メールの主は「福岡正信・自然農法コミュニティ」代表のYさん。愛媛にある福岡自然農園に滞在中のアメリカ人青年を世話して欲しい、という内容でした(もうちょっといろいろあるんだけど、割愛)。
「なぜ、僕に???」
と、当然思ったわけですが、連絡を下さったきっかけは『タネ交換会』のことを記した僕のブログだったようです。
見つけ出して連絡下さったYさんに感謝するとともに、小さな活動でも続けていれば(そしてそれを綴っていれば)、どこかで「縁」が生まれるものなのだな、とあらためて思いました。
数日後、在来種のタネを求め自然農法を学びながら旅をしてるエイドリアンさんがやってきました。
彼とタネを交換し、その時やっていた作業を手伝ってもらい(小麦の脱穀とか)、語らいながら夜を過ごしました。
そして、エイドリアンさんを紹介して下さったYさんからは、福岡正信さんの育種した陸稲品種「ハッピーヒル」などが送られてきました。
西日本向きの品種だけれど、是非北海道でも栽培してみてほしい、と。
僕にとっては、福岡さんに縁のある方とつながれたのも大きな喜びです。
彼の著書『わら一本の革命』に出会ったのは20年くらい前。
そのころ僕は道北の町で教員をしていたのですが、図書館で見つけた『わら一本』に衝撃を受けたのを覚えています。
種を蒔いて わらをしく
それだけで 米はできた
それだけで この世は変わる
みどりの人間革命は わら一本から可能なのだ
誰でも 今すぐ やれることだから
今思えば、僕がやっていることの一部分は、福岡さんの言葉に支えられているかもしれません。
「わら一本から」「誰でも」この世界を変えていける。
だから、まずは自分でタネを蒔こう。
出た芽を慈しみ、育て、タネを採ろう。
・・・自分の手で。
『タネ交換会』が僕とYさんを結んでくれたことを嬉しく思いますし、この催しが福岡さんの哲学を実現する一助となることも願っています。
そして、実はこの度、タネ交換会参加者の方全員にYさんより「ハッピーヒル」のタネをいただけることになりました。
バケツでもプランタでも良いそうです。
様々な条件で、「北のハッピーヒル」、育てていただければと思います。
お楽しみに!