孵化した3羽のうち、2羽が育雛箱の中にいます。
湿度や温度の順応期間もだいたい終わって、サーモスタッドとヒヨコ電球も取り外しました。
床が若干発酵しているため、室温が少し下がっても箱の中は20℃以上を保っています。
1羽は、すごく元気です。
良く食べるし、体も良く動きます。
孵化して2日目に始めてエサをやった直後から足の爪で地面を引っ掻きながらついばんでいましたし。
トサカも少し出てきました。
羽先に茶色い模様が出てきました。
少しずつ大人になり始めています。
もう1羽の、足に奇形のある子は、やっぱり厳しい状態です。
いつもヨロヨロしています。体もあまり大きくなりません。
一昨日の朝くらいから、足の引きずりと体の傾きがひどくなっていて、痛々しいです。股関節が脱臼しているようにも見えます。
もしかしたら、元気な子にぶつかったか乗られたりした表紙に負傷してしまったのかもしれません。
正直言って、こんな状態の鶏が外で元気に生きていく様子をイメージできません。
・・・と、ネガティブなことばかり考えるのはこの子に失礼だよなーと思うので、何とか2羽が一緒に元気に生きていくように気を配りたいと思っています。
生体の持つエネルギーが、2つの個体であまりに差があるため、エサを少し離して与えるなどの手立てをとらないと、ますます差がついてしまったり怪我をさせてしまうような気もします。
この子たちは、<ペット>ではありません。<家畜>として考えれば、当然淘汰の対象になるような固体でしょう。
だけどもそう簡単に割り切れない。
むしろ、生きづらそうな子に気持ちを向けてしまう…。
生き物を相手にするとき、こういう割り切れなさは常にあります。
割り切れなさを無理やり割り切って進まなければならない場合もあるけれど、割り切れないまま、割り切れなさや矛盾を抱えて生きていくことの方が多いかもしれません。
それでいいのだとも思っています。
人間ですから。