2017年10月16日

明日のための、タネ採り。


なんだか今年は春先からずっと慌ただしくて、いろいろなことが中途半端になっているなー、と感じています(いや、それはもう「いつものこと」で、ちゃんと出来てると思えたことなんてないんだけど(苦笑)・・・今年は特に!)

1週間の中でしっかり家で作業できるのが正味2日程なのですが、その大半を今年は「小屋づくり」に充ててしまってるので、どうしても畑に手が行き届きません。
タネまきも遅れがち、苗を育てても定植が遅れ、除草を適期にしてあげることもなかなかできず。
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それなりに豊かな恵みをいただいてはいますが、自分の心に描く「美しい畑」のイメージには程遠く、もどかしいなあ、と思うのでした。

山の手入れも本当はもっとしたいし、エネルギーの研究もしたいし(発電、ロケットストーブ、井戸掘り等等々…)、発酵食、保存食もいいタイミングで仕込みたいし、思いついた面白い講座をもっといろいろカタチにもしたい。
ヒョウタンやワラの加工、作品化もやりたくてウズウズしながら時間が足りず・・・。



そんな日々の中、しばしば考えるのは、「一番大切にしたいのは何だろう?」ということです。

僕が扱うテーマは「暮らしにかんすることすべて」なので、あまりにも多岐に渡ってしまい、どうしても「アレもコレもやらなきゃ」「ああ、時間が足りない!」となってしまいます。
限られた時間を有効に使うためにも、やっぱり、自分の中に「優先順位」のモノサシを持っていなければならないのです。


抱えきれないほどあるやりたいことの中でも、譲れない、一番大切にしていきたい分野・・・それは、やっぱり「タネのこと」かな、と最近あらためて感じています。
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食べ物にかんすることも作品づくりも、僕の場合はほぼすべて栽培から始まります。
暮らし自体が、タネを播き、育て、またタネを採る・・・というサイクルと共にあって、他のことはその<軸>の周りにある<枝葉>の部分なのだな、と思うのです。



そして、それはきっと、「人間の1万年の歩み」そのもの。
人間が始めた<農>という行為は、歪さや矛盾もたくさん内包していて、決して清らかなものではありません。
だって、農は、農法の如何を問わず、「他の生命を自分の都合で管理していくこと」ですから。
だけど、迷いながら、自分の手でタネを採り、彼らと向き合うことで、体レベルで納得していくことが多いのです。
おそらく、自分の命よりずっと重たいもの、とタネをとらえていたことでしょう。

彼ら(タネたち)をすべて生命として認識し、敬意を持って向き合うこと。
繰り返し、繰り返し、タネを採りながら、暮らしをつくっていくこと。
次の時代に1種類でも多くタネを継ぐこと。
もうそれだけで、この世界に自分が生きている甲斐があるってもんじゃないか・・・そんなふうに思います。



先月は、児童会館の子どもたちと、「タネ採り」しました。
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5年くらい一緒に活動させていただいている子どもたちは、当たり前のようにタネを採り、後輩たちにタネを引き継いでいます。


昨日は、自分のところで「タネ採り講座」を開催しました。
『今日採るタネが未来をつくる〜明日のためのタネ採り講座』と、ちょっと仰々しい題をつけてしまいましたが、実際これが僕の「タネに対する本音」です。
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うちで開く講座の中でも地味〜な講座なのですが、その分、熱心な方にご参加いただき、嬉しかったです。
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いつにも増して長々と話してしまいました・・・スミマセン。


これからも、タネを採り続けるのはもちろんのこととして、「人間とタネのかかわり」を様々な視点で伝えられるよう、勉強していきたいと思っています。
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何気なくある一粒ひと粒がすべて「引き継がれ続けて今ここに存在し、次世代に運ばれていく生命>なのだ」ということを心にとどめて、彼らとかかわっていきたいと思っています。
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★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。
自主企画の講座の他、随時出前講座も承っています。


『つけもの日和。』
実りの秋。食欲の秋。どして、秋と言えば「漬物仕込み」の季節!
ご好評いただいた「漬物講座」、今年も開催いたします。
仕込むのは、漬物の基本「たくあん」と、北海道のソウルフード?「ニシン漬け」。
たくあんは、シンプルで誰でも失敗ナシの技をお伝えします。

〇日時 11月12日(日)13:00〜17:00
〇場所 エコビレッジライフ体験塾(当別町金沢147−1)
〇参加費 3500円
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posted by イトウ at 23:12| Comment(0) | 思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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