その前からしばしばドブロクや味噌を仕込んでいたので、醤油もそれほど深く考えずに手をつけてみたのですが、いざ試してみると味噌と違って醤油にはほとんど手がかりがありませんでした。近所に「お醤油屋さん」があったので、これ幸いと足を運んでみたのですが、すでにそこでは醤油は造っておらず委託しているとのことでした。
結局、幾つかの本を参考にしながら自分なりに試行錯誤を繰り返してきたのでした。
初めて「これは美味い!」と言えるものが搾れた2013年の春・・・嬉しかったなあ。

その後も、いろいろな味噌や漬物、麹、酒、それからコンポストに踏み込み温床等々、発酵の類をライフワークとして仕込んで楽しんできました。
それは、なんていうか、「小さなイキモノとの戯れ」のような時間かな。
僕は「蔵の人」ではありません。
完全なシロート。
でも、だからこそたくさん試して勉強しているつもりだし、「オモシロイ!」と感じられる気持ちを共有したいって思いも強いのです。
「一緒に面白がって、小さなイキモノとの戯れに誘いたいな」と。
そんな僕の思いを汲んでくれるかのように、最近、ちらほらワークショップをさせていただいています。
僕が企画する体験塾の講座以外に、講師として招いていただいて、「発酵を楽しむ」機会を設けていただいているのです。
先月は洞爺地区のTさんが企画して下さり、15名くらいの方と「醤油仕込み」を行いました。


ワークショップでは、醤油麹の仕込みは大変なので米麹の種付けを実演。

仕込んだ醤油を1年後にみんなで味見するのも楽しみの一つ。
つまりそれは、「共に仕込んだ人たちとのつながり」を味わうことでもあります。
先日行った餅つき会では、2014年秋に一緒に仕込んだ友人たちと「味くらべ」を楽しみました。
今月は、7日、9日に札幌の児童会館で『納豆造り講座』、23日に『味噌仕込み講座』を予定しています。
下知識がない子ども達の感覚に触れるのも、なかなか面白いものです。
そして、24日にはヨガスタジオを持つ友人宅で、『発酵食品講座』をさせていただきます。
これは味噌と醤油の2部制。
「味噌はやったことあるからー」という方にも「へえ!」と思ってもらえる味噌講座、やりますよ!
詳細はこちら⇒発酵食品講座
長い冬、いろいろ醸しながら、僕らを支えてくれる小さなイキモノの声に耳を傾けてみませんか?
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