2018年01月17日

夜明け前、僕は鎌を手に。

昨年末(12月30日)の早朝4時、薪ストーブに火を入れている時にそれは起こりました。
家に併設しているCoccoハウスから、その時間はまだ寝ているはずのCoccoさんの騒ぎ声と羽音が聴こえてきたのです。
すぐに見に行くと、闇の中でCoccoが一羽、止まり木から落ちて痙攣していました。
そして、そのそばには僕の携帯電話の灯りに反射する2つの目が…!

<それ>は僕に注意を向け一瞬止まりましたが、サッと壁の隙間から逃げていきました。
当別に越してきてちょうど2年。
野生動物にCoccoがやられたのは初めてのことです。
(作物は昨秋、結構食い荒らされて、電柵を設置しましたが…)

<それ>が侵入したのは4cm程の隙間でした。
以前から、「ふさいだ方がいいだろうな」と思いながら、そのままにしていた隙間です。
修繕を後回しにしていたことを悔やみながらも、すぐに対応し被害を最小限に抑えられたことに少しホッとしました(この手の小動物は、やたらと殺しまくったりするので)。

隙間をガムテープでとりあえずふさぎ、明るくなってから板を打ち付けました。
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もうすぐ新年を迎えるというのに・・・悲しい1日の始まりでした。
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どうやら、侵入経路はCoccoハウスにつながっている温室。
ここも、扉をしっかり取りつけるつもりで、解放したままだったのです。
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この足跡は、イタチでしょう。
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長沼に住んでいた時にも、一度やられたことがあります。
その時もほんの僅かな隙間(2cmくらいだけど無理やり通れば4cmくらいに広がるベニヤの隙間のようなところ)から侵入されて、一晩で数羽のCoccoが殺されたのでした。


足跡は、Coccoハウスの周りに多数あり、山へと続いていました。
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今回は幸い1羽で済みましたが、間違いなくヤツは味を占めて、これからここへやってくるでしょう。

僕は考えました。
「すべてふさいで入らないようにしなければ!」
「でも・・・それでもこの時期、完全な対策ができるかどうかわからない…」

「とりあえず、Coccoハウスは2cm以上の隙間をつくらないようにふさごう」
「でも、捕まえてしまわなければまたやられるかもしれない」
「よし・・・温室に一つだけ、隙間をあえて残して入れるようにして、ネズミ捕りを仕掛けてみよう」
「再び入ってくるようなら、捕まえて殺さなくては…」

大掃除や蕎麦打ちや正月帰省がある忙しい時でしたが、僕とイタチの静かな戦いが始まりました。



ネズミ捕りをいくつか(べたべた式と籠に捕獲式)を試しましたが、エサだけ盗られる日が続き・・・

1月初旬のある日、ついに<直接対決>の日を迎えました。

またも早朝、4時半頃のことです。
<何か>妙な気配を感じました。
(Coccoの羽音?もしくはわずかな鳴き声?カサっという物音?自分でもはっきりわかりませんが、とにかく<妙な気配>でした)
温室にそっと出てみると、やはり生き物が動くような微かな音がします。
そばにあった鎌を手にして、僕は近づいてみました。

僕の気配を察した<それ>は、スルスルっと壁際を移動して・・・
予想した通り、僕があえて残しておいた隙間に潜り込もうとしました。
隙間はかなりギリギリに開けておいたので、入るのに手間取っています。

ひと刹那、さすがに躊躇しましたが、逃げようとしている背中に鎌を振り下ろしました。
ザク、ザク、ザク!
3度太刀を入れ、手ごたえはありましたが、殺すことはできずにイタチは逃げていきました。
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リアルで申し訳ないですが、刃には毛と皮?肉片?が少しついていました。

そしてその後、イタチが来ている様子はありません(温室の小さな隙間はまだそのままなのですが)。
逃げたもののどこかで死んでしまったか、もしくは一応懲りて近寄らなくなったのか・・・。
どちらにせよ、<直接対決>によって、僕はイタチからCoccoさんの危機を救うことが出来ました。

