2016年06月17日

野良は好きだけど。

昨年まで使っていた家の周りは「野良」だらけ。
昨日お邪魔してみたら、繁茂する雑草の中に野良が元気に育っていました。

こぼれた小麦の野良小麦は小麦畑みたい。
あっちにも…
P6161079.JPG

こっちにも…
P6161080.JPG
(随分こぼしまくってたんだなあ…)

野良ゴボウに…
P6161083.JPG

野良ニンニク。
P6161084.JPG

去年掘り残した野良ジャガイモに、野良カボチャ、野良ニンジン、野良レタス、何だかわからん野良菜っ葉(アブラナ科)、等々も。

野良パクチーもワサワサ生えていました。
P6161081.JPG

カモミールやミントなんかのハーブは、条件さえ合えば勝手に更新されていくんでしょうけどね。
P6161082.JPG


「おお、こんなに野良が元気なら、栽培なんてしなくても、畑起こしてタネ播かなくても暮らしていけるんじゃないか?」

と、一瞬思ったりもするけど、まぁそんなことはないでしょう。

常に勢力争いをしてる雑草たちにほとんどの「栽培種」はかなわないし、なんとか生き残ったもの達も、「生き残るための交雑」を繰り返し、やがて人間の手を離れて「野生化」して今のような植物ではなくなっていきます。



農の歴史をナメてはイケナイ!

と、しばしば思います。
人間が1万年かけて繋ぎ育ててできた「栽培種」という植物。
栽培種を持続的、効率的に育てるために試行錯誤し、改良を繰り返してきた「栽培技術」。

アグリビジネスが推し進める近代農業は確かにかなり無茶すぎる面が多くて破滅に向かっていると感じたりもするけれど、だからこそ、僕らは「栽培」「農」という行為の本質をできるだけ正確に理解しておく必要があるんじゃないかな。
(「自然○○」というファンタジックな言葉に慢心せずに…)

農は不自然な行為。
「狩猟・採取の暮らし」と「飼育・栽培の暮らし」の世界観の間にある深い溝。
それをとらえた上で、「節度ある農の哲学」を見つけていかなきゃならない時代にあると、僕は思っています。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベントを予定しています。

『<ぺれのふく>ができるまで〜まるごと羊毛講座』
〇日時  6月18日(土)9:30〜16:00
〇場所  ハイジ牧場(長沼町東9線南2番地)
〇参加費  3500円(ハイジ牧場産羊肉ランチ付き)


『映画<Final Straw〜自然農が教えてくれたこと>上映会&トーク』

〇日時  2016年6月19日(日)@9:30-12:00 A13:30-16:00
〇場所  石狩郡当別町金沢147−1
〇参加費  2000円(バケツ田んぼWSなしは1500円)

『小さなマイハウスをつくろう〜小屋づくり講座』
〇日時  7月2日(土)、3日(日)、16日(土)、17日(日)
     9時半頃〜18時頃
〇場所  The Working Sloth Vil.(長沼町加賀団体)
〇参加費  20000円/4日間、17000円/3日間、13000円/2日間、7000円/1日のみ





★お問い合わせ・お申し込み
       エコビレッジライフ体験塾 伊藤伸二まで
       itogakiretatakoAyahoo.co.jp
          (*Aを@に変えてください)

posted by 野良人イトウ at 09:37| Comment(0) | 思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

<a href=体験塾ロゴ.jpg" src="https://itogakiretatako.up.seesaa.net/image/E4BD93E9A893E5A1BEE383ADE382B4-thumbnail2.jpg" border="0">
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。