作業時間は実に貴重です。
アレもやりたい、コレも片づけてしまいたい・・・と考えているのに、半日が除雪で費やされるのは非常に残念無念なのでした。

ま、仕方のないことなんですけどね・・・。



そう・・・、仕方がないことなんです!!
愚痴は言いますが、でも、だからってやらないわけにはいかない。
ムナシクたって、ツマラナクたって、雪に埋もれていっては暮らせません。
諦めて、「エイヤッ!」とやる以外はないのですね。

そもそも、「暮らす」とか「生きる」って、そんなことばかりのような気がします。
食べ物をつくる(作物や家畜を育てる)ことは基本的に喜びの多いシゴトだけれど、本気でやればその大半はシンドイ作業です。
草取りも、日々のお世話も、モノによっては収穫も。
家畜を飼えば、喰う為には、情の移った相手を殺すという最も嫌な作業がありますし。



この頃、「好きなことだけやればいい」という旨の言葉をしばしば見かけます。
「嫌なことはやらなくていい」といういい方の場合もあります。

そういう言葉を聞くと、僕は「そうかなあ?」と思ってしまいます。
日々ストレスを抱えて思い悩んでいる人には光明をもたらす言葉かもしれないけれど、「本質的にそれは<ない>よなあ」と感じます。

だって、「好きなこと」は、それ「だけ」では存在し得ないから。



例えば僕を見て、「やりたいことをやってていいですね」と言ってくれる人がいます。
確かに僕は今、結構自由にやりたいことをやって生きています。

でも、「やりたいことだけ」で生きているわけではなく、実は、やっていることの大半は「やらずに済むならやりたくないこと」です。
シゴトや作業なんて、そんなものだと思います。

ヒョウタンでランプをつくるのは楽しいけれど、つくれる状態に準備していく作業は面倒でシンドイことばかり。
エコビレッジライフ体験塾でいろいろな方に喜んでもらうのは嬉しいし、講座の準備をするのは好きな時間だけれど、人に声をかけて募集したり営業したりするのは僕にとってストレスの大きい作業です。

でも・・・、やります。
やらなきゃ進めないから。
そこにちゃんと価値や意味があることを知っているから。
もちろん必要以上に我慢することはないけれど、「必要」があって「納得」できるなら、まあ多少のストレスや無理があったってやるわけです。

「好きなこと」と「嫌いなこと」は、いつだって混在してると思います。
上記の表現に対して「違うんじゃない?」と感じるのは、たぶん「モノゴトをその2つの感情によって振り分けられる」という誤解を与えるからなのですね。

「嫌なことはしない」という観点で考えるなら、それは具体的なシゴトや行動というより、「人をだましたくない」とか「人をできるだけ傷つけたくない」などの「心の指針」「自己哲学」として持っていればいいのではないかと、僕は思います。



そして、イキモノは、生きていく上である程度の苦やストレスに耐えられるように出来ています。
適度なストレスがあるから、耐性も身につきます。
僕ら人間(現代社会に生きる日本人)だって、本来は野生のイキモノと同じ。
ストレスのない世界で生きるようには出来ていません。
むしろ、寒さ暑さや空腹、疲労など、いかにストレスに耐えしのいで生き延びるか、というのがベースになっています。
(我慢し続けて心や体が病んでしまう人もいるけれど、それは、「ある程度」というセンサーが不調になってしまったからでしょう。センサーも体の一部だから、そもそもあまりに弱いとすぐにそれ自体が不調になってしまうのだと思います)

人間は、科学や社会システムを発展させることで、「嫌なことは避ける」術を増やしてきました。
快適な環境を整え、食糧を生み出し、自分がやりたくないことをひたすら人に押し付ける社会構造もつくりました。
でも、その一方で、身も心も「病」と背中合わせで生きるようになっているようにも思います。
常に精神の奥底に「不安」を抱えているように思います。

もしも(ありえないけれど)全くストレスのない、「好きなこと」だけの世界にいられるとしたら・・・
きっと、「好きなこと」にも何も感じなくなって、人格も崩壊していくんじゃないだろうか?

夜と昼が繰り返し、人間にとって善玉菌がいて悪玉菌もいる。
楽しいことがあって、穏やかな時がある。
不快なことや悲しいことや苦しいことが波のように押し寄せて、でも、その中で輝く喜びの瞬間も見つけ出す。

世界との対峙の仕方って、それでいいんじゃないかな。



話は戻って、除雪作業。
僕はこのシゴトがほんとに嫌いなのですが、だからと言ってやらないわけにはいきません(お金を払ってやってもらうはずもなし)。
でも、この場所で暮らすって、それを受け入れるしかないのです。
「ホント不毛だよな!」と思いながら、「ナニクソ畜生、負けてたまるか」とイースタンユースの『ナニクソ節』を歌いながら、体を動かすのです。

で、家に入って暖かいお茶を飲みます。
「いやあ、ほんと不毛だよねー」と同居人に愚痴り、翌朝また積もっていたら、「勘弁してくれー」と笑うのです(笑うしかない)。
そんなこんなしながら、春を待ち焦がれます。

この地での暮らし、僕は嫌いじゃないのですから。
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(また屋根の雪、落ちてきた・・・苦笑)
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★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。
随時、味噌や醤油仕込み、ひょうたんランプ制作などの出前講座も承っています。

『ひとつぶのタネのチカラ〜タネの交換会と学習会』
  〇日時 2018年2月18日(日)9:45〜11:45
  〇場所 札幌エルプラザ 環境研修室1,2
  〇参加費 800円程度(調整中)
   *タネ交換会の前に行う学習会の内容は調整中です


posted by イトウ at 06:05| Comment(0) | 思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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