冬の始まりの12月2日、今年も『ども歳忘れ興行』に参加してきました。
「劇団いもや」、今年の演目は『イモ神家の一族』です。
11月初めに顔合わせして始動。
練習は正味2時間弱を3回ほど、です。
それでも、個別に練習したりアイデアを共有したりして、当日にはそれなりにお客さんに喜んでもらえる舞台になったのではないかと思います。
良かった良かった。
「劇団いもや」の芝居は、常にやきいもがテーマです。
脚本は僕が書くのですが、団長である河野氏(焼き芋屋)から「今年の<いもやこうの>のウリは何?」と聞き取りをしてネタを仕入れるところから始まります。
今回は、「(焼き芋を焼いて売っている移動販売車の)いも車が壊れてリニューアルすること」でした。
そこに、僕がやりたかった「ゾンビもの」と「犬神家」のテイストを加えて、お話をつくりました。
(ストーリー的には「犬神家の一族」は関係ないのですけど…)
今回で5回目となる「いもや」の芝居は、風味を変えつつも似たような展開です。
(河野氏は、毎回「いもやこうの」役で出演)
看板女優(笑)である大工の千葉さんも定番。登場するのも、濃い目のキャラクターばかり。
「マンネリじゃない?」と思う人も居るかもしれません。
でも、「いもやはマンネリでいい!」と僕は思っています。
子どもも大人も理解しやすく楽しめる内容というのは大事だし、そもそも僕らはそれ程練習もできない素人の集まりです。
素人が最低限の練習で仕上げるためには、キャラクターの濃さとストーリーの単純さ、定番の展開、わかりやすい音響などが必要だと思うからです。
そして、観た人に「あれなら自分も参加したい」「できるかも」と感じて欲しいなーという思いもあります。
ストイックに技術や哲学性を突き詰めていく芸術ももちろんアリだけれど、本来の芸術は誰もが持っているはずの「自己表現したい!」という欲求にこそ宿っていると僕は考えているからです。
だから、いもやは、出演してるメンバーの楽しさが何よりも大事です。
配役を決めて脚本を書くとき、見せ方以上に、出演する人の顔を思い浮かべながら、「○○さんはどうしたら活き活きできるだろう?」と考えたりもします。
(学級担任をしていた時の気分に似ています(笑))
今回は情報共有にLINEを使いました。
僕はスマホがないのであまりそこには参加できませんでしたが、かなりの頻度で「こうしたらどう?」等々やり取りされて、盛り上がっていたようです。
きっと、文化祭を楽しむような気分なのだと思います。
学生時代に文化祭に取り組むとき、僕らは、それが芸術的かどうかよりも「仲間と一緒につくりあげること」を楽しんでいたはずです。
「劇団いもや」は、そういう存在でいいのだろうな、と思っています。
毎年、冬になったら焼き芋屋さんが変わらずやってくるように、劇団いもやも続けていけたらいいなー(でも焼き芋屋さんもきっと、お客さんに美味しく食べてもらえるよう工夫や改善を積み重ねているはずです!)。
余談ですが・・・
ども興行の翌日、札幌市簾舞の「虹のしっぽ」さんで『俺を熊と呼ぶな』というお芝居を観てきました。
出演者であるモケレンベンベ・プロジェクトのお2人とは仲良くさせて頂いているのですが、「すごい!これはホンモノだ!!」と感じさせられるような1時間半でした。
笑いもありつつ、スリリングで、観た後にいろいろ考えさせられるような、演劇でしか表現できないような内容に・・・正直、僕は「うらやましいなあ!」と感じてしまいました。
「劇団いもや」とは別に、そういう緊張感を持った表現もしていこう・・・!
・・・と、企んでいるこの頃です。
僕の中のゲージツは、いつだってウズウズしているのです。
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