イタチも生きるのに必死なのだろうし、憎しみなどもありません。
<殺す>なんて残酷な方法だとも思うけれど、でも、鶏を食べることを覚えてしまった野生動物をそのままにしておくことはできませんでした。
入って来なければかかわらずに済みますが、大事なものを狙って侵入してくるものと戦い、時には殺めることになるのは仕方のないことだと、僕は考えています(もちろん簡単に割り切れるものではないけれど…)。

だから、これで良かったのです。



ちょっと話は逸れるけれど、戦争や非武装を考える時に、「家に強盗が侵入してきても戦わないの?」という例えをされることがあります。
・・・戦うに決まってます。

でも、それと、国家同士が武力で殺しあう<戦争>は、まったく異なるものですよね。
だって、守るものも戦う相手もこちらの主体すらも、よくわからないから。
誰かの指示で、よくわからないものの為に戦うなんて御免です。
それよりも、本当は、戦わなくて済む方法を考え続けなくてはね。

勇ましさなんてイラナイです。
ヒョロヒョロと弱っちいくらいが丁度よいと思います。
ためらいながら鎌を手にして野生動物を撃退しようとするくらいが人間に合っているのではないか、と僕には思えるのでした。

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★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。
3月までは随時、味噌や醤油仕込み、ひょうたんランプ制作などの出前講座も承っています。

★イベント情報

『冬山散歩〜春を探して』
  〇日時 2018年2月3日(土)8:45〜15:00
  〇場所 当別町金沢147−1
  〇内容 ・裏山での冬芽の観察
      ・中小屋温泉までのスノーハイク(札沼線にて帰還)
  〇参加費 1500円
  〇定員 10名程度

『ひとつぶのタネのチカラ〜タネの交換会と学習会』
  〇日時 2018年2月18日(日)9:45〜11:45
  〇場所 札幌エルプラザ 環境研修室1,2
  〇内容 ・『OPEN SESAME〜The Story Of Seeds』ミニ上映会
      ・自家採種したタネ交換会
  〇参加費 800円
  〇定員 30名

*お問い合わせ、お申込みは、HPのお問い合わせページにて承っています。
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2018年01月13日

僕の「講座」のつくり方。

この時期は、エコビレッジライフ体験塾の講座も少しペースを落として、新年度の準備をしています。
体験塾は一応僕の「本業」。
仕事としてやっている以上、目的の一つは「現金収入を得るため」なのだけれど、もちろんそれだけのためにやっているのではありません。

だから、常に「自分がやっている意味は何だろう?」「このやり方でいいのかな?」と自問自答ながらです。
最近はアチコチで様々な講座やワークショップがあるけれど、「何故、<自分が>それをやるのだろう?」とあらためて考えたりもします。

しばしば僕が自分で(自分の暮らしのために)やっていることを「それもワークショップにしたら?」「講座にして(教えて)ほしい」というお声をいただきます。
でも、何でもかんでもそんな風に講座化してしまうのは、僕は違うと考えています。
一応、僕なりに講座化する「基準」や「段取り」があるのです。

新年が始まったし、自分がこの塾を運営するにあたって(というか講座を企画するにあたって)のコダワリを少し整理してみようと思います。



毎回必ず考え込んでしまうのは、以下の3点です。
・自分に伝える側としての資格(知識・技術・経験)があるか
・企画に(参加費を受け取る)講座としての価値があるか
・受け取る報酬が価値に見合ったものであるか


僕が企画する講座には、自らが講師として立つものと、長けた方に講師をお願いするものがあります。
自分で行うものは、当然自分が時間をかけて学び経験してきた分野です。

それは「栽培関係」や「食品加工系」「生態系にかんすること」が主ですが、例えば『醤油造り』などは、自分で仕込み始めて4〜5年経験してから講座として企画しました。
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ただ、当時は、4〜5年の経験など取るに足らないという気持ちもあり、「自分がお金をいただいて講座を開いて良いのだろうか?」と迷いながらの「醤油講座」でした。
それでも行ったのは、その頃は他に醤油について学ぶ機会がほとんどなかった(最近は札幌でも時々あるようですね)のと、情報がほとんどない中で試行錯誤や失敗を繰り返してきた経験を伝えなくてはもったいない、と思ったからです(最初は友人を集めて遊びでやりました)。
MY醤油仕込みを始めて現在は7〜8年。
まだまだ経験は不十分だと感じていますが、日々学び続けているので、毎年少しずつ内容の濃いものに出来ている自負はありますし、自分ならではの「視点」で伝えているつもりですので、今後も続けていきたいと思っています。
(今年も3月後半に「醤油講座」行う予定です!)


