2017年10月23日

森の中の解体。

「鹿打ち」に連れていってもらいました。
これまでにもハンターをしている方にお誘いいただくことは時々あったのですが、なかなかタイミングが合わずにいて、今回初めて「現場」に同行させていただいたのです。

雪の降った、寒い日でした。
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暗いうちに現地に向かい、夜明けとともに行動開始しました。
森の中を動きながら、鹿を探すこと約2時間・・・。

僕の前方を歩くハンターのEさんの動きが変わりました。
彼の数m前に、1頭の雄鹿がいます。

静かに狙いを定め、引き金を引くEさん。
森の中に銃声が響き、走り始める鹿。
落ち着いた様子でEさんが鹿を追いかけます。

鹿の動きは緩慢で、20mも進むとうずくまりました。

もう一度、銃声が響き・・・

・・・「狩り」は終了しました。
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首のあたりから、煙硝が立ち上っています。



そして、解体作業が始まりました。
鳥の解体は何度も経験していますし、学生時代にニホンカモシカの解体(研究の為)のお手伝いをしたことはありますが、こういう環境で動物を屠り、解体するのは初めての体験です。
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血抜きをし、内臓を除けながら、肉を切り取っていきます。
ここでは(たぶん伝わらないと思うので)具体的な写真は載せませんが、とても美しい光景でした。
鮮血も、顕わになる内臓も。

普段なら、残酷さやグロテスクさを感じずにはいられないような光景を「美しい」と感じたのは、きっとそれが森の中だったからです。
「イキモノを殺して(喰う為に)解体する」という行為が当たり前で、自然なことなのだ、と僕の身体が感じていました。
室内の人工的な場所の屠畜では感じたことのない感覚でした。
PA180073.JPG

Eさんは、実にスムーズにその行為を終え、僕らは森を後にしました。
残してきた鹿の内臓や肉や皮や骨は、無駄にはならず、森の様々な生き物の糧となるはずです。
生まれて、食って生きて、死んで糧になる・・・
イキモノは、所詮他の生き物を殺して喰らいながら生きていくのだ、ということの「まっとうさ」を感じた1日でした。



社会的に見ても、エゾシカを獲り喰うのは実に自然なことです。
捕食動物を失ったエゾシカは、このままでは増える一方で、いずれは植生を乱し生態系を破壊し、いずれは自身をも絶滅に追いやってしまいます。
現状では、人間が喰って個体数を調整するのが不可欠だと思います(きっと100年前のアイヌの人たちは、その「生態系維持」を文化として持っていたのでしょう)。



さて・・・
帰宅後の、家での精肉作業。
PA220141.JPG
・・・それはやっぱり、実に「不自然」と感じる作業でした。
それが今の人間の現実ですし、受け止めるしかないのですけどね。


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posted by イトウ at 23:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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