2015年04月07日

ヤラレ気味。

先日の暴風(っていうかここ数日はずっとひどい風…)で、ビニルハウスが壊れてしまいました。
横着して昨秋妻面のビニルを外さなかった自分のミスなのですが、「油断するとヤラレる…!」「慎重に危険回避の手立てを取るべき…」という当然のことをあらためて痛感させられました。
自然は甘くない、のです。
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薪小屋の屋根も飛ばされていました・・・。
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そして、ネズミ。

今年は、育苗用の温床にやたらとネズミが現れます。
出たばかりの芽を蹴散らし、苗をかじり、発芽直前のタネを何度か食べてしまいました。
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親玉の1匹は捕まえたのですが・・・
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その後は逃げられてばかり。

いくつもの忌避剤やトラップで防衛し・・・
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ようやくここ数日は落ち着きましたが、育苗が随分遅れてしまいました。
(結局捕獲したのは1匹のみ)



都市部に住んでサラリーをもらって消費する「普通の生活」をしていた頃、僕は「環境保護」運動にかかわり、教員としても「環境教育」を重視していました。けれど、今考えると「なんて傲慢だったんだろう」と感じるのです。
僕らニンゲンに比べ、自然の力は圧倒的です。
僕らの想像力を遥かに超え、僕らの甘えや楽観的思考を鼻で笑うように、いろんなものを破壊し奪っていったりもします。
「ニンゲンなんて、自然に対したとき、本当にちっぽけな存在だ」と今は思うのです。

そんな、ヤラレっぱなしのニンゲンのトラウマに由来する「何とかして自然を克服したい!」という願いが科学技術推進の原動力なんだろう、と僕は思っています。
だから、「農的な暮らし」に浸れば浸るほど、むしろ農薬も化石燃料も、そして原子力も、僕は単純に否定できなくなってしまったのでした。
だって自然は怖いから。


ただ・・・
中途半端に「力」を手にして「制御できる」と勘違いするよりも、
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ

というくらい自分のちっぽけさを自覚して生きる方が僕には合っているなあ、とも思うのですけど。

長い目で見ると、自然との関係は「ヤラレ気味」なくらいがちょうどいいような気がします。
(ヤラレっぱなしはちとツライ・・・)
そうすれば、「そこそこ豊か」な恵みも彼ら?は僕らに与えてくれるはず。


春も瞬く間に過ぎていきます。
この畑も、もうすぐ「ありのままの姿」を取り戻そうとする自然の力によって、あっというまに草に覆われていくのでしょう・・・(こ、怖い)。
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posted by 野良人イトウ at 22:20| Comment(0) | 雑念 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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