2012年11月20日

初冬の恒例。


ここ数年、この季節になると旭川の実家に行きます(だいたいは何かのついでですけど)。
この時期に行く目的、それは実家の母と一緒に《ニシン漬け》を仕込むことです。

嫁入りした年に一度祖母から教わって、その後40余年、母が毎年つくり続けてきたウチのニシン漬け。
僕自身がちゃんと覚えたいのと、母が「メンドクサイし、年寄りだけでもう大して食べないから、今年はやめようかと思って・・・」というのを奮い立たせたいのもあって、一緒に仕込むようにしています。

今年も、初雪の降った11月18日の夜に行きました。

さあ、《ウチのニシン漬け》、つくります!

材料はコチラ。
DSCN1835.jpg

・キャベツ(中玉8個くらい)
・ダイコン(デカいの3本)
・ニンジン(中くらいの3本)
・ニンニク(1玉くらい)
・ショウガ(ピンポン玉くらいの2個)
・トウガラシ(大きいの3本)
・麹(500g)
・身欠きニシン(1袋)
・塩(軽く握って4回分)
*今回は2斗樽に仕込みました。


樽に漬物用ビニルを2重にして入れておきます。
材料は、とにかくざっくり大きめに乱切りし、ぎっちぎちに詰め込むことがポイント。
DSCN1849.jpg
最初にキャベツをザクザク切って、ギシギシ(重なるように)詰めていきます。
DSCN1839.jpg

5cmくらいのキャベツの層が出来たら、これまた大きめ(3〜5cm)に乱切りしたダイコンを入れます。
ダイコンの上に、ニンジン、ニンニク、ショウガ、麹、ニシン、トウガラシを順に散らし、最後に軽く握ったくらいの塩を全体に振ります。
DSCN1840.jpg

DSCN1845.jpg

これを繰り返して、3〜4層にします(母によると、径が小さくて胴長な容器にたくさん層を重ねる方が美味いらしい)。今回は、3層。

最後の層に塩をふったら、もう1段キャベツの層をつくり(つまりキャベツだけは他のより多めの分割にしときます。他の材料を3層分ならキャベツは4分割)・・・
DSCN1850.JPG

さっきまでの半量くらいの塩を振り・・・

捨て漬け用のキャベツの外っ葉でフタ。
DSCN1851.jpg
で、その上に残った塩を振ります。

空気が入らないようにピッチリと内側の袋を重ねるように閉め(縛らなくても良し)、板を乗せ、重石を乗せます。重石は今回、最初は12kgを2つ分。
DSCN1853.jpg

あとは涼しいところで保管します。
DSCN1855.jpg
これは実家の玄関。
この翌朝、長沼に運んできました。

翌朝には締まって水も抜け、かなり沈んでいるので、12kgの重石を一つにして、フタをして置いています。
1か月後くらいからが食べごろ。

「俺が子どもの頃は、これが冬場のメインのオカズだったんだ」
「4斗樽(70ℓくらい)に3つも漬けて、漬物小屋に置いてたんだ」
などと、漬けるのを見ながら父親が昔話をしてくれるのも、この作業の風物詩です(毎年同じ話聴いてる…)。



10年前には思いもよらなかったカタチで<文化の継承>をしてる自分を不思議に感じます。
そこに身を置かせてもらっていることをとてもありがたくも感じます。
<文化>という媒体を通して、両親や、その背後にいる人たちとつながっていることを実感したひと時でした。

そして、これが「自分の親だから」というのではなく、誰もが、いつでも、どこででも、その担い手になれるようだったらいいのに、とも思いました。
どの地域にだって、昔話しながら若い人と一緒に漬物つくりたいばあちゃんじいちゃん、たくさんいますからね。

文化の継承を通して人のつながりが出来ていく・・・きっとこれも、人間が人間である所以の一つでしょう。
今後、そんな<文化の継承を通したコミュニケーション・ネットワークづくり>も仕掛けていきたいなー、と思った夜でした(まあ、あっちこっちで始まっていますけどね。単なるコーディネーターじゃなく、自らもその担い手であるってことが重要な気がしますね)。



一方・・・たまたま初雪の夜に実家に戻ったりしたものだから、いろんな記憶が鮮明に蘇ってきたりもしました。
季節の変わり目はそんなものです。
懐かしい記憶や楽しい記憶、そして自分が傷つけてきた人たちのこと・・・
ここまでいろいろなことがあったなあ・・・

一生懸命に生きよう、と真摯に考えた夜でもありました。
DSCN1858.jpg
これは実家の畑です(裏口からの景色)。
僕はここで育ったし(兄弟で一番畑嫌いだったしサボり魔だったけど)、今は離れて暮らしてる息子を連れて遊んだりもしたものです。ふうーー。


posted by 野良人イトウ at 08:06| Comment(0) | くらし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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