数日前まで立つこともできずに寝たきりだったので、「はたして開催できるのだろうか!?」と憂慮していましたが、参加者のみなさんのご協力もあって何とか行うことができました(良かった…)。
今回は宿泊のない1DAYプログラム。テーマを「秋の農」に絞って行いました。
「秋の収穫と食いつなぐための知恵・技術、そして来年へ…」ということで、メインの講座は『自家採種の意義と実際』、講師は北海道の自家採種の第一人者・坂本一雄さんです。
午前中はまず久しぶりの畑の様子を観察しながら、この後の秋の農作業をイメージしたり実際に収穫したりしました。午後のタネ採り実習で使う実なども採りました。
まずはいろいろ観察。
ズッキーニ。これは保存しといて冬食べます。タネも採ります。
ピーマンなどの収穫。まだしばらくは採れそうです。10月末までいけるかなー?
ダイズの刈り取り。うちのダイズは晩生ばっかりなのでほとんどのものはまだ青いのですが、少し枯れてきた早生種のものを刈って島立てしました。
ゴボウ堀り。重労働です・・・。
でも、キレイに掘れたときはほんとに嬉しいのでした。
腰がよくなったら30本くらい掘らなきゃ(…と思うとオソロシイですけど)。
トマトの瓶詰め保存。
「腐敗」が微生物の作用であることを知れば、自ずと保存に必要な条件が見えてきます。
どうすればその空間の腐敗菌を減らせるか。そして増殖できなくさせられるか・・・。生物学・生態学的に暮らしを考えることはとても重要だと僕は思っています。
食品保存は「科学」です。
お腹をすかせて、ようやくお昼ご飯!
もちろんお昼は持ち寄り「らんらんランチ」です。
今回は関西出身Sさんの、本場のお好み焼きも提供していただきました。
自分で作るのと全然違う!これはレシピを教わらねば、と思いましたね。
今回も持ち寄りは豪華であります。
そして、午後はいよいよ「タネ採り講座&実習」。
最初に1時間ほど坂本さんからお話を聞きます。
何故今、自家採種が必要なのか。
今の社会でタネはどう扱われているのか。
タネ採りとはどんな技術なのか。
実習では、まずは豆類・・・
それからキュウリやナス、トマト、ピーマン・・・
ニンジンやゴボウなども採ってみました。
この畑でキュウリのタネが昨年からあまり採れなくなっている理由を考えたりもしながら(タネ、少ないんですよね…)。
「自家採種」というとちょっと大変なイメージ、難しそうなイメージがあるかもしれませんが、食べるために採ることとそう変わらなかったり、ちょっと長く置いておいたりするだけのものがほとんどです。
決して難しい技術ではないし(2年草の菜類などはやや大変ですけど)、家庭菜園、自給菜園にこそ必要なことだろうと思います。
なにより、タネを採ることで間違いなく作物への愛着が増しますし、彼らを生命として尊重する素地となるはずです。タネ採り自体が「遊び」としてもオモシロいですしね。
実は今回、坂本さんをお招きする畑講座は今年の最終回でした。
参加者で記念写真です(今回お休みが多かったのが残念!)。
コモンハウスでのシェアリングなどを少し早めに終え、最後は田んぼへ向かいました。
1週間前に刈って干してある稲の状態をみんなでチェック。
まずまずの状態でしたね。
皆さん今回もお疲れ様でした!
17時過ぎに解散したころには、もう日が落ちかけていました。
夕暮れがどんどん早くなるこの季節。
気は焦りますが、秋の作業、楽しんでやっていきたいものです。
(腰も不安だしね・・・)