2011年07月08日

気持ち悪いから。

すみません。昨日書いたことを訂正します。
(そっと書き直しちゃおうかと思ったけど、それが気づかれないのは困るのでちゃんと項立てします)

ラウンドアップとラウンドアップレディのこと。
というか、隣の畑の大豆のことです。

確認したわけじゃないけど、あれ、ラウンドアップレディの遺伝子組み換え(GMO)大豆ではないです。
良く考えたらGMO大豆栽培なんて、許可されていない筈ですもんね。
2004年くらいに、まさに長沼で遺伝子組み換え大豆を作った方がいて、かなり物議を醸してた気がしますが、法的に今でもまだ許可されていないはず。

「まだ」と書くのは、そのうち許可する方向に進むことが大いに予想されるからです。



・・・・と、思ってちょっと調べてたら、実は今年の1月くらいから農水省がかなり現実的な動きをしていたんですね(あんまり意識してなかった…反省!)。
トウモロコシやセイヨウナタネなどの4品目はGMO実用化がもうかなり具体的になっているし、大豆についてもすでに意見集約されていたようです。

その後の記事がなかなか見つからないので、もしかしたら震災でとん挫した状態なのかもしれないけれど、たぶん落ち着けばまた、この流れは再開するのでしょう。きっとTPPとも連動してるんでしょうね。
北海道の大規模農家さんは、TPP締結後の競争に耐えうる強い農業として、GMOの栽培を中心にしていくつもりなのだと思います。
嫌な流れです・・・。



ともかく、現在はまだあんな大胆にGMO栽培できない筈なので、あの大豆は一般的なダイズ品種でしょう。
ラウンドアップの主成分グリホサーとは分解が早く、1週間後には植物への毒性が消えるらしいので、同時に撒いたのではなく、大豆が発芽する頃には消えるようなタイミングで播いたのだと思います。



で・・・遺伝子組み換え作物についての僕の考えですが・・・

安全かどうかとか、人体への影響については僕はどうでもいいです。
人間の選択としてやったことで人間が滅びるなら、それは自業自得だし。

でも、他の在来作物種や野生種への影響は心配。交雑だって大いに予想されます。
それに、社会的・経済的な問題(アグリビジネスが世界の食糧を牛耳ろうとしている現実)からいっても反対。
一生その企業が売る作物のタネと資材を買いつづけなきゃ栽培すらできないなんて、ムカつくじゃないですか。
「原発に反対するなら電気売ってやらねぇぞ。それじゃあ生きてけないだろ〜?」って言われて「しょうがないね」と思考停止するのよりひどい。
電気なんかなくたって人間は生きられますが、食べ物なしでは生きられないですからね。
と言いつつ、すでにGMOはほぼ僕らの生活に蔓延してますけどね。
直接食べるものには使われていなくたって、多くの調味料や加工食品にはGMOのコーンからとった成分が使われているし、健康に良い植物油だって恐らくほとんどそうでしょう。
「安〜い」ものはもちろん、結構良さげな商品にも使われているみたい。
表示を見たってわからないんですから、もう僕らにはどうしようもないんです。
気づかぬうちにじわじわ浸透して、自分の生活に入り込んでいるGMOとそれを作る大企業の笑み・・・・・・気持ち悪くないですか?何かムカつきませんか?

そう、その、「気持ち悪さ」って僕は案外重要だと思っています。
基本的になんでも科学的・合理的な視点を持っていたいと思っていますが、「なんだか気持ち悪い」という感覚だって重要なんです。

その最たるものが遺伝子の組み換えです。
やっぱりこれまでの育種、品種改良とは全く異なるものだと思いますよ。

何故なら、生物が生物として存在し、時には変化(進化)していくのに必要な<時間の流れ>を奪っているからです。
一般に種苗会社が新しい品種を作るとき、10年以上かけると聞きます。
10年かけて、適応する種を捜し安定する(つまり植物側が選択する)のを待つわけです(それでもF1種は決して安定はしないですけど)。
その10年。
長年作られてきた在来品種なんかは、もう気の遠くなるくらいの期間。
育種は、人為的な行為でもあるけれど、植物(もしくは家畜となる動物)側の選択という部分もあるはずです(だからできないものはできない。植物と虫をかけあわせるなんて当然あり得ない)。

かろうじて、<自然の摂理>に引っかかっていたように感じます。

遺伝子の組み換えは、それを超える技術。

倫理的な問題とかじゃなく、単純に「気持ち悪い」です。
不快です。

だから、近づきたくないし、近づいてほしくない。

隣の畑で遺伝子組み換え大豆栽培されるようになる前に、ちゃんと反対しなきゃだめだな、やっぱり。
posted by 野良人イトウ at 07:16| Comment(0) | 思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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