明日からまた天気が崩れそうなので、昨日全部掘ってしまいました。
ちょうど助っ人がいたこともあって。
アメリカ人のブレット君です。ひょんなことから泊めることになって、1日仕事を手伝ってもらいました。
・・・書こうと思っていたテーマから話が逸れますが、よく働くしよく物を考えるナイスな人でした。何より良かったのは、相手の理解度に合わせて英語を話すところかな。英米人にありがちな、「世界の共通語なんだからわかって当たり前」な態度がなくて、話す速さや使う単語を使い分けてコミュニケーションしてる点に好感を持ちました。案外そういう英米人、少ないんですよね。(ただ、農業や生態系、エコビレッジなどの話になると、熱を帯びてまくしたてることもありましたけど。僕もついそれなりに対応して会話が成り立ってしまうので…頑張りすぎて非常に疲れました…)
相手の様子に配慮しつつ話す、という当たり前のことをする気がないから、アメリカやイギリスは傍若無人な歴史を積み重ねてきたのじゃないかなーと思ったりもしますね。
・・・そんなことはさておき、イモです。ジャガイモです。
雨を恐れてつい全部掘ってしまいましたが、ホントは9月の半ばくらいまで1週ずつずらしながら掘って、腐り具合とか調べるつもりだったのでした。
どのタイミングで植えるのが一番良くて、いつ掘るのが一番いいのか、来年はもうちょっと丁寧に試験してみようかなあ。
ただ、場所による違いとかもあるだろうし、比較事項以外の条件を全て同じにするというのも自然相手では難しいもの。畑の中の条件なんてあまりに複雑だから、なかなか正確な原因はつかめないのです。
そういえば、今年の種イモ、7割くらいは昨年の残りイモを植え、約3割分をホームセンターで新しく買っています。で、その買い足した種イモの株が、ダメだったのです。自家イモに比べ、数も少ない上に親指大のちびイモばかりだったりします。
ホームセンター種イモ。「なんだ?小さいのばっかだぞ?!」
この結果だけを見れば、「ホームセンターのイモはイマイチ!」と言えなくもないのですが、たぶんそんな単純な話ではないのでしょうね。
場所や条件を変えながら、何年も試さないと、なかなか本当のことはつかめないと思っています。
他にもいろいろ比較試験を行っていますが、その結果の考察についても、いつも頭を悩ませられます。
たとえば「自家製ボカシ肥を入れた株」と「無肥料の株」の比較とか。
ナスやピーマンを定植するときに、交互に基肥を入れて、成長や収穫の具合を比較してみるのです。
これはズッキーニですが、一つおきに元気なのがわかるでしょうか。
実は、昨年も同じような試験をしたのですが、昨年は初期生育こそ差が出たものの、無肥料株も後半追い上げて、結局そう変わらなかったのです。
それに対して年は、いつまでも差がなくなりません。というか、無肥料の株、全然大きくなりません。肥料を入れている株は、ナスもピーマンも元気です。違いは実に明確です。
「肥料を入れた方が収量が上がる」。当たり前っちゃあ当たり前ですが、昨年はそうなりませんでした。いったい昨年と今年、何が違うのでしょう?
・・・場所を変えたから?・・・それとも、今年の天候が土中の微生物を活発にしてボカシ肥をより分解させたから?・・・それともたまたま植え方が何かしら違う?
・・・はっきりとはわかりません。
ともかく、毎年、積み重ねていくしかないのでしょう。ぼちぼちです。
他の比較としては、「除草区」と「無除草区」の違いも。
小豆の一部をこんなふうにしてみました。手前(左)が除草区、奥(右)が無除草区です。
「こっちの子たちだけ草ぼうぼうの中でかわいそうだなー!」と除草したくなるのを我慢し、「収穫までこのままだっ!」と放っておいたのですが、先週の暴風雨で伸び放題の草が軒並み倒れてしまったため、やむを得ず無除草区の草も取り除いてみました。
そしたら、こんな状態。
除草区の小豆はこんな感じ。
茎の太さ、葉の数に明確な違いがあります。
収量の違いがどの程度かはまだわかりませんが、「ある程度の除草は必要・・・?」な気配です(残念ながら)。
等々、役に立つんだか立たないんだかわからない試験をやってみてる次第です。
やってみなきゃわからないしね。
ま、10年続けたら、それなりに何かわかるんじゃないかなあ。
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