2017年11月15日

秋の終わりの「つけもの日和」。

11月12日、『つけもの日和。』。

僕が企画する講座の中でも、一番大変なのが、実はこの「つけもの」かもしれません。
1か月くらい前から計画的に「教材」「素材」の準備を始めなくちゃならないからです。
今回も、10月上旬から講座の告知をし、「見本・試食用たくあん」の準備を始めました。
(ただ、結局この見本用たくあんは使いませんでした。上手くいかなかったのではなく、試食用が多すぎて煩雑になると判断して、当日使うことをやめたのです。まあそういうこともよくありますが、準備しておくことが大事なのです)
講師で来てくれた母も、講座当日に味わえるように逆算しながら、試食用の各種つけものを準備してくれました。

1週間前からは、素材のダイコン60本ほどを抜いて洗って干して、天候と相談しながらお世話。
美味しく漬けられる状態になるよう、結構気を使う1週間でした。
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(・・・が、実は今回、思ったよりもダイコンが太く、また雨ばかりで乾燥がすすまなかったため、ちょっと漬けづらい状態でした。スミマセン。もう3〜4日欲しかった感じです。通常1週間くらいでもう丁度良く抜けるのですが、このあたり難しいところです。)

また、今年はなかなか良い身欠きニシンが手に入らずにヤキモキしました。
いくつもお店を見てまわり、ようやく身振りの良い美味しそうなニシンを見つけて安心したのです。
そんなニシンを前日に下準備し、麹など、一人ずつに配布するものを小分けし・・・

ようやく当日を迎えたのでした。


一方、この講座は、参加する方も大変です。
漬け樽2つの他、各自用意してもらう野菜などを抱えてやってくるのですから。
おまけに事前に切ってきてもらうものも沢山あって、全然お気軽なものではないのです。

最近、僕が企画するものは、どんどん「お手軽じゃない方向」に向かっていってしまいます。
でも、漬物に限らず、どんな作業も「事前の段取り」があってこそ、本作業が順調にすすみますし、手間のかかる部分を誰かに任せずに自分の手で成すからこそ見えてくること、気づくことがあるのではないかと僕には思われるのです。
(だから、逆にそれでも来てくれる方とは通じ合うものがあって、話していてもすごく盛り上がるのでした)



さてさて、お互いに結構手間をかけて迎えた11月12日午後・・・ようやく講座が始まりました。

まずはタクアンの仕込みからです。
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ダイコンが大きすぎて、そのままではご持参いただいた樽に入らない為、程よく切りながら詰めていきます。
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ダイコンと糠床を交互に詰め、隙間は葉で埋めて。
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閉じ込んで、タクアンの漬けこみは終了。


座学で「食べ物を保存するということ」についてお話した後、伊藤良子氏(ていうかウチの母)に教わる「ニシン漬け」の仕込みを行いました。
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講師に教わりながら材料を切り、下準備。
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材料が揃ったところで、いよいよ「仕込み」です。
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北海道のソウルフードともいえるニシン漬け。
その仕込み方も素材も、おそらく各家庭によって異なるのだと思います。
伊藤流ニシン漬けの特徴は、ダイコンとキャベツの切り方、ニンニクの量、そして詰め方かと思います。
昔話を交えながら、講師が手本を見せていきます。
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マネをしながら切っては樽に詰める、参加者の皆さん。
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母曰く、「ニシン漬けは、仕込んでいるときの景色が大事。」とのこと。
ほら、こんなふうに・・・。
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皆さんが10号樽いっぱいに詰め終わり、この後のお世話の仕方を確認した後は、お茶を飲みながら「漬物試食」と座談会。
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食べた方の喜ぶ声に、数週間かけて準備してきた母も嬉しそうでした。


そもそも、数年前から僕が母から教わりながらニシン漬けを着けていたのですが、僕だけが教わるのではもったいないし、とても勉強熱心な母が元気なうちにもっと活躍してもらいたいと考えるようになって企画したのが、この『つけもの日和。』という講座です。
ウチの母に限らず、地道に「暮らし・文化」を築いてきた人たちの知恵や技術に僕は深く敬意を持っています。
4,5年教わりながら漬けたので、僕もある程度同じように漬け、その方法を伝えることはできるのですが、やはり50年の経験を背景に持つ人の存在感には到底かないません。
参加された方々もきっと、その積み重ねた年月を感じていただけたのではないかと思います。



そして講座後・・・。

初めて講師に迎えた昨年は、講座後にかなり激しく(笑)反省会を行ったのですが、今年は穏やかに1日を振り返りました。
70を過ぎ、体のアチコチに不調を感じるようになった母ですが、また来年、元気に「ニシン漬け講師」を務めてもらいたい、と思っています。
今年来られなかった方、是非来年、お越しください。

それから・・・
年末以降うちに遊びに来た方には、お茶受けでタクアンとニシン漬けをお出ししますよ。
お楽しみに(笑)。

posted by イトウ at 23:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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