2016年02月02日

味噌のようなおつきあい?

少し前の話になりますが、1月24日(日)に札幌の友人宅で「発酵講座」をさせていただきました。
「醤油」と「味噌」を1日で仕込む、贅沢な企画です。

自宅をヨガスタジオとしているその友人Cさん宅は、とってもスタイリッシュでお洒落です。
そんなところで軽やかに醤油や味噌を仕込んじゃおう、という講座には、もちろんたくさんの素敵な方々が来てくださいました。
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(…「発酵食品づくり」の入口はお洒落で軽やか、でもそこで終わらずだんだんディープな「環境や生命観」の方向に僕は話をすすめるのですけどね…)



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座学で「醤油ってなんだ!?」という話をしたあとは、さっそく仕込み。
講座では、単に手順やレシピを伝えるのではなく、「行っている作業の意味」や「イキモノ視点」をとらえていただくように気をつけています。
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醤油を仕込んで一息ついたら、味噌の講座です。
味噌と醤油はいとこみたいな関係だけれど、氏より育ち、やっぱりいろいろ扱い方は違ってきます。
続けて行うことでそれぞれの価値を感じていただけたら嬉しいのですが。
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「タネ味噌」として、Cさんが一昨年に仕込み、この家で熟成した味噌をみなさんの樽に投入。
発酵菌が分家されていきました。
今回一緒に味噌仕込みをした方たちは、来年は兄弟のような味噌を味わって暮らすのです。
人のかかわりも味噌のように多様で、かつ時間をかけて熟成していくものなのだろうな、と考えると、なんだかわくわくしてきますね。
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参考までに、蒸し米に麹菌を種付けする様子を見ていただきました。
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このあとこの「麹のもと」をCさんに託したのですが、日中会社勤めのCさんは、なんとお腹に入れて麹を温め育ててくれたそうです。さすが!



今回企画してくださったCさんは、一昨年、通年で体験塾に参加していた方で、その後は友人としておつきあいを続けさせていただいています。
1年間通年で同じ時間を過ごしたからこその信頼関係があるような気がして、やはり僕は「通年で学ぶ塾」にこだわってしまいます。
かつて「主催者」と「参加者」であった関係が時間をかけて深まって変化して、たとえば今回のように一緒に催しをできるようになるのを僕は本当に嬉しく、ありがたく感じています(Cさん本当にありがとう!)。

それはやっぱり、「まるで味噌のようだなあ」と思うのでした。
慌てずに、時間をかけて発酵していくような関係性を大事にしたいものですね。



余談ですが、この企画の打ち合わせのときに、たまたま一昨年塾に通ってきていた時のCさんのファイルを見せていただきました。
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そこには毎回びっしりとメモやイラストが書き込まれていて、それはまるでひとつの優れた教科書のようでした。
こんなに真剣に学んでくれていたんだ…と思うと、嬉しくて僕は涙が出そうでした。
(何故なら、僕も毎回身を削るつもりで真剣に準備していましたから…)

小さくて地味な体験塾の活動ですが、Cさんのファイルは「こんな喜びがあるなら続けていける!」と思わせてくれたのでした(重ねてCさん、ありがとう!)。



★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶ「エコビレッジライフ体験塾2016」、各種公開講座を予定しています。

『ひと粒のタネのちから〜タネ交換会2016』
〇日時  2月20日(土)18:45〜21:00
       @18:50〜19:50 映画上映 
       A20:00〜21:00 タネ交換会
〇場所  札幌エルプラザ(北区北8条西3丁目)2F環境研修室1、2
〇参加費 1000円
〇お問い合わせ・お申し込み
       エコビレッジライフ体験塾 伊藤伸二まで
       (電話よりもできるだけメールにてお願いします)
posted by 野良人イトウ at 11:37| Comment(0) | 発酵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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