『豆腐造り』は、教員をしていた時からやっていましたし、お豆腐屋さんにも学びながら幾度となく自分では作ってきたので、経験はそれなりに長くあります。
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が、実は未だに「豆腐造り講座」として講座を提供してはいません(依頼を受けて行うことはありますし、昨年度から「豆部」の中の一枠としては行っています)。
豆腐造りは技術性の高いものです。
自分としては、「もっと技術を高めないとダメだよな」と感じるので、豆腐造り単体で講座を企画することはまだしていません。
だから、今年も「豆部」の連続講座の一つで体験していただくくらいがちょうど良いと考えています。
(それでも、講座として楽しんでいただく段取りは整ってきたと思います)


『味噌』や『醤油』をやっているので、「『みりんづくり』もやって欲しい」と言われることがあります。
でも、僕は「みりん」はあまり気が乗りません。
みりんも数年前からつくっていますが、作業は実に単純なので参加費をいただいて教える程ではありませんし、みりんが出来あがる過程は味噌・醤油と違ってドラマ性に欠けます。
麹の話をメインにするなら可能ですが、「自家製みりんをつくりたい」だけなら、「レシピ探してつくってごらん」という気がします。
「味噌だって簡単!」ではありますが、味噌にかんしては「経験者にも面白いと思ってもらえるような講座が可能」と思うので、講座化させていただいています(それでも味噌単発じゃ物足りないので、『タネまきから始める味噌造り』という連続講座で企画しています)。
取り組む内容が「講座にして面白いかどうか」も僕にとっては重要な観点です。


『ひょうたんランプ制作』を講座にしているのは、ひょうたんの栽培や事前の加工が結構大変なのでそれを僕が担いつつ、だけどとっても楽しいランプ制作は体験して欲しい!と思うからです。
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もう少し言えば、当初は、ひょうたんでランプシェードを制作して販売すること考えていました。
でも、そうすると僕の作品としての制作費用をいただかなきゃならないので、どうしても1万円以上になってしまいます。
本来、何でも自分でつくるのが楽しいし、その楽しさを伝えるのが僕の活動なのだから、「自分でつくってもらう方がいいじゃん!」と思ったわけです。
それなら材料費込みで4〜5千円で提供することができます。
なので、「つくり方を教える」というより、「つくる場と素材を提供する」というのが、この企画の趣旨なのです。
(これは今年は、3月か4月に行う予定です!)


一方で、しばしば要望される『ほうき作り』をなかなか企画できないのは、やっぱり自分の技術が人を指導するほどに達していないと感じるからです。
自分でそれなりの数を作ってはいますが、「まだまだ未熟…」なので、講座を行わずにいます。
友人で僕よりもずっと上手な作り手がいるのも、理由の一つです。
その方には3年前に一度講師になっていただきました。
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本来はまたお願いしたいのですが、謙虚な方なのでなかなか実現していません。
その方を差し置いて自分が教えるなんて・・・という思いもあって、最近は企画していないのでした。
もう少し自分の腕が上がったら、自分でも「伝える側」として立ちたいと思っています。


この、「僕より長けた方がいるならその方にお願いするべき」という発想も、僕にとっては重要な観点です。
今年で7年目になる『小屋づくり講座』は建築工房らくだの千葉さんに講師をお願いしていますが、これは当然、千葉さんあっての講座です。
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毎回一緒に講座をやってきていますから、講座の中で千葉さんが話すことや伝えることは、概ね僕も蓄えています。
自分でもそれなりにつくるようになりましたし、一緒に作業しながら経験の浅い方に教えることはできるかと思います。
でも、「教える」って、そんな甘いものじゃない!とも思うのです。

千葉さんが講座の中で「10のこと」を教えるとして、でもその背景には100も1000もの経験や知識があります。
その裏付けがあっての「講座で伝える10」なのです。
だから、自分で講師を務める場合はいつも、「講座で話すことの10倍のネタ」を持つようにしています(なのでつい話し過ぎて時間を越えてしまうのでした…それは反省)。

