2017年09月29日

また、麦を播く。


8月頭に刈って、その後干しっぱなしにしていた小麦、大麦をようやく脱穀しました。

足踏み脱穀機で穂から外したものをさらに手でもみながら脱粒させ、ふるいにかけ・・・
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唐箕で風選。
唐箕かけ.png

何度か繰り返して、やっとそれなりにキレイな麦粒が現れました。
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今年の収量は、キタホナミとユメチカラが1.7kgずつ。
これは昨年の1/4くらいです。
初めて収穫した大麦も、選別するとたった1kgくらいでした。
何故こんなに少なかったのかと言えば、昨年秋(麦の播種後)にCoccoさんを畑で遊ばせてしまい、播いた粒をかなーり食べられてしまったから・・・(マヌケですねー)。

まあ、それでも、今年も何とか収穫できました。

採れた麦、ユメチカラは製粉してパンにします。
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キタホナミは来春仕込む醤油の材料になります。
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ちなみに、それで仕込んだ醤油を搾るのは、再来年の秋です。
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大麦は、・・・ちょっとした美味しい飲み物になる予定(笑)。



ただ、すべてを使ってしまうわけにはいきません。
今年の場合、半分近くはタネとなります。
(例年はもっと楽しめるのですが…)
「今日を生き延びるためのパン」は大切ですが、それと同じくらい、「明日に残すタネ」が重要、と僕には思えます。

そして先日、今年も何とか、9月中に麦を蒔き終えることが出来ました。

畑の土と混ぜて・・・
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バラまき・・・
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うっすら土をかけながら、踏み固めます。
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たったこれだけの面積ですから、来年そこそこ採れたとしても、せいぜい4〜5kgずつでしょう。
何度か食べればなくなってしまう量です。
ここにかけている労働時間をコンビニのバイトにでも費やして、その時給で買えば、何倍もの量の小麦を手に入れることが出来るはずです。

まったく、非効率極まりない話。
馬鹿だと思われても仕方がないと思います。

だけど、それでも僕は今年も播きました。
きっと来年も播くでしょう。



僕はよく、「一度くらいは体験してみて欲しい」と言います。
小麦のことに限らず、知識だけで知ってるつもりにならずに、どんなことでも一度くらいは手を動かし汗をかき体感してみて欲しい、と思って体験塾のプログラムをつくっています。

でも、もう少し本音を言うなら、「一度だけじゃ、ダメなんだ…」という思いが最近は強くなっています。
何故なら、一度くらいでは、実はその行為の本質はなかなかわかり得ないから。
さらに、残念なことに、人はあっという間に、どんどん忘れてしまうから。
そして何よりも怖いのは、ちょっと体験したことで、「わかったつもり」になってしまうから・・・。
他の誰のことでもなく、自分自身がそうなのです。
「わかったつもり」が一番恐ろしいことかもしれません。

地味でメンドクサイ作業ばかりですが、何度も何度も繰り返すことで、少しずつ少しずつ見えてくるものがあります。
一方で、やればやる程、わからないことも増えていきます・・・が、そんな「己の未熟さ」「自分のちっぽけさ」に気づけるのもまた、こういう行為の醍醐味なのかもしれません。

とにかく、毎年毎年同じことを繰り返しながら、だけどもほんの少しずつ自分の内側に「蓄え」が積まれて、違った景色を見ることができる、そんな螺旋を這い登るようなことを自分はしているのだな、と感じています。

こんなふうに、喜んだりがっかりしたり、時にはムナシクなったりメンドクサイと思いながら、1万年前の人も播いたのだろうか?
今の僕らは楽をすることばかりに一生懸命だけれど、数千年前の人たちは皆当たり前に喰うために体を動かしていたわけで、きっと僕等には感じ得ない喜びも持っていたのだろうな、とか考えながら・・・
僕は、今年も麦を播きました。
もう少し先の景色を見るために。



思い起こせば2年前の秋、ここに住むことが決まりかけた時(契約も済む前…)に最初にしたことも、麦播きでした。
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芝生だった場所を耕して、麦のタネを播きながら、僕は「ああ、これからここで自分は生きるのだ!」と決意していたように思います。

・・・来年はもう少したくさん採れますように。

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posted by イトウ at 07:10| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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