昨日お邪魔してみたら、繁茂する雑草の中に野良が元気に育っていました。
こぼれた小麦の野良小麦は小麦畑みたい。
あっちにも…
こっちにも…
(随分こぼしまくってたんだなあ…)
野良ゴボウに…
野良ニンニク。
去年掘り残した野良ジャガイモに、野良カボチャ、野良ニンジン、野良レタス、何だかわからん野良菜っ葉(アブラナ科)、等々も。
野良パクチーもワサワサ生えていました。
カモミールやミントなんかのハーブは、条件さえ合えば勝手に更新されていくんでしょうけどね。
「おお、こんなに野良が元気なら、栽培なんてしなくても、畑起こしてタネ播かなくても暮らしていけるんじゃないか?」
と、一瞬思ったりもするけど、まぁそんなことはないでしょう。
常に勢力争いをしてる雑草たちにほとんどの「栽培種」はかなわないし、なんとか生き残ったもの達も、「生き残るための交雑」を繰り返し、やがて人間の手を離れて「野生化」して今のような植物ではなくなっていきます。
農の歴史をナメてはイケナイ!
と、しばしば思います。
人間が1万年かけて繋ぎ育ててできた「栽培種」という植物。
栽培種を持続的、効率的に育てるために試行錯誤し、改良を繰り返してきた「栽培技術」。
アグリビジネスが推し進める近代農業は確かにかなり無茶すぎる面が多くて破滅に向かっていると感じたりもするけれど、だからこそ、僕らは「栽培」「農」という行為の本質をできるだけ正確に理解しておく必要があるんじゃないかな。
(「自然○○」というファンタジックな言葉に慢心せずに…)
農は不自然な行為。
「狩猟・採取の暮らし」と「飼育・栽培の暮らし」の世界観の間にある深い溝。
それをとらえた上で、「節度ある農の哲学」を見つけていかなきゃならない時代にあると、僕は思っています。
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