同じように『チーズ講座』『羊毛講座』なども、自分では積極的には行いません。
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それなりに経験しているので、そこそこつくれるようにはなっていますが、ハイジ牧場の金澤さんの豊富な知識・経験に裏付けされたお話には到底かないませんから、当然講師をお願いしています。


『織り』『染め』といったジャンルは、僕も10年くらい前から多少遊びとしてやっています。
相方のM氏は、僕以上に経験や知識があります。
なので「講座として企画してもいいかな?」と思うこともありますが、やっぱり「まだです!」という結論に達します。
まだ、というか、知人でプロもしくはプロ並みにやっている方がたくさんいるので、一般公募する企画とするなら、僕等じゃなくそういう方々にお願いするのが相応しいだろう、と思うのです。
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友人との遊びや「おまかせプログラムの1コマ」として体験してもらうことはやっています。

もちろん講師を依頼すればそれなりの謝礼をお支払いするし、参加費もあまり高くしたくないので、企画側にはそれ程収入にはなりません。
自分で講師をする方が収入になるのは確かです。
でも、質の高い講座にしたいと考えるなら、より相応しい方にお願いするべきだと思っています。

けれど、そういう場合であっても「企画し、参加者を集めるだけが役割」とは思っていません。
講師でなくとも、僕は「案内役」「企画の責任者」です。
講座で行う内容を熟知し、できるなら講師と近いくらいの情報を持っていたいと考えています。
それによって、講座がより深まるような投げかけも可能になります。
講師の方の話を「翻訳」することもできます。
「<講師の方の経験や知識>を<教育プログラム>に変換する」のが、僕の役割・仕事だと考えています。
講師の方の話が通じにくいことがあるとしたら、それは僕の責任なのです。



・・・というようなことを考えながら、僕なりに質の高い講座を企画できるよう努力しているつもりです。

蛇足かもしれませんが、最近しばしば巷で見受けられる「講座(ワークショップ)という名で、参加者の労働力をあてにしている(利用する)」やり方は絶対良くない、と思っています。
ただ「一緒に体験しませんか?」なら良いのですが、講座として参加費をもらうなら、せめてそれに見合う準備(教材化)をコチラが出来なきゃダメだと思っています。
教材化するのは結構大変なことなので、「そのくらいなら講座にはしない」ことが僕もよくあります。

参加費をもらうかどうか?
もらうならいくらなのか?


という点は常にとても迷うところでですが、基準を挙げるなら、講座として明確に「プログラム化が出来る」ものなら有料、ただ一緒に作業するなら無料です。
有料の「講座」にするなら、自分も含め講師料がどの程度必要か(本業かセミプロか、副業か、どのくらいの事前準備があるか)や材料費を考慮し、内容・情報量に見合った金額を決めます。
自分の収入は大事ですが、参加する側として「参加費分以上の価値がある!」と感じてもらえる設定にしたいと思っています。



・・・などなど、こだわっていけば、時間ばかり要して「かけた時間に見合う収入にならない…」のが実情ではあります。
本当はもう少し各種助成金や補助金を受けたらいいのかもしれませんが、安易に外部資金を受けることに抵抗があって(ズブズブな例を知っているだけに…)、今のところは参加費収入だけでやっています。

だけれど、「暮らし方や世界観が変わっていけば、少しずつ社会や未来はマシになるだろう!」「ニンゲンだってその方がシアワセになるだろう!」と僕は信じているので、得ているものはお金という数値だけではないのです。
そのあたり、今後も迷うとは思いますが、ブレないように、できるだけ誠実に活動を続けていきたいと思っています。

「明日、死ぬと思って生きなさい。
永遠に生きると思って学びなさい。
幸福とは、あなたが考えることと、あなたが言うことと、あなたが行うことの調和がとれている状態である。」


・・・とガンジーさんも言っていますしね。

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★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。
随時、味噌や醤油仕込み、ひょうたんランプ制作などの出前講座も承っています。

『ひとつぶのタネのチカラ〜タネの交換会と学習会』
  〇日時 2018年2月18日(日)9:45〜11:45
  〇場所 札幌エルプラザ 環境研修室1,2
  〇参加費 800円程度(調整中)
   *タネ交換会の前に行う学習会の内容は調整中です

