2013年01月27日

米、融けてないじゃんっ!?

昨日は栗山町の老舗・小林酒造「造り酒屋をもっと知る会」でした。
小林酒造さんへは体験塾の「冬の特別講座」の一部として見学に行くつもりでしたが、結局は昨年の体験塾生の方に参加を呼びかけ、みんなで「知る会」に参加しちゃいました。「体験塾企画」というより、いちファンとして「酒蔵の見学は十分に面白いけど、専務さんの話はマチガイなくバツグンにオモシロいから聴いて!聴いて!」ってお誘いして、取りまとめをした感じです。
イイのです、それで。

そして、今回も…いや今回いつにも増してテンション↑↑だった小林専務の麹や酒のお話は、もう本当にオモシロくって、誘った僕としても「だから言ったでしょう!」と自分のことみたいに鼻が高かったのでした(ていうか僕が一番楽しんだ自信があります!!)。



テーブルの上に置かれたミニカップ。
中には白い粒が入っています。
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「さあこれは何でしょう?」
ってところからお話が始まります。

カップの中の粒は、もちろん麹。それを少量取り、口に含みます。
咬むほどにだ液と混じって甘みが出てくる麹・・・う〜ん、美味い。いやこっちの「旨い」の方が合うのかも(つまり、単に甘いだけではないんですね。ポイントは「旨味」)。



軽〜く麹や精米具合についての解説があった後、まずは大吟醸なども仕込中のもっとも緊張感のある蔵へ見学に。

育成中の酒母、「〇日目」と段階を経て熟成されていくタンクの中の諸味の様子・・・
丁寧な説明と芳醇な香り。たまりませんね。
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この中で生きているんだなあ!まさに小宇宙!
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緊張感いっぱいだった蔵の見学が終わると、いよいよ小林専務曰く「一年一度の真面目な日本酒講座」です。

まずは目の前に並べられた♡カップをフムフムと思慮深げに見つめましょう。
「ふうん。これが大吟醸ね。なるほどなるほど」
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これは講座ですからね。ガッツいてはいけません。あくまでスマートさを装いましょう。

米がどのようにして麹になるのか!?
うまい麹とはどのようにして育っていくものなのか!?
「酒母」とは何か!?
そして麹と米は、何故、どのようにして酒となっていくのか!?


相当熱が入ってテンションが上がりつつも、かなりきっちり細かく解説をする「本気モード」の小林専務。
「米、融けてないじゃん!!」と諸味に対するツッコミも手を抜きません(笑)。
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*ちなみに「米、融けてない」は、麹が米をどんどん融かして(というか分解して)糖化するはずなのに、最終状態に近づいても米がまるでそのまま残って浮いているように見えるのは何故なのか?ってちょっと難しい現象の解説の際の発言です。その原理も面白い。



“米と麹と酵母とニンゲンが織りなす一大「叙事詩」”に浸った(含爆笑)後は、本日の専務からのプレゼント「幻の酒樽鍋」です。
戻ってきたばかりの、まだ酒が杉材にたっぷり染み込んだ酒樽にお雑煮を入れ、そこに焼石を投入して暖め風味を味わっちゃおうという超贅沢企画。もちろん樽は1回限り。
「亡き三代目から一度話を聞いて、いつか再現しようと思っていたんですが、それが、おそろしく面倒で、しかも少し危険なんです。でも、今回、皆さんの勇気をお借りして、それに挑戦する事にしました。あ。ぶっつけ本番なので、失敗して鍋の底が抜けても、会費は返金しませんのでご了承ください。」(小林専務)

はたして如何なることになるのか?!

「準備できました」の呼び声を耳にし、胸を高ぶらせながら(雪がしんしんと降り始めた)外へ。
炭でお餅が焼けています。いい香り。樽の前に、お雑煮鍋を抱えた専務が歩み寄り、樽に中身を移し替えます。僕らは、樽に入っていたというお酒を飲みつつ、見守ります。

ついについに焼石を酒樽に投入。幻が、今現実のものに・・・!
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(石は普通の石でやったらすぐに割れてしまうらしく、試行錯誤の結果、溶岩プレートにしたそうです)

じゅじゅじゅわ〜〜〜〜〜〜。
ぼこぼこぼこぼこぼ〜〜〜。


もうもうと湯気が立ち上り、醤油と酒の何とも言えない香りが漂いました。

「これは美味い!!」
幻の酒樽鍋と絶品の日本酒を手に、ちょっと遅い体験塾新年会(あー先週もやりましたけどね)。




大満足の「知る会」でした。

いやー、でも小林専務、「(酒と麹の)この解説は一般的にはツマンナイからこのぐらいのテンションじゃないとできない」って言ってたけど、発酵や微生物の働きって知れば知るほど「コイツラすげえ!!」っていうか「あたたたち、スゴすぎます!!尊敬します!!」って気になりますよね。

毎回、専務の「日本酒LOVE」を目の当たりにする度、スガスガシイ気持ちにさせていただいてます。
好きなモノについて本気で熱く語る姿って、それだけでいいものです。
ありがとうございました。



それはそうと・・・
「知る会」に来ていた(塾生ではない)知り合いの人に、「明日は体験塾の公開講座なんですよ。お時間あったら是非」とお誘いしたのですが、内容を聞かれて自信満々に「ウンコです!」と答えたらササーーーっと引かれてしまいました。
「いやいや、今日の酒と基本的には同じ、微生物がいかにすごいかって話。環境問題の本質が見えるスッゴイ面白い話ですよ、ウンコを中心にしてますけど」って慌てて補足したのですが、反応は今イチ。
「酒も味噌もコンポストもウンコも同じ」くらいに感じちゃって普通に話題にしてしまう僕らの常識が、世間的にはまだまだ「非常識」に置かれているのだなあ、と実感。

僕も小林さんみたいに、ウンコについてテンション↑↑で糞土師伊沢さんと共に熱く語りますから!!
ラベル:小林酒造 体験塾
posted by 野良人イトウ at 07:20| Comment(2) | 体験塾2013 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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