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2018年01月09日

好きなこと、嫌いなこと。

年末年始はやや穏やかでしたが、数日前からまたドン!と雪が降りまして・・・

玄関から出るのも大変。
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屋根と窓がつながっちゃいそう。
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家の中からは、こんな景色です。
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屋根の下はどうしても雪が溜まるので、すでに何度か排雪作業をしています。
年末にも一度しっかりやったはずなのですが、10日と経たないうちにまたこんな状態なのでした・・・。

仕方がないので、数時間かけて除雪&家周りの排雪作業。
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とりあえず今回は、こんな程度でいいことにしましょう。
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なんだかこの冬は(も?)雪の愚痴ばかり言ってる気がしますが、はっきり言って僕は、「除雪」という作業ほど気の乗らないシゴトはありません。
まあ片付いていくこと自体は嬉しいし、やり始めたらそれなりに面白みもあるのですが、どんなにキレイに仕上げても数日後、いやもしかしたら明日、サイアクの場合今日の夜にはまた元の木阿弥になっちゃうかもしれないことを思うと、どうにもムナシサが伴ってしまうのです。
毎回必死にマイナスを0に近づけるだけのシゴト・・・。
どんなにやっても成果の残らないシゴト・・・。
ああ、色即是空・・・(違うか)。

しかも、この冬のように週の半分近くを出稼ぎに行ってると、家にいる日の作業時間は実に貴重です。
アレもやりたい、コレも片づけてしまいたい・・・と考えているのに、半日が除雪で費やされるのは非常に残念無念なのでした。

ま、仕方のないことなんですけどね・・・。



そう・・・、仕方がないことなんです!!
愚痴は言いますが、でも、だからってやらないわけにはいかない。
ムナシクたって、ツマラナクたって、雪に埋もれていっては暮らせません。
諦めて、「エイヤッ!」とやる以外はないのですね。

そもそも、「暮らす」とか「生きる」って、そんなことばかりのような気がします。
食べ物をつくる(作物や家畜を育てる)ことは基本的に喜びの多いシゴトだけれど、本気でやればその大半はシンドイ作業です。
草取りも、日々のお世話も、モノによっては収穫も。
家畜を飼えば、喰う為には、情の移った相手を殺すという最も嫌な作業がありますし。



この頃、「好きなことだけやればいい」という旨の言葉をしばしば見かけます。
「嫌なことはやらなくていい」といういい方の場合もあります。

そういう言葉を聞くと、僕は「そうかなあ?」と思ってしまいます。
日々ストレスを抱えて思い悩んでいる人には光明をもたらす言葉かもしれないけれど、「本質的にそれは<ない>よなあ」と感じます。

だって、「好きなこと」は、それ「だけ」では存在し得ないから。



例えば僕を見て、「やりたいことをやってていいですね」と言ってくれる人がいます。
確かに僕は今、結構自由にやりたいことをやって生きています。

でも、「やりたいことだけ」で生きているわけではなく、実は、やっていることの大半は「やらずに済むならやりたくないこと」です。
シゴトや作業なんて、そんなものだと思います。

ヒョウタンでランプをつくるのは楽しいけれど、つくれる状態に準備していく作業は面倒でシンドイことばかり。
エコビレッジライフ体験塾でいろいろな方に喜んでもらうのは嬉しいし、講座の準備をするのは好きな時間だけれど、人に声をかけて募集したり営業したりするのは僕にとってストレスの大きい作業です。

でも・・・、やります。
やらなきゃ進めないから。
そこにちゃんと価値や意味があることを知っているから。
もちろん必要以上に我慢することはないけれど、「必要」があって「納得」できるなら、まあ多少のストレスや無理があったってやるわけです。

「好きなこと」と「嫌いなこと」は、いつだって混在してると思います。
上記の表現に対して「違うんじゃない?」と感じるのは、たぶん「モノゴトをその2つの感情によって振り分けられる」という誤解を与えるからなのですね。

「嫌なことはしない」という観点で考えるなら、それは具体的なシゴトや行動というより、「人をだましたくない」とか「人をできるだけ傷つけたくない」などの「心の指針」「自己哲学」として持っていればいいのではないかと、僕は思います。



そして、イキモノは、生きていく上である程度の苦やストレスに耐えられるように出来ています。
適度なストレスがあるから、耐性も身につきます。
僕ら人間(現代社会に生きる日本人)だって、本来は野生のイキモノと同じ。
ストレスのない世界で生きるようには出来ていません。
むしろ、寒さ暑さや空腹、疲労など、いかにストレスに耐えしのいで生き延びるか、というのがベースになっています。
(我慢し続けて心や体が病んでしまう人もいるけれど、それは、「ある程度」というセンサーが不調になってしまったからでしょう。センサーも体の一部だから、そもそもあまりに弱いとすぐにそれ自体が不調になってしまうのだと思います)

人間は、科学や社会システムを発展させることで、「嫌なことは避ける」術を増やしてきました。
快適な環境を整え、食糧を生み出し、自分がやりたくないことをひたすら人に押し付ける社会構造もつくりました。
でも、その一方で、身も心も「病」と背中合わせで生きるようになっているようにも思います。
常に精神の奥底に「不安」を抱えているように思います。

もしも(ありえないけれど)全くストレスのない、「好きなこと」だけの世界にいられるとしたら・・・
きっと、「好きなこと」にも何も感じなくなって、人格も崩壊していくんじゃないだろうか?

夜と昼が繰り返し、人間にとって善玉菌がいて悪玉菌もいる。
楽しいことがあって、穏やかな時がある。
不快なことや悲しいことや苦しいことが波のように押し寄せて、でも、その中で輝く喜びの瞬間も見つけ出す。

世界との対峙の仕方って、それでいいんじゃないかな。



話は戻って、除雪作業。
僕はこのシゴトがほんとに嫌いなのですが、だからと言ってやらないわけにはいきません(お金を払ってやってもらうはずもなし)。
でも、この場所で暮らすって、それを受け入れるしかないのです。
「ホント不毛だよな!」と思いながら、「ナニクソ畜生、負けてたまるか」とイースタンユースの『ナニクソ節』を歌いながら、体を動かすのです。

で、家に入って暖かいお茶を飲みます。
「いやあ、ほんと不毛だよねー」と同居人に愚痴り、翌朝また積もっていたら、「勘弁してくれー」と笑うのです(笑うしかない)。
そんなこんなしながら、春を待ち焦がれます。

この地での暮らし、僕は嫌いじゃないのですから。
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(また屋根の雪、落ちてきた・・・苦笑)
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『ひとつぶのタネのチカラ〜タネの交換会と学習会』
  〇日時 2018年2月18日(日)9:45〜11:45
  〇場所 札幌エルプラザ 環境研修室1,2
  〇参加費 800円程度(調整中)
   *タネ交換会の前に行う学習会の内容は調整中です


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2018年01月01日

良い年でありますように。

(大掃除は十分じゃないけど)しめ縄を飾って、歳神様をお迎えしましょう。

まず、建設途中の小屋に。
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いつも僕にたくさんの示唆や教えをくれるCoccoさんにも、良い年でありますように。
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そしてもちろん、母屋の玄関にも。
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1週間前につくっておいた鏡餅は、残念ながらすでにカビが生えてしまったけれど、まあそれも込みで僕らの暮らしってことで・・・そのまま飾りました。
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*今年のしめ飾りで頑張った宝船を添えて・・・



あけましておめでとうございます。
2017年、たくさんの方にお世話になりました。
ありがとうございました。

2018年が皆さんにとって良い年でありますように!
まだお会いしてないたくさんの方にお会いできることを願って!


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★暮らしを学ぶ・暮らしで遊ぶエコビレッジライフ体験塾では、各種講座・イベント行っています。
現在は、随時、味噌や醤油仕込み、ひょうたんランプ制作などの出前講座を承っています。

★現在決まっている出前講座は、1月28日に札幌市篠路で開催する『発酵講座』です。
 https://www.facebook.com/events/796943523823976/
↑満席の為、受付終了したようです。申し訳ありません!

<イベントスケジュール>
『ひとつぶのタネのチカラ〜タネの交換会と学習会』
  ・2018年2月18日(日)AM

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